
値上げ力を買う
- 2021年07月04日
- 日経ヴェリタス
2021年7月4日(日)雨
・値上げ力を買う 米発インフレのうねり、乗りこなす企業は
世界に目を向ければ、コロナ禍からいち早く回復している米国を起点に、物価上昇の「波」が日本にも押し寄せている。
値上げできる企業と、出来ない企業。
その分かれ目は市場の占有率やブランド力、商品そのものに競争力があるかなど、いくつかの要素によって決まる。
「値上げ力」でインフレの波に乗れる企業を探し出そう。
・値上げ力を買う 音を上げず、顧客は離さず
世界的なコモでティー価格の上昇などを受け、国内企業でも製品価格やサービスを値上げする動きが出てきた。
株式市場が中止するのは、シェアや商品力などで顧客離れを起こさずに値上げする力を持っているか否か。
消費者のデフレマインドが強い国内より、海外を優先する企業もある。
・値上げ力を買う 音を上げず、顧客は離さず
「値上げ」のニュースがあった主な企業の株価上昇率
FOOD&LIFE COMPANIES <3563> [終値4860円]値上げの内容 都心店の寿司
背景都心部への出店強化 株価上昇率2019年末と21年6月末比較104.7%
ルネサスエレク <6723> [終値1175円]パワー半導体やマイコン 需給ひっ迫 60.1%
味の素 <2802> [終値2876.5円]マヨネーズ類 原材料価格上昇 58.9%
信越化学 <4063> [終値18855円]塩化ビニール樹脂やシリコーン 原材料価格上昇 54.1%
三井化学 <4183> [終値3830円]ポリウレタン樹脂 原材料価格上昇 43.1%
東京製鉄 <5423> [終値1087円]厚鋼板、薄鋼板 原材料価格上昇 4.03%
東海カーボン <5301> [終値1548円]黒鉛電極 原材料価格上昇 39.9%
・値上げ力を買う 音を上げず、顧客は離さず
価格戦略の「横綱」利益率に秘める力
利益率が安定的に高い主な銘柄
ソニーG <6758> [終値11340円]祖利益率の過去10年平均 37.6% 時価総額 13兆6383億円
キーエンス <6861> [終値27020円]79.9% 13兆6366億円
ファーストリテイリング <9983> [終値83080円]49.7% 8兆8709億円
ダイキン <6367> [終値20970円]33.6% 6兆645億円
HOYA <7741> [終値14950円]50.9% 5兆4457億円
SMC <6273> [終値65280円]48.7% 4兆4227億円
富士フイルム <4901> [終値8172円]39.6% 4兆2400億円
・値上げ力を買う 音を上げず、顧客は離さず
価格競争激しい食品・日用品 健康訴求などの高機能化が過当競争を脱するカギになることが見えてきた。
ヤクルト <2267> [終値6360円]ライオン <4912> [終値1958円]森永乳業 <2264> [終値5760円]「健康」掲げ高単価。
・値上げ力を買う 国内物価、実はプラス基調?
特殊要因除けば賃金が押し上げ、好循環生むか。
企業がコストの上昇分を販売価格に転嫁しにくいことから、国内の物価は長らく低迷している。
コロナ禍からの回復を受けて物価が上昇し始めた米国などの主要国に大きく後れをとっており、
世界の経済成長に取り残されるリスクもくすぶる。
ただ明るい兆しもある。人手不足による賃金上昇の流れはコロナ禍前から続く。
特殊要因を除けば、日本は既にデフレを脱したとの見方もある。
今後もインフレ率を継続的に引き上げられるほかは、生産性の向上による所得増加策がカギになる。
人手不足という逆境を生かして起業が生産性の向上に取り組めば、
所得の向上→値上げの浸透→安定的な物価上昇、という好循環につながることも期待できる。
・新規株式公開(IPO)「49連勝」でストップ
半年ぶり公開価格割れ、テーパリングにらみ選別
2020年12月以降、49社連続で初値が公募・売り出し価格(公開価格)を上回ってきたが、
6月下旬に上場した企業の4社の初値が公開価格を割り込んだ。
7月はIT企業向け営業支援サービスや介護レクリエーション支援手掛けるBCC <7376> [公開価格1300円 7/6上場]や、
専門人材と企業を仲介するサーキュエーション <7379> [公開価格未定 7/27上場]など9社が上場予定。
今後のIPOも、DXや医薬といった中長期の成長を期待できる業種や銘柄に人気が集中しそう。
・Focus 退任社長 No.1「大黒様」は。
在任中の時価総額増加ランキング
1位リクルートHD <6098> [終値5528円]前社長名 峰岸真澄 時価総額増加額 7兆388億円 在任期間6年5カ月
2位オリエンタルランド <4661> [終値16015円]上西京一郎 5兆2246億円 12年2カ月
3位SMC <6273> [終値65280円]丸山勝徳 3兆5491億円 16年8カ月
4位花王 <4452> [終値6924円]澤田道隆 2兆6870億円 8年6カ月
5位日立 <6501> [終値6480円]東原敏昭 2兆1860億円 7年2カ月
・在任中に時価総額を10倍にした社長
1位アドソル日進 <3837> [終値2300円]上田富三 時価総額増加率 17.9倍 退任時の時価総額 215億円 在任期間11年2カ月
2位田岡化学 <4113> [終値12490円]佐藤良 11.6倍 354億円 7年
3位エレコム <6750> [終値2097円]葉田順治 11.5倍 1815億円 14年7カ月
4位電算システム <3630> [終値3040円]田中春哲 10.2倍 324億円 10年2カ月
・ソフトバンクグループ(SBG)<9984> [終値7812円]傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド2による
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ここが知りたい アサヒグループHD <2502> [終値5206円]業績急回復、今後の成長どう醸成
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・IPO セレンディップHD <7318> [終値1507円]6/24 東証マザーズに上場。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・IPO コンフィデンス <7374> [終値3420円]6/28 東証マザーズに上場。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
日経ヴェリタスを含め、日経新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞
そして産経新聞を元証券マンの目でいいとこ取り!?
ディトレード・スイングトレードの種が満載。市場の噂も好評です。
忙しい朝の時間と手間の短縮と費用の縮小に『コロ朝プレミアム』
こちらをクリック http://www.koronoasa.com/info/
<<(株)アスリーム免責事項>>
● 本資料は、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としており、
特定の銘柄について投資勧誘を目的にしたものではありません。
本資料言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、
財産の状況および投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。
———————————————————————–
株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5
URL : http://koronoasa.com/
【問い合わせ】http://www.koronoasa.com/?page_id=30
———————————————————————–
記事の続きはコロ朝プレミアムで!