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櫻井氏のお話

櫻井英明さん ザイナス主催2011.9.10セミナー(東京・八重洲)

冒頭の一言はいつものように「櫻井英明(えいめい)でございます。」

セミナーが満員な時は相場は良くない・・・

今日はすぐそこの東海東京証券でも株式セミナーをやってます。

やっぱりこれからどうなるかって思われるときがいっぱいになります。

まさか投げるために私の話を聞きに来る方はいないのではないかと思ています。

シカゴ225先物が8500円割って返ってきました。休み明けは震災後の安値更新が視野に入ってくることも。
見方見解の違いが今のぶつかり合いです。
投資家の方々が株式に興味を持ち始めたようにも思えます。
リーマン・ショック時の状況に似てきました。
欧州・米国・中国が問題で日本は悪くないとも思えています。

ギリシャ問題は3ヶ月毎ぐらいにあと2年ほどは問題再燃すると思っています。

ユーロが大変大変と言われている裏側にはアメリカのドル安が一因。
基軸通貨ドルを脅かすのでユーロ潰しの一面も。

オバマ大統領景気雇用対策で事前は3000億ドルと言われていた予算を4500億ドルへ拡大も議会では通りっこないと悲観視も。

次の大統領選のシナリオ。共和党はこの4年間はやる気なし。不良債権処理を民主党に押し付けてきた。
大統領選前年は株価が高いとういうジンクスは今年は通じないということにも・・・
再選にらむ大統領、オバマ戦略は前回のリーマン・ショックを起り当選した再現も。
景気不安あおりに出ることも・・・となるとここから先1年は真っ暗になることも・・・

日本株はそこまで下げるでしょうか?
アジアでは日本の企業がほしいとの声は高まっている。
株価が下がってきているのはアジア企業にとっては好都合。TOB(公開市場買い付け)とか増えるようにも。

国際通貨基金(IMF)や経済協力開発機構(OECD)どちらも消費税上げろと。
ヘッジファンドが日本売り出来ないのはこの消費税上げがあり得るとの面も。
増税で一時的に落ち込みも財政健全化で取り返せると。
「市場が信認しているうちに日本が行動起こすことが大事だ。」とIMF日本担当課長発言。
(円高局面の今のうちにやらないと。)

最近1ドル=50円時代との話題も出回っていますが、もしそうなるのなら外国人投資家は円建ての株を買う方が儲かる。
為替だけで3割も上昇するから・・・
ところが買っていません。となるとこの円高説はどうなんでしょうか?

日本株は世界的株式ポートフォリオの引き下げで売られています。為替の円高をにらんでいない。
円高は物の消費や物価は困らない。世界は今インフレで困っている。異端児日本はデフレ状況。

米国は景気悪いのに物価は上昇、不況の中でのインフレそれはスタグレーション。これが株安の背景と。
日本だけが違うのにマーケットは反映されず。

復興関連は第三次補正予算も次第に形が整ってきて政策的にはスピード感出てきている。

そして乱世に出てくるのが細川家。ここへきて元首相細川護煕氏の影。乱世の時期になってきていると見られる。

(6954)ファナック売られる。日経平均株価指数の影響か。
(9983)ファーストリテイルの上昇は日経新聞ではアジア新規出店拡大で好感されたと出ていますが、
アジアではブランドとなっています。ファーストリテイルが売れたのは安いから。アジアで売れるでしょうか?と。
この上昇はSQ値をキープしたかっただけ。

最近取材していた企業で()ユニパルス増配15円から30円。利益上がる。
(9678)カナモト建機レンタル。東日本大震災で7億円の特損も上方修正も。特損分も保険で帰ってくる。
紀伊半島豪雨の影響では()西尾レントール。

レンタル会社のもう一つの収益の柱は中古レンタルの売却。
中国サニーが日本建機市場に格安建機で参入も値崩れする建機は買いたくなく(6301)コマツ(6305)日立建機、キャタピラー製は需要落ちないとも。

震災後のザラ場安値は8227円。昨夜のシカゴCME225は8495円。PERは13倍、PBRは0.96倍となっております。

絶対的数値として現在時価総額は265兆円。国内総生産(GDP)の半分がリバウンドへ。今年のGDPは480兆円。
大底を買いたいと思ったら、240兆円を割れた水準から買い下がる作戦も。
210兆円は大底だと思われるものの本当にそこまで来るかもわからないことではあります。

また単純平均株価で200円が安値かと?昨日は217円。あと5〜6円下げれば。もう一息の処。

1945年以降資本主義中心。破綻してきた。資本主義は供給と破壊の歴史。

震災(破壊)で特需。住宅メーカーは自新耐震など改築需要が出ています。
道路・インフラ・住宅5〜10年かけて特需も。

がれき処理7割方残っています。(2151)タケエイ(6301)コマツ

港湾整備で(1893)五洋建(1890)東洋建

住宅オフィスビルの空調設備で()大気社

セメント関連で増資問題もありますが(5233)住友大阪セメントや(4208)宇部興産

道路では(1881)ニッポ(1883)前田道路 ニッポも昔ながら日本鋪道で良かったんじゃないでしょうか?

(1928)積水ハウス(1925)大和ハウスなど住宅メーカーも見ておきます。

家電量販店もエコポイントなどもあり、(7513)コジマ()ケーズHDなども業績好調ですね。

ゼロサム社会=どこかが儲かり、どこかが損をしています。マーケットもゼロサム。

今マーケットで儲かっているのは「金」と「債券」。
金は乱高下しています。頭打ちすれば・・・

債券金利が上がれば・・・

次にバブルが起こしやすいところはというと・・・「株式」市場ではないでしょうか?

ここは最後の下落局面と価値観の変化と・・・。

価値観がこれまでとは変わってくるかもしれません。

銘柄選択の価値観。(9501)東電の株価下落が環境に対しての配慮が必要に。環境に優しいかが価値観に。

欧州ファンドマネージャーはすでに配慮しています。世界標準にもなってくるとも。

株価は上がるのと下がるのはどちらが難しいでしょうか?

ラジオ日経で重力があるから上がるのは難しいと話したら笑われましたが、下がる方が簡単と思います。

たとえば1000円の株価が3割下がったら700円ですね。
700円の株価が3割上がっても910円です。1000円になるには42%上昇しなくてはならないのです。

売りは株価が1円までで99.9%しか儲けられませんが、買いは無限大儲けられる。

結論、時価総額210兆円と単純平均株価200円レベルが2番底に。

震災後の8227円時と今の状況と比較してどうでしょうか?

復興需要20兆円。外部環境が違うだけ。特に欧米中が問題です。

瞬間的に安値があるかもしれませんが、アジア系資金(買い手の変換・欧米からアジア系に)が担う。

中核はインフラ整備電子部品自動車関連。世界で稼げる企業ではないでしょうか。

内需は特需があるから買われているのであって。といっても5〜10年。

9月11日同時テロから10年、9月15日リーマン・ショックから3年。ヘッジファンドのコンピュータに入ってるから悪さはここまで?!

(6954)ファナックは10月半ばか初めから戻ってくるのではなかろうか?
TOPIXコア30に入るから。ファナックが戻れば全体株価ももどってくるようにも。

(7238)曙ブレーキが上がってきそうです。
何故ならJASDAQ企業にいて株価上昇させた?IR担当者が曙ブレーキに移ります。
これはインサイダーではないでしょう。(笑)

日本この国は悪いことはしていません。欧州米国が悪さをしているだけかと・・・

ご清聴ありがとうございましたと約55分間の講演でした。

ちょっと疑問に思ったことは相場が本当に悪くとなるとセミナーなどは閑散しています。

チャートブックの売れ行きなども悪くなります。

その点セミナーが活況といったところは株式投資への興味はまだまだあるといったところ。

今のうちに反転してほしいところでしょう。

また櫻井氏の人気の高さも伺えるようなセミナーでした。

最後のシステム投資の説明の時間もありましたが、人数は2割に減ってしまっていました。

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