MSCIロシア銘柄を除外

2022年3月4日（金）晴れ 北京冬季パラリンピック　3/4～3/13

・ロシアのウクライナ侵攻により、希少資源の調達懸念が世界規模で強まってきた。
半導体製造に不可欠なネオンの7割をウクライナに、自動車の主要部品に使うパラジウムの4割をロシアに依存。
ニッケル生産1割（ロシア）、クリプトン8割（ロシアとウクライナ）、ヘリウム約3％（ロシア）。

・ロシア軍のウクライナ侵攻開始から3日で1週間。
ウクライナ東部や南部の都市部でロシア軍は攻撃を強めており、首都キエフにも迫る。
ウクライナ軍の強い抵抗でロシア軍の想定より侵攻は遅れている模様。
米紙ニューヨークタイムズ（電子版）ウクライナ時間2日夜、ウクライナ側の情報としてロシア軍が南部ヘルソンを制圧したと報じた。
ウクライナ側は民間人含む約300人死亡。

・日本時間3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で、原油先物相場が上昇し、
WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）の期近（4月もの）は一時1バレル116ドル台半ばに。
リーマン・ショック直後の2008年9月以来、ほぼ13年5カ月ぶりの高水準。

・政府は4日、新型コロナウイルス対策「まん延防止等重点措置」に関し、
18都道府県について6日までの期限を21日まで延長する案を専門家に諮る。
13県は6日での解除を諮問する。
21日まで延長は、北海道、青森、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、
静岡、愛知、岐阜、石川、京都、大阪、兵庫、香川、熊本（計18都道府県）

・政府は新型コロナウイルスの水際対策は14日から緩和し、1日当たりの入国者数の上限を現在の5000人から7000人に引き上げる。
留学や技能実習などの在留資格を持ちながら足止めされている外国人の受け入れを急ぐ。
観光目的の入国は引き続き認めず。

・ウクライナ侵攻　危機の世界秩序（7）中国誤算、泥沼化に苦慮。
中国の本音「状況は中国が望まないところまで発展した」。
習近平国家主席は3期目のトップ狙う。ロシアによるウクライナ侵攻のような波乱は習氏にとってリスクしかない。
現代の戦争は　1.サイバー攻撃や情報戦で相手をかく乱　2.ピンポイントで攻撃で制空権や戦闘能力を奪取　3.精鋭で年を短期制圧
というハイブリッド戦が主流。ロシア派最先端の能力を持つはずだった。
中国はウクライナの主権や領土の尊重を訴えている。一方でロシアによる「侵攻」との表現は拒否し制裁にも反対。
国際社会は一線を越えた独裁者が確実に権力を失う結末を示さなければならない。
その経緯を中国は見ている。力による現状変更への試みは中国共産党の存続を脅かす。
今回の危機の先にある世界の安全保障にもつながる。

・ウクライナ、クレバ外相は3日、単独のオンライン取材に応じた。
米欧が決定した国際的な資金決済網「国際銀行間通信協会（SWIFT）」から
ロシアの銀行を排除する経済制裁について「ロシアの最大手銀行も排除すべきだ」と述べ、さらなる制裁強化を求めた。

・米連邦準備理事会（FRB）は15～16日の米連邦公開市場員会（FOMC）で利上げに踏み切る。
パウエル議長は2日、0.25％の利上げ幅にも言及し、政策変更の方向性を絞り込んだ。
市場の動揺を防ぐ布石を打った。

・国際パラリンピック委員会（IPC）3日、緊急理事会開き、
2日に「中立的」な立場で認めたロシアとベラルーシの選手、役員の北京パラリンピックへの参加を、一転認めない決定を下した。
各国の反発、無視できず、方針転換。

・ウクライナ侵攻しているロシアに対する国際社会の批判が強まっている。
国連総会が2日の緊急特別会合で採択した決議は、193カ国の構成国のうち141カ国の支持を集め、反対派5カ国、棄権も35各国に。
決議に拘束力はないものの、ロシアへの風当たりの強さを示している。
決議にはロシア軍の即時・無条件の撤退や核戦力の準備体制強化への非難を盛り込む。
反対はロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリアにとどまった。

・国際エネルギー機関（IEA）3日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州のロシアへのエネルギー依存を減らす10の対策を提言。
ロシア以外からのガス供給の拡大や原子力発電の活用、省エネの強化など通じて、
ロシアからの輸入を来冬から3分の1以上減らせると分析。

・内閣府3日、2月の消費動向調査、消費者心理表す消費者態度指数（2人以上世帯）1月比1.4ポイント低い35.3と3カ月連続で悪化。
新型コロナウイルスの感染拡大やガソリン、食料品などの価格上昇が消費者心理を冷やした。
調査期間は2/8～21。基調判断を前月の「足踏みがみられる」から「弱含んでいる」に引き下げた。判断の下方修正は2カ月連続。

・欧州連合（EU）や主要7カ国（G7）は、暗号資産（仮想通貨）が
ロシアへの経済・金融制裁の抜け穴になっていることへの対策に乗り出す。
仮想通貨交換業者に対し、対ロシア取引を停止する検討へ。
ただ大手の仮想通貨交換業者には無国籍も多く、実効性ある対策を打ち出せるか課題は多く。

・ロシア国債で債務の支払いが実施されない「債務不履行（デフォルト）」のリスクが高まっている。
米欧日による経済制裁を受けて主要格付け3社がそろって投機的水準に格下げし、
金融機関からもデフォルトのリスクを指摘する声が増えてきた。
ロシアの債務返済が滞り、金融システムが動揺するとの警戒も強まる。

・欧州で発電用石炭（一般炭）価格が急騰。
ウクライナ情勢の深刻化を受け、世界の輸出量の2割近くを占めるロシアから供給が停滞するとの警戒感が強まった。
石炭先物期近物はウクライナへの侵攻を始める前の2/23時点では190ドル強で、2日は2.3倍（436.5ドル）、1年前比6.6倍に。

・指数算出会社MSCIとFTSEラッセルは2日、主要株価指数からロシア銘柄を除外すると発表。
指数所外でロシア株に流入する資金が一段と細り、ロシア資産の価格を一段と押し下げる公算。
株式市場からの「ロシアはずし」が進んでいる。
MSCIの指数所外の影響を試算したところ、約60億ドル（約7000億円）の資金が引き揚げられる可能性。

・原油価格の上昇が加速し、ニューヨーク先物は一時1バレル116ドル台とリーマン・ショック後の高値を付けた。
ロシアの侵攻でウクライナ情勢が緊迫する中、石油輸出機構（OPEC）とロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」は2日、
追加増産を見送った。
ロシア派高値を放置することで、自らに制裁をかける欧米に無言の圧力をかける。
他の産油国は静観する構えで、先高観も強まる。
イラン核合意の再建交渉が妥結すれば、イラン産原油が制裁解除で市場にあふれる可能性もあり、
サウジなどが増産加速に二の足を踏む。

・小麦の国際価格が一段と上昇し、約14年ぶりの高値に。
ロシアとウクライナ両国は世界の小麦の約3割を占める。
ウクライナの港湾閉鎖や、ロシアのアゾフ海沿いの商船運航停止などの影響で、輸出が停滞している。

・世界各国・地域の新型コロナ感染者数前日比（死者数）3/3午後4時現在、米ジョンズ・ホプキンズ大まとめ世界全体163.6万人（7903）
米国52356（2095）インド6561（142）ブラジル27645（332）フランス58343（187）英国45303（75）ロシア96180（770）
ドイツ199654（279）トルコ56780（189）イタリア37946（214）スペイン18803（154）アルゼンチン8141（133）イラン6234（203）

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・ウクライナに侵攻しているロシア軍は3日も首都キエフなど各都市にミサイル攻撃や砲撃つづけた。
露国防省は2日、作戦でロシア将兵498人が戦死したと発表。損害を具体的に発表したのは初めて。
両国は2回目の停戦交渉は3日夕（日本時間同日深夜）以降、実施。

・岸田文雄首相は3日、ガソリン価格の高騰を抑制する追加策として、石油元売り会社への補助金を1リットル当たり25円へ拡大。
25円で十分かは見通せず。
欧州連合（EU）は、地球温暖化対策の貢献する投資先に原発を加えた。
日本もエネルギー安全保障の見直しが急務に。

・11月の米中間選挙に向け、民主、共和両党の候補者選びが、1日南部テキサス州予備選からスタート。
ウクライナ危機や急速なインフレで民主党バイデン政権が低支持率に苦しむ中、
野党・共和党にとり中間選挙は連邦上下両院奪還する好機。
トランプ前大統領の推薦受ける候補たちが各地の予備選を勝ち抜き、本選で主流派を形成するかに注目集まる。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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立会外分売

カネミツ　<7208> ［終値733円］3/4　711円　11万9200株

初穂商事　<7425> ［終値1708円］3/4　1656円　3万2100株

公募・売り出し価格

セレコーポレーション　<5078> ［IPO］1900円

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、反落。
ダウ工業株30種平均はプラス圏とマイナス圏を往来する不安定な動き。
一方、ナスダック総合株価指数はウクライナ情勢を巡る警戒感が続く中、
テスラやアマゾン・ドット・コムなどグロース（成長）株が売られ、マイナス圏の展開。
市場のディフェンシブムードを反映し、公益事業や不動産などのセクターは上昇した。

原油などコモディティー価格の高騰を受け、高インフレと成長停滞が同時進行し、
米連邦準備理事会（FRB）など主要中銀の金融政策運営がより困難になるとの懸念も出ている。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は（2日ぶり反落（-2.24％）。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物相場はウクライナ情勢の緊迫化を背景に、反発。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は
ウクライナ情勢の緊迫化を背景としたエネルギー供給懸念からの騰勢がひとまず一服し、4日ぶりに反落。

アップル（-0.20%）グーグル（-0.33%）メタ（旧フェイスブック）（-2.47%）アリババ（-3.20%）エヌビディア（-2.00%）
ネットフリックス（-3.15%）アマゾン・ドット・コム（-2.73%）バイオジェン（+1.66%）バークシャー（+1.27%）
マイクロソフト （-1.42%）ズーム（-6.99%）テスラ（-4.61%）ラッセル2000（-1.29%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.30%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約126億株。

欧州株式市場の主要3指数は2日ぶり反落

3日の東京株式市場で日経平均（+0.70％）は2日ぶり反発。
東証株価指数（TOPIX）（+1.18％）も2日ぶり反発。

東証マザーズ（-1.71％）、日経ジャスダック平均（-0.03％）は2日続落、東証2部（+0.07％）は2日ぶり反発で終了。

東証1部出来高は12億3494万株、売買代金は2兆7561億円。
東証1部騰落数は値上がり1,424(65％)銘柄、値下がり667(30％)銘柄、変わらず89(4％)銘柄に。

マザーズ出来高は1億2953万株、売買代金は1818億円。
マザーズ騰落数は値上がり156(36％)銘柄、値下がり254(59％)銘柄、変わらず16(3％)銘柄に。

東証1部業種別ランキングでは32業種上昇、1業種下落に。
値上がり上位は、海運業、石油石炭製品、銀行業、保険業、非鉄金属、卸売業、鉱業、ゴム製品、倉庫運輸関連、・・・
値下がり上位は、情報・通信業。

東証1部値上がり上位は、住石HD　<1514> ［現在173円　+21円］三井松島　<1518> ［現在2080円　+246円］
名村造船　<7014> ［現在302円　+30円］CIJ　<4826> ［現在915円　+86円］

値下がり上位は、SREHD　<2980> ［現在3135円　-700円］ギフティ　<4449> ［現在899円　-111円］
平和不　<8803> ［現在3615円　-350円］ISID　<4812> ［現在3580円　-195円］

三菱UFJ　<8306> ［現在709.3円　+27.8円］みずほ　<8411> ［現在1522.5円　+44.0円］三井住友　<8316> ［現在4139円　+150円］

野村　<8604> ［現在518.3円　+7.8円］大和　<8601> ［現在686.2円　+15.1円］

ソフトバンクグループ　<9984> ［現在5212円　-54円］トヨタ <7203> ［現在2047.0円　+8.5円］

日経平均株価は反発。
朝方は、昨日に大幅反落した反動や、現地2日の欧米株式が上昇した流れを受け買いが先行。
前場に前日比311円高の2万6704円と本日の高値を付ける。
その後、ロシアとウクライナによる停戦協議の再開報道で、模様眺めムードが広がる中、停滞商状となった。

マザーズ指数は、続落。
東証1部市場は堅調な推移となったが、マザーズ上場銘柄には利益確定売りが続いた。

ただ続落ながらも、ちょっとした一服といった雰囲気で、本日は欧米株式市場は売られたが、どのくらい粘れるかに注目も・・・

中国で冬季パラリンピック開催、明日は全人代と、ロシアが忖度するところも・・・

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