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日経ヴェリタス 9/5日号読んでみて・・・

2010年9月5日(日)はれ残暑続く

・超円高に拾う神あり。円高メリットに目を向け逆風に負けない技術を考えよう。
 個人の金融資産1ドル=85円で換算すると約17兆ドルと過去のピーク2007年上回る。
 外貨預金急増、個人金融資産の5割強は今も現預金に集中、外貨建て資産は50兆円にとどまり、家計の投資の伸び大きい。
 日本企業による外国企業の買収出資件数今年321件。過去10年で最多のペース。

・円高メリット、円高で原材料の輸入コストが下がるエネルギー・食品関連や
 アジアで稼ぐユニ・チャーム <8113> [終値9980円]、「クールジャパン」担い手のサンリオ <8136> [終値1423円]も
 底堅く。

 東電 <9501> [終値2471円]年間1円の円高・ドル安で営業利益140億円増。
 1ドル=85円水準続けば単純に700億円の上昇修正余地。

 王子紙 <3861> [終値385円]1円円高で約5億円の営業増益に働く。
 2011年3月期の想定レートは93円で40億円規模の押し上げ要因。 

 M&A(合併・買収)も円高は絶好のチャンスと映る。キャッシュリッチ企業の典型が大手商社。
 2010年3月末の手元流動性(現預金と短期有価証券の合計)が1兆4000億円に達する三井物産 <8031> [終値1100円]
 NTT <9432> [終値3685円]ディメンション・データ(南アフリカ)21.2億ポンドで買収。
 買収費用1ポン=135円約2860億円見込むも130円まで円高進行、約100億円節約。
 
 投信、円高対策として株価下落が利益生む(弱気)型投資信託を買う手も。

・7月分米経済指標は市場予測下回るケース多く、米金融市場では雇用統計への警戒感強めていた。
 結果「警戒していたほど悪くない」という内容。
 米サプライマネジメント協会(IMS)8月製造業景況感指数が市場を覆っていた悲観論やや弱まった。
 オバマ米大統領3日「来週に幅広い見解を表明する」と述べる。
 中間所得層の減税やクリーンエネルギーなど雇用創出が期待できる分野への支援策などが柱。
 共和党オバマ政権の経営政策に対する批判強めており景気刺激策も議会でたなざらしになりかねず。

・日経ヴェリタスランキング:年金積立不足額(未認識債務)改善させた企業ランキング
 
 1位NTT <9432> [終値3685円]運用環境の好転が追い風。積立不足額4割近く減少。

 2位日立 <6501> [終値350円]積立不足が3割近く減少。約60億円の増益要因。 

 3位パナソニック <6752> [終値1081円]4位三菱重工 <7011> [終値306円]5位NEC <6701> [終値217円]

 8位東電 <9501> [終値2471円]2010年3月期年金の運用好調、発生年度含む3年間で償却。 

 22位JR西日本 <9021> [終値217500円]積立不足額前期末時点で半減。2011年3月期約30億円の利益押し上げ要因。

 23位マツダ <7261> [終値187円]国内運用利回り2009年3月期のマイナスからプラスへ改善。

 34位大日印 <7912> [終値1081円]2010年3月期末年金積立不足額前期末から7割減。年金基金3割増、1232億円。

・鉄鉱石原料価格10月以降下落確実。
 新日鉄 <5401> [終値285円]など鉄鉱大手4社10-12月期原料コスト前四半期比700億円減。
 年初来安値圏で低迷する鉄鋼株反発の契機になる可能性も。 

・荏原実業 <6328> [終値1177円]2010年12月期の業績上振れする公算大きくなる。医療用空気清浄機など販売好調。

・オカモト <5122> [終値374円]高機能フィルム事業強化。10億円投じ静岡工場で産業用フィルム生産能力約1割増強。

・グンゼ <3002> [終値273円]「機能ソリューション事業」利益の過半稼ぐ。
 積極的に経営資源を投じているのはスマートフォン(高機能携帯電話)向けなどのタッチパネル。
 アパレル事業からソリューション事業が売上高逆転する日も近い。株式市場のグンゼの評価一変する可能性も。

・「世界の工場」といわれている中国で人件費高騰、ファクトリーオートメーション(FA)に注目。
 2010年1-7月、日本の工作機械メーカーの中国からの受注額1336億円で前年同期比5倍へ。

 アジア比率高い牧野フライス <6135> [終値489円]恩恵大きい。 

 NC装置で世界シェアの半分を握っているといわれているファナック <6954> [終値9350円]代表。

 THK <6481> [終値1515円]NC工作機械や半導体製造装置の性能高める直動案内装置で世界シェア5割握る。

 三菱マテリアル <5711> [終値235円]OSG <6136> [終値787円]中国工場で現地向けの工具増産計画相次ぎ表明。 

 ナブテスコ <6268> [終値1321円]産業用ロボットの関節の使われる精密減速機出世界シェア6割握る。

 安川電 <6506> [終値583円]2010年4-6月期ロボットのアジア向け売上高59億円となり、44億円の日本上回る。

 SNC <6273> [終値11060円]
 空気圧機器の大手、アジアでのシェア4割に達する。2010年4-6月期アジア向け売上高前期比2.3倍へ。

・OUT Look: 今週の株式相場は戻りを試す展開か。
 最大の関心事8月の米雇用統計雇用統計は市場予測を上回る内容でひとまず安心感広がる。
 日経平均株価も週初は上昇、9500円めどに上値試しそう。市場落ち着けば14日の民主党代表選の動静も相場材料に。
 株式市場「閉塞感打破という点で小沢氏勝利催促する相場展開になる可能性も」
 27日は9月配当予定企業の権利付き最終売買日、1%前後の長期金利と比べても配当利回りは魅力的。
 東証1部の7割弱がPBR(株価純資産倍率)1倍割れで「9000円割れでは買いが入り、下振れは限定的」との指摘も。
 7日午後の白川日銀総裁発言内容が注目。週末10日は株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日。
 薄商いの中、先物主導の思惑的な売買に振り回されやすいため、思わぬ波乱にも目配り必要。 

・Wall Street: 今週の米株式相場は売り買い工作する展開か。
 米経済指標が市場予想よりやや改善、投資家の悲観心理和らぐ。
 米景気の先行き不透明感は完全に払拭されておらず、相場も見合う可能性も。
 週間でダウ平均は297ドル(2.9%)高、4週ぶり上昇し、ダウ平均は年初来で再びプラスへ浮上。
 今週は6日がレーバーデーで祝日、立会いは4営業日。
 レーバーデー後は例年夏休みを終えた投資家が本格的に市場へ戻ってくる時期。
 米雇用への懸念根強く、9日発表週間の新規失業保険申請件数が注目。8日は地区連銀経済報告(ベージュブック)発表。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派51%(前回比+6)弱気派26%(同-6)中立23%(同+7)
 米中の経済指標が改善傾向を示したことが背景。

・先週の日経平均株価は週間では4週ぶり上昇。ひとまず底堅い動き見せる。当面上値のメドは25日移動平均(3日9240円)
 心理的節目9500円回復すれば8/10以来。足元の25日移動平均は下げ基調のため戻りの目安として意識されやすい。
 4月の日経平均の年初来高値近辺で信用買いした銘柄の期日売りも重荷。
 一方、米景気の回復期待しぼむようなら、再び円高・ドル安方向に振れる展開も予想される。
 株価下げ方向の場合8500円が心理的節目。
 8500円権利行使のプットオプション(売る権利)建玉3万6000枚と高水準で下値として意識している可能性高い。
 下値のメドとして日経平均のPBR(株価純資産倍率)1倍となる水準の8439円とも。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は軒並み上昇。米国の景気関連指標が事前予想上回ったことを好感。
 上昇率上位は欧州で財政不安のギリシャ、スペインも好調。

・地方企業、次の主役を探せ。

 内海造船 <7018> [終値299円]多様な船舶建設。海外売上高比率95%(2010年3月期)今期3割減収も営業利益27%増。
 4期連続最高に。部材ごとに費用検証、韓国・中国と互角に渡り合う。 

 ニッポン高度紙工 <3891> [終値1232円]
 薄型セパレーター世界シェア60%。省エネ化などでセパレーター需要も急増。同社2010年3月期海外比率46%に上昇。
 次の成長の柱はリチウムイオン電池向けの絶縁紙。今期売上げ2億円も13年期30億-40億円に。

 コタ <4923> [終値701円]
 美容室と二人三脚で稼ぐ。コタ製品だけを使う専属契約結び、コンサルタント、化粧販売伸ばす。

 高速 <7504> [終値722円]食品包装6万点。約1500社のメーカーとユーザー(食品スーパー)との間で最高商品提案。
 今期45期連続増収と3期連続営業最高益を狙う。

 朝日印 <3951> [終値1660円]
 医薬品パッケージ国内シェアトップ。国内後発薬メーカー各社が増産に動くこともパッケージ需要拡大に。 

 幸楽苑 <7554> [終値1193円]ラーメン注文から8分以内。多店舗化へ食材・人材改革。

 アークス <9948> [終値1098円]サンエー <2659> [終値3075円]局地戦に強く規模で勝る全国チェーン寄せ付けず。

・マネー先進国から新興国へ。

 世界の株式時価総額1位ニューヨーク991兆円(08年8月比▲14%)
 2位東京292兆円(▲28%)3位ナスダック280兆円(▲0%)4位ロンドン230兆円(▲11%)
 5位ユーロネクスト217兆円(▲22%)6位上海202兆円(28%)7位香港198兆円(19%)9位インド119兆円(29%) 

 世界銀行ランキング。中国勢上位、米銀低迷。1位中国建設銀行16.2兆円。2位HSBC15.1兆円。
 3位JPモルガン・チェース13.6兆円。14位三菱UFJ <8306> [終値403円]5.9兆円。 

岡本昌巳氏株式セミナーセミナー
2010年9月4日収録

予告編 http://www.koronoasa.com/blog/?p=3429

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