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扉を開いて(2011.10.23号)

2011年月日(日)くもり

・欧州危機迫るXデー

 メルケル独首相とサルコジ仏大統領19日夕、会談後無言で会場後に。23日欧州連合(EU)首脳会議控え、緊張高まる。
 仏は欧州金融安定基金(EFSF)を銀行化し、欧州中央銀行(ECB)から資金供給受けて規模拡大する案を「最良の解決策」と主張。
 独やECBは中銀の独立性の問題から反対の立場。

 ギリシャ債務危機が表面化しておよそ2年、危機は南欧諸国に飛ぶ火。安全網拡充が追い付かず。

 ギリシャ債務減免5-6割に拡大する方向、国債償還で綱渡りが続き、今後も3ヶ月ごとに支援巡るごたごた繰り返される。 

・どうすればユーロ危機が終わるか。
 第一はユーロ解体論。第二は財政統合論。ユーロ共同国債、ユーロ国財務省を創設、予算編成権など国家主権の一部を移譲。
 「解体」にしろ「財政統合」にしろ現実には簡単でなく、ユーロ危機長引く原因に。
 
 「第三の道」ECBが無制限にユーロ圏の国債を購入するといった大胆な緊急策。

・米商務省27日朝(日本時間同日夜)2011年7-9月期実質国内総生産(GDP)速報値発表。米景気危うい綱渡り続く。
 市場予測平均、率換算で前期比2.0%程度プラス。米経済に対する過度の悲観論はひとまず後退。
 米景気底割れせずもちこたえているのは株価が8、9月大きく下落した分を一部を回収する形での上昇効果と。

・10/17〜11/9は読書週間。2010年度日本の電子書籍市場、前年度比13%増650億円。
 28日電子書籍販売大手イーブックイニシアティブ・ジャパン <3658> [公募760円]東証マザーズ上場。
 
 パピレス <3641> [終値1739円]スターティア <3393> [終値871円]など「関連銘柄に買い波及」の可能性も。

 米アマゾン・ドット・コムの新規参入も後押しで15年度には2000億円規模の市場へ。

・米金融大手7-9月期決算出そろう。
 ゴールドマン・サックス赤字に転落。他行も会計上の利益による収益底上げが目立つ。市場は不信感。

・上海株下落模索続く。21日2317.275と2009年3月以来の安値更新。中国当局10月中旬銀行株買い支える政策も効果限定的にとどまる。

・2011年4-9月期国内決算発表本格化。収益の上振れ見込めそうも、下期収益下振れ要因目立つ。
 自動車・ハイテク業界はタイの洪水被害の影響も重なる。
 
・DeNA <2432> [終値3105円]プロ野球横浜ベイスターズ買収でTBS <9401> [終値933円]と大筋合意きっかけに下落。
 株式市場でも利用客拡大効果意外に侮れないとの声も。

・原料価格の高騰に苦しめられた鉄鋼各社、原料安でも悩まされる。原料安の背景に鉄鋼需要の減退懸念。
 原料安でも大きな顧客(中国)が買い意欲失っては意味がない。タイ洪水による自動車鋼板出荷停止も新たな悩み。

・会社がわかる 特集ラウンドワン <4680> [終値555円]出店戦略が大きな転換点迎えた。
 「所有から利用へ」カジを切り、膨らんだ資産を圧縮して得た資金を債務返済へ。
 売上げ今のままで2016年3月期に経常利益200億円、計画通り実質無借金達成。理論株価2126円に。
 ボウリング場老朽化進み、アミューズメント施設の規模が小さい米国を次の市場に見据える。

・世界の株式市場で売買代金が異例に低い水準に。
 東証1部10月に入ってから1日平均売買代金1兆281億円。2004年8月(9664億円)以来、約7年ぶりの薄商いのペース。
 NYや上海などでも売買低迷目立つ。

 世界取引所連盟、9月の世界52市場の売買代金は合計で約5兆2000億ドル(約400兆円)。前月比28%減。
 上海(前月比37%減)ドイツ(32%減)NY(27%減)で減少目立つ。
 

・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価8600円前後(先週末の終値8678円)でもみ合う展開か。
 週前半は欧州連合(EU)首脳会談の様子見ムード。
 商いは特定銘柄に集中、4つのパタ―ン「オリンパス <7733> [終値1231円]を売るか買うか。
 東電 <9501> [終値263円]を売るか買うか」特定銘柄への売買集中は閑散相場の裏返し。

 今週は11月決算気が多いヘッジファンドの動向気懸り。顧客からの解約や償還に伴う売りが警戒される。
 東証1部の6割以上の銘柄はPBR(株価純資産倍率)が1倍以下で
 株価が一定以上下げると日銀が上場投資信託(ETF)を買ってくるため、下値限定的と。

・Wall Street:今週の米株式相場は欧州の問題に引き続き左右されそう。
 欧州連合(EU)は週内に開く首脳会議に向け、銀行の資本増強など金融システム安定化に向けた抜本策が決定されるか関心。
 27日7-9月期の米実質国内総生産(GDP)速報値発表。株式相場は欧州情勢次第と。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派38%(前回比-5)弱気派32%(同-5)中立派30%(同+10)
 23日欧州連合(EU)首脳会議控えて様子見ムードが強く、5日連続で東証1部売買代金は1兆円割れ。10ヵ月ぶり。

・クーポン共同購入サイト、米グルーポン11/4株式公開(IPO)。停止状態だったIPOが2ヵ月ぶり再開。
 グルーポン上場申請した6月は上場後時価総額200億ドル超といわれるものの足元の見方は110億ドル程度。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はアジア株中心に軟調な展開に。
 欧州債務問題を巡り、独仏の対立が表面化、中国経済の先行き懸念も台頭。リスク資産圧縮する動きも。
 週間ベースで中国上海総合指数4.7%下落、洪水被害のタイは4.1%安。米国ダウ工業株30種平均は1.4%上昇。

・ランキング:企業の2月決算上半期(2011年3-8月期)利益進捗率ランキング

 1位古野電気 <6814> [終値355円]上半期進捗率 205.33%

 2位マルエツ <8178> [終値273円]188.29% 緊急時の備蓄用に食品購入。販促費や光熱費の削減も大幅な増益に結び付く。 

 3位いちごグループHD <2337> [終値9250円]99.38% 

 9位吉野家HD <9861> [終値98900円]72.10% 食材の共同仕入れや加工工場の作業効率向上などによって利益をねん出。

 13位DCM <3050> [終値632円]65.55% 東日本大震災発生後から防災用品需要好調、夏には節電対策商品売れる。

 18位わらべや日洋 <2918> [終値984円]62.20% 
 セブン-イレブンジャパンに弁当やおにぎり、調理パン納入。行楽需要活発な上半期に利益多め生じる傾向も。  

 33位ワキタ <8125> [終値458円]51.78% 東日本大震災復興需要で建機レンタル、防災関連商品売れ行く好調。

・「ボーイング787」日本メーカー存在感高まる。

 機体の35%を三菱重工 <7011> [終値317円]川重 <7012> [終値200円]富士重工 <7270> [終値484円]3社生産。

 エンジンも三菱重工 <7011> [終値317円]川重 <7012> [終値200円]IHI <7013> [終値178円]供給。15%を日本担当。

 東レ <3402> [終値558円]期待に炭素繊維複合材料使用、一手に供給。

 ジャムコ <7408> [終値459円]航空機用のキッチンとトイレで世界シェア首位。「787」に独占供給。

 大阪チタニウム <5726> [終値3685円]東邦チタニウム <5727> [終値1437円]
 航空機エンジン部品などに使われる高純度のスポンジチタンも日本企業の独断場。

 住友精密 <6355> [終値490円]2013年度末までに約60億円投資、北米に小型旅客機足回り部品の工場を新設。

・フォーカス:2013年3月期まで営業最高益を5年以上続ける見通し企業29社。

 【独創的なコスト削減】

 マキョウレックス <9037> [終値2250円]連続最高益5年連続。 
 「収支日計表」毎日簡単な損益計算書。細かい「単位」で日時決算で対策。

 エムスリー <2413> [終値369000円]連続最高益11年連続。MR(医薬情報担当者)と医師のミスマッチ解消。
 MRがネット上に医薬品情報など掲載、会員の医師が読んだ時点で課金。
 4-6月期医師会員数は前年同期比9%増も課金対象メッセージ閲覧件数は39%増へ。

 【人材にこだわり】

 プロトコーポ <4298> [終値2650円]連続最高益7年連続。日本最大級25万件の中古車登録台数うたう「Goo」
 バイクや車検、パーツ(部品)の情報、自転車やレジャーに関する情報など取り扱い範囲広げる。営業マン一人ひとりの地力。

 JPHD <2749> [終値675円]連続最高益5年連続。
 「保育士の採用と教育で保育の質は9割が決まる」保育士200コマに上る研修プログラムが自慢。

 【技術で突破】

 大研医器 <7775> [終値846円]連続最高益5年連続。「世界初しか作らない」と。

 ソケッツ <3634> [終値1376円]連続最高益9年連続。気分に遭う曲、キーワード打ち込むと条件に合ったタイトル選ぶ。
 「気持ち検索」100人の音楽関係者登録手間暇かけてる分、利用者配信局購入確率高く。

・不動産マーケットに薄日。「大都市の地価は今が底値」との声も。
 8月〜9月にかけて全国197人の不動産鑑定士に地価の動向、
 現時点で住宅地がおおむね半年前から「上昇」または「やや上昇」と強気回答比率は3%も半年程度先行き見通し強気15%へ。
 東京圏住宅地に限れば2%が24%に伸びる。

 住友不 <8830> [終値1605円]
 4-5年分の販売戸数に相当する2万戸以上のマンションの用地を既に確保。今後も首都圏中心に積極的に取得進める。

 野村不 <3231> [終値1280円]9月末時点、3-4年分の販売戸数に当たる約1万8000戸分の用地持つ。販売順調取得ペースを緩めず。

 コスモスユニシア <8844> [終値141円]短期間で開発可能な50戸から100戸程度の中規模マンション用地に狙い。
 9月末までに約2800戸分(売上高約850億円を想定)の用地取得。  (日経ヴェリタス)

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