
扉を開いて(2011.10.30)
- 2011年10月30日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年10月30日(日)はれのち曇り
・円の対ドル相場の上昇止まらず。
政府・日銀「断固たる措置を取る」(安住淳財務相)と繰り返す言葉とは裏腹に円売りの為替介入に二の足を踏む。
米国11/1-2日米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、量的緩和第三弾(QE3)にいずれ乗り出すのではとの観測一部浮上。
欧州中央銀行(ECB)3日に理事会で利下げに転じるとの思惑も。
・シンガポール、東京23区とほぼ同じ面積の小さな国が活力あふれる。空港と同じように経済でも世界のハブに。元祖TPP国家。
成長の秘訣と将来の課題5つのキーワード
清廉潔白:シンガポールは政官の汚職が世界で最も少ない国。外国企業から「もっともビジネスがしやすい国」に選ばれる。
民族融和:独特の選挙制度で民族・宗教対立を回避。政情安定。
対外開放:人口520万人のうち約3割は外国人。「若くて優秀な移民受け入れなければ日本のように低迷する」(リー元首相)
国民の競争疲れも。
融通無碍:昨年2か所の大型カジノ開業。周辺のアジア諸国から富裕層殺到。小売りなども恩恵。法人税17%が上限。
後継不在:ポスト・リー時代の後継問題が近い将来浮上する可能性。次世代担うリーダーが育つかどうかがアキレスけんとも。
・米連邦準備理事会(FRB)11/1〜2日米連邦公開市場委員会(FOMC)開催。
米景気への悲観論は↑やや後退しつつあるものの、ダドリーNY連銀総裁ら「ハト派」からは追加緩和に前向きな発言も。
FRBは今回のFOMCで「先手」を打つか「温存」か。物価・政治情勢が焦点と。
米大統領選挙が近づくほど大胆な金融政策をとりにくくなるとの側面、追加緩和をするなら大統領選が本格化する前にやりたい。
・欧州債務危機克服への「包括戦略」ヴェリタス独自評価。
【財政】
ギリシャ支援の拡充。評価△
ギリシャ国債保有者損失負担、当初2割から5割に引き上げ。ギリシャ3ヶ月ごとに融資巡る危機再燃も。
イタリア・スペインへの飛び火防ぐ。評価×
イタリア財政再建は不透明なまま。ベルルスコーニ―政権の混乱で実行力に疑問符。
【金融不安】
銀行の資産の査定厳格化 評価〇
中核的自己資本9%を基準として資本の過不足を再評価。
銀行の資本不足の備え 評価△
来年6月までに資本増強。政府による強制注入もい。試算では1064億ユーロ必要。イタリア国債などの下落次第で不足の恐れ。
銀行資金繰り支援 評価〇
欧州の銀行が発行する社債や銀行間取引に公的保証を付ける。
【危機安全網】
欧州金融安定基金(EFSF)の拡充 評価△
民間投資家への損失保証で国債購入を促す案と、
新興国やIMFからの出資でイタリアなどの国債を買う特別目的会社を設立する2案併用。基金の総額1兆ユーロ規模の拡大目指す。
・会社がわかる 特集スタートトゥディ <3092> [終値1649円]ショッピングサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」に米コーチ出店。
2012年3月期の取扱高と営業利益前期比4割以上増える見通し。370万人の会員抱える「巨大セレクトショップ」に。
は「アパレル企業」と「ネット企業」の2つの顔を持つ。
目標商品取扱高5000億円、経常利益500億円。5000億円売るために会員数2000万人必要に。東証1部上場にも興味。
・コマツ <6301> [終値2023円]円高と中国需要の急減という逆風下で底力発揮。
「来期も2ケタ増収増益は難しくない」と野路社長強気。
・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価9000円前後のもみあいか。欧州債務問題にい対する悲観論はひとまず後退。
下値不安は和らぐ。9300円以上の価格帯は売買代金が積み上がっていることから戻り待ちの売りも出やすい。
海外株が8月以降続いていた下値もみ合いkら抜け出し、投資家心理は改善。
米国1日、米サプライマネージメント協会(IMS)製造業景況感指数公表。市場予測平均(52.5)と2ヵ月連続改善。
NYダウ平均は5週続伸。調整の可能性も指摘する声も。
中国1日発表10月の購買担当者景気指数(PMI)にも注目。
・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏でもみ合う展開か。
米主要企業の7-9月期決算の発表はヤマ場過ぎ、投資家の関心は再び米経済の動向へ移りつつ。
今週最大の材料は1〜2日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)。今回は追加策を見送るとの声多い。
2日にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言内容に注目が集まる。
経済指標では4日発表の10月の米雇用統計に関心。
10月は再び10万人切るとの見方が有力。失業率は前月比よこばいの9.1%と予想。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派62%(前回比+24)弱気派24%(同-8)中立派13%(同-17)
欧州債務問題を克服するための「包括戦略」で欧州連合(EU)が合意、市場関係者の間では下値不安が後退。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は総じて上昇。
欧州連合(EU)が債務問題の克服に向けた「包括戦略」で合意受けて投資家のリスク許容度改善。
資源価格に持ち直しの兆しも新興・資源国の株式相場の持ち直しぶりも目立つ。
・ジム・ロジャース(投資家)世界中の株式を空売り、世界経済の先行きを楽観せず。
1970年代に株式が長期に低迷した時、商品(コモディティー)は大きな利益に。
そうした局面に今は戻っているというのが私の考え。
中国株は子供や孫に引き継ぐため途中で売却するつもりはない。
インドは国内総生産(GDP)に対する債務の比率が高く成長頭打ち。ロシア経済は崩壊過程にあるように。
ブラジルは商品相場が上昇基調たどる限り経済は好調維持。
金は今年で11年連続上昇、数年中に調整が来るかも。
1トロイオンス2000ドルが1000ドルまで暴落も多くの人がパニック時が買い時。その後10年再び上昇と。
農業の将来は金融分野より明るいと。先進国では金融の時代は終わり、農業の時代へ。
カナダ・ブラジル・オーストラリア農業国将来有望。
地震・ハリケーン・洪水など自然災害でのパニック売りは、1〜2年で被害前水準に戻るのが常。
ミャンマーは30〜40年後は高い成長実現へ。
・モハメド・エラリアン(米ピムコ最高経営責任者)
債券王との異名を持つビル・グロス氏と1.3兆ドルの運用率いる共同最高投資責任者。
欧州経済今後1年成長率はマイナス1〜マイナス1.5、景気減速予想。
米景気も欧州問題の逆風を受け、向こう1年ゼロ成長予想。マイナス成長に陥る可能性も30〜50%も。
・エリオット波動「強気相場→弱気相場」との大きなサイクル。
強気相場は5つの波から成り立つ。長めの上昇は3つと合間の短めの下降波2つ。
弱気相場は3つの波。長めの下降線、合間の短めの上昇線はさんで下落へ。
「5波で上昇→3波で下落」が基本サイクル。 (日経ヴェリタス)
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