資産所得倍増プラン

2022年6月1日（水）晴れ 水星逆行（5/10～6/3）

・政府31日、経済対策「新しい資本主義」の実行計画案を公表。
家計資産を貯蓄から投資へ促す改革や人材教育、科学技術に重点を置く。
「資産所得倍増プラン」を年末につくり、少額投資非課税制度（NISA）や個人型確定拠出年金（イデコ）を拡充する。
分配政策を強調していた当初の方向性は薄まった。
経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）案も示し「防衛力の抜本強化」を明記。

・新しい資本主義と船太方針案の概要
【人への投資】年末に「資産所得倍増プラン」。NISAやイデコを拡充。
非正規含む100万人に再就職支援や能力開発
男女賃金差の公表義務、日財務情報の開示強化
【科技】量子、人工知能（AI）、バイオで国家戦略
【新興企業】創業時に信用保証を受けていれば個人保証不要に
スタートアップ支援へ5カ年計画策定
公益重視の新たな法人形態を検討
【脱炭素】10年で官民150兆円投資。新たな国債発行。
再生可能エネルギーや原子力を最大限活用
【安保】防衛力を抜本強化、装備品の輸出制限を見直し
【財政】健全化目標の「堅持」が「取り組む」に後退

・世界の主要中央銀行が新型コロナウイルス禍への対応で供給した10兆ドル（約130兆円）の吸収を急ぐ。
米連邦準備理事会（FRB）は6/1から量的引き締め（QT）を始め、
開始済みの英国やカナダなどを含む世界の中銀の資産圧縮は今後1年で2兆ドルに及ぶ見込み。
インフレを封じ込めるためだが、リスク資産からのマネー流出も目立ち始めた。

・年初3.3％程度だった住宅ローンの30年固定金利は既に5.4％程度まで跳ね上がった。
リスクの高い資産からの資金流出も進む。
欧州中央銀行（ECB）が直接買い支えてきたイタリアやギリシャなど南欧の国債は軒並み利回りが上昇（債券価格は下落）。
ドイツ国債との利回り差はそれぞれ2％、2.5％と20年5月以来の高水準。
世界の低格付け債の利回りは一時7％台後半と、18年の米連邦準備理事会（FRB）の前回の引き締め局面を上回った。
暗号資産（仮想通貨）の時価総額はピークから半減。

・主要4中銀で唯一、日銀　<8301> ［終値27500円］は大規模金融緩和を続ける。
各国中銀と比べた緩和差が外国為替相場の円安圧力になる可能性がある。

・新生銀行　<8303> ［終値1917円］6月から、定期預金の金利を10倍に引き上げ6カ月物では年0.1％とする。
SBIHD　<8473> ［終値2617円］傘下に入ったのを機に預金量を追う戦略転換へ。
日銀のマイナス、金利政策が長引き、預金金利を下げてきた国内銀行とは逆をいく戦略。
金利負担の増加を上回るほど融資を増やし、運用益を高められるかどうかが課題となる。

・政府は6/1から新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、1日当たり入国者数の上限を1万人から2万人にする。
一定の条件下で入国時の検査や待機をなくす。

・物価対策を盛り込んだ2022年度補正予算が31日の参院本会議で自民、公明両党と国民民主党などの賛成多数により可決、成立。
一般会計総額は2兆7000億円規模で、財源は赤字国債でまかなう。

・中国経済の回復がもたついている。
企業の景況指数は5月も経済が「縮小」したことを示す。
4‐6月がマイナス成長に沈むとの予測が出る中、危機感強める政府は景気対策の徹底で成長の下支えを狙う。
ただ「ゼロコロナ」政策が景気対策の効果を相殺しかねず、経済正常化の道は遠い。

・中国・上海市は6/1、2カ月超にわたり実施してきた都市封鎖（ロックダウン）を解除する。
供給網の回復を見込みホンダ　<7267> ［終値3187.0円］6月の日本国内生産を微増とする計画。
現地に進出するセブン-イレブン　<3382> ［終値5410円］なども順次営業利益再開。
シャープ　<6753> ［終値1049円］稼働停止していた上海の洗濯機などの工場で5月上旬から生産を順次再開。
富士通ゼネラル　<6755> ［終値2483円］6月中旬までに上海市にある小型空調機製造工場のフル稼働を目指している。

・農作物の栽培に使う肥料が大幅に値上がりする。
全国農業協同組合連合会（JA全農）31日、
国内の地方組織に販売する6～10月の価格を前期（2021年11月～22年5月）に比べ、最大9割引き上げへ。
主な肥料の流通価格は過去最高になる。
原料の主要供給国のロシアがウクライナに侵攻し、調達しにくくなった尿素などの国際価格が急騰響く。

・欧州連合（EU）は5/30～31日の臨時首脳会議で、ロシア産石油の大半を輸入禁止とする追加制裁案に合意。
陸上パイプライン経由の一部を除いて禁輸し、2022年末までに輸入の9割を止める。
単純計算すると年間10兆円を超す支払いを断てることになる。

・原油の国際指標である北海ブレント原油先物は31日、一時1バレル124ドル台と2カ月ぶりの高値を付ける。
欧州連合（EU）のロシア産石油の禁輸合意で需要のひっ迫懸念は一段と強まる。

・欧州連合（EU）統計局31日、5月のユーロ圏の消費者物価指数（速報値）は前年同月比で8.1％上昇。
4月の改定値の7.4％から伸びは加速、統計で遡れる1997年以降で最高を更新。

・2023年春に卒業予定の大学生の採用選考が1日解禁される。
新型コロナウイルス禍の収束を見据え、全日本空輸（ANA）<9202> ［終値2542.0円］が総合職の採用再開。
人材獲得意欲が回復。内定率は5月時点で6割超と、現行に日程が始まった17年卒以降で過去最高だった。
売り手市場の様相が強まるなかで、採用ルールは形がい化している。

・政府は経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）案で防衛力強化を打ち出した。
ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ「環境変化への対応」を掲げた。
人工知能（AI）や無人機、量子など先端技術の研究開発を進める。

・政府は経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）案で、
国民に毎年の歯科検診を義務付ける「国民皆歯科検診」制度の検討を明記。
定期健診で歯周病などの病気を悪化前に見つけ、1人あたりの生涯医療費を抑える狙いがある。
日本歯科医師連盟などが創設を要望、7月の参院選に向け組織票取り込む狙いも。

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・北海道電力　<9509> ［終値492円］泊原発1～3号機（北海道泊村）巡り、
道内住民ら約120人が北海道電力に廃炉や運転差し止め求めた訴訟の判決で
札幌地裁は31日、「津波に対する安全性の基準を満たしていない」などとして、現在定期検査中の3基の運転差し止め命じた。

・中国国家統計局31日、景況感示す製造業購買担当者景気指数（PMI）、5月は49.6に。
前月比2.2ポイント上昇したが、好不況の判断する節目の「50」を3カ月連続で下回った。

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6/25（土）【コロ朝セミナー】2022年7月特別編　相場の福の神参上（東京・八丁堀）

7/30（土）【コロ朝セミナー】田代岳（円蔵）氏＆アポロ氏参戦！！　株式セミナー（東京）

8/13（土）【コロ朝セミナー】馬渕治好氏　金融セミナー（東京・八丁堀）

※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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自己株処分

シリコンスタジオ　<3907> ［終値1001円］9万40株　917円　処分日6/17　処分先　アルゴグラフィック

自己株式消却

アルペン　<3028> ［終値1928円］40万株　5/31

サカタインクス　<4633> ［終値918円］842万8800株　5/31

ユー・エス・エス　<4732> ［終値2349円］万株　/

アンリツ　<6754> ［終値1433円］247万8900株　6/30

公募・売り出し価格

ANYCOLOR　<5032> ［IPO］1530円

新規公開株

銘柄 コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2022/5/31 トリプルアイズ 5026 東G 情報・通信業 公開株数 621,000 公開価格 880円 引受証券 いちよし他 注目度 B
事業内容:システムインテグレーションおよび独自開発のAI（人工知能）プラットフォームの提供　初値つかず2024円買い気配

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、反落。
原油価格が不安定な中、市場ではインフレ動向が引き続き注目を集めているほか、
米連邦準備理事会（FRB）当局者のタカ派的な発言にも反応している。

バイデン米大統領は31日、FRBのパウエル議長と会談し、約40年ぶりの高水準に達しているインフレ動向について協議。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は小幅ながら4日ぶり反落。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物相場は対ユーロでのドル上昇が重しとなり、反落。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場はＥＵがロシア産石油の輸入禁止で合意したことを受け、
一時３カ月ぶりの高値を付けたものの、買いが一巡した後は利益確定の売りが強まり、4日ぶり反落。

アップル（-0.53%）グーグル（+1.10%）メタ（旧フェイスブック）（-0.76%）アリババ（+2.83%）エヌビディア（-0.74%）
ネットフリックス（+1.15%）アマゾン・ドット・コム（+4.40%）バイオジェン（-3.01%）バークシャー（-0.98%）
マイクロソフト （-0.50%）ズーム（-2.69%）テスラ（-0.18%）ラッセル2000（-1.26%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.86%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約155.2億株、過去20日間平均約132.5億株。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
ロシアRTSI指数は2日ぶり反落。

31日の東京株式市場で日経平均（-0.33％）は3日ぶり反落。
東証株価指数（TOPIX）（-0.51％）も4日ぶり反落。

東証マザーズ（-0.89％）は2日ぶり反落、東証スタンダード市場TOP20（-0.50％）は3日ぶり反落、
東証グロース市場Core指数（-1.42％）は2日ぶり反落で終了。

東証プライム出来高は22億8880万株、売買代金は5兆5088億円。
東証プライム騰落数は値上がり589(32％)銘柄、値下がり1,184(64％)銘柄、変わらず64(3％)銘柄に。

東証スタンダード出来高は2億1462万株、売買代金は1241億円。
東証スタンダード騰落数は値上がり606(43％)銘柄、値下がり600(43％)銘柄、変わらず158(11％)銘柄に。

東証グロース出来高は2億2107万株、売買代金は1371億円。
東証グロース騰落数は値上がり201(43％)銘柄、値下がり231(49％)銘柄、変わらず30(6％)銘柄に。

東証プライム業種別ランキングでは6業種上昇、27業種下落に。
値上がり上位は、鉱業、保険業、石油石炭製品、鉄鋼、ゴム製品、輸送用機器。
値下がり上位は、海運業、不動産業、空運業、電気・ガス業、その他金融業、倉庫運輸関連、・・・

東証プライム値上がり上位は、松風　<7979> ［現在1659円　+157円］パイオラックス　<5988> ［現在1840円　+160円］
石油資源開発　<1662> ［現在3155円　+234円］IPS　<4390> ［現在2428円　+178円］

値下がり上位は、シンクロ・フーズ　<3963> ［現在289円　-26円］日医工　<4541> ［現在335円　-28円］
EMシステム　<4820> ［現在894円　-60円］ブイキューブ　<3681> ［現在869円　-57円］

三菱UFJ　<8306> ［現在729.7円　-8.6円］みずほ　<8411> ［現在1519.0円　-12.0円］三井住友　<8316> ［現在3922円　-59円］

野村　<8604> ［現在508.9円　+1.9円］大和　<8601> ［現在625.0円　-6.4円］

ソフトバンクグループ　<9984> ［現在5379円　+21円］トヨタ <7203> ［現在212.5円　-4.0円］

日経平均株価は3日ぶり反落。
朝方は、きのう大幅続伸した反動で売りが先行したが、上げに転じる場面もあった。
一時2万7463円（前日比93円高）まで上昇も、買いは続かず、2万7250円（同118円安）まで値を下げた。
引けにかけては利益確定売りが続きマイナス圏で上値の重い展開となった。
MSCIの入れ替え商いは大幅増加。

マザーズ指数は、2日ぶり反落。
昨日の急騰後の一服となった。
安いところからは持ち直したが、プラスまでは届かず。
なんとか25日移動平均線は維持。

メルカリ　<4385> ［終値2129円］31日、東京証券取引所から東証プライム市場への変更を承認されたと発表。
6/7にグロース市場からプライム市場に移行する。
4月の東証再編以降、市場変更の承認は同社が初めて。

マザーズ指数が好転してきそうですね。

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