2030年 テックが拓く地平
- 2023年02月26日
- 日経ヴェリタス
2022年2月26日（日）はれ
・2030年 テックが拓く地平 AI・量子・ロボ・医療、近未来の投資地図は
チャットGPTは、最近のAIの進化を象徴。
米マイクロソフトは、自社の検索エンジンにチャットGPTを強化した機能を組み込んだ。
自動翻訳や自動運転などへの活用に向けた取り組みも広がる。
量子コンピューターでも米巨大テックの存在感が際立つ。
米グーグルは2019年、スーパーコンピューターより高速に計算する量子コンピューターを開発。
29年には「完成形」の実現を目指す。
・2030年 テックが拓く地平 AI・量子・ロボ・医療、近未来の投資地図は
2020年代、世界は新型コロナウイルス禍で出ばなをくじかれ、ウクライナ侵攻が混迷に拍車をかけた。
輝かしい未来はやってくるのか。
多くの国家や企業、そして株式市場が次の節目としているのは2030年だ。
・2030年 テックが拓く地平 AI・量子・ロボ・医療、近未来の投資地図は
米コンサルティング大手のマッキンゼーは21年、在日米国商工会議所と「2030年」をテーマにした日本経済に関するリポートを発表。
企業がデジタル人材の育成や開発に取り組まなければ
「日本の強みは失われ、国力に見合わない残念な結末になりかねない」と指摘。
2030年には日本の人口のおよそ3分の1が65歳以上になる。
高齢化や人手不足といった社会課題の解決に、政府・行政だけでなく企業の挑戦も欠かせない。
リポートの発表からはちょうど2年が経過、手厳しい指摘を受けた日本企業は、どのような取り組みを進めているのか。
・2030年 テックが拓く地平 AI・量子・ロボ・医療、近未来の投資地図は
投資家の立場で2030年をテーマに資金を投じるとなれば、慎重さを欠いてはならない。
未開拓の技術への投資は挑戦が実れば大きなリターンが期待できる一方、実用化の成否など不透明要因も多い。
象徴的な例がソフトバンクグループ <9984> ［終値5595円］。
同社はビジョン・ファンドを通じて傘下に多くのAI関連の有望企業を置く「群戦略」を掲げてきた。
個人投資家と単純な比較はできないが、旗振り役となっている孫正義会長兼社長は
「世界で最も未来にかける投資家」の一人と言えるはず。
21年3月期には約5兆円の純利益を計上。
だが各国の中央銀行による金融引き締めを機に状況は一変。
投資損失が膨らみ、7日発表の22年10-12月期決算、最終損益が7834億円の赤字となった。
・2030年 テックが拓く地平 AI・量子・ロボ・医療、近未来の投資地図は
話題のチャットGPTもまだまだ開発途上。
回答の文章は読みやすくても、情報どうしの複雑な因果関係までは理解できておらず、事実誤認が頻繁に起きる。
米グーグルも対話型AIを近く公表すると明らかにしたが、デモ画面で事実に反する回答をしたとの報道が伝わると、
親会社のアルファベットの株価は8日に8％安と急落。
・2030年 テックが拓く地平 AI・量子・ロボ・医療、近未来の投資地図は
未来への投資を結実させるのは簡単なことではない。
ならば、革新に挑む企業の現在地を把握することから始めるのが得策だ。
チャットGPTが注目テーマに挙げた「AI」「量子コンピューター」「ロボティクス」「先端医療」を深掘りし、
2030年の主役を探しにいこう。
・2030年 テックが拓く地平 ミライ創る 4つにイノベーション
2030年まであと7年。日経ヴェリタスでは、テクノロジー革新への期待が特に大きい
「量子コンピューター」「ロボティクス」「人工知能（AI）」「先端医療」の4テーマについて、
国内外の注目企業によるイノベーションの最新動向を追った。
・2030年 テックが拓く地平 ミライ創る 4つにイノベーション
【量子コンピューター】革新加速の切り札、日本勢も参戦
この先の世界には様々なリスクが待ち受けている。
解決の切り札となる可能性を秘めた技術として期待されるのが次世代の高速計算機、量子コンピューター。
まだ発展途上だが、2030年には飛躍的な進化を遂げている可能性がある。
・量子コンピューターの注目銘柄
米グーグル（親会社アルファベット） ［終値89.13ドル］
2019年に世界に先駆け「量子超越」達成。29年に超電導奉仕委の「完成形」めざす。
米IBM ［終値130.54ドル］超電導方式開発、22年に最先端のプロセッサーを公開。日本にも実機設置。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・2030年 テックが拓く地平 ミライ創る 4つにイノベーション
【ロボティクス】ヒトと「協働」、人手不足を解消
2030年には人間とロボットが「協働」する社会が現実のものとなりそう。
大規模工場での作業に使われてきたロボットが、人工知能（AI）などを搭載して一般社会にも活躍の舞台を広げている。
背景には日本が直面する人手不足と高齢化がある。
・ロボティクスの注目技術
チェンジ <3962> ［終値2589円］傘下のDFA RoboticsがすかいらーくHD <3197> ［終値1589円］の飲食店に配膳ロボット3000台納入。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・2030年 テックが拓く地平 ミライ創る 4つにイノベーション
【人工知能（AI）】対話する「相棒」、同時通訳も視野
AIでは、米新興のオープンAIが2022年11月に質問に巧みに回答する「ChatGPT（チャットGPT）」を開発し、対話能力が飛躍的に向上。
言葉は人間のすべての活動の基盤となっており、仕事や家庭で広く採用されることが期待される。
これらの高度なAIがサービスに応用されれば、2030年には人間と様々な話題を話せる「相棒」になりそうだ。
・AIの注目銘柄
米マイクロソフト ［終値249.22円］オープンAIと、チャットGPTをサービスに応用。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・2030年 テックが拓く地平 ミライ創る 4つにイノベーション
【先端医療】mRNA、コロナだけじゃない
製薬会社が2030年に向けて新技術を活用した創薬に挑んでいる。
新型コロナウイルスのワクチンを巡って注目を浴びた「メッセンジャーRNA（mRNA）医薬品」や、
「ペプチド医薬品」が有望視されており、第一三共 <4568> ［終値4323円］などが研究開発に注力している。
・先端医療の注目銘柄
第一三共 <4568> ［終値4323円］mRNAワクチンなど開発。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・2030年 テックが拓く地平 未来への投資、期待「過熱」にご注意
テーマ型投信やETFに熱視線、冷静な見極め欠かせず
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・2030年 テックが拓く地平 未来への投資、期待「過熱」にご注意
テーマ型投信やETFに熱視線、冷静な見極め欠かせず
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・世界株サーベイ ヴァーレ 鉄鉱石安が業績圧迫、生産コスト削減へ
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ガイアX、データ共有で新経済圏 ドイツしたたか、先行優位狙う DXエディター 杜師康佑
欧州が進める国際的なデータ流通基盤構想「ガイアX」が2023年から本格始動する。
共通のルールのもと温暖化ガスの排出量などのデータをバリューチェーンで流通させる仕組みの運用が自動車分野から始まる。
部品や素材を手掛ける企業は対応を迫られそうだ。
標準化と産業競争力強化を同時に狙う欧州主導の流れが定着すれば、日本は不利な立場に置かれかねない。
日本は安倍晋三元首相が19年に「信頼ある自由なデータ流通（DFFT）」を提唱した過去があり、
本来はリーダーシップを発揮してもよい立場にある。
5月に広島で開催される主要7カ国首脳会議（G7サミット）でもデータ流通は議題となる見通し。
国際社会を巻き込んでどこまで踏み込めるか。日本の戦略が問われている。
・イノベ企業ファイリング ACSL <6232> ［終値1608円］日の丸ドローン、世界物流に羽ばたく
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・Market 植田氏所信、株式市場は安心買い 「金融緩和を継続」強調 残るYCC修正への警戒感
衆院議院運営委員会は24日、日銀総裁候補で経済学者の植田和男氏に対する所信聴取と質疑を実施した。
植田氏は「現在の日銀の金融政策は適切だ」と指摘し、金融緩和政策を継続する考えを強調した。
発言を好感して日経平均株価の上げ幅は前営業日比300円を超えた。
外国為替市場では円相場が一時1ドル=134円90銭台まで下落した。
植田氏の就任時期が次の焦点となり、黒田東彦総裁の任期は4/8までだが、
「副総裁の任期である3月19日に合わせて退く可能性もある」との見方もある。
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