最新の経済ニュース・最新株式情報はコロ朝経済ニュース・株式掲示板で!

扉を開いて(2013.1.13号)

2011年1月13日(日)はれ

・電機はこう再生せよ。プロたちが描く復活のシナリオ。
 深刻な不振に直面する大手電機大手。2013年は大変革の年に。

 再建のプロ市場座談会(8人匿名条件)大手電機何をすべきか。

 シャープ <6753> [終値330円]液晶「IGZO」今すぐ売却。高く売れるものは売る。

 パナソニック <6752> [終値551円]住宅関連や省エネ家電に注力は正しい。将来への投資より出血を止めるのが先。

 戦略1:白物で再編手動。ダイキン工 <6367> [終値3110円]との組み合わせ。

 戦略2:住設分野強化。旧パナソニック電工の電源設備や照明器具は安定収益源。住設メーカーとより広く深く連繋で効果も。
    LIXILグループ <5938> [終値1951円]候補に挙がる。

 戦略3:法人向け拡大へ異分野と連携。成長分野の強化には資本増強も必要。公募増資1980年以来実施していない。

 ソニー <6758> [終値983円]電機3社で最も事業構造転換しやすく。何も変わらないのはトップの問題。
 米マイクロソフトや米グーグルとくっつけたい。

・新たな収益モデル「中堅」にヒント。4つの事例が示唆する生き残り。 
 
 モデル1「脱」メーカー:
 ワコム <6727> [終値240800円]ペンタブレット市場でタッチペンシェア8割。製品の企画日米欧中4拠点、ファブレス化。
 開発に特化しサムスンの厳しい要求に応えられた。徹底的な知財管理も特徴。特許侵害監視。身軽さ武器に成長続ける。

 モデル2「アナログ」を究める:
 タムロン <7740> [終値2498円]自社ブランド品と日系メーカーのOEM(偲手先ブランド生産)で世界シェア12%握る。
 監視カメラレンズでもシェア3割に。主要製造設備内製化。技術流出防ぐ。

 日東電工 <6988> [終値4510円]偏光板や透明導電性フィルムで高い世界シェア。
 「何年も前から開発したものがスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレット(多機能端末)の普及で収穫期迎える」 

 モデル3「デザイン力」高める:
 エレコム <6750> [終値1598円]工場持たないファブレス経営。
 使いやすく美しい商品をどうデザインするかが企業価値大きく左右する。

 良品計画 <7453> [終値5010円]シンプルで機能的なデザイン評価。  

 モデル4「1位」専心:
 東芝テック <6588> [終値478円]昨年8月IBMのPOS(販売時情報管理)事業買収し評価一変。
 買収後世界シェア首位。海外拠点3倍増に。

 アンリツ <6754> [終値1082円]顧客に米グーグルや米クアルコムが名を連ねる。LTEに対応するスマホ開発用計測器でシェア5割。

 アドバンテスト <6857> [終値1391円]2011年7月同業3位米ベリジー買収、半導体検査装置で世界首位。
 無借金経営捨てた大勝負は成果で始める。

・日本株への資金流入続く。先週日経平均株価9週続伸、約1年11ヵ月ぶりに1万800円台回復。
 円相場一時1ドル=89円台前半と2年半ぶりの円安水準に下落。輸出企業の競争力回復への期待広がる。
 東証1部売買代金1日あたり平均1兆9500億円弱と連日大商い。先週昨年来高値更新銘柄数(累積)1012と2010年4月第2週以来の多さ。
 先週ゴールドマン・サックスやメリルリンチ日本証券など相次ぎ日本株の見通し引き上げ。

・中国18日、2012年10-12月期国内総生産(GDP)成長率発表。
 エコノミスト調査の予想平均前年同期比7.8%増。7-9月期(7.4%)より高まり、景気底入れ鮮明になりそう。

・株式市場、安倍政権の掲げる経済政策への期待感が海外投資家の日本株買い当面後押しするとの見方。
 政府11日事業規模20兆円の緊急経済対策決定。15日に閣議決定する2012年度補正予算は総額13兆円と震災後11年度補正を上回る。
 デフレ脱却で政府と連携する形で日銀 <8301> [終値46500円]21-22日の金融政策決定会合で2%の物価上昇目標導入へ。
 海外投資家による日本株物色の対象が従来の主力株に加え中小型株にも広がる可能性指摘も。

 今後外国人の見直し買いが期待できそうな銘柄(3月決算企業対象)

 フクダ電子 <6960> [終値2805円]リンナイ <5947> [終値6220円]日比谷設備 <1982> [終値1034円]

 ユニバーサルエンター <6425> [終値1576円]大気社 <1979> [終値1754円]コムシス <1721> [終値1101円]

 USS <4732> [終値9490円]塩野義 <4507> [終値1537円]日本電産 <6594> [終値5320円]

 マツキヨHD <3088> [終値2050円]キョーリン <4569> [終値1781円]カービュー <2155> [終値72100円]

 CDS <2487> [終値759円]日清粉 <2002> [終値1087円]田辺三菱 <4508> [終値1187円]

・長期金利上昇、2つのシナリオ。
 一つは安倍晋三内閣が掲げる経済政策「アベノミクス」でデフレから脱却期待。
 もう一つの焦点は2013年度国債新規発行額。大型補正予算の結果44兆円枠を超える12年度に続き、
 13年度は当初予算案から枠突破となれば、財政規律失われたと見なされ金利上昇ペース速まりそうと。

・会社がわかる 特集共立メンテナンス <9616> [終値2032円]若者の自立支援で成果。
 個人経営の下宿や学生会館より低コストで色と住まいを提供。入居者の就職活動の支援といったソフトの強化にも力。 
 安定した寮事業に加え、利益変化率の大きいホテル事業が収益に寄与してきたことが市場に評価。

・パラマウントベッド <7817> [終値2668円]
 2013年3月期連結営業利益従来予想上回る可能性高まる。高齢者に介護ベッドを貸し出す事業好調。

・広告需要持ち直す兆し。背景は安倍晋三新政権への政策期待。
 円安で製造業など輸出関連企業の業績が回復し、広告出稿伸びるとの思惑。

・外国為替市場で円安の基調が強まっている。
 11日一時1ドル=89円台前半と約2年半ぶりの水準まで円安・ドル高が進み、90円台が視界に入る。
 政権からの緩和要求が高まるなかで、市場はどこまでの緩和策織りこんでいるか。
 市場関係者の間で日銀21〜22日に開く金融政策決定会合への関心、かつてないほどに高まっている。「日銀の変身」に注目。
 自民党「官民協調の外債ファンド」創設を政権公約に盛り込む。注目は4月任期切れの白川方明総裁の後任人事。

・米国株堅調。ダウ工業株30種平均前週末3日続伸、約3ヵ月ぶりの高値。
 2008年9月のリーマン・ショック後の高値(1万3610ドル)まで後約120ドルに迫る。
 9日までの1週間で米国の投資信託には75億ドル(約6600億円)の資金流入。週間ではほぼ12年ぶりの流入額に。
 「財政の崖」回避で待機資金が株式市場に流れ込んだ。
 今後の焦点は10-12月期の米企業決算。業種別では金融8.5%増、一般消費財10.9%増。今週米金融機関決算集中。

・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価1万1000円台乗せ視野にじり高展開か。株高で個人の投資余力回復。
 主力株堅調な動きと値動きの軽い中小型株やテーマ性のある銘柄の物色も。
 1/4に始まった信用取引の制度変更も追い風に。回転売買が商いに厚みもたらせ、新たな参加者を呼びこむ循環が今週も続くと。
 信用評価損益率(12/28日申し込み)マイナス3.12%とマイナス幅07年2月以来の水準に縮小。
 週内には目立った政治・経済のイベントはない。週後半は21-22日日銀金融政策決定会合の結果を見極めようと様子見にも。

・Wall Street:今週の米株式相場は四半期決算発表が本格化する中で神経質な展開に。
 注目はゴールドマン・サックス、シティグループ、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカなど金融業界決算。
 12月の米小売売上高発表。内容によっては相場の波乱要因になる可能性も。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派50% (前回比+5)弱気派17%(同-13)中立派33%(同+8)
 先週日経平均株価は週間で113円上昇、11日終値1年11か月ぶりの高値、一時的な調整の可能性も指摘。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は上昇したところ多く。

上昇1位ベトナム週間騰落率8.6%(昨年来騰落率31.6%)2位アルゼンチン3.7%(26.2%)3位ロシア2.9%(13.7%)9位日本1.1%(27.7%)
 下位25位インドネシア▲2.4%(12.7%)24位ブラジル▲1.6%(8.4%)23位上海▲1.5%(2.0%)22位ドイツ▲0.8%(30.8%)

・ランキング:時価総額500億円以上で今期が増益予想の上場企業対象にPER(株価収益率)が低い銘柄ランキング。

 1位ゲオHD <2681> [終値92600円]予想PER5.595倍 前期に膨らんだ特別損失縮小する影響で2013年3月期の純利益最高益更新に。

 2位飯田産業 <8880> [終値1070円]6.619倍 低価格住宅需要堅調。2013年4月期増益見込む。住宅価格低下による採算リスク大。 

 3位平和 <6412> [終値1546円]6.623倍 4位一建設 <3268> [終値3680円]6.652倍 

 6位DIC <4631> [終値162円]7.447倍 値上げ浸透、合理化と併せて採算が改善。収益のけん引役不透明と。 

 24位住友ゴム <5110> [終値1152円]9.470倍 天然ゴム相場に連動する銘柄。新たな支援材料必要と。

 26位サイゼリヤ <7581> [終値1197円]9.626倍 増収策に市場は懐疑的で足元の株価の反応は鈍い。

・BARRONN’S 2013年リターンが期待できそうな海外市場としてブラジル、ロシア、インドの3ヵ国。
 ブラジルでは長期的なバリュー投資を目指し、ロシアでは割安市場での逆張り投資にトライする。インドでは急成長銘柄狙う。

(日経ヴェリタス)

———————————————————————–

株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS             
  〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5      

URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–

記事の続きはコロ朝プレミアムで!

コロ朝プレミアム入会はこちらから