商事・物産初の赤字へ

2016年3月24日（木）くもり　気温低く

・政府、長時間労働に歯止め賭けるため企業への指導強める。
　1カ月の残業が100時間に達した場合に行う労働基準監督署の立ち入り調査、基準を月80時間まで引き下げる方向。
　対象約300万人で、今回の指導強化により調査の対象となる働き手は2.7倍になる。

・三菱商事　<8058> ［終値2001.5円］24日に業績予想下方修正発表。
　チリの銅開発などの減損損失計上、2016年3月期1000億円の最終赤字に転落する公算が大きい。
　
　三井物産　<8031> ［終値1405.0円］減損損失響き、700億円の最終赤字発表。
　両社とも連結ベースの最終赤字は上場来初。資源安が総合商社の収益直撃。

　（日経1面）

・政府23日、3月の月例経済報告で国内景気の判断引き下げ。景気判断の下方修正は5カ月ぶり。
　個別項目で、個人消費、企業収益、企業の業況判断を下げた。

・景気判断の下方修正受け、安倍政権は経済政策「アベノミクス」のテコ入れ迫られる。
　1億総活躍プランを5月にまとめ、2015年補正予算などの前倒し執行も急ぐ。消費増税延期に影響も。

・パナソニック　<6752> ［終値999.0円］
　創業100周年の2019年3月期に連結売上高10兆円（16年3月見込み7兆5500億円）へ増やす経営目標撤回。
　達成時期は示さず9兆円程度目指す。

・安倍晋三首相、ベルギー連続テロ事件受け、国内警備体制強化。
　5月の主要国首脳会議（伊勢志摩サミット）に向け、米国や欧州各国との連携急ぐ考え。
　テロの未然防止に全力挙げる。

・政府は邦人の安全確保徹底する方針。
　安倍晋三首相は23日、関係府省庁に対し
　「海外の邦人の安全確保や国内の警戒警備の徹底など一層緊張感をもってテロ対策に当たるように」と指示。
　国内テロ想定し、空港や航空会社にも注意喚起。
　各海上保安本部には臨海部の原子力発電所の警戒監視に万全期すよう指示。

・共産、維新、社民、生活の野党4党の党首、幹事長らが23日都内で会談、
　来年4月の消費税率10％への引き上げ凍結する法案の提出目指す方向で一致。

・国債発行に異変。
　物価予想上向かず、4月の物価連動国債の発行予定額1千億円減額する案示す。
　日銀　<8301> ［終値39350円］マイナス金利政策導入で普通国債人気、国債入札で国にもうけが生じる状態続く。

・中国で金融機関の不良債権が急増。2015年末の残高は1兆2744億元（約22兆円）と2年間で倍に膨らむ。
　景気減速で、鉄鋼やセメント産業向けの融資が大量に焦げ付いている。
　政府は不採算なのに生き残る「ゾンビ企業」の整理急ぐ方針。

・石油大手仏トタルが再生可能エネルギー事業で日本に参入。
　石川県でメガソーラー（大規模太陽光発電所）建設し、2017年に稼働。総事業費約100億円。
　日本の太陽光発電の電力買取価格が欧州などに比べ高いことに着目。

・ソフトバンク　<9984> ［終値5604円］
　人工知能（AI）使ってスマートフォン（スマホ）の売れ行きを高い精度で予測する新しい仕組み4月にも導入。
　全国約2600店の受注実績などもとに各店舗で最適な在庫はじく。品切れを防ぎながら材工2割減らす。

・国内航空3位スカイマークが3月末に民事再生手続き終える見通し。
　約210の債権者のすべてに弁済終えるメドが立つ。
　今後、株主である投資ファンド・インテグラル（東京・千代田）やANAHD　<9202> ［終値325.5円］などの
　支援受けながら、5年以内の再上場目指す考え。

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・KDDI　<9432> ［終値4986円］米グーグル主催月面ロボット探査レースに参画。
　産学連携チーム「HAKUTO（ハクト）」とパートナー契約結ぶ。　

・国際石油開発帝石　<1605> ［終値921.8円］インドネシア大型海底ガス田開発計画が大幅変更。
　同社洋上に液化天然ガス（LNG）プランと浮かべる方式で政府に認可申請、
　ジョコ大統領は陸上に建設すべきだとする政府方針決定。今後対応検討へ。

・連続増益企業の研究（6）アリアケ　<2815> ［終値6570円］純利益は2016年3月期で7期連続で増加。
　4期連続で最高益更新する見通し。味を陰で支え、高収益確保。
　人材育成、海外企業へのM&A（合併・買収）も今後の課題。

・信用買い残（3/18申し込み）2兆7052億円、前週比1371億円増。2週連続増加。
　信用売り残5692億円、前週比260億円減、2週連続で減少。

・国際商品（コモディティー）でファンドの買い続く。
　銅と北海ブレンド原油は、先物市場でのファンドの買い越し幅がそれぞれ約10カ月ぶりの高水準に達した。

・株式市場の膠着感強まり、商い細る。
　円高観測くすぶり、企業業績の先行きに対する警戒感から中長期の投資家は積極的な買いを手控え。
　半面、夏場の選挙控え、財政出動や消費増税先送りといった景気刺激策が出る観測も根強く、売り込みにくく。
　東証第1部売買代金23日は今年最低を記録。日米欧の金融政策イベントも終わり、材料不足指摘する声多い。

・ファミリー　<8298> ［終値354円］2017年秋、ホテル事業に参入。
　京成線成田駅（成田市）前の店舗空き地にビジネスホテル建設。経営多角化し、収益基盤強化。
　11階建て、客室210室。投資額約10億円見込む。

　(日経新聞）

・政府23日、景気刺激のため編成する2016年度補正予算案の目玉として、若年層の低所得者対策盛り込む方針。
　商品券配布検討。対象や事業規模など4月から詰める。

・東芝　<6502> ［終値210.0円］
　2016年3月期連結最終赤字、2月発表した7100億円から2000億円程度に縮小する見通し。
　東芝メディカルシステムズ（栃木県大田原市）のキヤノン　<7751> ［終値3351.0円］への売却益計上。

　 (産経新聞)

・東京海上HD　<8766> ［終値3882円］日系企業向け、世界各地の訴訟に一元的に対応する役員賠償責任保険発売。
　各国の法律やリスクに合わせた保険を世界約80カ国で提供。　

・NTTデータ　<9613> ［終値5540円］
　インドで情報システム構築やITサービスの提供などにより現地市場向けのビジネスに本腰。
　2016年内には、インド向けビジネスを同国の売上高全体の25％までに高める。

　（日刊工業新聞）

・ブイ・テクノロジー　<7717> ［終値4540円］23日、
　検査装置メーカーオー・エイチ・ティー（広島県福山市）を連結子会社化へ。
　技術融合で新製品開発へ。

・ラクオリア製薬　<4579> ［終値392円］米アラタナ・セラピューティカルに
　開発・販売権譲渡した動物薬候補「エンタイナス」、アラタナ社が米食品医薬品局（CFDA）に動物薬承認申請へ。
　ラクオリアは一時金受領に。

・オンコセラピー・サイエンス　<4564> ［終値315円］
　シンガポールと韓国、日本で行っていた抗がん剤の第1相、2相試験（治験）終了。
　安全性や免疫機能上げる結果に良好な結果。今後の開発方針検討へ。

　（日経産業新聞）

※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり売り気配になる場合も
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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公募・売り出し価格

フュージョンパートナー　<4845> ［終値514円］496円　申込み3/24-25　払込日3/30

インヴィンシブル投資法人　<8963> ［終値83300円］8万1217円　申込み3/24-25　

新規公開株

銘柄 コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　主幹事証券　注目度

2016/3/24 ウイルプラスホールディングス <3538> JQS 602,700株 公開価格 1,880円 みずほ他 注目度 B

事業内容:輸入車販売関連事業

2016/3/24 ベネフィットジャパン <3934> マザーズ 517,500株 公開価格 1,980円 大和他 注目度 B

事業内容:MVNO（仮想移動体通信事業者）、インターネットオプションサービスならびにコンテンツの提供

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、下落。
原油安とドル高が相場の重荷になった。
ベルギーの連続テロの余波の警戒感や原油在庫増からの原油先物価格下落でエネルギー関連株売られる。
25日グッドフライデーで3連休となり、手控えられているとも・・・

アップル（-0.55%）グーグル（-0.36%）ヤフー（-1.72%）フェイスブック（+0.26%）アリババ（-2.07%）
ネットフリックス（-0.25%）アマゾン・ドット・コム（+1.63%）バイオジェン（-1.61%）
ラッセル2000（-1.97%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.46%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（-3.39%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約68億株、過去20日間平均約81億株を下回る。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
ベルギー同時テロ受け、売られた旅行株は買い戻しが入った。
1次製品の値下がりで鉱業や石油株は売られた。
イースター休暇前に商い薄。

東京株式市場で日経平均は小幅ながらも反落。
日経平均株価はかろうじて1万7000円台維持。

東証1部出来高は16億210万株、売買代金は1兆7399億円となり今年最低記録。
騰落数は値上がり733銘柄、値下がり1064銘柄、変わらず151銘柄に。

政府は邦人の安全確保徹底する方針。
安倍晋三首相は23日、関係府省庁に対し
「海外の邦人の安全確保や国内の警戒警備の徹底など一層緊張感をもってテロ対策に当たるように」と指示。
国内テロ想定し、空港や航空会社にも注意喚起。
各海上保安本部には臨海部の原子力発電所の警戒監視に万全期すよう指示。

札幌アンビシャス上場で、商い薄ですが、日本テクノラボ　<3849> ［終値568円］
産業用制御ソフト伸長。統合監視映像システムも案件増え堅調。
バラバラな企業の監視カメラなどを統合して一元管理下で
クライアントやデコーダへきれいな映像を配信し、同時に録画蓄積。

3月決算モノ配当・権利落ちの日は29日、28日までが権利付き最終日となります。
今日を含め残り3日間となります。

目ぼしいところで分割実施は、小野薬　<4528> ［終値22965円］5分割、
ショーケース・TV　<3909> ［終値3700円］2分割　PCIHD　<3918> ［終値5670円］2分割
MRT　<6034> ［終値6390円］2分割　あんしん保証　<7183> ［終値2673円］3分割

KDDI　<9432> ［終値4986円］米グーグル主催月面ロボット探査レースに参画。
産学連携チーム「HAKUTO（ハクト）」とパートナー契約結ぶ。
　
ジグソー　<3914> ［終値11920円］昨年1月に「HAKUTO」とパートナー契約済み。

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