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扉を開いて(外国人はどう動く)

2014年11月9日(日)はれ

・外国人はどう動く。熱狂の次、試される企業の実力。
 ヘッジファンドは11月末決算が多く、最後の一勝負に動いてくいるとの見方は多い。
 2013年のアベノミクス相場の主役は間違いなく、年15兆円買い越した外国人投資家だった。
 追加緩和きっかけに再び動き始めた外国人買い。その広がりと持続力はどこまであるのか。先行き慎重な見方も聞こえてくる。
 7年ぶりの高値に沸いた日経平均株価もドルベースでみると、様相は違ってくる。7日終値146ドルと、実は1月の年初来高値154ドルに届かず。
 急速に進んだ円安が、株価上昇を打ち消している。

・外国人はどう動く。ニッポン買いの条件。市場座談会。

 追加緩和への評価:ピーター・ボードマン氏トレードウィンズ・グローバル・インベスターズ マネジングディレクター 25年間で最も優れた判断
          マ・ティエイン氏DBS日本担当エコノミスト 実体経済への影響小さい。

 円安の功罪と今後の展望:浦氏UBSウェルスマネジメント北アジア太平洋地域CIO 世界経済下振れなら円買いも。 
             アレキサンダー・トリーブス氏フィデリティ運用部長 恩恵受ける不動産業に関心。

 アベノミクスの今どう見る:ジム・マコーガン氏 現状では「1本の矢」
              ジェフリー・ナイト氏 企業が株主配分意識。

 ジム・ロジャーズ氏 いずれ日本に大ダメージ 緩和のデメリットに言及。目先は「日本株買い、円売りに大賛成」。

・外国人はどう動く。海外投資家の向かう先は。 
 高ROE(自己資本利益率)銘柄に注目。日銀マネー流入も。

・外国人はどう動く。主要企業、想定レートは1ドル=104〜105円。
 円安で車や電機の業績上振れ。

・外国為替市場で円相場が一段と下落、7日の米市場では2007年11月以来、7年ぶりに1ドル=115円60銭まで円安・ドル高が進んだ。
 前月末の日銀 <8301> [終値50000円]の追加金融緩和の余韻が漂う中、米国経済が着実に改善するとの見方から、円売り・ドル買いが加速。
 黒田東彦日銀総裁5日、2%の物価目標の実現のため「出来ることは何でもやる」と発言、今後の再緩和にも含み持たせたため。
 加えて米経済が回復するとの観測。米サプライマネジメント協会(ISM)3日発表、10月の製造業景況感指数は59.0と市場予想(56.2)を上回る。
 4日の米中間選挙で共和党勝利し、上下院のねじれ解消したことも米経済の先行き改善期待高め、ドル買いにつながった。
 市場関係者が当面の目安として意識しているのは118円。1990年の円の安値(160円台)と2011年の高値(75円台)のほぼ中間の歴史的な節目。

・欧州中央銀行(ECB)の理事会内で権力闘争が激しさ増している。
 国債を大量に買い取る量的緩和(QE)を視野に準備進めるドラギ総裁らECBの執行部と、阻止したい北部欧州勢が繰り広げてているのはまさに暗闘。

・石油輸出国機構(OPEC)6日、中長期の原油需給予測をまとめた2014年の世界石油見通し公表。
 北海ブレンド原油が4年ぶりの安値圏で推移するなか、中期的には減産の必要性が高いとの認識示した。
 足元では揺らぐ協調、原油安の終息遠く。

・トヨタ <7203> [終値6817円]今期純利益が日本の上場企業で初の2兆円台に乗せる見通し。
 北米市場の好調でアジア新興国や日本の不振補った形。
 日銀追加金融緩和で加速した円安と通期の想定レートはなおかい離があり、一段の収益拡大見込む声多い。

・ソフトバンク <9984> [終値7780円]活発な海外投資に乗り出している。アリババ集団の「次」を探し、矢継ぎ早に出資決めている。
 携帯電話事業がもたらす豊富な現金収入元手に「インターネットの総合企業」を目指している。 

・会社がわかる 特集協和発酵キリン <4151> [終値1280円]グローバル企業へ脱皮図る製薬準大手。
 バイオ技術生かし抗体薬で攻勢。現在新薬候補のほぼ半分が抗体薬。
 海外販売網強化、次は米国。花井陳雄社長「収益貢献、本格化は19〜21年」。期待高くPER(株価収益率)40倍台。

・株式市場で株価の騰勢が強まっている。7日の日経平均株価の終値は1万6880円で、週間ベースでは3週続けて上昇。
 4日に一時、約7年ぶりに1万7000円台に乗せた。外国為替市場で円安・ドル高が進み、
 トヨタ <7203> [終値6817円]など主力輸出株に買いが集まったことが主因。

 ここまで上昇ピッチを加速させたのは、日経平均オプション取引を買う権利(コール)の大商い。
 31日午後数円だった権利行使価格1万7000円のコール価格は165円、1万7500円コールは1円から65円に跳ね上がる。
 12月物、2万円コールにも買いが入る異様な盛り上がり。コール買いの動きは株価指数先物にも波及。10/31先物日中売買高前日比約5倍。
 コールの売り手となった国内投資家や証券会社は、買い手に権利行使された際の損失減らすため、先物を買ってリスク回避。
 大量のコール買いの裏にあるコール売りが先物買いを誘発、価格急上昇。これが現物価格を押し上げ、さらにコール買いを呼ぶ循環引き起こす。
 オプション取引の動向みる限り、株高の継続前提に備えを進める市場参加者に姿が透けて見える。

・4年半ぶりの安値圏に沈んだ金相場。ドル高が主因とされるが、金の二大消費国である中国とインドの「政策転換」による需要減も見逃せず。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は下値を固める展開か。
 日銀の追加緩和以降、日経平均は約1200円も上昇したため、高値警戒感くすぶる。
 企業業績も堅調、1万6500円近辺では押し目買いが入りそう。
 日本株の需給は目先、一時的に緩む可能性がある。パニック的な買戻しは前週半ばで一巡。国内投資家の利益確定売りに動き、上割ね抑えると。
 テクニカル分析でも、4日の大幅高で空いた日足のチャート上の「窓」を埋めるように、1万6500円程度まで下げ圧力がかかりやすい。
 今週は主力企業の4-9月期決算発表シーズン最終盤。11日は大成建 <1801> [終値608円]鹿島 <1812> [終値484円]のゼネコン決算集中日。
 13日はリクルートHD <6098> [終値3890円]が上場後初の決算発表。
 15〜16日の20ヵ国・地域(G20)首脳会議では、国際的な巨大銀行にたいする資本規制案が議論される。
 週末にかけてメガバンク株は神経質な動きになる可能性がある。

・Wall Street:今週の米株式相場は一段の上値を試す展開か。先週はダウ工業株30種平均が4日連続最高値更新。1週間で1%上昇。
 市場関係者は「このままのペースで雇用改善が続くなら、FRBは来年半ばに利上げを開始する」との見方が多くなっている。
 残る懸念材料は賃金上昇率の伸びの鈍さ。
 今週は10月の小売売上高(14日発表)以外に主な指標はないが、ボストン連銀総裁やフィラデルフィア連銀総裁などの講演予定。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち16指数が下落。

上昇1位日本週間騰落率2.8%(13年末比騰落率3.6%)2位米国1.1%(6.0%)3位南アフリカ1.0%(8.0%)4位カナダ0.5%(7.8%)
下位25位ロシア▲30.2%(%)24位アルゼンチン▲3.9%(96.4%)23位スペイン▲3.4%(2.1%)22位トルコ▲3.3%(15.0%)21位ブラジル▲2.3%(3.3%)

 2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン96.4% 2位インド31.6% 3位フィリピン22.3% 4位タイ21.5% 5位ベトナム19.4% 
 最下位ロシア▲30.2% 24位ギリシャ▲21.7% 23位韓国▲3.6% 22位ドイツ・英国▲2.7% 20位フランス▲2.5%  

・中間選挙後の米国を読み解く。決められない政治新ラウンドに突入。移民改革が火種。
 債務上限問題再び、天王山は来年秋。神経とがらす米連邦準備理事会(FRB)、利上げシナリオ暗雲。

・中間選挙後の半年間、株価の動き「アノマリー」、選挙の年の10月末と翌年4月末のダウ工業株30種平均みると、騰落率がプラスという経験則。
 第2次世界大戦後結果は「17勝0敗」。中間選挙後には大統領選が視野に入るため、与野党が様々な景気刺激策口にするようになるとの解説も。 

・荒波越えて・・・企業七転び八起き。

 長谷工 <1808> [終値825円]社債市場復帰「長居20年」財務債券あの手この手。

 日本ハウズイング <4781> [終値2540円]買収危機、委任状争奪戦に。マンション開発撤退を決断。 

 ブロードリーフ <3673> [終値1736円]不祥事企業の印象拭えず。MBO(経営者参加する買収)で生まれ変わる。

 日本ビューホテル <6097> [終値1463円]破綻、身売りも覚悟。人員削減せず踏ん張る。

 UTホールディングス <2146> [終値511円]路線拡大アダ、赤字転落。「会社つぶさぬ」本業専念。

 タムラ電機 <6768> [終値395円]サンケン電気 <6707> [終値958円]地道に改革、わが道をゆく。最高益更新へ。

 ミネベア <6479> [終値1484円]金融危機に震災、タイ洪水。「何でもやる」縁起担ぐ。

・危機からの回復が見込まれる企業。

 飛躍力ランキング:来期の予想純利益の増加率が高い銘柄。 
 1位住友商事 <8053> [終値1220.0円]増益率2541.6% 今期予想100億円 来期予想2642億円。
 2位セガサミー <6460> [終値1658円]484.0% 3位コナミ <9766> [終値2142円]162.3% 4位スクエニHD <9684> [終値2178円]132.3%
 5位古河電工 <5801> [終値191円]122.1% 6位NEC <6701> [終値387円]99.3% 7位鹿島 <1812> [終値484円]92.5%
 8位五洋建 <1893> [終値357円]73.0% 9位三井化 <4183> [終値321円]65.9% 10位三菱ケミカル <4188> [終値566.1円]61.9%

 来期黒字転換見込まれる銘柄:ソニー <6758> [終値2258.0円]今期▲2300億円 来期予想1298億円。
 帝人 <3401> [終値299円]▲200億円 177億円 ベネッセHD <9783> [終値3490円]▲90億円 188億円
 Jディスプレー <6740> [終値326円]▲100億円 156億円 北海道電力 <9509> [終値963円]▲30億円 223億円 (日経ヴェリタス)

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