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日経ヴェリタス 5/23日号読んでみて・・・

2010年5月23日(日)くもり どんより

・ギリシャ財政危機に端を発した通貨ユーロの先安観は市場に根強い。
 投機マネーが安全志向強め、円に流れ円高進行が日本経済を揺さぶるリスクも。
 対円での4月末と直近安値比ユーロの下落率14%、豪ドルで17%。

・ユーロ危機の展開、3つのシナリオ。

 シナリオ1:危機封じ込め、ユーロは現行のまま存続。
 ユーロ安追い風に新興国市場が勢いのあるうちに外需で稼ぎ、財政赤字国は金融支援を使って再建進める。

 シナリオ2:ギリシャなどユーロ圏離脱、小ユーロ圏が存続。ハードランディングであるが、あく抜け感も。
 今後1年程度はこのような展開にはならないもののギリシャ財政再建遅れると現実味も。

 シナリオ3:ユーロの統合深化、危機バネに財政・政治統合へ。国家主権さらに制限し、欧州に連邦制導入。

・日本最大投資信託、グローバル・ソブリン・オープンの運用正念場。
 積極的なユーロ建て投資裏目。価格21日5663円と1997年設定以来最低水準に落ち込む。

・日本株3ヶ月ぶりの1万円台割る。欧州問題と為替安定に向かえば「再び業績拡大に関心向く」との見方も多い。

・日経ヴェリタスランキング:ネットキャッシュ(現預金と短期有価証券の合計=手元流動性=から有利子負債を引いた額)
 
 1位任天堂 <7974> [終値26000円]ネットキャッシュ1兆2523億円。
 浮いた資金を商品開発に投入し、付加価値高い製品で稼ぐ。 

 2位武田 <4502> [終値3740円]8799億円。手元資金に余裕のあるうちに新薬候補拡充へ。

 3位キャノン <7751> [終値3725円]8043億円。製品の高シェアと生産効率の高さ強み。

 14位東エレク <8035> [終値5330円]2439億円。受注急回復する今期、研究開発に過去最高の670億円投じる。成長投資加速

 25位ヤフー <4689> [終値31950円]1292億円。売上高営業利益率5割強の高収益体質とネット企業特有の「持たざる経営」
 26位セコム <9735> [終値3980円]1288億円。グループ資金を効率管理。

・スマートフォン(多機能携帯電話端末)電子部材、日本勢まだ優位。
 
 日東電工 <6988> [終値3170円]タッチパネル構成部材高シェア。

 旭化成 <3407> [終値483円]端末の向き検知する地磁気センサー高シェア。

・エノテカ <3049> [終値59200円]「アジアのワイン首都」香港、巨大市場開拓着々進む。10年後国内海外比率半々に。
 中国ワインブーム照準。長期熟成で在庫が含み益発生しやすく。含みに注目すれば株価の見直し余地も。

・企業業績、会社側の営業利益予想と市場の予想(アナリストのコンセンサス)に大きな差のある企業。

 市場予測が会社予想を大きく上回る会社:

 トヨタ <7203> [終値3355円]市場予想との差2893億円。東電 <9501> [終値2277円]1642億円。

 三菱商事 <8058> [終値1982円]1167億円。ホンダ <7267> [終値2823円]1006億円。 

 市場予測が会社予想を大きく下回る会社:

 伊藤忠 <8001> [終値738円]▲223億円。コスモ石 <5007> [終値246円]▲139億円。

 郵船 <9101> [終値324円] ▲110億円。豊田織機 <6201> [終値2392円]▲104億円。

・OUT Look: 今週の株式相場 は戻りを試す展開か。
 日経平均株価週内で6.5%下落。世界の主要な株式市場の中でも下落際立つ。
 4/5の年初来高値からの下落率は13.7%に達する。
 注目指標の一つ、日経平均の25日移動平均といの乖離率。
 この1年移動平均から5%以上、下方乖離したのは昨年7月、10月、11月と今年の2月。
 そのたび日経平均は上昇に転じ、10月除き上昇幅は1割以上。
 「一般に5%以上下方乖離すると株価は底値圏」5/21マイナス8.67%。
 
 反発力高めそうな理由に各国政府による政策対応の可能性。ユーロや株式の追随売り出にくく。

 下値の節目は昨年7月9050円と同11月9081円と切り下がる。
 自律反発のめどは1万円付近と200日移動平均1万361円が意識。

・Wall Street: 今週の米株式相場は前週に引き続き欧州の財政不安を背景に神経質な展開続きそう。
 昨年3月から今年4月までの相場の上げは「ベアー・マーケット・ラリー(弱気相場の中の一時的上昇)」と捉える向きも。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派56%(前回比+4)3/12以来の2ヶ月ぶりの高水準。
 弱気派26%(同+3)中立18%(同-7)
 強気派の根拠、好調な企業業績に対して、割安な株価。弱気派の根拠、リスク資産の縮小傾向続くと野懸念。

・鉄鉱石や非鉄金属の価格が下落に転じ始めた。最大の需要国である中国で在庫積み上がったことが背景。
 欧州経済の不透明感もあり調整長引くとの観測浮上。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はほぼ全面安。
 ドイツ国債などの空売り規制打ち出し、売りが禁止されてない通貨ユーロが急落して動揺走る。(日経ヴェリタス)

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