東証再開へ

2020年10月2日（金）秋晴れ

・東京証券取引所は1日、上場する株式などの金融商品を終日売買停止とした。
市場に相場情報を伝えるシステム機器に障害が発生したため。
全株式の売買が終日できなくなるのは1999年に取引がシステム化されて以降初めてで、先進国では異例。
東証は2日に取引を再開する。

・復権なるか　日本の通信（下）かすむ研究開発「総本山」脱ガラパゴス最後の賭け
各国のIT産業の競争力はデジタル経済の発展のみならず、行政や人々の暮らしにも大きな影響を与える。
NTTグループ　<9432> ［終値2150.0円］の行く末は、技術立国日本の浮沈をも左右する。

・日本経済新聞社1日、東京証券取引所のシステム障害ですべての銘柄が終日売買できなかったことを受け、
日経平均株価の9/30の終値を1日の始値、高値、安値、終値に認定すると発表。
いずれも2万3185円12銭とする。

・厚生労働省、社員に取得を推奨することを会社に義務づける検討に入った。
育休は従業員の子どもが原則1歳になるまで、会社に申し出れば何日でも取得できる。

・世界経済が製造業主導で回復基調をたどる中、日本の戻りの鈍さが目立っている。
米欧や中国では製造業の景況感が新型コロナウイルス感染拡大前の水準まで回復したのに対し、日本はコロナ拡大前を下回ったまま。
特に設備投資を手控える動きが響いており、10～12月期も持ち直しは厳しいとの指摘がある。

・日銀　<8301> ［終値28020円］1日、9月の全国企業短期経済観測調査（短観）で、
大企業製造業の業況判断指数（DI）、前回調査比7ポイント上昇し、マイナス27に。
2年9か月ぶりに改善。3カ月後の先行き判断DIもマイナス17とプラス圏への浮上は遠い。

・IHSマークイット公表した47.7で、好不況の節目となる50を下回る。
緊急事態宣言の5月を底に4カ月連続で上昇しているが、新型コロナの感染拡大前の2月（47.8）に届いていない。
米欧は7月に50を超え、その後も改善傾向が続く。米国は9月の速報で53.5と19年1月ぶりの水準となった。
中国は3月から回復し始めるなど感染拡大後の戻りが他国より早く、9月も53.0と引き続き50を超えた。

・米グーグルは1日、欧州や南米などの一部の報道機関と提携し、記事などの使用料として今後3年間で10億ドル（約1000億円）を支払うと発表。
対象となるのはドイツ、ブラジル、アルゼンチン、カナダ、英国、オーストラリアの計6カ国のメディアで、約200社と提携する。

・東京証券取引所で1日起きた売買の終日停止は、システムのバックアップが機能しなかったことが主因。
手動で再起動、踏み切れず。東証は富士通　<6702> ［終値14340円］に損害賠償を求めない方針示した。

・河野太郎行政改革・規制改革相1日、デジタル・トランスフォーメーション（DX）の障害となる規制の改革に優先して取り組む考えを示した。
厚生労働省の再編については「当面、省庁の組織うんぬんというのは後回しにする」と明言。
全府省に原則廃止を要請した行政手続きのハンコの大半を廃止できるとの見通しを示した。

・新型コロナウイルスの大流行がノンバンクの勢力図に異変を起こしている。
消費者金融は4月の単月新規申し込みで後発のKINE　<3938> ［終値5360円］系が上回り、
アコム　<8572> ［終値455円］アイフル　<8515> ［終値271円］など既存大手と新旧交代した。
一方、法人金融は政府と既存金融機関の資金繰り支援で、フィンテック勢が相次ぎサービス停止に追い込まれた。

・プライベート・デット・ファンドと呼ばれる企業融資に特化するキーストーン・パートナース（東京・港）
SBIHD　<8473> ［終値2713円］と資本業務提携を結ぶ。
SBIの営業網を生かし投資先となる企業を探す。
SBIが推進する地銀連合構想でも、地銀の取引先企業の支援などで協力する。

・11月の米大統領選を戦うトランプ大統領とバイデン前副大統領は、初の直接対決となったテレビ討論会から一夜明けた9/30も舌戦を繰り広げた。
討論会の運営ルールの見直しが決まり、対中対立の行方にも影響を及ぼす可能性がある。

・米政府による航空会社大手への雇用支援が9/3.に期限迎えた。
アメリカン航空やユナイテッド航空は1日以降、政府支援の延長がなければ、合計3万人を超える人員削減に踏み切る方針。
米議会では航空会社の雇用維持策も含む追加経済対策の協議を続けており、瀬戸際の攻防に。

・米民主党議会指導部9/30、2兆2千億円（約230兆円）規模の追加の新型コロナウイルス対策をまとめ、週内にも下院で採決する方針。
「財政の崖」の回避目指す。超党派の合意にこぎつけられるかはなお不透明。

・世界各国・地域の新型コロナ感染者数（死者数）10/1午後4時現在、米ジョンズ・ホプキンズ大まとめ　世界全体3397.6万人（1014266人）
米国7233945（206959）インド6312584（98678）ブラジル4810935（143952）ロシア1170799（20630）コロンビア829679（25998）ペルー811768（32396）
スペイン769188（31791）アルゼンチン751001（16937）メキシコ743216（77646）南アフリカ674339（16734）フランス604031（31986）

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10/3（土） 【コロ朝セミナー】10月特別篇 相場の福の神参上（東京・飯田橋駅前）
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10/31（土） 【コロ朝セミナー】特別講演会　櫻井英明氏米大統領選直前独演会（ダウンロード）
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・東証10/1、終日売買停止。全株式、システム障害。10/2きょう取引再開。

・政府の飲食業支援策「Go To　イート」のポイント付与事業と、観光業支援策「Go To　トラベル」の東京発着旅行の追加が1日から始まる。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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第三者割当

ジェイHD　<2721> ［終値331円］160万株　295円　10/16　割当先　アースマテリアルなど計4先

パス　<3840> ［終値150円］218万9800株　137円　10/16　割当先　令和キャピタル

EduLab　<4427> ［終値8720円］19万8100株　10/16　割当先　旺文社など計4先

レオパレス21　<8848> ［終値187円　207円買い気配］8450万7000株　142円　11/2　割当先　千鳥

公募・売り出し価格

EduLab　<4427> ［終値8720円］46万1600株　払込日10/16

TOB（公開市場買い付け）

川金HD　<5614> ［終値305円］買い手SSホールディングス　買い付け価格　388円　期間　10/1～11/12

新規公開株

銘柄 コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2020/9/29　ヘッドウォータース　4011 マザ－ズ　公開株数　115,000　公開価格　2,400円 引受証券 みずほ他　注目度　B　12700円買い気配
事業内容：AI(人工知能)ソリューション事業（企業の経営課題をIT(情報技術)やAIのシステム開発を通して解決するソリューション事業を提供）

2020/9/30　アクシス　4012 マザ－ズ　公開株数 595,700 公開価格 1,070円 引受証券　日興他　注目度　B　2461円買い気配
事業内容：業務アプリケーションの設計開発・運用保守、インフラシステムの設計構築・運用保守の提供およびクラウドサービスの提供

2020/10/2　タスキ　2987 マザ－ズ　公開株数 345,000　公開価格 670円 引受証券　ＳＢＩ他　注目度 C
事業内容：新築投資用IoT(モノのインターネット)レジデンスの企画、開発、販売やコンサルティングなど

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、そろって2営業日続伸。
ダウ工業株30種平均は、米国の追加経済対策の合意期待で朝方に260ドル近く上昇したが、
協議の行方を見極めたい雰囲気が次第に強まり、午後は下げ（112ドル安）に転じる場面もあった。

1日もムニューシン米財務長官と民主党のペロシ下院議長が経済対策で協議を続けたが「主要項目を巡ってまだ隔たりがある」と伝わった。
原油価格の下落もエネルギー株の下落につながった。

主力ハイテク株には買いが続いた。

アップル（+0.85%）グーグル（+1.39%）フェイスブック（+1.81%）アリババ（-1.34%）エヌビディア（+0.62%）
ネットフリックス（+5.50%）アマゾン・ドット・コム（+2.30%）バイオジェン（+0.67%）バークシャー（-0.43%）
マイクロソフト （+1.01%）ズーム（+2.74%）テスラ（+4.46%）ラッセル2000（+1.56%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.27%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約95.5億株。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（+1.08％）、イタリア（MIB）株価指数（+0.24％）と上昇。

1日の東京株式市場は終日売買停止。

米国市場は続伸となっており、東証の売買停止の影響は軽微なところ。

10月となり、さっそく波乱の幕開けとなりました。
ちょっとしたことで、ボラティリティーが大きくなることも多く、
「鬼門の10月」ともなることもあり、ポジションは少なめにしていきたいところも。
本日は「満月」でもあります。

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