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扉を開いて(2013.1.6号)

2011年1月6日(日)はれ

・夜明け前 マネー動く 超緩和の出口で待つ世界。
 年明け4日の東京株式市場、輝きはトヨタ <7203> [終値4260円]2008年10月以来の水準、海外勢が中長期保有前提に買う。
 世界の名だたるリスクテイカ―達は果敢に動き始める。
 カナダ中銀「時間とともに金融緩和の縮小が必要に」と「出口戦略」模索続ける。ノルウェー中銀幹部も将来の利上げ視野に。
 昨年12月米連邦公開市場委員会(FOMC)でも複数のメンバーが13年末より早い時期に量的緩和策打ち切るべきと主張。
 不確実性の中でマネーがうごめき始めた。

・緩和マネーが景気浮揚効果生まぬまま、一部の資産だけインフレが進む。デフレと資産インフレの奇妙な共存は今年の一つの世界観。
 健全財政のスイスに逃避マネー集中。スイス国立銀行(中央銀行)11年に対ユーロの無制限介入に踏み切る。「究極の金融緩和」
 スイスの外貨準備高、GDPの7割(日本で2割)と前代未聞の水準に膨らむ。あふれたマネーは不動産に向かう。
 財政と金融を極限までふかし続ける世界経済。13年はリスクとどう向き合うか問われる1年に。

・「Back to Normal(正常な状態への回帰)」織りこむ市場。
 リーマン・ショックの元凶となった米証券化商品の相場も風向き変わる。
 米サブプライム住宅ローン債権を組み込む証券化商品の信用力に連動するABX指数(AAA格)は
 足元でリーマン・ショック前の水準回復、09年3月底値から約6割戻す。

・ギリシャ国債、銀行の不良債権、米証券化商品、日本株。個別に表れ始めた反転の兆し。
 リスクを取った投資家が報われる市場環境へ、今年が転換期となる可能性は高まっている。

・緩和よりイノベーション(技術革新)を競え。

 米国で「ネットの女王」の異名を取るメアリー・ミーカー氏、
 次のイノベーションが「音声関連技術、自動車、テレビ、クレジットカードや財布、教育、医療の6つの分野」で起きると予想。
 これら6分野で全く新しい利用方法やビジネスを打ち立てる「ネットXリアル」による「再創造」のイノベーション。
 
・株高・円安の流れ止まらない。米「財政の崖」問題がひとまず決着、
 米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和策が予想より速く終わるとの見方広がり、ドル買いの流れに弾みも。
 日経平均株価の4日終値、昨年12/28比292円93銭高1万0688円11銭と2011年3/4以来の高値水準。
 安倍政権の打ち出す経済対策や脱デフレに向けた取り組みへの期待感が相場を押し上げている。

・政府11日、緊急経済対策まとめる。2012年度の補正予算の規模、市場では財政支出を伴う真水で10兆円前後との見方多い。
 老朽化したインフラの補修など公共事業柱に。国債の新規発行額は5兆〜6兆円の見通し。
 補正予算翌週の15日に閣議決定、28日にも召集される通常国会に提出、2月中旬に成立へ。

・国内政治経済イベントでストラテジストの注目が高いのは4/8任期満了迎える日銀白川方明総裁の後任人事。
 2人いる副総裁の任期は3/19まで。
 正副総裁を一体で決めるには政府は遅くとも3月上旬までに候補者の人選終え、国会に人事案示す流れ。
 7月の参議院選挙も注目。与党自民党と公明党は参院で過半数獲得し、衆参の「ねじれ」解消狙う。

・2013年海外カレンダーは音無し目。9月予定ドイツ総選挙。メルケル首相による南欧諸国支援への是非問われる。
 イタリア2/24-25に総選挙も注目度増す。1/22イスラエル総選挙を機に中東情勢不安定になる可能性も。 

・2013年不動産投資信託(REIT)相場は上昇基調が続きそう。一段高に向けては新規物件取得による収益成長が必要との見方も。
 上場REIT全体の動き示す東証REIT指数、昨年1年間で34%上昇。04年の27%を上回り、03年指数算出以来最高上昇率記録。
 利回りの高さに加えて事業環境の好転も投資家の資金集める要因に。
 
 REITの昨年の上昇率:首位森ヒルズ <3234> [終値470000円]上昇率83.9% 
 2位大和証券オフィス投資 <8976> [終値292000円]82.9% 3位産業ファンド <3249> [終値665000円]70.2%
 4位日賃貸住宅 <8986> [終値57700円]65.0% 5位エクセレント <8987> [終値507000円]

・年明けの外国為替市場では米国「財政の崖」が回避されたことを受け、「リスクオフ」から「リスクオフ」へと市場の雰囲気好転。
 資源国や新興国の通貨上昇。日銀金融緩和強化するとの見方から円は一段と弱含む。

・OUT Look:今週の株式相場は1万750円を挟んだ高値圏のもみ合いか。投資家の買い意欲は旺盛、週初は上値を試す展開も。
 売買代金が膨らまない限り1万1000円までの上昇は難しい。一方大きく下げる可能性も低いとも。
 今週海外は米アルコアから2012年10-12月期決算発表始まる。10日欧州中央銀行(ECB)理事会やドラギ総裁の記者会見が注目。
 国内では11日株価指数オプションと見に日経平均先物1月物の特別清算指数(SQ)算出。

・Wall Street:今週の米株式相場は投資家の関心が「財政の崖」から実体経済へと。株価上昇がどこまで続くか焦点に。
 先週1週間でダウ工業株30種平均は497ドル(3.8%)高。投資家の不安心理測る目安VIX指数先週末終値13.83と前週比37%低下。
 今週は11日に11月米貿易収支発表。貿易赤字前月の422億4000万ドルから若干縮小と。
 地区連銀総裁発言も相次ぐ。投資家各連銀総裁が示す景気認識や金融政策の見通しに注目。

・ブラックストーン・グループ有力ストラテレジスト、バイロン・ウィーン氏毎年恒例の「びっくり十大予想」

 イランが核保有国に。
 米S&P500種1300位かへ下落。
 米金融株、苦境に陥る。
 原油価格下落(WTI、1バレル70ドルに)。
 米共和党、移民政策の主導権目指す。
 上海株式相場活況。
 気候変動、穀物価格高騰。
 金1オンス1900ドルに。
 日経平均株価1万2000円超、円は1ドル=100円に。
 欧州株相場は10%下落。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はほぼ全面高。ギリシャとスペインの上昇率が特に高く。

上昇1位ギリシャ週間騰落率7.0%(昨年来騰落率41.7%)2位アルゼンチン5.0%(21.7%)3位米国3.8%(10.0%)
 4位スペイン3.7%(▲1.5%)10位日本2.8%(26.4%)17位上海2.0%(3.5%)
 下位25位ロシア0.0%(10.5%)24位韓国0.7%(10.2%)23位オーストラリア1.2%(15.4%)22位トル1.3%(55.2%)(日経ヴェリタス)

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