
株主還元過去最高
- 2016年06月03日
- 株式投資・経済ニュース全般
2016年6月3日(木)晴れ
・上場企業は2015年度に稼いだ利益の過半を株主に還元、株主重視する流れ一段と強まる。
配当と自社株買いの合計額は16兆円超と過去最高に。
・JXエネルギー <5020> [終値419.5円]
マレーシアの国営石油会社ペトロナスと東南アジアの液化天然ガス(LNG)市場開拓へ。
現地基地運営会社に約600億円出資、2017年から同国市場の1割に相当する年360万トンのLNGを生産する。
(日経1面)
・日経新聞社2日、「社長100人(緊急)アンケート」実施。
増税再延期「評価する」経営者が8.8%、「どちらかといえば評価する」28.9%で合わせると37.7%に。
「どちらともいえない」との回答が35.9%、
「評価しない」5.3%、「どちらかといえば評価しない」21.1%をあわせると26.4%。
93.4%の経営者は「財政健全化が遅れる」と批判。
増税再延期が日本の景気に与える影響について、プラスだと答えた経営者が全体の77.6%占めた。
・政府2日、経済財政運営の基本方針(骨太の方針)と子育て支援の充実策盛り込んだ
「ニッポン一億総活躍プラン」閣議決定。国内総生産(GDP)600兆円の達成目指す。
脱デフレに「万全期す」。
「人手不足の解消急務」、「企業参入阻む壁なお」、「産業新陳代謝進まず」、「痛み分け分配も重視」。
・株安・円高の勢いが急速に強まってきた。
消費増税延期の正式発表で材料出尽くし感強まり、2日の東京市場では、
日経平均株価が大幅に続落、一時400円超下げる場面もあり、前日比393円安と1カ月ぶりの下落幅記録。
日経平均の2日間の下げ幅は合計約670円に。
「安倍首相の1日の記者会見で具体的言及がなく、大規模な財政出動への期待が後退したことも響いた」との声も。
外為市場にとって最大の焦点は14、15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で
米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動くかどうか。
EOMC後の23日に英国で欧州連合(EU)離脱問う国民投票予定されていることが影響。
仮に英国がEU離脱するとなれば衝撃極めて大きく
「英国民投票の結果がはっきりする前に利上げカード切りづらい」との見方も広がっているよう。
今後の注目材料は3日の米雇用統計と6日のイエレンERB議長の講演。
・欧州中央銀行(ECB)は2日の理事会で政策金利の据え置き決めた。
ドラギ総裁、3阿つに決めた包括的な金融緩和策の効果見極める姿勢示す。
域内の物価は低迷、低金利政策の副作用も強まる。ECB批判くすぶり、追加緩和のハードルは高い。
・厚生労働省2017年度に計画していた診療報酬の改定見送る方針。
改定見送りで数百億円規模の医療費抑える機会失う。
社会保障費の伸びを年5000億円に抑える財政再建目標の達成は一層難しくなる。
・米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス2日、
安倍晋三首相が消費増税の延期と今秋の経済対策を正式に表明、
「財政健全化に向けた目標の達成が困難になる」との見解発表。
「信用評価上は否定的(ネガティブ)」という。
・石油輸出機構(OPEC)2日、ウィーン本部で半年に一度の総会開く。
競合するシェールオイルの減産などで原油市場の需給改善が想定より前倒しで進んだため、増産凍結は見送った。
原油相場に対するOPECの影響力の源泉だった「生産目標」の再設定には合意できず。
・サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相2日、石油輸出機構(OPEC)総会に初出席、
「我々は穏やかなアプローチをとる。市場にショックを与えない」と表明。
引き続き自国のシェア維持重視する考え示す。
・業績不振の韓国造船大手が本格的な経営再建に着手。
首位の現代重工業と3位のサムスン重工業は2日までに、3年で計5兆ウォン(約4600億円)の合理化策まとめた。
2位大宇造船海洋も立て直し策詰めている。コスト抑制や競争力向上を実現できないと業績悪化は必至。
苦境を抜け出せるかどうかは予断許さない。
・韓国取引所2日までにまとめた前年同期比できる上場519社の2016年1-3月期業績は、
連結純利益21兆4700億ウォン(約1兆9800億円)と前年同期比18%増。
原油など資源価格の低迷がエネルギーや化学産業の収益を大幅に押し上げた。
・米マイクロソフト(MS)、
中国スマートフォン(スマホ)大手小米(シャミオ)のスマホやタブレット(多機能携帯端末)に
MSの業務ソフト「オフィス」を標準搭載、スマホやネット関連の特許を相互利用。
・東芝 <6502> [終値276.4円]スマートフォン(スマホ)などの記録用半導体として使う
NAND型フラッシュメモリーで、2017年度中に新技術使った生産に乗り出す。
従来方法比同じ工程のコストを3分の1にできる。
・トヨタ <7203> [終値5669円]KDDI <9433> [終値3129.0円]2日、
外部と情報やり取りする「コネクテッドカー(つながる車)」対象とした通信サービスで協力。
トヨタが各国の通信会社と個別に契約していたのを改め、契約先をKDDIに一本化。
・コマツ <6301> [終値1821.5円]2016年度中にも米国で小型無人機(ドローン)で収集した
3次元(3D)データ基に、建設機械が適正な角度で自動的に掘削する土木工事の省力化サービス始める。
熟練技術が不要となり、最大で工期半減。
海外展開する初のケースで、主力の北米市場でのシェア拡大につなげる。
・シスメックス <6869> [終値7880円]
国立がん研究センター(東京・中央)と共同で肝臓がんを高精度で診断できる技術開発。
肝臓がんは手術から5年以内の再発率が7〜8割とされ胃がんや肺がんに比べ死亡率が高い。
今回の技術活用すれば、肝臓がんが再発したかどうかが簡単な血液検査で70%という世界最高水準精度で分かる。
今後3〜4年で実用化、海外でも販売。
・ホンダ <7267> [終値2951.0円]中国での5月新車販売台数(小売り台数)前年同月比23.9%増、9万9456台。
14.8%増の3月、18.3%増の4月に続き、3カ月連続で2ケタ増。
小型車減税の恩恵継続と、多目的スポーツ車(SUV)人気も依然として底堅く、好調維持。
・KNT-CTHD <9726> [終値167円]傘下の近畿ツーリストなど通じ、障碍者向けツアー充実させる。
障碍者に配慮したツアー企画できる人材を2年後近ツー社員の1割に当たる200人に増やし、
車いすごと乗れる観光用バスも増やす。同時に旅行意欲落ち込む70代シニアの新規開拓狙う。
・ファーストリテイリング <9983> [終値28180円]2日発表、
「ユニクロ」の5月の国内既存店売上高、前年同月比5.9%増。2カ月連続前年実績上回る。
・東証投資主体別売買動向(週間)5月第4週、外国人3週ぶり売り越し(705億円)
個人3週連続売り越し(1093億円)信託銀行、4週連続買い越し(157億円)
・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、5月第4週
外国人3週ぶり売り越し(16.77億円)、個人3週連続売り越し(4.27億円)
・東証投資主体別売買動向(月間)5月、
外国人2ヶ月ぶり売り越し(3258億円)、個人2ヶ月ぶり買い越し(73億円)
・オフィスビルやホテルなどで運用する不動産投資信託(REIT)の保有物件の含み益が拡大。
2015年度下期は上場銘柄の合計で約1兆4800億円に達し、1年前の2倍に膨らむ。
個人など投資家に還元する分配金が増える可能性がある。
(日経新聞)
・伊豆諸島・青ヶ島(東京都)沖の海底熱水鉱床で高濃度の金を含む鉱石発見。
最高で1トン当たり275グラムの高濃度の金を含むものもあり、陸地や他の海域の金鉱石と比較しても高い値。
・石油輸出機構(OPEC)2日、生産目標の再設定や増産凍結などについて協議、合意できず。
盟主サウジアラビアと経済制裁解除で増産進めるイランの対立が続く中、OPECの全体の協調の難しさ改めて露呈。
・ソフトバンク <9984> [終値6041円]2日、中国の電子商取引(EC)最大手アリババ集団の株式売却、
総額で89億ドル(約9700億円)に膨らむと発表。調達資金による次の一手も注目。
米ヤフーから日本のヤフー <4689> [終値514円]を買い取るとの憶測も。
(産経新聞)
・日産自 <7201> [終値1080.0円]
2018年後半にも生産始める軽自動車の新モデルに、自社開発するエンジン採用する方針固めた。
・日本、米国、欧州、中国、韓国の特許庁は2日、都内で5大特許庁(IP5)長官会合開き、
ホスト国務めた日本の提案によるIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)など新技術に対応した
知的財産制度の推進で協力合意。
・ダイキン <6367> [終値8997円]2日、
2020年度に15年度実績比46.8%増の売上高3兆円目指す5カ年経営計画発表。
大幅な成長見込める北米やアジア地域を重点市場に位置付け、売上高の約9割を占める空調事業を伸ばす。
・クラリオン <6796> [終値303円]
独自に開発する車載情報機器向けセキュリティーシステム構築ツールを新製品の開発工程に導入。
外部と通信する「コネクテッドカー」の増加にらみ、セキュリティー対策の開発体制強化する狙い。
(日刊工業新聞)
・ドリコム <3793> [終値747円]
中小の同業者かがスマートフォン(スマホ)用ゲームのキャンペーンを簡単に打ち出せるウェブサービス開発。
無料提供、販促データを数多く収集。分析して販売手法確立に生かす。
・インベスタークラウド <1435> [終値10090円]
アパートの経営を投資目的で始める人が増える中、アプリサービスが人気。
ネットを使って顧客と接する。インベスターのあっせんした土地を購入し、アパート建設。専用アプリで対応。
2015年成約件数は約440棟達成。16年は500棟目指す。、
・第一実業 <8059> [終値520円]温泉の熱などで発電する「バイナリー発電装置」の国内販売拡大。
三菱重工 <7011> [終値426.7円]グループからイタリア大手メーカーの国内総代理店権利獲得。
今年度20億円の受注目指す。
(日経産業新聞)
※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり売り気配になる場合も
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。
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(今日の一言)
海外NY株式市場は、上昇。
石油輸出機構(OPEC)総会で増産凍結など生産枠変更合意できず、
原油価格下落でエネルギー株など売られて始まるものの、
原油在庫減少などで原油価格が下げ幅縮小で株式相場は上昇へ転じる。
欧州中央銀行(ECB)理事会とOPEC総会では、ことさら何もなく過ぎたようなところも。
S&P500種株価指数は終値で7カ月ぶりの高値で引ける。
ナスダック総合指数は7営業日続伸となった。
アップル(-0.75%)グーグル(-0.51%)ヤフー(+1.36%)フェイスブック(+0.13%)アリババ(+0.80%)
ネットフリックス(-0.26%)アマゾン・ドット・コム(+1.22%)バイオジェン(+1.01%)
ラッセル2000(+0.65%)HTG(ハイイールドファンド)(+0.02%)NBI(バイオテクノロジー株指数)(+1.85%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約64億株、過去20日間平均約70億株を下回る。
3日の雇用統計発表控え商いは手控えられているようなところも・・・
欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
OPEC総会や欧州中央銀行(ECB)理事会での協議の結果に失望も・・・
東京株式市場で日経平均は2営業日大幅続落で終了。
為替市場でドルに対し108円台に入り、株売り優勢。
東証1部出来高は20億7508万株、売買代金は2兆0930億円。
騰落数は値上がり139銘柄、値下がり1773銘柄、変わらず44銘柄に。
マザーズ市場も1.72%安、2日続落で終了。
JIG-SAW <3914> [終値8180円]怪しげなレポートもあり、ストップ安となり、
「神の手」のブランジスタ <6176> [終値6650円]も売られ、
マザーズを引っ張っているといわれるそーせいグループ <4565> [終値20190円]も一時2万円割れで
このところ買われていたような銘柄に利益確定売りや見切り売りが出て、少し嫌な雰囲気にも。
OPEC総会屋ECB理事会を控えて、また週末の米雇用統計もあり、手の出ないところもあったようなところ。
OPEC総会ではサプライズなく、いったんは原油価格も下落も、米国在庫の減少などで戻しております。
原油ベア <2039> [終値13650円]イベントでの大きな変化はなくいったん利確でしょうか・・・
OPEC総会で石油増産凍結の合意が出来なくても戻ってくる強さを注目するなら、
逆に原油ブル <2038> [終値1022円]注目とも。
もっとも原油が上がると踏むなら、リスクオンとなり、株価も上昇傾向となってきますね。
米国市場はマイナスで始まったものの、プラスで引けてきたところで、
東京市場も大きく突っ込むことにはならずに、ほっとするようなところです。
本日は週末で、今夜の米雇用統計もあり、後場はまた手控えとなってしまうところでしょうか・・・
ただ米雇用統計は過ぎ去れば、何もなかったという雰囲気にもなりかねないところですが・・・
今月はキャッシュポジションを多くして臨んでいきたいと思っています。
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