
扉を開いて(2012.12.16号)
- 2012年12月17日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年12月16日(日)はれ 総選挙
・心の迷いを乗り越える。自動で売買、もう悩まない。
ターゲット・イヤー・ファンド:年齢ごとに資産配分が変わる。個人は毎月の積立額と退職予想年(通常65歳)を選ぶだけ。専門家が資産配分。
積み立て債投資:人は将来を犠牲にしてでも目先の利益を重視する「双曲割引」と呼ばれる癖。分配せずに再投資。
逆指値:あらかじめ株価を指定して指定の株価に下落したら自動的に売り注文が出る仕組み。確実に損切りできる。
株ロボット:情報処理能力に優れ、感情を持たないロボットなら的確な判断できるのでは。
2011年6月〜12年10月までロボットの投資判断勝率55.5%。
オートエスカレーション:昇給と同時に積み立て比率を引き上げる。老後への備えが進みやすい。
アノマリー:1970年以降日経平均株価とダウ工業株30種平均の騰落率、日米とも夏〜秋に市場が弱含み、冬〜春に上昇傾向。
42年間の平均、夏〜秋の下落率日本1.8%、米国0.1%。冬〜春の上昇率日本8.1%、米国7.2%。
「冬至から夏至にかけて日が長くなる時期には人はリスク選好になり、日が短くなる局面ではリスク嫌う」「光周性仮説」の概念。
・先週日経平均株価は8ヵ月ぶりに9700円台に乗せる。
衆院選投開票を控え、金融緩和に積極的な自民党が大勝する勢い、円高修正加速。海外投資家と見られる買いが膨らむ。
1990年以降の衆院選投票日のあとは2005年など一部を除き一旦株式相場は調整する傾向。
今回は「自民大勝」との見方から「選挙後の株高を意識する投資家が増えた」との声。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)12日、長期国債の買い入れを通じた量的緩和の強化決める。
失業率が6.5%程度になるまで事実上ゼロ金利政策続ける失業率目標も導入。
・外食産業苦戦鮮明。コンビニエンスストアとの競争激化。
日本マクドナルド <2702> [終値2327円]高単価メニューが伸び悩み、11月既存店売上高前年同月比3.1%減、8ヵ月連続で前年割れ。
値下げ効果薄れた牛丼三社は高価格メニューの品ぞろえ強化も計画より客数増につながらず。
松屋フーズ <9887> [終値1493円]2013年3月期連結純利益前期比87%減2億8000万円にとどまる。
吉野家HD <9861> [終値104300円]13年2月期連結純利益前期比69%減見込む。13年2月期出店数1割減。減益幅縮める考え。
・大和ハウス <1925> [終値1350円]株価連日高値更新。14日1352円と約4年10ヵ月ぶりの高値。
低金利の住宅ローンなど本業の戸建て請負事業を取り巻く環境が好転、2013年3月期最高益更新する見通し。
・会社がわかる 特集アルペン <3028> [終値1514円]雪が降れば株価が上がる。
1989年から店長、店長代務(副店長)以外の店舗勤務者に原則週休3日制導入。
休日にスポーツや野外活動など顧客目線で接客や商品開発につなげる狙い。
足元の業績支えるのは露駅率の高いプライベート(PB=自主企画)商品。
・ヤフー <4689> [終値27600円]外国為替証拠金(FX)取引に参入。サイバーエージェント <4751> [終値179600円]のFX事業210億円で買収。
FX業界では淘汰や再編が一段と加速し、スプレッド(売値と買値の差)競争もさらに激化しそうと。
・成長続ける電子商取引(EC)市場が消耗戦の色彩帯びる。
巨人・アマゾン送料無料を武器にシェア拡大を優先。楽天 <4755> [終値674円]スタートトゥデイ <3092> [終値721円]株価さえず。
国内EC市場で勝ち組になるには「アマゾンに負けない強み」を持つことが欠かせず。
アスクル <2678> [終値1092円]ヤフー <4689> [終値27600円]と協力し生活必需品中心に7万点そろえる。
最大の強みは日用品を安く売れること。メーカーと直接取引、仕入れにスケールメリットが働く。
一休 <2450> [終値58200円]宿泊予約専業サイトのうち「一休ドットコム」でしか予約できないホテルや旅館が9月末時点で64施設。
高級ホテルにおける存在感は大きく。主な利用者は40〜50代。
宿泊の英金単価7〜9月期平均で2万4551円、国内ホテル平均単価(1万934円)上回る。
エニグモ <3665> [終値6800円]個人輸入の代理サイト「BUYMA(バイマ)」運営、強みはビジネスモデルそのもの。
海外に住む日本人が「バイヤー」になり高級ブランド品などバイマに出品。
バイマの会員から注文入るとバイヤーは商品仕入れ利益上乗せし商品売る。
エニグモ間に入り個人同士の取引でのトラブル防ぎ、売買価格の5%程度バイヤーと購入者の両方から得る。
8月末バイマの会員100万人超える。
ヤマトHD <9064> [終値1242円]商品「当日配送」サービスの担い手。今後東京、名古屋、大阪の三大都市で当日配送できるようにする計画。
ソフトクリエイト <3371> [終値1292円]
サイト構築ソフトで5割のシェア。自前ECサイトつくる企業が増加。13年3月期連結純利益前期比8%増6億円と。
GMOペイメント <3769> [終値1338円]
ECサイト事業者にクレジットカードによる決済サービス提供。買い物が増えれば決済代行サービスの需要は伸びる。
ビットアイル <3811> [終値848円]データセンター運営も恩恵も。
・スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の急速な普及でスマホ広告活用機運高まる。
オプト <2389> [終値12800円]消費者の興味や関心に応じた広告を配信する「行動ターゲティング」を強化。
グリー <3632> [終値1405円]
11月にネット広告配信モーションビート <2497> [終値203円]と連携。対象絞り広告自動配信する事業共同で強化。
バリューコマース <2491> [終値48150円]ファンコミュニケーションズ <2461> [終値181900円]アドウェイ <2489> [終値73200円]
アフィリエイト(成果報酬型)広告で業績伸ばす。
・選挙選終盤の情勢調査で自民党優位との見方が一段と強まり、円安が進む。日銀への金融緩和圧力を高める自民党が支持を集める。
・OUT Look:今週の株式相場は強含みで推移しそう。
自民党が過半数を占めれば、追加金融緩和への思惑や政策期待からの買いが入りやすい。
投開票直後に予想される利益確定売りをこなせれば、日経平均株価は4月以来となる1万円台を回復するとの声も出ている。
先週日経平均は週間で210円(2.2%)上がり、5週連続で上昇。市場には今週も上昇基調が続くとの見方が多い。
投資主体別売買動向、外国人は先週まで4週連続の買い越しで総額は6000億円超に達している。個人は先週まで4週連続で売り越し。
先月からの株価上昇で一部指標には過熱感も。騰落レシオ(25日移動)130%で「買われ過ぎ」水準とされる120%を上回る。
衆院選終われば材料出尽くし感から売りが出やすいと見る向きも多い。
「財政の崖」問題も引き続き懸念。話し合いは難航、解決に向けた道筋は不透明。
・Wall Street:今週の米株式相場は「財政の崖」問題が一段と市場参加者を慎重にしそう。米与野党交渉の行方に悲観的な声が強まる。
20日7-9月の米実質国内総生産(GDP)(確報)は改定値と同じ年率2.7%前後の増加予想。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派36% (前回比-21)弱気派41%(同+24)中立派23%(同-3)
政権交代で急ピッチで上昇も、複数のテクニカル指標では過熱感が出ている。
衆院選で終わり一旦材料出尽くしによる利食い売り優勢との見方も多いと。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25株価指数のうち8割強にあたる21指数が上昇。
上昇1位アルゼンチン週間騰落率8.7%(年初来騰落率9.5%)2位上海4.3%(▲2.2%)3位スペイン2.2%(▲6.3%)4位日本2.2%(15.2%)
下位25位フィリピン▲1.5%(30.5%)24位インド▲0.6%(+25.0%)23位スイス▲0.3%(16.3%)22位米国▲0.2%(7.5%)
・ランキング:12月決算企業対象、予想配当利回りランキング。東証1部上場銘柄の予想配当利回り加重平均値2.35%
1位大塚家具 <8186> [終値818円]予想配当利回り4.890% 2008年12月期以来40円の配当続ける。財務に鼻緒余裕。
2位光ビジネス <3948> [終値323円]4.644% 3位カッシーナ・イクスシー <2777> [終値3260円]4.601%
11位アルプス技研 <4641> [終値655円]3.664% 配当性向50%かつ年間配当20円以上目安。高水準の配当続ける。
15位スタジオアリス <2305> [終値1276円]3.527% 1株利益の3分の1の配当目標、今期も45円維持。積極的な株式配分姿勢。
18位三陽商会 <8011> [終値242円]3.306% 年間配当は12円目安に業績に応じて増減。配当額8円据え置き、配当性向56%に。
(日経ヴェリタス)
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