日本長期金利初のマイナス

2016年2月10日（水）はれ　北風吹き寒さ厳しく

・日本の長期金利初のマイナス。
　9日東京市場では新発10年物国債利回りが一時、マイナス0.035％まで低下（価格は上昇）。
　新興国景気の懸念に加え、欧州で信用不安も浮上。
　円相場は1ドル114円台前半へ急上昇、日経平均株価は918円安と今年最大の下げ幅に。

・「安全資産を保有するためには多少の『保険料』を払ってもいい」との不安心理が、
　10年物国債の利回りをマイナス圏に押しやった。
　マネーの動揺、焦点は、中國を含む主要国の協調に絞られつつある。

・9日の欧州株式市場では、ドイツの株式指数DAXは、一時2％強下落、軒並み軟調に推移。
　銀行株に売り。ドイツ銀行買い先行も一時5％安と下げに転じた。

・オリックス　<8591> ［終値1513.5円］太陽光発電所の建設に2年間で1千億円投入。積極投資へ。
　出力は合計55万キロワットで総事業費1千億円強の見込み。

・国内投資ファンド、インテグラル（東京・千代田）アパレル大手、イトキン（大阪市）買収へ。
　買収総額は負債含め16億円程度になる見通し。10日にも発表。

　（日経1面）

・世界の金融市場で不安が連鎖、リスク回避の動きが急速に強まっている。
　欧州の金融機関や米エネルギー企業巡る信用リスク不安浮上、9日の東京市場では円相場が一時1ドル114円台に上昇、
　日経平均株価は918円（5.4％）安と今年最大の下げ記録。
　投資マネーは安全資産に逃避し、10年国債の利回りが史上初のマイナス圏に落ち込むのを促した。

・厚生労働省、4月から医師が患者の薬を指示する処方箋の電子化認める。
　医師が処方する薬のデータを地域の専用サーバーに送り、薬局がデータを呼び出して患者に薬を出す。
　2020年度以降は全国に広げ、患者がマイナンバーカードだけで薬を受け取れる仕組み検討する。

・経済産業省、4月から石炭火力発電所の発電効率に基準設け、基準上回る効率を新設の条件にする。
　電力会社に対し、2030年度には原子力や再生可能エネルギーで電源の44％以上賄うことも求める。

・米大統領選9日、候補指名争いの2戦目となる予備選、ニューハンプシャー州で始まる。
　日本時間10日午前にも大勢判明。トランプ氏巻き返し焦点。

・国際エネルギー機関（IEA）9日、1月の世界の原油供給量は日量9650万バレルで、前月比20万バレル減少。
　石油輸出国機構（OPEC）が増産した一方、非加盟国が落ち込む。

・アサヒグループHD　<2502> ［終値3625円］
　英ビール大手SABミラーのグループである欧州ビール2社傘下に入れるため、買収額4千億円強の最終提案。
　欧州に足掛かり築くことで巻き返し狙う。

・イオン　<8267> ［終値1551.0円］グループのショッピングセンター（SC）内で
　レンタカーやガソリン販売、修理・誠美といった自動車関連サービスの複合施設展開へ。
　自動車関連サービスを一括で提供、施設全体の集客力高める。

・KDDI　<9433> ［終値3075.0円］出資先であるライフネット生命保険　<7157> ［終値390円］と組み、
　携帯電話販売店「auショップ」で生命保険の仲介サービス始める。
　今夏までに開始、全国約2500店に広げる。

・パナソニック　<6752> ［終値858.8円］NTT　<9432> ［終値5101円］共同で、
　美術館や観光地で訪日客に対し、展示物など解説する次世代ディスプレー端末開発。
　18年度にも製品化。共同開発で最初の製品に。

・米アップル「iPhone（アイフォーン）」の2015年国内出荷額前年比約11％減。
　2015年秋に投入した最新機種が伸び悩む。08年国内参入以来初の減少。

・日本マクドナルド　<2702> ［終値2487円］2015年12月期連結決算最終損益347億円の赤字（前期218億円の赤字）。
　01年上場以来最大の赤字になった。今期は3期ぶりの黒字転換見込む。

・2015年東京都内主要18ホテルの客室稼働率、平均84.5％と14年比0.6ポイント上昇。
　ビジネスマンや訪日客需要でほぼ満室状態。客室単価も過半のホテルで10％以上上昇。

・東京株式市場、代表的な投資の物差しの一つ、PBR（株価純資産倍率）で見た株価が1倍割り込む銘柄増加。
　9日時点東証1部で53％に上昇、約2年半ぶりの高水準。
　割安さは増したが投資心理冷え込み相場の反転には時間がかかりそう。　

・信用買い残（2/5申し込み）2兆9330億円、前週比215億円増。4週ぶりに増加。
　信用売り残5591億円、前週比15億円増。

・金相場国内外で上昇。東京市場では一時、1グラム4433円と前日清算値比やく2％高、3か月ぶりの高値。
　8日のニューヨーク市場では一時、1トロイオンス1200ドル台と2015年6月以来約8か月ぶりの高水準。

　(日経新聞）

・9日の債券市場で長期金利の代表的な指標新発10年物国債利回りが一時、マイナス0035％と初の0％を下回った。
　世界経済の先行く不安強まり、安全資産とされる国債買う動き広がり、利回り急低下（価格は急上昇）した。
　市場のリスク回避による円急騰は日銀　<8301> ［終値37600円］にとっても「誤算」と。

・金融市場でリスク回避の動き加速、市場関係者の間では円高・株安基調が当面続くとの見方多い。
　市場の混乱収まるきっかけとして、米連邦準備理事会（FRB）イエレン議長が10、11両日行う誤解証言。
　「イエレン議長が『市場寄り』の発言することが、足元の動揺を落ち着かせる上で必要条件」との見方も。

　 (産経新聞)

・工作機械主要7社、1月受注実績、前年同月比15.6％減、297億1000万円。
　内外需とも力強さに欠けた。

・ゼネコンの利益率大幅改善。2015年4-12月期連結決算、完成工事利益率（単体）ゼネコン4社ともに上昇。
　過去の不採算工事の消化進み、採算性改善が利益率向上に寄与。

　（日刊工業新聞）

・日立オートモティブシステムズ　<6501> ［終値465.9円］9日、茨城県で自動運転の公道実験実施へ。
　クラリオン　<6796> ［終値365円］と共同開発した自動走行システム搭載したクルマを走らせ、性能確認する。
　日本の部品メーカーで自動運転車の公道実験実施するのはデンソー　<6902> ［終値4208円］に続き2社目に。

・三井造船　<7003> ［終値134円］
　近距離で液化天然ガス（ＬＮＧ）やエチレンガス運ぶ中小型ガス運搬船の建造に本格参入。2019年の引き渡し目指す。　

　（日経産業新聞）

※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、乱高下の末小幅安。
ダウは一時145ドル超（0.9％）安があって109ドル（0.7％）高。
原油価格の大幅安でエネルギー関連株の下落も、終盤素材株と医薬品株の上昇で補う。

アップル（-0.02%）グーグル（-0.68%）ヤフー（-0.85%）フェイスブック（-0.21%）アリババ（+0.47%）
ネットフリックス（+3.37%）アマゾン・ドット・コム（-1.24%）バイオジェン（-0.31%）
ラッセル2000（-0.56%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.38%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（+0.09%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約100億株、過去20日間平均約95億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数は続落。
銀行株の下落が全体押し下げ。
欧州の銀行システムの安全性に対する懸念浮上。
ドイツ銀行は4.3％下落。前日は債券の利払い維持できないのではないかと9.5％下落。
ドイツ銀は、今年のＡＴ1債の利払いのための手元資金は「十分」にあるとの声明発表。
ギリシャ主要株価指数は2.89％下落。

東京株式市場で日経平均は大幅反落。
東証1部出来高は31億7335万株、売買代金は3兆556億円。
騰落数は値上がり27銘柄、値下がり1904銘柄、変わらず6銘柄に。
値下がり数は98年以降最大になったようです。

欧州銀行の大幅下落で、リスク回避ムードへ。
外国為替市場で、1ドル114円前半に円高が進んだことも株売りの一因に。

主力株も大きく下落して、大手証券会社では「追証」続出との噂も。

日経平均株価は1/21に付けた16017円は、この日はかろうじて割り込まず、期待感もほんの少し出てるところも。

米国市場でのダウ工業株30種平均での150ドル安処も先取りしたような感覚も・・・

イオン　<8267> ［終値1551.0円］グループのショッピングセンター（SC）内で
レンタカーやガソリン販売、修理・誠美といった自動車関連サービスの複合施設展開へ。
自動車関連サービスを一括で提供、施設全体の集客力高める。

KeePer技研　<6036> ［終値1509円］追い風にも・・・

明日は、東京市場は祝日となり、リスク取りにくいような状況も、少しリスク取りたい気持ちも・・・

厚生労働省、4月から医師が患者の薬を指示する処方箋の電子化認める。
医師が処方する薬のデータを地域の専用サーバーに送り、薬局がデータを呼び出して患者に薬を出す。
2020年度以降は全国に広げ、患者がマイナンバーカードだけで薬を受け取れる仕組み検討する。

メディカル・データ・ビジョン　<3902> ［終値1672円］

2015年東京都内主要18ホテルの客室稼働率、平均84.5％と14年比0.6ポイント上昇。
ビジネスマンや訪日客需要でほぼ満室状態。客室単価も過半のホテルで10％以上上昇。　

藤田観光　<9722> ［終値481円］この辺りは拾える水準かとも思えますが・・・

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