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扉を開いて(五輪がもたらす成長と変化)

2013年月日(日)雨

・2020年 その時日本は。東京五輪がもたらす成長と変化。

 2013年9/8 5:20 1枚のカードが地球の裏側でめくられた。「TOKYO 2020」そして「7年後」へ、カウントダウンが始まる。
 40分後、三菱地所 <8802> [終値2832円]マンション予約サイトに申し込みが殺到し始めた。東京湾岸晴海で分譲中のタワーマンション。

 翌9日、東京株式市場はご祝儀ムード一色。建設や観光関連でストップ高相次ぐ。「五輪関連銘柄」の主役はゼネコン。

・2020年 その時日本は。東京五輪がもたらす成長と変化。経済波及効果の資産は、東京都の約3兆円から150兆円(大和証券)まで様々。
 今回の特色は「五輪XアベノミクスX東京の長期都市計画の相乗効果」(野村証券)。
 国土強靭化法や消費増税の経済対策とも絡み合い、「アベノリンピクス」の様相呈する。

・2020年 その時日本は。東京五輪がもたらす成長と変化。前回の東京五輪時は東海道新幹線が開通、首都高速道路や羽田空港整備。

・2020年 その時日本は。東京五輪がもたらす成長と変化。東京五輪の経済波及効果。

 東京都試算:2兆9600億円。
 サービス業(飲食、宿泊、広告など):6500億円 建設業(五輪競技施設建設など):4700億円
 商業(五輪グッズ販売、テレビ販売など):2800億円 運輸業(観戦客の交通など):2400億円 
 情報通信業(通信インフラ、放送、主パンなど):1900億円。

 民間の試算
 SMBC日興証券:4兆1800億円。ソシエテジェネラル証券:15兆円。UBS証券:22兆5000億円。大和証券:150兆円。

・2020年 その時日本は。東京五輪がもたらす成長と変化。
 最大の効果はデフレ心理の転換。国際競争力向上の機会に。規制改革進め、衰退シナリオを回避。イノベーション生み出す仕組みを。
 
・2020年 その時日本は。東京五輪がもたらす成長と変化。関連銘柄幅広く。まずは建設に恩恵。投資のポイントは収益貢献の時期。
 五輪開催だけでなく、東京の再開発も並行して進む。
 
 建設:大成建 <1801> [終値506円]大林組 <1802> [終値587円]清水建 <1803> [終値490円]
 鹿島 <1812> [終値409円]東鉄工 <1835> [終値2260円]ショーボンド <1414> [終値4610円]
 NIPPO <1881> [終1817円]ライト <1926> [終値785円]関電工 <1942> [終値603円]

 セメント:住友大阪セメント<5232> [終値383円]太平洋セメント <5233> [終値406円]

 不動産:三井不 <8801> [終値3425円]三菱地所 <8802> [終値2832円]住友不 <8830> [終値4690円] 

 ホテル:リゾートトラスト <5261> [終値236円]ジャパン・ホテル・リート <8985> [終値42500円]
 共立メンテ <9616> [終値4100円]帝国ホテル <9708> [終値5450円] 

 警備:ALSOK <2331> [終値1924円]セコム <9735> [終値6110円]

 内装:乃村工芸社 <9716> [終値979円]丹青社 <9743> [終値608円]

 鉄道・航空:東急 <9005> [終値714円]JR東日本 <9020> [終値8390円]京成 <9009> [終値1056円]
 JAL <9201> [終値5630円]ANA <9202> [終値217円]空港施設 <8864> [終値940円]日本空港ビル <9706> [終値2013円]

 旅行:HIS <9603> [終値5530円]

 消費:三越伊勢丹 <3099> [終値1411円]OLC <4661> [終値16350円]ロイヤルHD <8179> [終値1510円]

 メディア:電通 <4324> [終値3670円]フジメディアHD <4676> [終値215700円]

 スポーツ:アシックス <7936> [終値1704円]ミズノ <8022> [終値617円]
 ゼビオ <8281> [終値2270円]コナミ <9766> [終値2380円]

 その他:Bブライダル <2418> [終値674円]GMOインター <9449> [終値1205円]

・2020年 その時日本は。東京五輪がもたらす成長と変化。「五輪効果」は2度来る。
 1964年以降の夏季五輪の開催国の実質国内総生産(GDP)成長率は、開催3、4年前と開催年の2度上昇。
 「まず設備投資が景気を押し上げ、開催年抜向けて個人消費が拡大する」
 64年東京五輪、開催4年前の60年と2年前62年の2度、平均株価の上昇期間有り。通算で約57%上昇。
 ソウル以降の五輪開催地では、決定から開催日までの株価上昇率は平均94%。韓国が最も高く、ロンドンは横ばい。

・米国株勢い良く上昇。ダウ工業株30種平均先週1週間で約450ドル高、今年2番目の上げ幅に。
 重大イベント(FOMC)間近に控えての株高に「想定外の展開」(米国株トレーダー)との声も。
 株高を促したのはシリア、中国、米金融緩和巡る環境。
 米国のシリア軍事介入巡る警戒感が急速に薄らぐ。中国では8月貿易統計で輸出が2ヵ月連続で増加。
 米緩和縮小を織り込もうとする動き。証券購入(850億ドル)の減額が100億〜150億ドル程度と小幅になるとの観測浮上。
 オバマ大統領次期FRB議長にローレンス・サマーズ元米財務長官起用する方向に傾く。将来の緩和縮小ペース巡り、市場警戒ムード高まる。
 ワシントンでは連邦債務上限の引き上げ問題なども懸念材料。

・米連邦準備理事会(FRB)17-18日両日、米連邦公開市場委員会(FOMC)開く。
 FRBは今回のFOMCで量的緩和第三弾(QE3)の縮小決めるとの見方広がる。同時にフォワードガイダンス強化するとの観測が市場では強い。
 緩和の縮小と強化をセットにした異例のパッケージになる可能性がある。FOMCは18日午後2時(日本時間19日午前3時)に声明公表。

・国土交通省19日、2013年基準地価(7/1時点)公表。
 安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の効果反映し、地価の底入れ示す結果になるとの見方が市場参加者の間では多い。
 ただ地方圏では依然として地価の下落圧力が強いため、全国の全用途平均の地価は22年連続の前年割れになるとの予想もある。

・11〜13日に中国・大連で開かれた世界経済フォーラム主催の夏季ダボス会議。
 李克強首相は「中国経済は既に中高速成長の段階に入った」と語り、
 改革開放以来30年以上続いた高速成長の時代は終わったとの認識を示す。

・サントリー食品 <2587> [終値3480円]英の定番飲料「ルコゼード」(1927年発売)と「ライビーナ」(38年発売)。
 買収価格13.5億ポンド(約2100億円)。
 英仏ブランドのM&A(買収・合併)に共通は少々高くても良いブランドを買う方が、リスクが低く、成功する確率が高いとの考え。

・発掘実力企業:ショーボンドHD <1414> [終値4610円]外国人持ち株比率が高い(11)
 橋梁修繕工事で国内トップクラス。現在老朽化したインフラの更新需要が追い風。外国人持ち株比率6月末時点20%超。
 3つの高い利益率、第一は工事に使用する材料を自社で製造。従業員1人当たりの生産性の高さ。第三は公共工事依存から脱却進めた点。

・NTTドコモ <9437> [終値161200円]米アップル「iPhone(アイフォーン)」発売。
 13日、一部端末「実質0円」に設定、他社のiPhone下取り(実質2万円)するなど販売戦略発表。
 学生顧客が番号持ち運び制度(MNP)で他社から移る場合、基本料金3年無料、かつてのドコモ契約者がMNPで戻ると2年で約2万円割引く。
 端末の割引き分が営業利益を約2000億円下押ししたが、今期は2600億円に膨らむ見込み。
 販売振るわなければ、来期以降も業績の足かせとなる可能性も。

・大手海運3社の株価が高値圏で推移。鉄鉱石や石炭などを運ぶバラ積み船の運賃市況が回復。
 バルチック海運指数1600を超え、この3ヵ月間で2倍の水準に達した。中国鉄鉱石輸入が増加しているため。

・会社がわかる 特集松竹 <9601> [終値955円] 「歌舞伎座効果」で急伸。4月の建て替えオープンから6月までで集客数は48万人。
 年間目標の4割超。振れ幅大きい興業部門に対し、不動産部門は貴重な安定した収入源。
 歌舞伎座タワー、満室になれば50億円の賃料収入の上乗せ見込める。
 歌舞伎座とタワーにつぎ込んだ約450億円は大半が金融機関からの借り入れ、テナント埋まらなければ、業績の足かせになる懸念も。

・インフラ老朽化問題、原因鉄筋コンクリートの中の鉄のサビ。長年にわたり塩分が染み込みサビが生じ、構造が弱る。
 サビにより鉄筋が膨張、表面のコンクリートがひび割れると破片の落下にもつながる。
 首都高速道路では「ダグタル」という超高強度コンクリート使った補強の実証研究進行中。
 タグタルは太平洋セメント <5233> [終値406円]製造。特徴は鉄並みの強度と鉄筋を使わない点。特殊セメント粉に更迭の戦記混ぜる。
 耐用年数100年以上。大成建 <1801> [終値506円]ダグタル使ったインフラ建設。2010年秋から羽田空港D滑走路施行。

 三井住友建 <1821> [終値117円]西日本高速道路、タグタルより価格抑えた強度の高いコンクリート開発。
 価格は通常コンクリートの1.5倍以下、強度はタグタルには及ばずもコスト低く。今後100年間ほぼ補修必要なく。、

 超高強度コンクリートは鹿島 <1812> [終値409円]電化 <4061> [終値388円]など共同で開発成功。

 大林組 <1802> [終値587円]も独自のい製品開発。

・株式市場で、中国や欧州に関連する銘柄の戻りが鮮明に。経済指標が相次ぎ改善し、景気の先行き不安が後退したのが背景。
 日経平均株価前週、543円高と7月第1週以来、約2ヵ月ぶりの上げ幅記録。
 東京五輪開催決定受け、大成建 <1801> [終値506円]や鹿島 <1812> [終値409円]などインフラ整備の恩恵受けやすい銘柄買い入る。
 年初来高値銘柄東証1部全体で10日、116に達する。約3ヵ月半ぶりの多さ。
 中国関連銘柄、郵船 <9101> [終値315円]コマツ <6301> [終値2537円]日立建機 <6305> [終値2384円]堅調。
 欧州関連、NTN <6472> [終値428円]ダイキン工 <6367> [終値5210円]ともに先週、年初来高値更新。

・急落していた新興国通貨の相場が足元で持ち直している。
 米国によるシリアへの軍事介入の可能性後退。投資家のリスク回避の姿勢和らいだのが背景。

・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価は1万4000円台でこじっかりの展開か。
 週前半は米連邦公開市場委員会(FOMC)前に持ち高調整の売りが先行しそうだが、
 予想通り量的緩和第三弾(QE3)の縮小決まれば買い戻しも。政府の経済対策への期待も相場の下値支えそう。
 先週、日経平均は週間で543円上昇、上げ幅は7月上旬以来の大きさ。
 2020年夏季五輪の東京開催決定が好感され、建設や不動産など五輪の恩恵受けそうな銘柄が買われ相場押し上げた。
 海外投資家の9月第1週の買越額は2075億円と約1ヵ月半ぶりの高水準。
 騰落レシオなどテクニカル指標も過熱感が意識される水準に届いていない。

・Wall Street:今週の米株式相場は米金融政策に行方が最大の焦点になる。
 米長期金利が急上昇する事態にならなければ、金融政策巡る目先の材料出尽くし感から株式相場は底堅くなる可能性もある。
 FRBが緩和縮小を決めた場合に、金融政策の先行きを明示して金利低下を促す「フォワードガイダンス」強化するかが焦点になる。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派38% (前回比-7)弱気派24%(同-10)中立派38%(同+17)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要株価指数25のうち、22の指数が上昇。
上昇1位アルゼンチン週間騰落率7.5%(12年末比騰落率57.5%)2位インドネシア7.4%(1.4%)3位トルコ6.5%(▲8.4%)7位日本3.9%(38.6%)
 下位25位カナダ▲0.8%(2.3%)24位ベトナム▲0.8%(15.2%)23位台湾▲0.1%(5.9%)22位ブラジル0.1%(▲11.7%)10位米国3.0%(17.3%)

・ランキング:日経平均株価が年初来高値を付けた5/22比の株価下落率ランキング

 1位三菱自 <7211> [終値1006円]株価下落率45.03% 大型の公募増資実施すると伝わり、一株利益希薄化懸念。

 2位ニコン <7731> [終値1646円]42.57% コンパクトカメラ今季販売計画1400万台から1150万台に下方修正、米投資信託が売り。

 3位クラレ <3405> [終値1163円]29.09% 4位いすゞ <7202> [終値622円]29.08% 5位大日住友薬 <4506> [終値1255円]26.61%

 9位キリンHD <2503> [終値1385円]24.40% 株価昨年末から5/22まで約8割上昇。その反動。自社株買い9/3終了で材料不足とも。

 村田製作所 <6981> [終値6900円]21.32% 米アップル「iPhone(アイフォーン)」の新型モデルの販売の先行きに悲観論波及。

 30位日立 <6501> [終値633円]17.58% 社会インフラ事業に資源集中する経営方針で業績改善。持ち直しの兆しも。 

・1-8月日本関連のM&A(買収・合併)ランキング

 1位(昨年順位5位)三菱モルガン 1兆8604億円。2位(2)野村HD <8604> [終値764円]1兆5664億円。
 3位(6)バンクオブアメリカ・メリルリンチ 1兆1199億円。4位(1)みずほ <8411> [終値215円]7995億円
 5位(16)大和 <8601> [終値903円]7833億円

・ニューヨーク・ダウ工業株30種平均、20日から9年半ぶりに3銘柄同時に構成銘柄入れ替える。
 こんな木の入れ替えの特徴は新規採用のうち2銘柄の株価が100ドル超、一方株価が低い方から3銘柄が除外に。
 アップルとグーグルの採用は株価高すぎてため、見送りと。
 ダウ平均から除外された銘柄のその後は元気失うことも多く。アルコア、バンク・オブ・アメリカ、ヒューレッド・パッカード除外。
 採用はゴールドマン・サックス、ビザ、ナイキ。(日経ヴェリタス)

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