
扉を開いて
- 2011年06月26日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年6月26日(日)曇りのち小雨
・ドル不安の夏、再び。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長「(QE2実施を示唆した)昨年8月と今とは状況が異なる。」
今年は「雇用や景気に不確実性が非常に強い」と語る一方、インフレも警戒せざるを得ない。QE3には高い壁。
8月初旬、連邦債務巡って上限枠の引き上げに与野党合意できなければ、債務不履行(デフォルト)のリスク生じる。
昨年以上に難しい「不安な夏」訪れる。
・NY証券取引所、空売り残高5/31時点、132億株と今年最高記録。米景気回復ペース鈍化示す指標受けファンド勢強気心理後退。
・個人投資家にも変化の兆し。「投資家心理調査」16日時点「今後6ヶ月の相場に弱気」と答えた比率43%に。
昨年8月以来の高水準の前週からは低下したものの長期的平均値(28%)を大きく上まわる。
16週連続で債券ファンド流入超、昨年7月以来の高水準へ。
・「大統領選の前年は株価上昇」との経験則、ダウ工業株30種平均1943年から2007年まで17回連続プラス記録。今年は現在4%高。
・消費の担い手40代女性。40代女性は社員として働いている人比較的多くかつての40代女性よりお金使える。
単身世帯女性の1ヵ月あたり可処分所得世代別、最も多いのが40代24万円。
「美」に関する企業注目。
ワコール <3591> [終値975円]「胸もと年齢マイナス5歳めざすブラ」
資生堂 <4911> [終値1467円]30代40代女性対象基礎化粧品「リバイタル グラナス」販売。
ヤーマン <6630> [終値902円]2006年発売美顔ローラーシリーズ累計販売本数200万本突破。
40代女性ターゲット美顔ローラー「フェイササイズUP」販売。
パナソニック <6752> [終値952円]2008年発売美顔器「ナイトスチーマー」累計約57万台販売。4月エステ機器「頭皮エステ」発売。
外面だけでなく内面も磨くのが今の40代女性の特徴。ベネッセ <9783> [終値3355円]GABA <2133> [終値115900円]恩恵。
海外旅行も積極的でHIS <9603> [終値1877円]や近畿ツーリスト <9726> [終値84円]などの収益にも貢献しそう。
・ランキング:外国人持ち株比率増加企業。
1位JCV・ケンウッド <6632> [終値390円]外国人持ち株比率変化数32.2ポイント 持ち株比率40.9% 今年1月海外で増資実施。
2位都築電 <8157> [終値785円]25.0ポイント 42.0% 国内ヘッジファンドのタワー投資顧問が外資通じ41.21%(6/20)保有。
3位富士火災 <8763> [終値144円]24.8ポイント 88.4% 米AIGの損保部門が公開市場買い付け。7月上場廃止。
6位サイバーエージェント <4751> [終値276000円]14.7ポイント 39.1% SNS関連銘柄として海外から問い合わせ多く。
10位富士紡HD <3104> [終値188円]10.6ポイント 15.2%
昨年12月に米フィデリティ投信が発行済み株式数6%強取得。高シェア半導体製造装置向け研磨材事業けん引役。
20位ラウンドワン <4680> [終値578円]6.8ポイント 21.4% レジャー市場「安近短」志向。昨年6月海外で公募増資。
・海運大手の自動車輸送ビジネス収益回復遅れそう。「不定期専用船事業」が大手3社合計で経常赤字になる公算。
円高で好採算の欧米向け長距離輸送減る。船舶コストの増加。
・ユビキタス <3858> [終値126400円]ゲーム依存型の収益構造見直しに動く。
2012年3月期任天堂 <7974> [終値14700円]向け売上高比率40%(前期59%)に低下。14年3月期には6%まで引き下げる見通し。
無線LAN(構内情報通信網)経由でネットの接続する家電向けソフト軸に据える方針。
・日本デジタル <6935> [終値938円]2012年3月期航空子会社アイベックスエアライン(東京・江東)連結業績の改善に寄与。
・HIS <9603> [終値1877円]
2010年4月子会社化したハウステンボス(長崎・佐世保市)の業績回復。1992年の開業以来初の営業黒字。連結業績にも貢献へ。
・グローブライト (旧ダイワ精工)<7990> [終値89円]東日本大震災以降、海釣り客激減。4-5月釣り具販売前年同月比15%減。
・投資銀行部門でM&A(買収・合併)案件争奪戦に激しさ。日本企業による海外企業買収が今年大幅に増えるのは確実。
・「会社がわかる」特集1回目 ローソン <2651> [終値4145円]ユニクロのような製造小売りモデル目指す。
商品を仕入れて売る「小売り」モデルから原材料から自社で調達、商品を委託生産して販売するモデルへ転換急ぐ。
海外展開最大の課題。
・OUT Look:今週の株式相場は引き続きボックス圏相場に。
米国や中国の景気減速懸念くすぶり、海外投資家の本格的な買いは期待しにくい。
ギリシャ財政問題への不安和らぎ、騰落レシオ(25日移動平均)70%近づいた6/9から上昇傾向、24日2ヵ月ぶりの100%超える。
今週海外年金基金の買いに加え、29日ピークの3月決算企業の株主総会手がかり。一方、欧州問題予断許さず。
震災直後、海外投資家の日本株1週間で1兆円買い越しも、今は勢いなし。
海外投資家の投資スタンス今週各国での経済指標に左右。
7/1中国の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)、英HSBC速報値は50.1。11か月ぶりの低水準。
国内企業業績の回復期待の好材料も、海外不安と国内の政府混乱に打ち消されてしまう子脳性も。
・Wall Street:今週の米株式相場は米景気の先行きやギリシャ情勢が引き続き注目。
ダウ工業株30種平均1万2000ドルを挟んで一進一退の動き。
ギリシャ向け支援7/3ユーロ圏財務相会合で正式決定。ギリシャ財政健全化策受け入れ前提。
原油価格値下がりが株式相場圧迫する構図も。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派44%(前回比+22)弱気派33%(同-10)中立派23%(同-12)
ギリシャ債務問題への警戒の後退や原油価格の下落で投資家心理改善へ。
・東京株式市場に風向きの変化。
震災後上値が重い主力株に対して値動きが軽い中小型株や景気の影響受けにくい内需株が選好も主力株に上昇の余地と。
「2008年リーマン・ショックなど相場下落の後、中小型株が先に底入れ、約4ヵ月後大型株が底入れする」との経験則も。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場はアジア株の上昇目立つ。
国際エネルギー機関(IEA)の石油備蓄を協調放出発表受け原油価格下落。インフレへの警戒感が後退。
・株価テクニカル分析のツボ:騰落レシオ「オシレーター」の代表格。
25日間騰落レシオでは「120%」以上で相場過熱気味と判断で売りサイン。「70%」以下で底値圏にあるとみて買いサインとみなす。
100日ベースの騰落レシオは売りサイン「100%」以上、買いサインは「80%」以下。
相場「トレンド」分析。移動平均線の「クロス」
13週間移動平均(中期線)と26週間の移動平均線(長期線)上に抜ける「ゴールデンクロス」中期的な買いサインとされる。
逆に中期線が長期線を下抜けるのが「デッドクロス」で中期の売りサイン。
5週線(短期線)が13週線を上回るのがミニゴールデンクロス、短期の買いサイン。その反対がミニデッドクロス。
逆張り指標と順張り指標で同時にサインが出た時は一体どちらを選ぶか。有効なのは100日ベースの騰落レシオを見る。
(日経ヴェリタス)
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