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日経ヴェリタス 10/31日号読んでみて・・・

2010年10月31日(日)小雨

・今週、米国の将来を左右する2つの重要イベントが相次ぐ。
 11月2-3日の米連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)と2日の中間選挙。
 FOMCでは過去に例のない大型金融緩和。中間選挙ではオバマ民主党の敗北がそれぞれ予想。

 バーナンキ議長描くは
 「追加緩和・物価目標→金利低下・インフレ期待→企業や家計の支出増→雇用増・デフレ回避」のシナリオ。

・米連邦準備理事会(FRB)今週禁断の一歩踏み出す。
 米国債を買うのと引き換えに市場に大量の資金を供給する「量的緩和=QE」

 市場関係者、最大3000億ドルの長期国債の購入などを発表した昨年3月以降の各種の資産買い入れを量的緩和第1弾(QE1)

 今後追加策QE2と呼ぶ。QE2注目されるのはQE1に比べて資産購入規模が格段に大きくなると見込まれるから。

・金融危機後、何度か浮上し、そのたび封印してきた奥の手動員して景気テコ入れ狙うFRBの金融政策は
 ドル不安と背中合わせの危険なかけとも。QE2は米国経済を救う良薬なのか、バブル崩壊の呼び水なのか。
 バーナンキ議長の決断はいよいよ3日後に迫る。

・ドル供給が株高を誘う「流動性相場」の起点は8/27にバーナンキ議長が米ワイオミング州ジャクソンホールで行った講演に遡る

 経済指標が良好であれば素直に好感、悪化しても「金融緩和の実現性高まった」と受けとめられる。
 「良いとこ取り」の奇妙な相場展開が続いてきた。

 金余りによる「金融相場」から企業収益の拡大期待背景にした「業績相場」へ。

 株高が続くためには良好なファンダメンタルズの後押しが必要。

・2008年時点で将来の金融危気を予測した米著名投資家ジョン・ポールソン氏とゲーリー・シリンプ氏、
 今後の米国経済の行方見方全く逆に。

 ポールソン氏「今、住宅を買うのは50年に一度の好機」シリンプ氏「住宅価格はさらに20%下がる」と指摘。

 米国株、個人投資家の間では弱気の見方目立つ。株式投資信託通じた米国株投資状況今年5月以降売り越し続く。
 流出資金は海外株や債券に向かう。
 機関投資家も米株投資に及び腰。

 ポールソン氏ポートフォリオ「アメリカは買い」も株式保有銘柄リストで最大保有株はSPDRトラスト(金の上場投信)。
 ジョージ・ソロス氏の保有銘柄リストでも最大保有銘柄もSPDRゴールドトラストに。 

・米金融機関批判にわかに再燃。住宅差し押さえ手続きに不備。
 大手銀行バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど差し押さえや競売手続きを一時的に中断。
 金融機関の財務に打撃を与えるほか、住宅市場の回復にも水を差すとの見方広がる。

・市場参加者「今年最後のヤマ場」と口をそろえる11月の米連邦公開市場委員会(FOMC) 。
 確実視される追加金融緩和の規模や内容はどうなるのか。

・外国為替市場関係者4人見通し。瞬間的な80円割れ言及。「イベント通貨後ひとまず材料出尽くす。」

・米投資会社バークシャー・ハザウェイ会長兼最高経営責任者ウォーレン・バフェット氏、
 ドット・コームズ氏(39)後継者最有力候補に踊り出る。理由は危機管理とも。

・日清オイリオグループ <2602> [終値354円]とJ-オイルミルズ <2613> [終値213円]の食用油大手2社
 2011年3月期の業績に下振れ懸念再び台頭。国内経済のデフレ化で原料価格の上昇分を販売価格に転嫁するのがより難しくなる。

・ノバレーゼ <2128> [終値45300円]2012年12月期の単独営業利益今期予想比58%増の30億円に伸ばす計画。
 対応できる価格帯の幅を広げサービス部門の稼働率上げ、人件費などの固定費の負担軽く、営業利益率の改善見込める。

・主要証券会社5社、2010年7-9月期連結業績、いずれも赤字か最終減益。
 最大の原因は投資家の市場離れ。手数料収入の源泉である株式・投資信託の販売不振が響く。

・「院内感染対策」

 アンジェスMG <4563> [終値75000円]森下仁丹 <4524> [終値1898円]と共同で
 抗菌作用のあるペプチド(たんぱく質の断片)成分にした消毒剤開発。 

 大幸薬品 <4574> [終値1031円]も注目企業、9/7除菌消毒剤の売上高まり株価急騰。

 除菌剤製造ニイタカ <4465> [終値924円]やハンドソープ手掛けるライオン <4912> [終値434円]。

 子会社がマスク生産しているダイワボウ <3107> [終値186円] 

 空気清浄機を医療機関に供給しているシャープ <6753> [終値795円]も感染防止に貢献する余地も。

・交流サイト(SNS)運営会社が激しい三つどもえの戦い。

 ミクシィ <2121> [終値168000円]DeNA <2432> [終値2082円]グリー <3632> [終値1016円]
 それぞれ200万人超会員集め、ゲームで使う「アイテム」購入の料金収入などを拡大。

 巨大「黒船」来襲、会員5億人の米フェースブック、ミクシィと外部連携。

・日経ヴェリタスランキング:リーマン・ショック後から10月末まで発行済み株式数が増えた企業を増加率でランキング。
 金融と電機が上位占めた。M&A(合併・買収)か大規模な公募増資に踏み切った企業がランキングの大半占める。 

 1位セディナ <8258> [終値112円]普通株式数増加率280.1% 
 三井住友FG <8316> [終値2412円]系カード会社へ第三者割当増資実施。

 2位ルネサスエレク <6723> [終値605円]237.8% 今年4月経営統合。
 NEC <6701> [終値224円]日立 <6501> [終値364円]三菱電 <6503> [終値755円]を引き受け先とする第三者割当増資実施
 2011年3月期は800億円の赤字も来期は黒字転換できる見通し。

 3位三洋電機 <6764> [終値131円]228.9% パナソニック <6752> [終値1183円]の子会社化に伴い、優先株が普通株に展開

 19位東京建物 <8804> [終値325円]36.2% 2009年12月公募増資1億375万株発行。1125万株の第三者割当増資。 

 31位トクヤマ <4043> [終値441円]26.8% 
 2009年秋に総額470億円増資実施。マレーシアで計画、太陽電池原料向け多結晶シリコン工場の建設費へ。

 39位ヤマハ発 <7272> [終値1236円]22.1% 今春に公募増資と第三者割当増資実施。
 調達額743億円を次世代開発投資に374億円、残り中国やインドなど新興国向け二輪車の開発などに振り向ける方針。

・OUT Look: 今週の株式相場は為替相場をにらみながら上値の重い展開か。米国で大きなイベントが目白押し。
 注目は2-3日のFOMCと2日の中間選挙。
 米国追加金融緩和(QE2)「期待が高まり過ぎた分、どんな内容でもいったんは材料出尽くしとなる」との見方も少なくない。
 FOMC後は一本調子に続いたドル安が一服し、円高に歯止めがかかるとの連想を呼ぶ可能性も。
 FOMCというヤマ場越えても円安への転換が見えなければ展望は開けず。

 東証1部騰落レシオ(25日移動平均)が74%まで低下。売られ過ぎを示す80%を下回る。
 「株価上昇する切っ掛けはまだ見えないが売り込む材料も限られる。8月安値(8824円)は割り込まない」との見方も。 

・Wall Street: 今週の米株式相場は米中間選挙と米連邦公開市場委員会(FOMC) という二大イベントを
 波乱なく通過できるかどうかが最大の焦点。
 FOMCで米中期国債の購入規模がさほど膨らまないようだと株式に失望売り広がる可能性がある。

 意外な波乱は2日の中間選挙、少なくとも下院では過半数を共和党が奪うとの見方優勢。
 万が一シナリオが覆された場合、株か大きく下げることも。

 3日に10月の米新車販売、5日に10月の雇用統計。

 ダウ工業株30種平均4月の年初来高値まで90ドル弱。
 イベント満載の今週に高値を更新できないようだと相場の基調が下向きに変化する可能性も。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派38%(前回比-5)弱気派38%(同+13)中立25%(同-8)
 11/2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC) での金融緩和を織り込む形でドル安が進み、円相場が上昇しやすい流れ続く。
 政府・日銀が円売り介入に動くかどうかなど引き続き為替の動向が注目。

・日本株式相場の膠着(こうちゃく)感強まる。電機・自動車などの大型株が相対的に堅調に推移して指数下支え、
 中小型株は物色の圏外に置かれて下げが目立っているのが原因。

 全体では下落銘柄や安値更新銘柄が多いのに指数が大崩れしない状況に。

 東証規模別株価指数10月の下落率、大型株1.16%も中型株3.33%、小型株は6.27%と規模が小さいほど下落率大きい。

 要因二つ「5月以降の相場下落局面でも逆張りで日本株を買い続けた個人投資家が手仕舞い売り」
 時価総額100億円以上の銘柄とそれ未満の銘柄では
 「売買高が少なくなると時価総額が100億円を下回る銘柄は株価下がりやすい傾向」

・日銀11/4-5日の政策決定会合で購入法明らかに。上場不動産投信(REIT)の有力候補ダブルA格REIT。
 29日15あるダブルA格投資法人全て上昇。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はアルゼンチンやベトナムの上昇が目立った一方、フィリピンやタイは小幅安。
 米連邦公開市場委員会(FOMC) を控え方向感の定まらない展開に。

・楽天証券、日本にいながら24時間、金や原油などの海外先物を売買するサービス個人投資家向けに始めた。
 取り扱い海外先物28種類。米ドル建てで証拠金差し入れ取引。 (日経ヴェリタス)

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