中国株、世界の投資マネーの受け皿に

2022年7月12日（火）くもり午後から雨

・岸田文雄首相（自民党総裁）11日、参院選の勝利を受け、党本部で記者会見。
憲法改正に前向きな「改憲勢力」が国会発議に必要な3分の2を参院で維持した結果を巡り、
「できる限り早く発議に至る取り組みを進める」と表明。
新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ侵攻、物価高を当面の課題に挙げた。
火力発電所の運転再開通じて「この夏は安定供給に必要となる水準を確保できる見通しだ」と明言。

・クボタ　<6326> ［終値21410.0円］米国やインドに建機や農機の新工場を建設する。
2030年までに3000億円を投じ、海外での生産比率を3割から5割に引き上げる。
新型コロナウイルス禍などで供給網（サプライチェーン）の世界的な分断が深まっており、
需要のある場所で生産する「地産地消」の対象を築く動きが加速。
同社の連結売上高の7割は海外が占める。

・ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム」は11日朝、定期検査で供給が止まった。
毎年恒例の検査で21日ごろまで続く予定だが、経済制裁やウクライナ侵攻への武器供与を理由に、
ロシア側が検査終了も供給停止を続ける恐れも。

・岸田文雄首相は次の参院選までに衆院解散・総選挙に踏み切らなければ、大型の国政選挙のない「黄金の3年間」を迎える。
物価高や原子力発電所の再稼働、防衛力の強化など重要課題は山積みする。
これまでの首相は参院選を控え安全運転に徹していた。
結果を残すためには決断力が問われる。

・自民党は10日投開票の参院選で大勝（63議席）し、公明党（13議席）を合わせた与党で議席全体の6割近く抑えた。
既存政党への期待が薄い若年層が新しい政党に流れるなど現状からの変化を望む票は分散。
野党第1党の立憲民主党が改選23議席から17（▲6）、日本維新の買いが倍増して12、
国民民主党は5、共産党4、令和新選組は3、NHK党と社民党、参政党が1つずつ。

・11日の外国為替市場で一時、1ドル＝137円台後半と1998年以来およそ24年ぶりの円安・ドル高水準を付けた。
強い米雇用統計背景に米長期金利が上昇、米国でインフレ抑制のために金融引き締めが進むとの見方が再び広がる。
市場では日米金利差に再び視線が向かっている。
8日発表の6月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比37万2千人増と、市場予想25万人増を上回る。
強い雇用統計を受け、「景気が減速し利上げペースが鈍るという懸念が後退した」。

・日銀　<8301> ［終値25600円］11日、7月の地域経済報告（さくらリポート）発表。
全国9地域のうち東北や九州・沖縄など7地域で景気判断を引き上げた。
新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、宿泊や飲食などの個人消費が回復、全9地域で消費の判断を上方修正した。
8地域で景気判断を下げた前回から一変して改善の動きが広がった。

・中国株が世界の投資マネーの受け皿になっている。
4‐6月は中国株が4.5％高と主要国で唯一上昇。
新型コロナウイルス下での緩和的な金融政策が相場を下支えする。
コロナ後の需要回復やネット企業統制の緩和期待、米国による対中制裁関税の引き下げ検討など好材料がそろい、
6月の外国人マネー流入額は2021年12月以来の高水準となった。

・アジア勢が対日不動産投資の意欲を高めている。
シンガポールの政府系ファンドなどがホテルや集合住宅を相次いで取得、
2022年の投資額は3年ぶりの高水準になる可能性がある。
歴史的な円安が背景、日本の不動産投資信託（REIT）市場にも資金が流れ込んでいる。

・中国汽車工業協会11日、6月の新車販売台数は前年同月比23.8％増、250万台に。
上海市のロックダウン（都市封鎖）解除に加え、政府の販売刺激策が奏功。
4カ月ぶりに前年実績を上回った。2022年通年では前年比3％増との予測発表。

・マカオは11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、域内の経済活動を止める事実上の都市封鎖（ロックダウン）に入った。
主力産業のカジノも閉鎖。

・米景気の先行きに暗雲も。
新型コロナウイルス禍からの経済再開やウクライナ危機による資源高など、複合的な要因で生じたインフレが止まらず、
米連邦準備理事会（FRB）の急速な利上げが景気後退を招くリスクが高まっている。
世界経済や金融市場のさらなる混乱を招く「ハリケーン」級のショックの気配も。

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7/30（土）【コロ朝セミナー】田代岳（円蔵）氏＆アポロ氏参戦！！　株式セミナー（東京・茅場町）
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8/6（土）【コロ朝セミナー】2022年8月特別編　相場の福の神参上（東京・八丁堀）
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・ジョンソン英首相の辞任表明受け、与党・保守党は後継の首相となる次期党首選びに着手。
10人程度の候補者が名乗り、次期党首選の火ぶたが切られた。
党への信頼回復、ウクライナ危機に伴うガソリンや食料価格高騰といった難題への対処が求められている。

・政府新型コロナウイルス感染症対策分科会尾身茂会長は11日、最近の感染者増加について
「新しい波に入ったのは間違いない」と述べ、流行「第7波」との認識示した。
まん延防止等重点措置等重点措置などの行動制限については「今の段階では必要ない」とした。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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公募・売り出し価格

ニッソウ　<1444> ［終値1900円］1805円　申込み7/12-13

東京インフラ・エネルギー投資法人　<9285> ［終値95600円］9万3210円　申込み7/12-13

TOB（公開市場買い付け）

カネ美食品　<2669> ［終値2796円］買い手パン・パシフィック・インター　買い付け価格　2713　期間　7/12～8/9

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、下落。
米消費者物価指数（ＣＰＩ）や企業の第2・四半期決算の発表を控え、材料に乏しく様子見となった。
大型グロース（成長）株が売られ、主要株価3指数を押し下げた。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は大幅下落。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物相場は対ユーロでのドル高などを背景に、3日ぶりに反落。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は反落。
朝方は売りが膨らんだものの、根強い需給逼迫観測を受けて買い戻しが入り、下げ幅を大きく縮小。

アップル（-1.48%）グーグル（-3.03%）メタ（旧フェイスブック）（-4.68%）アリババ（-9.37%）エヌビディア（-4.33%）
ネットフリックス（-5.15%）アマゾン・ドット・コム（-3.28%）バイオジェン（-1.62%）バークシャー（-0.83%）
マイクロソフト （-1.18%）ズーム（-9.53%）テスラ（-6.55%）ラッセル2000（+2.11%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.56%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
FT100種指数はほぼ横ばい。DAX指数とCAC40種指数は大幅下落。
エネルギー供給の逼迫（ひっぱく）や、中国での新型コロナウイルスの新規感染拡大で景気後退懸念が高まり、
景気に敏感な銘柄が売られたのが相場を押し下げた。

11日の東京株式市場で日経平均（+1.11％）は3日続伸。
東証株価指数（TOPIX）（+1.44％）も3日続伸。

東証マザーズ（-0.43％）は2日ぶり反落、東証スタンダード市場指数（+0.78％）は3日続伸、
東証グロース市場指数（-0.29％）は2日ぶり反落で終了。

東証プライム出来高は11億5248万株、売買代金は2兆6522億円。
東証プライム騰落数は値上がり1,624(88％)銘柄、値下がり189(10％)銘柄、変わらず25(1％)銘柄に。

東証スタンダード出来高は1億6517万株、売買代金は677億円。
東証スタンダード騰落数は値上がり822(58％)銘柄、値下がり389(27％)銘柄、変わらず133(9％)銘柄に。

東証グロース出来高は億1万1310株、売買代金は1036億円。
東証グロース騰落数は値上がり285(59％)銘柄、値下がり157(32％)銘柄、変わらず33(6％)銘柄に。

東証プライム業種別ランキングでは31業種上昇、2業種下落に。
値上がり上位は、医薬品、精密機器、陸運業、その他金融業、保険業、不動産業、鉱業、銀行業、建設業、輸送用機器、・・・
値下がり上位は、繊維製品、海運業。

東証プライム値上がり上位は、日本通信　<9424> ［現在229円　+28円］マイ―　<7730> ［現在1600円　+164円］
IMAGICA　<6879> ［現在827円　+67円］C&R社　<4763> ［現在2279円　+169円］

値下がり上位は、SHIFT　<3697> ［現在17240円　-1860円］JMDC　<4483> ［現在6360円　-540円］
ワキタ　<8125> ［現在1111円　-76円］Sansan　<4443> ［現在1009円　-61円］

三菱UFJ　<8306> ［現在736.5円 +14.9円］みずほ　<8411> ［現在1582.5円　+23.5円］三井住友　<8316> ［現在4128円　+64円］

野村　<8604> ［現在511.8円　+5.8円］大和　<8601> ［現在622.0円　+4.4円］
ソフトバンクグループ　<9984> ［現在5446円　+46円］トヨタ <7203> ［現在2152.0円　+41.0円］

日経平均株価は大幅に3営業日続伸。
朝方は、10日投開票の参議院選挙で自由民主党が単独で改選過半数を確保する大勝を収め、買い優勢で始まった。
一時は2万7062円（前週末比544円高）まで上昇。
その後、上げ幅を縮小し、前場終盤には2万6710円（同193円高）まで押し戻された。
時間外取引で米株価指数先物が安く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとなった。
売り一巡後は、円安基調もあって持ち直したが、戻りは限定され、大引けにかけて2万6800円近辺で推移した。

マザーズ指数は、小反落。マザーズ指数は朝高後に失速する展開。
参議院選挙を受けて東京市場は全面高となったが、プライム市場中心の売買で、新興市場への物色が少なかった。

『相場の福の神』財産ネットの藤本誠之さんの
日刊ゲンダイのコラム『今週の爆騰株』
SANEI　<6230> ［終値3010円］が載っておりました。
日本は二分化、意外な高級品で高成長期待の実力銘柄。
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