
米国相場失速
- 2015年08月26日
- 株式投資・経済ニュース全般
2015年8月26日(水)弱い雨
・日本生命保険、三井生命保険買収することで三井側と大筋合意。買収額は3000億〜4000億円規模。国内再編で競争力。
・日経平均株価が乱高下、終値で6か月ぶりに1万8000円の大台を下回った。
上海総合指数は8%安と下げ止まらず、節目の3000を下回った。中国政府は同日、追加金融緩和発表。
欧州株式相場は大きく上昇。先行きへの懸念は根強いものの、当面の落ち着きどころ探る動きも出ている。
、
・中国人民銀行(中央銀行)25日、追加の金融緩和。
政策金利である銀行の貸し出しと預金の基準金利を0.25%下げると同時に
市中銀行から強制的に預かる資金の比率である預金準備率を0.5%下げる。
金利と預金準備率の引き下げを同時に決めるのは、リーマン・ショック後の金融危機に見舞われた2008年以来。
(日経新聞一面)
・中国経済の減速起点に金融市場の混乱は25日も続いた。
上海株は下げ止まらず、いったん上げに転じた日経平均株価は引け際に再び急落。
25日午後7時過ぎ、中国人民銀行(中央銀行)が約2か月ぶりの金融緩和発表。
同日午後10時半ニューヨーク市場、ダウ工業株30種平均買い優勢ではじまる。
・相場の乱高下の背景に、短時間で大量の売買を自動的に繰り返す超高速取引の存在が指摘されている。
超高速取引はコンピューター利用し、人間が対抗できないスピードで売買を繰り返すことができる。
外国為替市場で24日午後10時過ぎ、1ドル=119円前後から1〜2分で116円程度に急騰。
いったん値が動き始めると損失限定の売買も巻き込んで取引が連鎖。
・文部科学省、国際宇宙ステーション(ISS)に食料や実験機器運ぶ無人補給機「こうのとり」の後継機の開発に乗り出す。
全長約8メートルに短くし、製作期間現在の5か月から半減。
・政府・与党が世界的な株式市場下落への対応に苦慮。予算執行前倒しや補正予算の編成も景気浮揚は限定的との見方も根強い。
政府・与党は当面は市場の動向見極めつつ、財政支出には慎重に対応する構え。
・金融庁2016年度税制改正で、少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)の手続きの見直し要望。
16年社会保障と税の共通番号(マイナンバー)の開始に合わせて、
口座開設時に必要な住民票の写しの提出をマイナンバーの確認に切り替える。18年からの適用目指す。
・外国為替市場で円がドルやユーロだけでなくアジア新興国など幅広い通貨に対して買われている。
世界的な株安の中、「安全通貨」として避難先になっているため。
世界全体で見た日本の輸入には追い風になる反面、輸出や訪日客の消費には逆風になりそう。
・アイフル <8515> [終値425円]銀行から返済猶予されていた融資を前倒しで完済したと正式発表。
・7月の米新築一戸建て住宅販売件数(年率換算)50万7千戸、前月改定値比5.4%増、2か月ぶりに増加。
市場予測平均(51万1千戸)下回る。前年同月比では25.8%増。
販売価格(中央値)前月比3.0%上昇、28万5900ドル(約3420万円)で、5か月ぶりに値上がり。
・6月のケース・シラー住宅価格指数(主要20都市)前年同月比5.0%上昇。上昇率は市場予測(5.1%程度)とほぼ一致。
・トルコ、国会(一院制)のやり直し総選挙、11/1に実施と発表。
・中国経済の減速や資源安背景に新興国通貨の対ドル相場が軒並み下落。
なかでも改革にもたつく主要国の下げ幅が大きい。インドネシアやロシアは短期資金の流出に拍車がかかっている。
・中国人民銀行(中央銀行)25日決めた追加金融緩和、リーマン・ショック後に世界金融危機が広がり、
中国経済が急激に悪化した2008年以来となる異例の緩和措置。中国震源とする世界的な株安の連鎖に対する強い危機感反映。
・シリアとイラクを拠点とする過激派「イスラム国(IS)」25日までに、シリア古代遺跡爆破する映像公開。
「偶像崇拝を禁じる」との理由から支配地域で遺跡の破壊繰り返している。
・三菱電機 <6503> [終値1146.5円]25日、イタリア業務用空調メーカー、デルクリマ社買収。
買収額約6億6400万ユーロ(約902億円)。三菱電としては過去最大のM&A(買収・合併)に。
日本に次ぐ重要市場と位置付ける欧州で空調機器の品揃え増やす。
欧州市場首位のダイキン工 <6367> [終値6925円]追撃する。
・東急不動産 <3289> [終値793円]東京・渋谷に大規模オフィスビル建設。総事業費400億〜500億円。2019年の開業目指す。
・日立 <6501> [終値653.7円]25日、物流倉庫内を移動しながら2本の腕で商品を自動集配するロボット開発。
取扱商品の多様化進む倉庫作業に対応。物流業務の人件費削減する技術として2〜3年後実用化目指す。
・ダイキン工 <6367> [終値6925円]首都圏の市場開拓目指して、新たな業務用大型空調機を12月に発売。
2020年に首都圏の売上高を2000億円と現在比2割増やす計画。新製品は高層ビルなどに使うセントラル空調熱源機器になる。
・住友化学 <4005> [終値530円]2016年、ブラジルに農薬の研究開発拠点新設。
世界的な食糧需要の拡大に合わせ、農作物の供給拠点である米州地域で農薬の引き合い強まっていることに対応。
風土に合わせた除草剤や殺虫剤など開発し、現地農家に提供。
・楽天 <4755> [終値1594.5円]インターネット通販「楽天市場」で海外企業の出店受け入れる。楽天が事前審査する。
・個人投資家の間で信用取引による含み損が拡大。
信用買い残8/21申込み、3兆5870億円と前週比1842億円増。2007年11月以来約7年10か月ぶりの高水準。
松井証券 <8628> [終値973円]顧客信用評価損益率は25日時点でマイナス18.9%。「追い証」発生も。
追い証が発生した場合、期限は追い証発生から2営業日後の正午前後に設定。払い込みなければ午後市場で強制的に売却へ。
・円相場急変動した24日、日本の個人投資家による外国為替証拠金(FX)取引量は今年最大に膨らむ。
相場変動を好機ととらえた売買が増え、損失拡大抑えるための強制決済で多額の損失被る個人投資家も多かった。
・内閣府2016年度予算の概算要求で、政府のサイバー対策の司令塔機能担う
「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」の経費、15年度当初予算の5倍の83億円増やす方針。
・アトランタ連銀ロックハート総裁24日、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ時期について「年内に始まると予想される」。
「9月開始の可能性が高い」としていた最近の発言をやや修正、具体的な時期には言及せず。(日経新聞)
・2020年東京五輪・パラリンピック開催に合わせたNTT <9432> [終値4310.0円]の対サイバー攻撃5か年戦略25日、分かった。
世界中のネット上での不審な動き分析、対抗策打ち出す拠点を今年中に設置。
政府の内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)などと連携、
攻撃受けた施設の通信社団を瞬時にできる大規模システムを日本の民間企業として初めて運用。
・中国「震源地」とする世界的な株安の流れが完全に止まるか不透明。
今後、日米欧の財務当局や中央銀行が金融緩和などの対応に迫られる場面bも予想される。
政府・日銀 <8301> [終値45000円]追加緩和、補正の可能性。
米連邦準備理事会(FRB)利上げ観測後退、欧州中央銀行(ECB)ユーロ高を警戒。
・ファーストリテイリング <9983> [終値円]衣料品専門店ユニクロ25日、
フランスパリ生まれブランド「ルメール」とコラボレーションした秋冬商品10/2から売り出す。(産経新聞)
・東京・上海株急落、日米中の政策焦点。米国利上げ判断に注目。
日経平均株価6日続落、2012年12月の第2次安倍政権発足後初めて。
・原油安は石油元売り各社の収益に影響。各社は2015年度の平均原油価格をおおむね1バレル55-60ドルと想定。
備蓄している原油の在庫評価で多額の損失が出る懸念。
出光興産 <5019> [終値1918円]15年度原油価格をドバイ原油で1バレル60ドル、ドル円相場1ドル120円と想定。
原油価格が1ドル下がると、石油関連事業の年度収支が22億円悪化、一方為替相場が円高方向に1円振れると10億円の改善効果。
・ワコム <6727> [終値404円]自社開発したデジタルペン入力システムが、
韓国サムスン電子の今月発売されるスマートフォン(スマホ)新モデル「ギャラクシーノート5」に採用。
ギャラクシーノートシリーズは5年連続で採用となる。
・楽天 <4755> [終値1594.5円]ローソン <2651> [終値8460円]25日、
インターネットショッピングモール「楽天市場」の商品をローソン店舗で受け取ることができるサービス9/1始める。
ローソン店舗までの配送は日本郵便が手掛ける。(日刊工業新聞)
・原油価格が下げ足早める中、米シェール企業の生産で急弱感。米原油生産も減少局面に入る可能性も。
コスト削減で引き続き生産拡大する企業がある一方、新規開発抑えた影響などから生産減らす企業もある。
・アクロディア <3823> [終値422円]25日、海外事業から撤退。
31日付で韓国の連結子会社アクロディアコリア株式の51%を同社社長に1円で売却。
・UBICメディカル(東京・港)日本マイクロソフト(MS)ソフトバンク <9984> [終値6890円]など6社、
精神疾患患者の症状を客観的に評価するシステム開発する。
治療方針の判断のほか、新薬の臨床研究(治験)にも応用できるとみる。
・ロボット開発ベンチャーZMP(東京・文京)25日、米半導体大手エヌビディアと自動運転技術の開発で提携。
・田淵電機 <6624> [終値811円]25日、
米ソフト開発会社グローイング・エナジー・ラボス社(カリフォルニア州)と業務提携。
太陽光発電用蓄電機能付きパワーコンディショナー(電力変換装置)制御するソフトを共同開発へ。
・日本電産 <6594> [終値8680円]25日、スペインプレス機器メーカー、アリサ・プレス(ログローニョ市)買収。
買収額は50億円前後。自動車向けの品ぞろえや欧州の販路強化する狙い。(日経産業新聞)
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第三者割当
名古屋電工 <6797> [終値397円]22万株 451円 9/14 割当先 日本信号
自己株処分
ビジネスブレイン太田昭和 <9658> [終値1000円]21万株 1143円 9/14 処分先 日本マスタートラスト信託銀行
公募・売り出し価格
ゴルフダイジェスト <3319> [終値1071円]1006円 申込み8/26-27
STUDIOUS <3415> [IPO]2870円
サムコ <6387> [終値984円]949円 申込み8/26-27 払込日9/1
新規公開株
銘柄 コード 市場 発行株数 公募価格 主幹事証券 注目度
8/26 土木管理総合試験所 <6171> 東2 1,299,500株 1,250円 野村他 注目度 C
事業内容:土木建設工事に必要となる試験・調査・分析を行う試験総合サービス事業
および住宅地盤の安定性を高めるための地盤補強サービス事業
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(今日の一言)
海外NY株式市場は、3指数とも6日続落。
中国の利下げ発表で、欧州株大幅反発で、米国株式相場もお急反発で始まったものの、引け際数分間で株価失速。
中国経済めぐる懸念ぬぐえず。
アップル(+0.60%)グーグル(-1.28%)ヤフー(+1.37%)フェイスブック(+1.11%)アリババ(+4.21%)
ネットフリックス(+4.79%)アマゾン・ドット・コム(+0.65%)バイオジェン(+1.22%)
ラッセル2000(-0.68%)HTG(ハイイールドファンド)(+0.20%)NBI(バイオテクノロジー株指数)(+0.45%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
ナスダックの主要銘柄はプラスに終わってるようにも思えますが・・・
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約104億株、8月平均約75億株を上回る。
欧州株式市場の主要3指数は大幅反発。
中国人民銀行(中央銀行)が追加利下げや預金準備率カット打ち出し景気と金融なんて位に向けた策を好感。
ギリシャ主要株価指数も一転、9.38%高で終了。
東京株式市場で日経平均は一時プラス圏に入ったものの、結局7日続落。
日経平均株価は1万8000円割れに。
東証1部出来高は47億4004万株、売買代金は4兆9240億円。
出来高と売買代金はともに今年最高記録。
騰落数は値上がり116銘柄、値下がり1751銘柄、変わらず25銘柄に。
反転の兆しは出てはいますが、何処かが売り仕掛けするようなところがあり、不安定となっています。
ただ相場の指標とするいくつかの項目が底値圏示現しています。
松井証券信用評価損益率(速報)買い方 ▲18.867%(前日▲17.029%)と過去最低を連日更新。
日経平均25日移動平均乖離も12.2% (前営業日 -9.2%)とプラスマイナス5%が天底の指標が10%超。
騰落レシオ(25日)は67.22%(-7.77)と年に1〜2回あるかないかの70%割れ。
前回は2014年10/21、その前は13年6/26以来。
サイコロジカル(12日)も3勝9敗となっています。
2020年東京五輪・パラリンピック開催に合わせたNTT <9432> [終値4310.0円]の対サイバー攻撃5か年戦略25日、分かった。
世界中のネット上での不審な動き分析、対抗策打ち出す拠点を今年中に設置。
政府の内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)などと連携、
攻撃受けた施設の通信社団を瞬時にできる大規模システムを日本の民間企業として初めて運用。
FFRI <3692> [終値10470円]昨日プラスで引けています。
NTTコミュニケーションと日本マイクロソフトとセキュリティ対策サービスの開発・提供で協業。
全力買いは、お勧めできませんが、気持ちはそんな感覚です。
現物取引の方は、つらいところでしょうが、我慢の時です。
信用取引で、枠がぎりぎりの方は、少しレバレッジを低めにしながら、投げ売りは抑えてほしいところ。
何とかやり過ごしながらも、戻れば少しづつ外しながらも「核」になる銘柄は頑張って握ってほしいところ。
追い証になってしまった方は、仕方がありません。
一度清算して、残った資金で、最も信頼できると思われる「核」を買うような戦略でしょうか。
ここまでテクニカルが底値圏示現することは、何年かに一度のことです。
ここまで傷まると急反発したとしても、不安定な動きになることも多く注意してください。
こんな時は相性の良い銘柄、大好きな銘柄の拾い場だと思っています。
ソフトバンク <9984> [終値6890円]日本電産 <6594> [終値8680円]富士フイルム <4901> [終値4570.5円]
日本取引所 <8697> [終値3415円]小野薬品 <4528> [終値14210円]など拾ってみたいところも・・・
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