銀行株、高い期待も・・・
- 2024年11月11日
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2024年11月11日(月) 小雨のち晴れ
・衆院選を受けた第215回特別国会が11/11召集され、
衆参両院は本会議で石破茂首相(自民党総裁)を第103代首相に選ぶ見通し。
皇居での首相親任式と閣僚認証式をへて、第2次石破内閣が発足する。
・企業業績への不安が日本株の重荷になっている。
中国市場や自動車販売の低迷で
業績の下方修正を余儀なくされた銘柄を中心に売りが広がる。
日経平均株価は節目の4万円回復を前に足踏みが続く。
今週は4-9月期決算発表を控える銀行大手が
相場のムードを変えられるかに注目が集まる。
・これまで、日本の衆院選や米大統領選といった結果を
予想しづらい政治イベントを通過すれば、
堅調な業績拡大が見込まれる日本株の買い安心感が広がるとの見方が市場には多かった。
米ゴールドマン・サックスは大統領選直後のリポートで
デフレ経済から脱しつつあることなどを理由に、
「世界株において日本は勝者」との認識を示していた。
蓋を開けると日本株の上値は重い。
3月期決算企業の4?9月期決算発表が本格化する中で、
業績の伸び悩みが鮮明になってきたためだ。
決算発表後に株価が下落した銘柄には、主に3つのパターンがある。
1つめは中国市場の不振。
電子部品大手の太陽誘電 <6796> [終値2336.5円]11/7、
2025年3月期通期の連結純利益がゼロになるとの見通しを示した。
2つめは自動車販売の鈍化。
特に電気自動車(EV)の失速が響く。
日産自 <7201> [終値385.2円]11/7に
今期の連結最終損益予想を未定(従来は3000億円の黒字)とした。
3つめは国際商品市況の悪化。
日本郵船 <9101> [終値4878円]はコンテナ船や中小型船の運賃下落などを踏まえ、
25年3月期の連結営業利益を前期比14%増の2000億円と、150億円下方修正。
決算直後の11/6終値は4%安となった。
三菱商事 <8058> [終値2732.5円]は原料炭やシェールガスの市況悪化が足を引っ張った。
・金利高局面に入り、利ざやの拡大による収益成長期待が強い。
11/14に4-9月期決算を発表するみずほFG <8411> [終値3425.0円]
11/7に一時3589円と2008年10月下旬以来16年ぶりの高値をつけた。
市場予想(QUICKコンセンサス)は今期通期の連結純利益を15%増の7780億円と見込む。
会社予想(10%増の7500億円)よりも高い。
決算発表で市場予想を上回る見通しが示されれば、銀行株高に勢いがつき、
「日本株の上昇を支える柱になる」との声がある。
その半面、「高い期待を越えられなければ売りがさらに広がりかねない」との声もあり、
日本株の先行きを占う試金石になる。
・三井住友FG <8316> [終値3571.0円]
中堅・中小企業を対象にしたサイバーセキュリティー対策事業に参入する。
2025年2月にも大手損害保険のMS&ADインシュアランスグループ <8725> [終値3632.0円]などと
新会社を設立し、継続的なコンサルティングサービスを提供する。
新会社は三井住友FGが過半を出資し、MS&AD傘下の三井住友海上火災保険と
IT(情報技術)企業のチェンジHD <3692> [終値1289円]の子会社がそれぞれ2割程度を出資。
三井住友FGは電子契約や人事関連のシステムなど非金融分野の事業を拡大しており、
新会社の設立はその一環となる。
・電池向け塗工機で国内最大手のヒラノテクシード <6245> [終値1682円]、
薄くて曲げることのできる次世代太陽電池「ペロブスカイト」専用の塗工機を開発し、
2025年1月から受注を始める。
電池基板となる樹脂フィルムに太陽光を吸収する層を高速で薄く均一に塗ることができる。
塗工機を使うことで電池の生産効率が高まり、量産への道が開ける可能性がある。
・積水化学工業 <4204> [終値2360.0円]は25年、
パナソニックHD <6752> [終値1979.5円]も26年度の実用化を目指す。
積水化学は生産拠点としてシャープ <6753> [終値893.0円]堺工場(堺市)の
一部取得も検討している。
ヒラノテクシード <6245> [終値1682円]は奈良県河合町の本社工場に
実証設備を置くなどして塗工機を売り込む。
・ヒラノテクシード <6245> [終値1682円]はリチウムイオン電池や液晶の部材、
電子部品など幅広い製品に表面皮膜を施す塗工機を手がける。
30年度までの長期ビジョンでは連結売上高を23年度比で約3割増の600億円目標を掲げる。
今後の成長に向けてペロブスカイト関連も新たな柱のひとつに育てる考えだ。
・11/5投開票の米大統領選で当選確実になった
共和党のドナルド・トランプ前大統領が西部アリゾナ州を制した。
米主要メディアが11/9報じた。
事前に接戦が予想されていた激戦7州で全勝した。
全米で獲得した選挙人の数が固まり、初当選した2016年に獲得した選挙人の数を上回った。
大統領選と同時実施された連邦議会選は、上院で共和が4年ぶりに多数派の奪回を確実にした。
開票中の下院はいずれも過半数となる218議席に届いていない。
AP通信によると、11/11午前4時40分時点で共和が213議席、民主が203議席を確保した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインが連日、史上最高値を更新。
日本時間11/10夜には一時8万ドル(約1220万円)台に乗せた。
米大統領選で、仮想通貨業界の規制に否定的なトランプ前大統領の返り咲きが決まり、
価格上昇に弾みがついている。
・「EVシフト」に前のめりになりすぎたツケを依然、
ニデック <6594> [終値2922.0円]が払わされている。
欧州ステランティスとの合弁会社であるフランスのニデックPSAイーモーターズ(NPe)向けに
想定している電動アクスルの年間生産台数を、ニデックがさらに引き下げた。
電動アクスルで量を追うのを諦めた代わりに、
ニデックはステーターやローターといった部品事業に力を入れる方針を1年前に示している。
電動アクスルとは異なり、部品については先の2社に絞り込まずに拡販する考えだ。
自動車業界では「1年程度の期間で部品の新規受注を取るのは難しい」が、
既にいくつかの企業から引き合いがあるという。
ただし、直近の第4四半期における部品事業の売り上げは一部に限定される見込み。
・ 米電気自動車(EV)大手テスラが11/8午前の米株式市場で上昇し、
時価総額が約2年ぶりに1兆ドルの大台に乗せた。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が支持したトランプ前大統領が
大統領選で返り咲きを果たしたことを受け、
マスク氏が率いる一連の企業が優遇されるとの見方が広がっている。
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11/9(土)【コロ朝セミナー】11月特別編 相場の福の神参上(ビデオダウンロード)
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11/16(土)【コロ朝セミナー】馬渕治好氏 特別講演会(東京・茅場町)
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11/30(土) 特別講演会 櫻井英明氏WEB独演会(11/29夕刻撮影ビデオダウンロード)
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・先の衆院選を受けた第215特別国会が11/11召集され、
衆参両院の本会議で首相指名選挙が行われる。
石破茂首相(自民党総裁)の第103代首相選出が確実な情勢。
首相は同日中に第2次石破内閣を発足させる。
公明党は11/9、臨時党大会を開き、
衆院選で落選した石井啓一氏の後任代表として
斉藤鉄夫国土交通相を承認した。
・ロシアのプーチン大統領は11/7、
米大統領選で勝利したトランプ次期大統領がロシアとの関係を修復し、
ウクライナ危機の終結に寄与する意向を示した。
プーチン氏はトランプ氏の勝利に祝意を示した。
・理化学研究所やNTT <9432> [終値151.4円]などは11/8、
光を用いた新方式の量子コンピューターの実機が完成したと発表。
原理的にあらゆる計算が可能な汎用型では世界初としている。
光の特性により、従来型よりも大規模な計算ができるとされ、
埼玉県和光市に設置。
年内を目途に、インターネットを介して研究者らが利用できる体制を構築する。
人工知能(AI)の核となる技術である、
人間の脳の神経細胞を模した人工ニューラルネットワークの研究に適し、
省電力化も期待できるという。
さらに今回は、量子技術に詳しくない人でも量子コンピューターを
使えるようにクラウドサービスを整えた。
・上場企業の2024年9月中間決算の発表が11/8、ピークを迎えた。
SMBC日興証券の7日時点の集計によると、
純利益の合計額は前年同期比7・6%減の15兆9140億円と
4年ぶりにマイナスとなる見通し。
夏場の円安一服などが重しとなった。
今後はトランプ次期米大統領の経済政策が日本企業の業績のリスクとなりそうだ。
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※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。
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株式分割
ダイブ <151A> [終値3215円]12/31 1株→3株
新報国マテリアル <5542> [終値1220円]12/31 1株→2株
立会外分売
佐藤食品 <2814> [終値2044円]11/19-22 2万8600株
TOB(公開市場買い付け)
スターツコーポ <8850> [終値3555円]買い手自社 買い付け価格 3271円 期間 11/11~12/9
安江工務店 <1439> [終値1915円]買い手サーラコーポ 買い付け価格 2150円 期間 11/8~12/19
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(今日の一言)
週末の海外NY株式市場は、上昇。
主要3指数はそろって史上最高値を更新。
連日の上昇の影響で朝方は売りが見られたナスダックも、プラス圏で終了。
S&P500種指数が一時、初めて6000台に乗せ、週間で1年ぶりの上昇率を記録。
共和党のトランプ氏が次期米大統領に選出されたほか、
議会でも共和党の優勢が予想されることで企業に有利となる政策への期待が高まった。
S&P500、ダウ工業株30種平均は、2023年11月初旬以来の週間上昇率を記録。
ナスダック総合指数は 2か月ぶりの好調なパフォーマンスを記録、今年2番目の好調な週となった。
トランプ次期大統領政権下での法人税引き下げと規制緩和への期待から、
ナスダックは3営業日連続で最高値を更新。
S&Pは終値ベースで今年50回目の最高値を更新。
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約154.6億株、過去20日間平均約127.4億株。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)指数は 4日ぶり反落。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は米追加利下げペースを巡る思惑や
対ユーロでのドル上昇を背景に売りが優勢となり、 反落。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は
ハリケーンの影響で高まっていた供給不安が後退したことで売りが強まり、反落した。
アップル(-0.12%)グーグル(-1.33%)メタ(旧フェイスブック)(-0.40%)アリババ(-5.94%)
エヌビディア(-0.84%)ネットフリックス(-0.19%)アマゾン・ドット・コム(-0.89%)
バイオジェン(-0.51%)バークシャー(+0.71%)マイクロソフト (-0.68%)ALAB(+5.09%)
テスラ(+8.19%)MRM(-2.03%)ADBE(-1.25%) ARM(-2.10%) SMR(+13.01%)
ラッセル2000(+0.71%)HTG(ハイイールドファンド)(+0.16%)SOLX(半導体ブル3倍)(-2.21%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあります)
週間ベースでは、ダウは4.6%高、3週ぶり反発、
ナスダック総合指数は5.7%高、2週ぶり反発、
S&P500種指数は4.7%高 3週ぶり反発で取引を終えた。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)指数は5.8% 高、2週ぶり大幅反発となった。
欧州株式市場の主要3指数は下落。
英国FT100種指数は4日続落、8月初旬以来、約3カ月ぶりの安値で終えた。
中国政府の財政刺激策が期待に届かず、中国関連の銘柄に売りが膨らんだ。
住宅建設のビストリー・グループが急落し、住宅建設株を押し下げたことも響いた。
FT100種指数は週間では1.3%安と、3週連続で下落。
週末8日の東京株式市場で日経平均(+0.30%)は2日ぶり反発。
東証株価指数(TOPIX)(-0.03%)は4日ぶり反落。
グロース250(旧マザーズ指数)(+0.66%)は3日続伸、
東証スタンダード市場指数(+0.10%)は4日続伸、
東証グロース市場指数(+0.53%)は3日続伸で終了。
東証プライム出来高は24億0412万株、売買代金は5兆2651億円。
東証プライム騰落数は値上がり632(38%)、値下がり971(58%)、変わらず43(2%)に。
東証スタンダード出来高は4億4846万株、売買代金は1155億円。
東証スタンダード騰落数は値上がり684(43%)、値下がり676(43%)、変わらず168(10%)に。
東証グロース出来高は1億6884万株、売買代金は1031億円。
東証グロース騰落数は値上がり300(50%)、値下がり250(42%)、変わらず38(6%)に。
東証プライム業種別ランキングでは15業種上昇、18業種下落に。
値上がり上位は、サービス業、その他金融業、情報・通信業、精密機器、・・・
値下がり上位は、パルプ・紙、輸送用機器、ゴム製品、鉱業、ガラス土石製品、・・・
東証プライム値上がり上位は、
I-PEX <6640> [現在1999円 +400円]セレス <3696> [現在2086円 +400円]
古河電工 <5801> [現在4731円 +700円]メイコー <6787> [現在7600円 +700円]
値下がり上位は、
アンビス <7071> [現在1514円 -400円]ユニチカ <3103> [現在244円 -51円]
太陽誘電 <6976> [現在2336.5円 -444円]ニチハ <7943> [現在3055円 -500円]
3メガバンク三菱UFJ <8306> [現在1768.5円 +1.5円]
みずほ <8411> [現在3425.0円 -27.0円]三井住友 <8316>[現在3571.0円 +8.0円]
野村 <8604> [現在907.8円 +1.6円]大和 <8601>[現在1069.5円 -9.5円]
ソフトバンクグループ <9984>[現在9368円 +146円]トヨタ <7203>[現在2662.5円 -99.5円]
日経平均株価は2日ぶり反発
東証株価指数(TOPIX)は4日ぶり反落
イベントの多かった今週もお疲れ様です。
11/7の米国株式市場は、ナスダック総合指数が3日続伸し
連日で終値ベースの史上最高値を更新。
フィラデルフィア半導体株(SOX)指数も上昇したことから、
日本株にも半導体関連株を中心に買いが先行した。
日経平均株価は一時3万9818円(前日比437円高)まであった。
一巡後は、心理的なフシ目の4万円を視界に捉えるなか、戻り待ちの売りに押された。
日経平均株価は3万9377円とほぼ変わらずまで売られたが、なんとか2日ぶり反発で終了。
一方、TOPIXは後場マイナスに沈む。
グロース250指数は、3日続伸。
週間ベースでは、日経平均株価は、3.8%高、2週続伸(累計4.2%上昇)、
東証株価指数(TOPIX)は3.7%高、2週続伸(同4.7%上昇)。
東証プライム市場指数は3.7%高、2週続伸(同4.7%上昇)。
グロース250指数は1.1%高、2週続伸(同6.4%上昇)、
東証スタンダード市場指数は+2.0%高、2週続伸(同3.3%上昇)
東証グロース指数は1.1%高、2週続伸(同6.1%上昇)、
東証REIT指数は0.5%安、6週続落(同4.9%下落)で終了。
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