新興企業の業績が回復

2019年11月24日（日）くもり

・時短営業の拡大や不採算店の閉鎖など事業の見直しを進めている大手コンビニエンスストアチェーン。
日経新聞が全国約5万7000店の立地分析、9割で商圏人口が標準とされる3000人を下回る。
人口減で店舗の経営環境は厳しさ増す。
コンビニ産業は拡大路線から効率化を重視する段階に入ってきた。

・茂木敏充外相は23日午後、名古屋市内で韓国康京和外相と35分会談。
12月下旬に開く日中首脳会談に合わせ、日韓首脳会談の実現に向け調整に入ることで一致。
正式な会談が実現すれば2018年9月以来となる。

・政府はデジタル技術の急速な進展受け、様々な規制の見直しに乗り出す。
まずは自動車メーカーに課している新車の性能検査を人工知能（AI）で代替することを認める方針。
建物の外壁やエレベーターの定期調査もドローン（小型無人機）やセンサーでの監視検討。

・製造業の在庫滞留が深刻に。
日米欧中の主要3900社の在庫状況を調べたところ、中国を除き各地域で金融危機後の2009年以降の最高水準にあることが分かった。
米中貿易戦争窓が影響し、在庫が急速に増えた。
半導体など一部の企業では先行きの減少も見込まれているが、過去に比べて在庫調整が長引き、今後の生産回復の勢いを欠く可能性がある。

・リニア中央新幹線の静岡県内での着工に向けた国と静岡県、JR東海　<9022> ［終値22485円］の協議が膠着状態に陥っている。
2027年の東京-名古屋間の開業は厳しさを増しており、JR東海は危機感強めている。

・米連邦通信委員会（FCC）22日、国内の通信会社に対して、
中国通信機器最大手、華為技術（ファーウェイ）と中興通訊（ZTE）の製品を使わないよう求める方針を正式決定。
新規購入を禁じるだけでなく、既存製品の撤去・交換も求める。
政府調達に続いて民間調達でも抜け穴塞いで、中国企業排除の姿勢鮮明にする。

・腕時計型の血圧計などウエラブル機器を健康管理だけでなく、病気の早期発見や発作の予知に活用しようという動きが広がってきた。
オムロン　<6645> ［終値6400円］子会社オムロンヘルスケアは2019年内に、宇fで時計型血圧計を日本で発売する。
価格は7万～8万円程度。「据え置き型と同等の測定精度」実現し、医療機器として承認恵阿国から取得。
ソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値4154円］は心臓が小刻みに震える不整脈（心房細動）の早期発見を目指す。
テルモ　<4543> ［終値3807円］米スタートアップ企業に出資し、心不全の兆候をとらえる腕時計型端末を共同開発中。

・東証マザーズ市場などに上場する新興企業の業績が回復。
2019年7－9月期k純利益は、5四半期ぶりに増益転換。
売上高規模は小さいが、独自の技術やサービスで競争力高める企業が業績改善けん引。

・新興企業の業績回復をリードしたのは、ニッチ市場で強い存在感を示す成長企業。
東映アニメーション　<4816> ［終値4855円］
海外の「ジャパンニメーション」人気追い風に「ドラゴンボール」や「ワンピース」の商品化権の販売好調。
スマートフォンアプリのゲーム化も広がり、4－9月期や今期業績予想を上方修正。
創薬ベンチャーのそーせいグループ　<4565> ［終値2337円］特定のたんぱく質を標的とする新薬の研究開発で、
武田薬品　<4502> ［終値4449円］などと提携したことで、契約一時金などの収入が伸びた。
フクダ電子　<6960> ［終値7800円］心電計や自動体外式除細動器（AED）など医療機器の販売が伸びた。
テクノホライゾン・HD　<6629> ［終値818円］あおり運転が社会問題となった影響でドライブレコーダーの販売が伸びた。
教育分野では、プロジェクターや電子看板の販売も好調。

・ソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値4154円］の資金調達に暗雲。
みずほ銀　<8411> ［終値168.8円］などは3千億円規模の融資について協議しているが、追加融資に難色を示す銀行があるため。
SBGはウィー再建で最大63億ドル（約6800億円）が必要になる可能性がある。
融資の主軸は主力銀行のみずほ銀で、
三菱UFJ銀　＜8306＞ ［終値572.7円］や三井住友銀　<8316> ［終値3963円］との協調融資が検討されている。
SBGが思い通りに追加融資を得られなければ
「SBG傘下のZHD　<4689> ［終値395円］とLINE　<3938> ［終値5170円］の経営統合に際して、関連株を一部売却する可能性もある」とも指摘。

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