
ダウ3万ドルの新地平
- 2020年02月23日
- 日経ヴェリタス
2020年2月23日(日)晴れ
・ダウ3万ドルの新地平 米株1強、通過点か天井か。
史上初の3万ドル乗せに向け、米ダウ工業株30種平均のカウントダウンが始まっている。
米国株の勢いは加速度的。ダウ平均が初めて1万ドルに乗せてから2万ドルになるのに18年、そこから3万ドル近辺に到達する機関は、わずか3年。
景気などのマクロ環境、企業業績、需給の3拍子が先進国の中でもっともそろっていることが米国株高を演出してきた。
・ダウ3万ドルの新地平 米株1強、通過点か天井か。
米国景気は相対的な力強さを保つ。1月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数や雇用統計は、市場予想を上回る伸び。
企業業績も好調。米調査会社リフィニティブ、主要企業の2019年第4四半期の1株利益予想は前年同期比3.2%増と、0.3%減だった第3四半期より好転。
20年の第4四半期には2桁増益にまで回復する見通し。
世界的な低金利によって株式にマネーが集中するといった要因だけでなく、米企業の積極的な自社株買いが株式に需給を好転させている。
市場関係者の多くは「ダウ3万ドルは通過点」と口をそろえる。
・ダウ3万ドルの新地平 米株1強、通過点か天井か。
金融相場の様相はPER(株価収益率)の上昇に表れる。
米S&P500種総合株価指数ベースのPERは足元で20倍前後と、18年1月以来の水準に達している。
「足元の株価は期待だけで上がっている」危うさも内包。
新型肺炎の拡大が世界景気にどれだけ影を落とすかも見通せておらず、市場は影響を織り込み切れていない。
カネ余りによる株高だと理屈ではわかっていても
「バブル崩壊直前が最も大きく上がるの経験則。降りるわけにはいかない」(国内ファンドマネージャー)という声すら漏れる。
・ダウ3万ドルの新地平 プロが読み解く「3万ドル」
米国はなぜ強い? 際立つ企業の成長力 外的要因、左右されにくく。
迫る大台、この意味は? 企業のけん引役、世代交代。
上昇はいつまで続く? 株高、来年以降の持続が焦点。
最大のリスク要因は? 新型肺炎感染拡大、世界経済に打撃。
・ダウ3万ドルの新地平 株価、日米格差は今後も拡大。
米国株が堅調な一方、日本株は出遅れが目立つ。
GAFAのような巨大IT企業が市場を引っ張る米国に対し、日本は主力産業である自動車業界の苦戦などが影響。
日米格差は今後も広がるとの見方が強まっている。
日本勢から有望株を探すとするなら、米国企業の成長の恩恵を受けやすい銘柄になりそう。
代表例は半導体や電子部品。村田製作所 <6981> [終値6256円]TDK <6762> [終値11310円]など「米ハイテク企業の黒子役」として評価高い。
米国子会社に世界最大の塩ビ樹脂メーカーを抱える信越化 <4063> [終値13755円]も、米国の経済成長を取り込み成長続ける二本企業の代表例。
リクルートHD <6098> [終値4488円]は外国人投資家からIT関連株として評価、株価は米ハイテク大手と似た動きをする傾向がある。
・日本経済に急ブレーキがかかっている。
内閣府17日公表した2019年10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値は前期比6.3%減と5四半期ぶりのマイナス成長。
設備投資の先行き示す機械受注も19日、1-3月期に前期比5.2%減り、3四半期連続で落ち込む見通し。
この数値は昨年末時点の集計のため、その後の新型肺炎の広がりを考えれば実際は一段と悪化する公算が大きい。
世界の半導体需要の底入れといった明るい材料も脇に押しのけられかねない。
・新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が国際商品市況をかく乱している。
中国で生産や物流が滞り、減z内料となる資源や素材の需要を直撃。
エネルギーや非鉄金属、農産物などの価格が軒並み落ち込んだ。
世界のサプライチェーン(供給網)の中核をなす中国発の混乱が市場に重くのしかかる。
・Focus 実るか「スマート農業」
担い手不足などの問題に直面する国内農業だが、農業総産出額はここ10年で7%増。
復活の主役はロボット技術・情報通信技術を活用した「スマート農業」。
主な農業関連銘柄
スマート農業:セラク <6199> [終値1231円]ビニールハウス内の環境をモニタリング 株価騰落率(18年末比)2.4倍
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
輸出促進:スターゼン <8043> [終値4425円]和牛を台湾で拡販。香港や米国でも需要増。 16.9%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・Focus 実るか「スマート農業」
投資対象「農業」海外で存在感
米国の主な農業関連株
ティア 農業機械大手。建機や林業機械も製造。 時価総額522億ドル 株価騰落率(18年末比)11.2%
タイソン・フーズ 食肉大手。冷凍・冷蔵食品も手掛ける 282億ドル 47.6%
アーチャー・ダニエルズ・ミットランド 小麦、トウモロコシなど穀物の流通・加工 246億ドル 8.0%
コルテバ・アグリサイエンス 菜種・綿花など種子生産、除草剤・殺虫剤製造 236億ドル 27.2%
FMC 化学大手。殺虫剤、除草剤 140億ドル 69.0%
CFインダストリーズ・HD 窒素肥料の生産 85億ドル ▲9.3%
モザイク リン酸塩、カリウムなど肥料の製造販売 70億ドル ▲36.8%
イングレデイオン でんぷん製品、甘味料などの製造販売 63億ドル 3.9%
・新型コロナウイルスの感染拡大という危機を逆手にとり、中国ネット通販2位の京東商城(JDドットコム)が攻勢に出ている。
外出規制が広がる中、中国では「籠城経済」が拡大。ネット通販市場にとって新たな商機が生まれている。
そこで同社は配達員らを2万人増やす方針発表。京東はもともと自前で構える物流網が強み。
グループ会社の京東物流が、約650カ所に設けている倉庫に商品在庫を置くことで、消費者に素早く届けやすい。
一方ライバルのアリババ集団は提携先の物流会社に配送委託しているため、どうしても配送作業に時間がかかる。
新型肺炎の影響で多くの物流会社が業務休止したため、さらにおl暮れが目立ち始めている。
・イノベーション 洋上風力発電
欧州などに比べ遅れていた日本の洋上風力発電の開発がようやく本格軌道に乗りそう。
事業化促す法律が2019年4月に施行され、「秋田県沖など4カ所が有望区域に選ばれる。
洋上風力発電の関連銘柄
東京電力HD <9501> [終値435円]洋上風力発電最大手のオースキッド(デンマーク)と提携。千葉県銚子沖で37万KWの開発目指す
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・新型コロナウイルスによる感染拡大で日本企業が混乱が広がっている。
各社には逆風と追い風が吹き、株価も変動する。
観光客減の影響、マスク・「巣ごもり消費税抜き」銘柄に買い
ラオックス <8202> [終値217円]訪日客減少で20年12月期の業績予想発表を見送り 株価騰落率昨年末比▲19%
藤田観光 <9722> [終値2418円]訪日客減少が20年12月期に7億円の減益要因に ▲14%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
ユニ・チャーム <8113> [終値3855円]マスク需要が5倍に伸び、24時間体制で増産 4%
大幸薬品 <4574> [終値4985円]除菌剤「クレベリン」の販売が急増し、休日返上で増産
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS STOCK アジアのハイテク株が動揺
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS FOREX 円、安全通貨の地位揺らぐ?
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS COMMODITY パーム油、方向感定まらず
代表的な所l区用油であるパーム油の国際相場が乱高下。
年初までは大口の消費国である中国での春節(旧正月)需要から急騰、それ以降は国際政治に翻弄されて急落。
足元は実需の底堅さから持ち直すなど、方向感の見えにくい展開が続いている。
・MARKETS 仮想通貨
インターネット上の暗号資産(仮想通貨)ビットコインの値動きが荒い。
情報サイトコインディスクによるとドル建て価格は日本時間21日時点で1ビットコイン=9700ドル近辺と、
前の週末(1万2000ドル程度)を下回っている。
中国を中心に感染が広がる新型肺炎への警戒感から、株などの資産から資金を仮想通貨に移す動きも。
・世界株式番付:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち4指数が上昇。
上位1位中国週間騰落率4.21% 2位フィリピン1.21% 3位インドネシア0.26% 4位オーストラリア0.05% 5位英国▲0.07%
下位25位韓国▲3.60% 24位トルコ▲2.76% 23位タイ▲2.04% 22位香港▲1.82% 21位米国▲1.38% 20位日本▲1.27%
・銘柄ウオッチ トップが語る エディオン <2730> [終値1001円]久保允誉会長兼社長
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ランキング:配当性向の高い内需株得庵キング
東証1部の時価総額500億円以上の企業で会社予想の純利益の増益の企業を対象に、配当性向(実績)が高い順にランキング
1位オークワ <8217> [終値1476円]実績配当性向 471.9% 増益率 389.8%
2位IDOM <7599> [終値617円]282.2% 477.4%
3位H2Oリテイル <8242> [終値944円]228.5% 131.3%
8位リソー教育 <4714> [終値381円]103.0% 14.2% 配当性向100%を目安に
11位クリレスHD <3387> [終値2129円]85.4% 180.1% 安定配当維持、優待も拡充
13位4℃HD <8008> [終値2290円]78.1% 2.5% 連続増配へのこだわり堅持
・読者が選ぶ注目企業 ここが知りたい ヒューリック <3003> [終値1329円]連結経常利益を今後10年で2倍強に増やすとの経営計画を打ち出した。
企業規模が拡大するなか、成長スピードを維持できるかが焦点。
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