
扉を開いて
- 2012年03月18日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年3月18日(日)くもり
・人民元パワーゲーム 元を準備通貨に採用する動きは元の国際化が新たなステージに進んだことに。
・中国元の国際化進める一方資本取引の国際化には慎重。共産党内の政治力学や国際的なパワーゲーム背景。
他国を巻き込んでドル一極集中化体制を崩す狙いも。
・今秋5年に一度の共産党大会。習近平国家副主席が胡錦濤書記(国家主席)から最高指導者の地位を引き継ぎ「総司令官」へ。
重慶市薄熙来委員会書記突然解任された一件は新たな権力闘争の始まりを予感。習氏全権掌握できるかは不透明。
・「ドル基軸体制はあと20〜30年続く」としても
今から人民元をドルに対抗しうる通貨に育てるには「攻め」の姿勢に転じなければならず
・日経平均株価先週終値で1万円台回復、約8ヵ月ぶりの高値水準まで上昇。
米連邦準備理事会(FRB)が景気判断を上方修正したのをきっかけに円売り・ドル買い進み、円高修正で企業収益上振れの見方。
これまでの流動性相場から徐々に業績相場に日本株は業績相場の様相を強めつつある。
投資家2012年度の業績回復に弾みがつくとのシナリオ描く。相場の過熱感を指摘する声も根強い。
・原油市場に大きな影響与えるイラン情勢、米欧などと協議に向けた動き。米欧の足元見てあえて強硬な言動繰り返す。
・活況日本株、1万1000円超えるか。
原油高など不安材料抱えながらもリスク資産に向かうマネー。「円高是正→業績拡大→株高」との見方。
4月以降物色傾向の変化との声も多く。世界的な金融緩和で割安株物色された流動性相場が好業績銘柄を選別する業績相場へ入ると。
流動性相場では証券や保険・海運の上昇が目立つ。
2期連続経常増益見通しの時価総額5000億円以上の銘柄上昇率。
住友不 <8830> [終値2032円]昨年末比上昇率50.7% 三井不 <8801> [終値1656円]47.6% T&D <8795> [終値1040円]
NTT <9432> [終値3835円]▲2.5% イオン <8267> [終値1042円]▲1.4% NTTドコモ <9437> [終値141000円]▲0.4%
・年初来上昇率、主要国の中で日本株トップ。比較の起点をリーマン・ショック前におけば17%のマイナスに。
米国などに比べ出遅れ目立つ。出遅れの大きな要因は円高、東日本大震災、タイの洪水で生産活動が停滞、企業業績の悪化。
今後はこの要因がなくなる。
日経平均株価年初来上昇率は19.8%もドルベースでは11%と突出して日本株が上昇しているわけではない。
・外国為替市場で円高修正が進む。
日本の貿易赤字拡大や日銀の追加金融緩和といった日本サイドの要因手がかりに始まった「円売り」の流れ。
実態に変化も。景気回復という米国サイドの今度は積極的な「ドル買い」の様相強まる。
・OUT Look:今週の株式相場は高値圏でのもみ合いか。
利益確定能売りも出やすい一方、世界的な株高と為替の円安手がかりにした買いはまだ続きそうとの見方多い。
東日本大震災発生前(1万0434円)目指す展開に。
日経平均株価週足のろうそく足で「陽線」を10週連続で形成。株価が大底を付けた後の連続陽線は「相場の先高感を示す」
1987年2〜6月(17週連続)以来の25年ぶりの記録に。
急ピッチの上昇で相場の過熱感を示すテクニカル指標は増えている。
3/16時点25日移動平均からのかい離率5%強、騰落レシオ(25日移動平均)139%といずれも「買われすぎ」とされる水準上回る。
これまでヘッジファンドなど短期筋の買いが中心も今後海外の年金基金など長期資金動き始める期待も。
・Wall Street:今週の米株式相場は上値を試す展開か。
高値警戒感はある物の先行き楽観的見方広がる。今週は住宅指標の発表が相次ぐ。
米経済が回復胃腸保ち、ギリシャ不安も交代。米連邦準備理事会(FRB)が金融大手に特別検査(ストレステスト)の結果も好感。
20日に2月の住宅着工件数、21日同中古住宅販売 23日同新築一戸建て住宅販売が発表。
市場予測平均着工件数と中古住宅販売が前月比0.9%増、新築住宅販売は横ばいと。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派36%(前回比-3)弱気派33%(同+1)中立派31%(同+1)
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は総じて上昇。米国で景気回復示す経済指標が相次ぎ投資家に株式投資への安心感広がる。
中国株は温家宝首相が14日に不動産価格の抑制策継続する発言響き下落に。
・社会インフラ整備、高度成長期に集中し、それから40年以上たち維持、より安全に更新するのに活躍する企業。
清水建 <1803> [終値333円]リニューアル工事専門技術者担当配置など需要取り込みに力。
横河ブリッジHD <5911> [終値569円]など橋梁メーカーも事業機会が拡大へ。
NIPPO <1881> [終値936円]なども通常の改修工事に加えて仕事量拡大へ。
ショーボンド建 <1414> [終値2010円]コンクリート構造物の補修や補強で幅広い需要見込める。
ピーエス三菱 <1871> [終値426円]コンクリートを使う工事では強みも。
オルガノ <6368> [終値572円]明電舎 <6508> [終値304円]国内の公共上下水道事業で業務提携。競争力向上へ。
三菱総合研究所 <3636> [終値1847円]社会資本整備(PFI)案件の企画やマネジメントなどに関するコンサルティングに力。
・会社がわかる 特集 ゼビオ <8281> [終値2059円]
従業員1人当たり売上高、ファーストリテイリング <9983> [終値17710円]ABCマート <2670> [終値2899円]上回る。
店舗ごとの裁量仕入制度導入。店長の創意工夫を側面支援。大型店で効率よく稼ぐ仕組み確率。新たな成長へのステージに。
市場関係者は資本効率改善と株主還元拡充を期待。
・ランキング:自己資本利益率(ROE)高いのに低PER(株価収益率)企業。時価総額100億円以上。
1位日本リーテック <1938> [終値400円]予想PER3.462倍 予想ROE 13.3% JR東日本依存大。
2位ノジマ <7419> [終値624円]3.990倍 14.6% 年初からの株価上昇率3%と出遅れ感強い。家電量販店の収益環境厳しく。
3位日神不 <8881> [終値643円]4.313倍 12.0% 日銀追加緩和策で不動産上昇も指標面で割安さ残る。
8位ダイハツデイーゼル <6023> [終値409円]5.428倍 10.3%
エンジン販売だけでなくメンテナンス手掛け高水準の利益率保つ。自家発電装置注目も業績寄与度は小さく。
9位第一希元素 <4082> [終値3000円]5.631倍 16.5%
自動車の排ガス浄化触媒ジルコニウム化合物主力製品。原材料のレアアース(希土類)の価格変動の大きさが株価に影響。
26位イエローハット <9882> [終値1323円]7.335倍 10.8% 株価が利益成長についていないとの見方も。
31位スカイマーク <9204> [終値649円]7.688倍 19.0% 原油価格上昇と為替の円安がコスト押上げ、利益増加にブレーキ。
・バフェットからの手紙2012 下 「同じ行動をとるにしても、賢者は最初に動き、愚か者は最後に動く」
1990年代の「ドットコム」バブルではバフェットは投資しない姿勢を貫く。2003年3月のITバブルを無傷でやり過ごす。
200年代後半住宅バブル発生。バブルの起きるメカニズムは同じことを看破している。安値が私の友になる。
「投資とは後で最も消費する能力を得るために今は消費をしないこと」 (日経ヴェリタス)
———————————————————————–
株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5
URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–
記事の続きはコロ朝プレミアムで!