
ユーロ圏消費者物価8%超
- 2022年07月22日
- 株式投資・経済ニュース全般, 株・投資ニュース情報, ニュース
2022年7月22日(金)曇りのち晴れ
・欧州中央銀行(ECB)は21日の理事会で、政策金利を0.5%引き上げると決めた。
利上げは11年ぶりで、上げ幅は2000年以来22年ぶりの大きさ。
ロシア産天然ガスの供給不安で景気悪化懸念が急速に高まるものの、インフレ阻止を優先した。
景気後退とインフレが同時に進む「スタグレーション」のリスクもあり、政策運営の難易度は増している。
・前回の欧州中央銀行(ECB)理事会では、7月に0.25%の利上げに踏み切る方針を声明文に明記。
次回9月の0.5%の追加利上げを示唆していたが判断を前倒しした。
・ユーロ圏の消費者物価の伸び率は8%超と過去最高を更新し続けている。
国別では最も高いエストニアで22%、全体の伸び率が今秋に10%程度まで上昇すると試算(米ゴールドマン・サックス)。
ラガルド総裁「引き続き上振れリスクがある」と述べた。
問題は、欧州経済の先行きがかなり不透明なこと。
ロシアに依存する天然ガスの供給が細り、ドイツでは23年2月前後にもガス貯蔵が枯渇するリスクが浮上。
エネルギー価格の上昇は、日本と同様、天然資源を輸入に頼る欧州経済にとって逆風。
家計や企業の収支を悪化させ、個人消費や設備投資の減少にもつながる。
・日銀 <8301> [終値26500円]20~21日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の維持を決めた。
2022年度の消費者物価指数(生鮮食品を除く)の上昇率見通しを前年度比2.3%に引き上げた。
海外で利上げが進む中、緩和継続による急速な円安で企業や家計に与える影響が大きくなっている。
黒田東彦日銀総裁は利上げについて「全くない」と言い切った。
日銀は4月会合で22年度の物価上昇率見通しを1.9%としていたが、2.3%に上方修正した。
23年度は1.4%、24年度は1.3%と徐々に物価上昇が落ち着く見通しを示した。
・新型コロナウイルスの感染が拡大している。
21日に確認された新規感染者数は全国で18万6246人、東京都は3万1878人といずれも過去最多。
足元では10代以下の感染者が3割を占め、同居する家族の出勤や通学に影響が出やすい。
政府は家族らの待機期間(7日間)を2日短縮する方向で調整へ。
発熱など症状がなければ、検査なしで5日目、検査すれば3日目に待機が解除になる。
・三菱自 <7211> [終値447円]は電気自動車(EV)販売で、三菱UFJ銀行 <8306> [終値726.5円]と提携する。
三菱UFJ銀は法人向けの脱炭素支援メニューにEVの販売仲介を加え、
120万社の取引先を対象に導入意向を持つ企業を三菱自に紹介する。
三菱自は実質100万円台から導入できる軽EVなどを社用車として売り込む。
・イタリアのドラギ首相は21日、マッタレッラ大統領に再び辞表を提出し、受理された。
大統領は新政権発足まで暫定政権を率いるようドラギ氏に指示。大統領府が発表。
・米テスラ20日、2022年4‐6月期決算で電気自動車(EV)の平均単価は前年同期比13%上昇し、
5万7000ドル(約790万円)台に達した。
当面は旺盛な需要が業績を支えるものの、販売台数の伸びには鈍化もみられる。
4‐6月期の売上高は前年同期比42%増、169億3400万ドル、純利益98%増、22億5900万ドル。
・東京電力HD <9501> [終値566円]や中部電力 <9502> [終値1384円]の家庭向け電気料金が9月まで13カ月連続で上がる。
この間の値上げ幅は3~4割に達する。
東電の一部の契約では燃料高を自動で料金に転嫁できなくなる。燃料高が電力料金制度に綻びを生んでいる。
・米マイクロソフト(MS)のビジネスチャットアプリ「Teams(チームス)」で21日、
通信障害が起き、世界各地で数時間接続しにくい状態が続いた。
国内主要企業の9割超が利用しており、メールや別のツールを急遽使い社内連絡をするなど対応迫られた。
・日本の貿易赤字の拡大に歯止めがかからない。
財務省が21日、2022年度上期(1~6月)の貿易統計速報によると、
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は7兆9241億円の赤字。
ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに液化天然ガス(LNG)などの資源価格が高騰し、円安が進んで輸入価格が膨らんだ。
・防衛省21日、自衛隊が東京と大阪で運営する
新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場について9月末まで継続すると発表。
3回目の接種率が低い10~30歳代の接種拡大を促す。
・投資ファンドが中小企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援する。
アント・キャピタル・パートナーズ(東京・千代田)は大学と協力し、人工知能(AI)のデータ解析を企業経営に生かす。
DXを活動の軸に据えたファンド設立も相次ぐ。
・米テスラ20日、保有する暗号資産(仮想通貨)ビットコインの約75%を2022年4―6月期に売却。
米利上げペース加速で、仮想通貨市場も急落。
テスラは価格変動の激しい仮想通貨の保有をいったん減らし、法定通貨に転換すべきと判断。
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・バイデン米大統領20日、中国の習近平国家主席と10日以内に会談するとの見通し明らかに。
米中首脳会談は3/18にオンライン形式で行って以来で、今回もオンラインか電話で行われるとみられる。
・日銀 <8301> [終値26500円]21日の金融政策決定会合で大規模金融緩和を維持、
政策金利の引き上げを急ぐ米欧の中央銀行と改めて一線を画した。
市場では欧米の急激な利上げが世界的な景気後退を招くとの懸念が浮上。
お金の流れが逆流し、今秋にも為替市場では円高に転じると警戒する声が早くも出てきた。
・不動テトラ <1813> [終値1637円]地盤改良と同時に地中に炭素をため込む技術の開発を進めている。
地盤改良に「使う柱状の構造物の材料にタケなどを用いるもので、来年度にも実用化したい考え。
タケは二酸化炭素(CO2)の吸収量が比較的多いのが特徴。
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※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。
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(今日の一言)
海外NY株式市場は、続伸。
寄りは安かったものの、引けにかけてじりじり上昇して取引を終えた。
予想を上回る四半期決算を発表した電気自動車(EV)大手テスラなど
大型成長株への買いが通信株やエネルギー株の下げを相殺し、終盤にかけて値を上げた。
ハイテク株中心のナスダック総合が1.4%高で上昇を主導。
S&P500種株価指数は終値ベースで6/9以来の高値、ダウ工業株30種平均は0.5%高。
テスラは9.8%急伸。
前日に発表した第2・四半期決算で調整後利益が市場予想を上回った。
市場の関心は引き続き来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まる。
米労働省が21日発表した週間の新規失業保険申請件数は8カ月ぶりの高水準となった。
金融政策や金融情勢が引き締まる中、労働市場がいくらか冷え込んでいることを示唆した。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)は大幅に3日続伸。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場はドル相場が一時下落する中を、
景気見通しへの懸念を背景にした安全資産に対する資金逃避的な買いに反発。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は景気先行き懸念などを背景に売られ、大幅安。
アップル(+1.51%)グーグル(+0.30%)メタ(旧フェイスブック)(+0.04%)アリババ(+1.13%)エヌビディア(+1.36%)
ネットフリックス(+3.44%)アマゾン・ドット・コム(+1.52%)バイオジェン(+3.17%)バークシャー(+0.28%)
マイクロソフト (+0.98%)ズーム(+3.51%)テスラ(+9.78%)ラッセル2000(+0.48%)HTG(ハイイールドファンド)(+1.18%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約105.8億株、過去20日間平均約116.3億株。
欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
金融株が上昇し、エネルギー株と製薬株の下げを相殺した。
世界的な景気後退への懸念が高まり、今年下半期も引き続き優位に推移するかどうかに疑問が生じている。
ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」を通じて、
ドイツへのガス供給が再開され、エネルギー供給の逼迫を巡る懸念は和らいだ。
21日の東京株式市場で日経平均(+0.44%)は6日続伸。
東証株価指数(TOPIX)(+0.21%)も3日続伸。
東証マザーズ(+2.79%)は3日続伸、東証スタンダード市場指数(+0.66%)は3日続伸、
東証グロース市場指数(+2.84%)は3日続伸で終了。
東証プライム出来高は9億7053万株、売買代金は2兆5079億円。
東証プライム騰落数は値上がり1,312(71%)銘柄、値下がり441(23%)銘柄、変わらず85(4%)銘柄に。
東証スタンダード出来高は2億3287万株、売買代金は947億円。
東証スタンダード騰落数は値上がり861(61%)銘柄、値下がり382(27%)銘柄、変わらず127(9%)銘柄に。
東証グロース出来高は1億9432万株、売買代金は1113億円。
東証グロース騰落数は値上がり379(79%)銘柄、値下がり81(16%)銘柄、変わらず16(3%)銘柄に。
東証プライム業種別ランキングでは19業種上昇、14業種下落に。
値上がり上位は、水産・農林業、海運業、精密機器、パルプ・紙、金属製品、情報・通信業、繊維製品、・・・
値下がり上位は、鉄鋼、電気・ガス業、空運業、証券商品先物、ゴム製品、保険業、卸売業、陸運業、・・・
東証プライム値上がり上位は、オーバル <7727> [現在502円 +80円]サーバーワークス <4434> [現在2476円 +362円]
インフォマート <2492> [現在445円 +56円]フィックスターズ <3687> [現在1111円 +128円]
値下がり上位は、塩野義 <4507> [現在7024円 -516円]ベイカレント <6532> [現在36350円 -2400円]
ヤマエG <7130> [現在1368円 -56円]北の達人 <2930> [現在251円 -10円]
三菱UFJ <8306> [現在726.5円 -0.9円]みずほ <8411> [現在1579.5円 -0.5円]三井住友 <8316> [現在4103円 -17円]
野村 <8604> [現在510.8円 -6.3円]大和 <8601> [現在620.2円 -7.0円]
ソフトバンクグループ <9984> [現在5507円 +7円]トヨタ <7203> [現在2193.5円 -0.5円]
朝方は、5連騰(日経平均で合計1340円強上昇)したことで、利益確定売りが先行。
米国株高もあって、いったん上げに転じたが、買いは続かず、再び軟化し、2万7549円(前日比130円安)まで下落。
後場は、再び上昇した。
昼休みの時間帯に、日銀は金融政策決定会合(20-21日開催)で大規模な金融緩和政策の維持を決定、
日経平均先物がプラス浮上した流れを受け、主力株に買いを誘った。
日経平均株価は前日比122円高の2万7803円と6連騰、高値引けに。
マザーズ指数は、3日続伸。4/27以来の700ポイント回復を果たした。
レナサイエンス <4889> [終値419円]動意含み。有力筋も狙っているとの話も・・・
今日から25日移動平均線は上向きますね。
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