
証券界で決済期間短縮?!
- 2015年04月06日
- 株式投資・経済ニュース全般
2015年4月6日(月)曇り時々雨
・三菱UFJFG <8306> [終値771.4円]系列で大阪地盤の大正銀(大阪市)が来春、
四国のトモニHD <8600> [終値548円]の傘下に入る。三菱UFJ、実質譲渡に。
・経済産業省、2030年時点の望ましい電源構成「ベストミックス」について、原子力発電比率を21〜22%前後とする方向で調整。
太陽光などの再生可能エネルギーの割合は23〜25%と原発を上回る水準にする。
・菅義偉官房長官5日、那覇市内のホテルで沖縄県翁長雄志知事と初会談。
焦点の米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設巡り、
菅氏「唯一の解決策」と理解求めたが、翁長氏は反対唱え、平行線たどる。 (日経新聞一面)
・統一地方選前半の10道県知事選について、日経新聞社調査、10知事選すべて自民、公明両党が推す現職が優勢な勢い。
・地方銀行の再編が中堅銀行に波及。
第二地銀香川銀行(高松市)と徳島銀行(徳島市)傘下に持つトモニHD <8600> [終値548円]と
大正銀(大阪市)の経営統合は、メガバンクが絡む点でこれまでの再編と異なる。
・メーカーによる生産の国内回帰がじわり進む。
生産機械や家電といった耐久財など工場でつくる製品の国内供給量が1月は前月比1.1%増、輸入品の比率は0.1ポイント低下。
輸入比率は2014年8月から低下傾向が続いている。
・経済産業省、ローソン <2651> [終値8200円]やミツカン(愛知県半田市)などと共同で、
天気に基づく需要予測を生産や物流の計画に迅速に反映させて食品の廃棄減らす実証実験始める。
食品の廃棄最大3〜4割減らせると見る。2015年度中にメーカーからミツカンと相模屋食品(前橋市)、
卸売業者国分(東京・中央)、ローソンなど小売業者中心に実証実験始める。
・三井住友銀 <8316> [終値4648.0円]米シティグループから買収する日本法人シティバンク銀行の個人部門の統合計画。
事業統合は11月も今月半ばからシティ銀の顧客が三井住友銀のATM利用する際、手数料優遇。
他行のシティ銀行顧客切り崩しに対抗、実質的な統合の前倒しへ。
・証券界で株式の決済期間短縮するかどうかの検討が始まろうとしている。
日本は取引が成立してから3日後決済、欧州主要国は2日後決済、米国も2日後へと短縮する検討進む。
証券会社はシステム変更などコストもかかる。取引時間延長問題に続き、証券界は難問抱える。
米国が正式に決めれば、日本株の7割の売買シェア握る海外投資家が「世界標準」の2日後決済求める公算大きく。
・中国、いったん引き上げた預金金利を再び下げる銀行が相次ぐ。
当局2014年秋に預金金利の大幅な規制緩和実施、想定以上の水準なっげる例が相次いだため、
窓口指導で引き下げ求めているようだ。
・北越紀州紙 <3865> [終値596円]と三菱紙 <3864> [終値88円]進めてきた販売子会社の統合交渉が中止。
製紙業界は王子HD <3861> [終値515円]と日本製紙 <3863> [終値1799円]が売上高で3位以下大きく引き離す構図続く。
2強に対する「第三極」の形成めざすも破談で製紙業界の再編の行方に不透明感増す。
・パソナグループ <2168> [終値753円]
インターネット関連ベンチャー・カイゼンプラットフォーム(カリフォルニア州)と組み、IT人財育成に乗り出す。
企業のウェブサイトの使い勝手やデザイン改善を提案できる人材育てる。初年度100人育成めざす。
・ブイ・テクノロジー <7717> [終値2441円]
スマートフォン(スマホ)用有機ELパネルの画質をフルハイビジョンの4倍の「4K」に高める製造技術開発。
韓国サムスン電子などへの技術供与狙う。
・テレビ朝日 <9409> [終値2152円]
米国映像技術開発ベンチャーとテレビ放送、インターネットで配信する別々の映像を同期できる技術共同開発。
自動車レースの場合、レース全体の生中継をテレビで見ながら、スマホの画面でレーサー目線での映像楽しめる。
・ショーケース・ティービー <3909> [終値5950円]主に中小のネット通販業者ターゲットに、
行動履歴の詳細な分析基に商品提案することでサイト利用者の購買意欲刺激、購入単価アップにつなげる。
分析のカギはサイトに表示した文字や数字を読み取る独自技術。一定金額購入した人にキャンペーン告知も可能。
・SHIFT <3697> [終値1051円]システム開発会社向けセキュリティー診断サービス5月に始める。
FFRI <3692> [終値5620円]と提携。FFRIのノウハウ生かしながら診断作業標準化、料金1〜4割引き下げ。
様々なモノがインターネットにつながるインターネット・オブ・シングス(IoT)の広がりなどで、
今後増加が予想される各種コンピューターシステム開発について、初期段階から欠陥や脆弱性見つける。
・デジタルガレージ <4819> [終値1768円]
パソコンやスマートフォン(スマホ)で遠隔地から水田の水位など確認できるシステム開発。
温度など計測装置とアプリ(応用ソフト)など組み合わせて農家に提供。1年以内にサービス始める計画。(6日 日経新聞)
・上場企業の配当や自社株買いによる株主還元が2014年度に約13兆円と、7年ぶりに最高になる見込み。
純利益額の4割強にあたる。企業は積極的な設備投資や賃上げにも動き始めた。
稼いだ利益や資金貯めこまず有効活用することで、消費や生産など幅広い景気の押し上げが期待できる。
・シャープ <6753> [終値231円]官民ファンドの産業革新機構と出資交渉に入る方針。
2016年3月期中に主力のスマートフォン(スマホ)向けなど中小型液晶パネル部門を分社化して事業会社を設立し、
革新機構から1千億円規模の出資受けたい考え。 看板の液晶事業で成長投資を加速し、経営再建につなげる。
・米主要企業500社の2015年1-3月期決算は、事前の市場予想では前年同期比2.8%の減益に。
マイナスは金融危機後の09年7-9月期以来、およそ5年半ぶり。
原油安でエネルギー関連企業が苦戦するほか、ドル高が海外展開する企業に逆風となる。(日経新聞一面)
・政府は2016年から始まる社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度活用し年金制度改善する方針。
負担能力あるのに厚生年金保険料を国に納めていない企業を17年から迅速に割り出し、効果的な督促や強制徴収につなげる。
・社会保障と税の共通番号(マイナンバー)へのシステム対応が出来た企業が2割弱にとどまっている。
「検討段階」や「未着手」などと作業に入っていない企業が6割以上占め、対応の遅れ浮き彫りになった。
・ソニー <6758> [終値3450.0円]4割超に達していた本体の正社員に占める管理職の比率を2割に半減する。
年功要素なくし、役割に対する報酬を明確に定めることを柱にする新人事賃金制度が1日始動。制度刷新は10年ぶり。。
・三井物産 <8031> [終値1586.5円]米不動産投資信託(REIT)大手HCPと組み、米国の高齢者向け住宅に投資へ。
今後2年間で3億〜4億ドル(約360億〜480億円)の高齢者住宅を購入、管理・運営業務も手掛ける。
・IHI <7013> [終値546円]洋上の液化天然ガス(LNG)生産プラントに使うタンク受注見通し。受注額数十億円。
米エクソンモービルと英豪資源大手BHPビリトンが豪州沖で計画する洋上プラントのタンク。
・大成建 <1801> [終値677円]トルコ政府に対し、過去に手掛けたボスポラス海峡のトンネル工事費用について、
未払い金を支払うように求める書簡出したと明らかに。未払い金は約2億ドル。業績への影響は軽微と。(5日 日経新聞)
・米雇用統計3月、非農業部門雇用者数前月比12万6千人増加。増加幅は市場予測平均(25万人)の半分程度に。
失業率は前月と同じ5.5%。雇用者数の増加幅は2013年12月(10万9千人)以来、1年3ヵ月ぶりの低水準。
外国為替市場では景気回復ペースが鈍化すると見たドル売り広がり、円相場一時1ドル=118円台に上昇。
平均時給は24.86ドルと前月比0.3%、前年同月比2.1%上昇、金融危機前の3%超上昇には及ばず。
・国土交通省、2017年メドに羽田空港利用客から施設整備目的とした特別着陸料徴収する検討へ。
国際線は一人500円、国内線では100円軸に調整。成田国際空港では空港着陸料最大2割下げる案検討、両空港共存体制目指す。
・スズキ <7269> [終値3667.0円]ミャンマーに乗用車の新工場建設へ。ヤンゴン南東のテラワ工業団地に土地確保。
今秋にも着工、2017年稼働目指す。2ヵ所目となる拠点の稼働で生産能力5倍以上引き上げる。
・日銀 <8301> [終値47000円]異次元緩和が4日で3年目。円安・株高の好循環を実現させた。
家計の資産や企業業績が急回復、デフレ脱却の機運は前進しつつある。
2年間で円相場は1ドル=93円から120円へ下落。日経平均株価は約6割上昇。
家計の株式と投資信託の保有額は2年間で約50兆円増。残高は200兆円近くまで膨らみ、
最長の好景気だった2007年6月やバブル末期をも上回る。
資産購入の持続性への懸念も出始めた。日銀国債保有額は、全発行額の4分の1占める。
株価指数に連動する上場投資信託(ETF)の保有額も約7兆円としじょうの過半に達した。(日経新聞一面)
・統一地方選挙で与野党主戦場と位置付ける道府県議・政令市議選が3日告示。各党幹部がそれぞれの重点地域で政策訴え。
・日銀 <8301> [終値47000円]追加金融緩和を巡り、市場関係者の見方が割れている。
時期は次々回の金融政策決定会合を開く「4月30日」との見方から「年内は政策変更がない」との見立てまで幅がある。
・2002年から10年超える外交交渉続いてきたイラン核問題で、ようやく枠組み合意。
オバマ大統領「レガシー(政治的遺産)」づくりにこだわる執念の合意。
野党・共和党の批判と中東諸国の反対を押し切って賭けに出た。
・2015年中国主要都市の最低賃金額(月額)出そろう。トップは深?市に2030元(約3万9000円)、2位上海市の2020元。
14年比で最も引き上げ幅が大きかったのは3位の広州市で、22%増の1895元。
中国主要都市では最低賃金がこの5年間でおおむね2倍に跳ね上がっている。景気が弱含む中でも最低賃金の上昇はとまらず。
4位天津市1850元、5位北京市1720元。5都市はいずれも14年比、10%以上上昇。
・ヒューリック <3003> [終値1397円]東京・池袋の「池袋東急ハンズ」など商業ビル2棟買収。買収金額合計300億円程度。
買収後も東急ハンズなどの既存テナントはそのまま営業。商業ビル事業拡大して収益成長狙う。
・ユニーグループHD <8270> [終値675円]3日、2015年2月期連結最終損益は24億円の赤字(前期は74億円の黒字)に。
従来の黒字予想(54億円)から一転、5年ぶりの赤字に。不採算のユニー店舗対象に92億円の減損処理実施。
・NTTデータ <9613> [終値5170円]7月、交通費の生産など企業向け業務代行事業始める。
経費管理のクラウドサービスで世界最大手米コンカーテクノロジーズと提携。
顧客企業は自社で事務処理するより経費7割削減できる。海外にも展開し、3年間で売上高200億円目指す。
・日水 <1332> [終値366円]魚に含まれ、医薬品などに使われるエイコサペンタエン酸(EPA)の生産能力倍増。
鹿島総合工場(茨城県神栖市)の敷地内に医薬品工場新設。投資額80億円。
・ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) <6758> [終値3450.0円]米ゲーム会社オンライブのクラウド技術買収。
2014年7月から北米で展開するクラウドゲームサービス「プレイステーション(PS)ナウ」などに応用。買収額非公表。
・日本コカ・コーラグループ3日、セブン&アイ <3382> [終値5065.0円]と共同企画した缶コーヒー21日発売。
「プライベートブランド(PB=自主企画)はつくらない」という自負には両社のロゴ共存させることで名より実を取る。
・コカ・コーラウエスト <2579> [終値2018円]3日、四国コカ・コーラボトリング(高松市)買収。(4日 日経新聞)
・経済情勢悪化続けるロシアで、欧米中心とした自動車メーカーの生産縮小が相次ぐ。
景気低迷は経済制裁など政治的要因も絡み、回復の糸口は見えない。(6日 産経新聞)
・政府が検討している2030年の電源構成比率の大枠4日分かる。
原子力発電の割合を20%程度まで回復させるとともに、再生可能エネルギーは20%半ばに引き上げ、原発を上回る水準に。
早ければ月内にも具体案まとめる。(5日 産経新聞)
・米カリフォルニア州で、ブラウン知事が州内全域で25%の節水義務付け、農作物やワインの値上がりが懸念されている。
・日産 <7201> [終値1229.0円]カルロス・ゴーン社長2日、
2016年に市場に投入する自動運転機能搭載した自動車に関し、日本で同年に売り出す。自動運転機能は高速道路に限定。(4日 産経新聞)
・隠れた「宝」の探し方 中小型ハンターが明かす。
「割安さ」や「緩やかな株価変動」などに注目して銘柄を絞り、
その値動きがいかに市場平均を上回っているか分析したデータを基に機械的に銘柄を選ぶのが「スマートベータ」。
独自のこだわりでリターン得ている機関投資家の「選択眼」は個人投資家にとって示唆に富む。
・隠れた「宝」の探し方 投資のプロはここを見る。対話で提案 企業価値向上支援。
2万円を前に足踏み状態が続く日本株。大型株主導に一服感が出る中、どんな銘柄に投資すべきか。
ブライアン・ヘイウッド氏 タイヨウ・パシフィック・パートナーズCEO 商品・技術の強み 理解深める。
投資先選びで重視するのは
「株価が割安で、商品や技術、流通網などに他社がまねできない強みがあり、経営者が対話に積極的 という3点。
企業の戦略や強みを知れば相場の変動に動揺することもなくなる。一時的な下落は絶好の買い場と判断できる。
中神康議氏 みさき投資社長 株主還元の余力見極め。
自己資本利益率(ROE)重視。決め手は高い生産性で、高ROEがその証しになる。
スコット・キャメロン氏 いちごアセットマネジメント社長 実績と変革余地を評価
「変わろうとする日本企業に期待する海外投資家は多い」と感じている。
銘柄は「現在の株価にまだ織り込まれていない、新たな価値を生み出す力重視して選ぶ」。
西松屋チェーン <7545> [終値1102円]エンジニア採用し高品質のベビーカー開発している点評価。
・隠れた「宝」の探し方 投資のプロはここを見る。 財務資料を徹底分析 割安株を洗い出し
鎌田博光氏 アムンディ・ジャパン運用部長 純資産を分析、手元資金も重視。
銘柄を選ぶ基準は「『本当に割安かどうか』」。「財務諸表、有価証券報告書、取材などで可能な限り洗い出す」。
手元資金にも注目。「現預金と保有有価証券の総額が時価総額のおおむね4割以上なら手元資金が豊富」とみなす。
現在双葉電子 <6986> [終値1987円]が組み入れ比率トップ。
松井亮介氏 フィデリティ投信ポートフォリオマネージャー 収益構造の優位性をチェック。
銘柄選びでは「市場で見落とされている優れた収益構造や、不透明な環境の中でも変わらない部分を見つける」。
注目銘柄は太陽HD <4626> [終値4220円]「スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能端末)の
部材となるプリント配線基板用インクで世界シェアが高い」点評価。
安倍修平氏 スパークス・グループ社長 ねらい目は証券会社の調査対象外。
分析の基礎になるデータは「企業が現在の業容で長期にわたって稼ぐことが出来る利益、キャッシュフロー」。
市場は過度に悲観になったり、楽観に傾いたりするため、売買のタイミングを見定めるのが重要と考えている。
「高い成長続ける企業の業績が一時的に停滞した場合、株価が過度に下がることがある。
企業の本質的な価値を大きく毀損するわけではないにも関らず、一時的に売りが殺到するが、この場合は投資の好機」と。
・隠れた「宝」の探し方 投資のプロはここを見る。独自のフィルターで機械的に抽出。
岩渕康哉氏 第一生命保険株式部長 自己資本利益率(ROE)と成長性で選別。
様々な要素に着目し銘柄抽出する「スマートベータ(賢い指数)」。
DIAMアセットマネジメントと共同開発、2014年8月から運用に生かす。
スマートデータの発想で抽出した高ROEで、高成長率の企業。
1位大崎電 <6644> [終値798円]予想純利益増加率474.7% 予想ROE14.5%
2位日本ペイント <4612> [終値4310円]462.9% 55.0% 3位アコム <8572> [終値389円]323.3% 8.2%
4位スター精密 <7718> [終値1715円]285.0% 10.1% 5位三井金 <5706> [終値270円]282.3% 8.2%
ジョン・アルカイヤ氏 米ディメンショナル日本法人CEO 相場観持たず広く分散。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など国内外の年金基金から資金預かり、
日本株だけで約2兆3000億円運用する大手機関投資家。
小型株の方が大型株よりも高い収益率が見込め、割安株の方が成長株よりも期待収益率が高いとの考え。
「0.01%程度のリターンを少しづつ積み上げる方が確実」との理由で割安な小型株に絞って広く分散投資。
組み入れたのが青山商事 <8219> [終値3980円]やニフコ <7988> [終値4245円]など。
・隠れた「宝」の探し方 人気株は「ニッチ」「インバウンド」
ファンドマネージャーに好まれる中小型株
ブロードリーフ <3673> [終値2319円]機関投資家比率40.7%
ピジョン <7956> [終値10430円]28.9% N・フィールド <6077> [終値1787円]25.3%
アニコムHD <8715> [終値2303円]24.1% ジェイアイエヌ <3046> [終値4285円]22.0%
サンゲツ <8130> [終値1893円]25.1% 島忠 <8184> [終値3245円]23.0% マツキヨHD <3088> [終値4455円]22.6%
・3日発表米雇用統計受け、海外市場で円相場は一時、1ドル=118円台後半まで上昇。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げが予想より遅くなるのではと考えた投資家による円買い・ドル売り膨らむ。
これまでの米経済は「良い指標は雇用だけ」と見られていただけに、
今回で改善を示す指標がほぼなくなったと衝撃的に受け止められた。
・米主要企業の2015年1-3月期決算、今週から本格化。
足元の市場予想では、業種別では原油価格の下落が直撃する「エネルギー」が足を引っ張り、ドル高の逆風もキツイ。
米主要企業の増益率が約3%のマイナスとなる見通し。
実際に減益となれば四半期ベースでは金融危機後の09年7-9月期以来5年半ぶりとなる。
・米雇用統計の快進撃が止まった。3月の前月比雇用者増加数(非農業部門)が12万6000人と、
13ヵ月ぶりに好不調の目安となる20万人割り込み、事前予想の半分にとどまる。
金融市場が最短シナリオと想定していた「6月利上げ説」がほぼ消え、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に焦点移りそう。
世界で最も大事な経済指標がみせた久々の変調。
11年ぶりの利上げが開始決まるXデーまで雇用統計めぐる市場の一喜一憂が続く。
・ニトリ <9843> [終値9050円]3/30、2016年2月期連結営業利益が前期比7%増の710億円になる見通しと発表。
国内外での積極出店などで29期連続の営業増益目指す。4/3終値で時価総額は1兆円に乗せた。
対ドルでの1円の円安は営業利益を年間約15億円押し下げる。
この対応策となるのが為替予約で、16年2月期は1ドル=101円強で為替予約済み。17年2月期も108円強で予約済み。
15年2月期の平均決済レートは98円90銭だったため、3円程度の円安進行は約45億円の利益押し下げ要因に。
だが商品や生産地の柔軟な入れ替えなどで吸収できそう。似鳥社長「10円以内の円安だったら対応できる」と自信。
・発掘実力企業:北米で稼ぐ企業(1)ワコム <6727> [終値594円]
電子ペンとタブレットで構成する「ペンタブレット」最大手。ペンタブレット市場では世界で約8割のシェアを持つ。
2015年3月期連結純利益は34億円と34%減った見込み。
コンポ―メント事業で韓国サムスン電子向け納入数量が落ち込んだことが要因。
巻き返しに向け、主要市場である米国に期待。自社ブランドで高単価のプロ向け製品を米国で拡販する方針。
・富士フイルム <4901> [終値4412.0円]3/30、iPS細胞の開発や製造を手助ける米ベンチャー、
セルラー・ダイナミクス・インターナショナル(CDI)を3億700万ドル(約370億円)で買収発表。
今回の買収通じ、将来の再生医療の「本丸」とされるiPS細胞で足場を築いた格好。
「世界的に優れたiPS技術誇るCDIを買収することは、富士フイルムだけではなく、日本全体にとっても意義が大きい」とも。
高機能素材に強い富士フイルムとJ・TEC <7774> [終値1266円]にCDIが加わることで
「3社の技術組み合せれば組織や臓器の再生への活用も期待できる」(富士フイルム古森会長)。
・会社がわかる 特集TOTO <5332> [終値1710円]「リフォーム」と「海外」の2つの市場開拓軸にした戦略が花開いている。
海外でも20〜30年前に相次ぎ進出した中国や東南アジアで高級ブランドの地位確立し、着実に市場開拓進めている。
一見地味だが先進的なものつくりへのこだわりが、成長をけん引。
中国などからの訪日客が日本のホテルなどでウォシュレットを体験し、本国に戻って買い求める例が多いと。
・年初から上昇基調だった日本株が、足元で方向感失う。
日経平均株価は大幅な上昇と下落を繰り返すことが多くなり、新年度早々1万9000円の節目割る場面も。
今月下旬から本格化する3月期企業の決算発表前に、企業業績への警戒感台頭、短期売買に相場が振られやすくなっている。
新年度ならではの要因も。日本株は現在高い水準にあるため、
投資利益を早期に確保しようと国内の金融機関などが新年度に入り直後に利益確定売りを出したと見られる。
それに拍車をかけているのが海外を中心とする短期筋。積み上げた買いポジションを切り崩す。
一方下落局面では個人投資家に加え、出遅れていた機関投資家の買いが入っている模様。これが株価支える。
日銀 <8301> [終値47000円]1日発表3月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、
全産業の2015年度の経常利益計画は14年度比0.6%増と低い伸びにとどまる。企業業績の先行きめぐる不透明感が台頭。
米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回り、
唯一強いと見られていた米経済の先行きが不透明になったことで、再び短期的な調整入りが懸念される。
・中国上海総合指数、3日、一時3864と、約7年ぶりの高値。心理的な節目の4000超えも近づき、中国株式市場は過熱感強まる。
上海市場の3日に売買代金は6356億元(約12兆4000億円)。同日の東証1部(約1兆9900億円)の6倍強に達する。
株式投資資金は「個人向け高利回り商品の理財商品や住宅市場から流出した」との見方が定説。
これに加えて、株券担保に資金量膨らませる信用取引が投資規模拡大させた。
信用取引は2010年に解禁されたばかりだが、残高は既に1兆5000億元(約29兆円)に達し、連日で過去最高更新が続く。
企業業績減速が鮮明な中での株高で、PER(株価収益率)は急上昇。
上海市場の平均PERは20倍、深?証券取引所のベンチャー企業向け市場、創業板は同94倍まで上昇しており、
過熱感は否めなくなっている。
・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は1万9000円台前半で荒い動きになる可能性も。
先週末3日発表の3月米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回り、
米国の早期利上げ観測が一段と後退した。
為替がドル安・円高方向に振れ、東京株式市場でも当面は利益確定の売りが優勢になりそう。
世界経済を支えてきた米経済の先行きに不透明感が漂う中、株式市場でも強気一辺倒の雰囲気は後退しつつある。
週明けの東京市場では短期的な株価の振れ幅が大きくなり、「日経平均が一時的に1万9000円を割り込む場面も。」との声。
今週は7-8日に日銀の金融政策決定会合が予定され、追加金融緩和巡る思惑から「一本調子のドル安・円高は進みにくい」と。
円相場が1ドル=119円前後で落ち着いた動きとなれば、株価の下値不安も和らぎそう。
・Wall Street:今週の米株式相場は上値の重い展開か。
3月の雇用の伸び悩みを受け、一旦は売りが優勢になりそう。
本格化する2015年1-3月期の米企業決算やサプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数などにらみながら一進一退の展開。
3日米雇用統計、株式市場は休場も、ダウ工業株30種平均先物は雇用統計発表後一時2日のダウ平均終値を250ドル超下回る。
経済統計では6日に3月のISM非製造業景況指数公表予定。
ドル高や米西海岸の港湾ストの影響受ける製造業と異なり、事前予想では着実な改善が見込まれている。
8日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち指数が上昇。
上昇1位ロシア週間騰落率8.6%(14年末比騰落率17.6%)2位ブラジル6.0%(6.2%)3位上海4.7%(19.5%)4位アルゼンチン3.8%(
29.1%)
下位25位ベトナム▲0.6%(0.4%)24位オーストラリア▲0.3%(8.9%)23位英国▲0.3%(4.1%)22位米国0.3%(▲0.3%)19位日本
0.8%(11.4%)
2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン29.1% 2位ドイツ22.0% 3位上海19.5% 4位フランス18.8% 5位ロシア17.6% 6位スペ
イン13.2%
最下位ギリシャ▲6.6% 24位トルコ▲3.2% 23位米国▲0.3% 22位ベトナム0.4% 21位スイス1.6% 20位タイ2.6%
(日経ヴェリタス)
・中堅・中小企業にも賃金引き上げの意欲が普及。日刊工業新聞社調査、有力中堅・中小企業100社中、
基本給上げや一時金(ボーナス、臨時賞与)上積み方針示した企業が78社に。
基本給・一時金とも上げる企業が26社と全体の4分の1に。
引き上げ決断の背景には、人手不足で待遇改善しなければ十分な人員確保できないという厳しい状況も。
・トヨタ <7203> [終値8426円]メキシコと中国に新工場建設する方針。
稼働時期は2018-19年で、年産能力それぞれ20万台と10万台。投資額は1000億円超。
メキシコには本格的な進出となり、米国輸出拠点に。
・大阪ガス <9532> [終値503.6円]産業技術総合研究所と共同で、生理活性や生分解性に優れる
「(R)-3-ヒドロキシ酪酸」(3HB)の量産技術開発。微生物活用し、低コストでの生産につながる。
・シャープ <6753> [終値231円]
主力の中小液晶事業を分社化して事業会社設立し、産業革新機構に同事業会社への出資要請する検討へ入った。
・京阪電鉄 <9045> [終値736円]
京都駅前にある京都タワー(京都市下京区)と周辺ホテル改装し、海外からの観光客を呼び込む。(日刊工業新聞)
・NEC <6701> [終値364円]2000年代以降看板事業次々売却、5兆円超えた連結売上高は3兆円まで縮む。
ここへきて構造改革の成果表れ、業績持ち直す。セキュリティー分野を今後の中核事業のひとつに。
高精度の顔認証技術、独自分析技術で1秒間に620万人以上の顔写真と照合。世界大会で14年に3連覇果たした技術。
期待は新興国の需要増。IT化が急速に進展する地域で、セキュリティーの強化は欠かせず。
「東南アジア諸国から見れば、日本は中立国と考えられ、頼みやすい」とも。
セキュリティー事業売上高は約1400億円(14年3月期)。18年3月期には3500億円に伸ばす考え。
・ドイツ3月の国内新車販売台数(乗用車)前年同月比9%増 32万3100台と4ヶ月連続で前年比プラスに。
3月はフランスも9%増、イタリアも15%増と、欧州主要市場の消費の回復傾向がうかがえる。
・OKI <6703> [終値248円]周囲の雑音や騒音を消し、決まった場所で目的の音声のみ正確に拾い出す技術開発。
小型マイク活用、最大2メートル四方の範囲で利用できる。2016年度に実用化目指す。
テレビ会議やカーナビゲーションシステムなどへの応用見込む。
・不二ラテツクス <5199> [終値501円]高機能水枕「エス・スリープ」本格販売。
圧力分散して受け止めて寝心地良くする特徴。現在約100店の取扱店を年内5000店に増やす。年間6万個の販売目指す。
「スタンダード」で希望価格6000円、夏場は氷を入れて使う。3種類用意。
・花王 <4452> [終値6108.0円]初めて猫に「システムトイレ」使わせたい飼い主向けのセット発売。
匂いに不満持つ人の利用見込む。店頭想定価格は税込み1600円前後と、従来品よりも求めやすくした。(日経産業新聞)
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新規公開株
銘柄 コード 市場 発行株数 公募価格 主幹事証券 注目度
4/8 サンバイオ4592 マザーズ 7,475,000株 2000円 野村他 注目度 A
事業内容:医薬品の研究、開発、製造、販売
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(今日の一言)
週末は米欧株式市場は聖金曜日のため休場。
米国株式市場は週間ではダウ工業株30種平均は0.3%高、2週ぶりに反発、
ナスダック指数は0.1%安、2週続落、S&P500種は0.3%高、2週ぶりの反発となった。
東京株式市場で日経平均は続伸。
東証1部出来高は17億1351万株、売買代金は1兆9898億円。
騰落数は値上がり1192銘柄、値下がり553銘柄、変わらず132銘柄に。
3月米雇用統計の発表が予定され、それを受ける3日は欧米株式市場が休場とあって
様子見姿勢が強く、東証1部の売買代金は1兆9898億円と1/26以来の2兆円割れと低水準。
取引時間中は先物主導で上下に振れる場面も。
東京株式市場は週間ベースで日経平均株価は0.8%高、TOPIXは0.7%高、ともに2週ぶり反発。
マザーズ指数は0.9%高、日経ジャスダック平均は1.0%高。東証2部は1.5%高とともに2週ぶり反発で終了。
そして週末に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数前月比12万6千人増加。
増加幅は市場予測平均(25万人)の半分程度に。
失業率は前月と同じ5.5%。雇用者数の増加幅は2013年12月(10万9千人)以来、1年3ヵ月ぶりの低水準。
外国為替市場では景気回復ペースが鈍化すると見たドル売り広がり、円相場一時1ドル=118円台に上昇。
平均時給は24.86ドルと前月比0.3%、前年同月比2.1%上昇、金融危機前の3%超上昇には及ばず。
米雇用統計がは発表されて主要国では初めて開く株式市場が東京となります。
売り優勢で始まり、切り返せるかが焦点でしょうか?
ただ押し目を待っていた個人投資家などはとりあえず買い場ともなってくるところも・・・
新年度に入った機関投資家の中にも、投資枠が多くあるところも多いとも考えられ、
また公的マネ―も動けるとの考えからは、それほど急落はないと見たいところ。
統一地方選挙も4/12投開票となり、あまりの株価急落は政府も避けたい意向も働きそうです。
ただ今夜の米国株式市場は波乱含みであり、様子見といった姿勢も仕方ないところでしょうか?!
資金や信用枠に余裕があるのならば、本日少しと明日の米国株式市場の動きを見て御かわりといった感覚も。
午前中は富士フイルム <4901> [終値4412.0円]の押し目を打診的に拾ってみたいようにも・・・
ブイ・テクノロジー <7717> [終値2441円]
スマートフォン(スマホ)用有機ELパネルの画質をフルハイビジョンの4倍の「4K」に高める製造技術開発。
韓国サムスン電子などへの技術供与狙う。
SHIFT <3697> [終値1051円]システム開発会社向けセキュリティー診断サービス5月に始める。
FFRI <3692> [終値5620円]と提携。FFRIのノウハウ生かしながら診断作業標準化、料金1〜4割引き下げ。
様々なモノがインターネットにつながるインターネット・オブ・シングス(IoT)の広がりなどで、
今後増加が予想される各種コンピューターシステム開発について、初期段階から欠陥や脆弱性見つける。
トレンドマイクロ <4704> [終値3985円]がアマゾン・ドット・コム限定でタイムセール4/4〜4/5
48時間限定で【ウイルスバスタークラウド最新版】ダウンロード3年版が50%OFF
うがった見方をすればFFRI <3692> [終値5620円]個人向けセキュリティーソフト発売にぶつけてきたとも・・・?!
株式アナリスト・櫻井英明さんのコラム日刊ゲンダイで短期集中連載(過去3回連載中は新高値更新 10/7〜)
「今だけチャンス! 大化け中小型株」(94)物語コーポ <3097> [終値4015円]が載っておりました。
繁盛開発4原則で外食に新風。
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【コロ朝セミナー】予定
4/4(土) 大魔神氏上京 ミスターA氏
ビデオ・ダウンロード
http://www.koronoasa.com/e/main.cgi?mode=details&sid=1&gid=1S000078
4/18 (土) ミョウジョウ・アセット・マネジメント代表 菊池真氏
https://www.directform.info/form/f.do?id=3615
5/9(土) 兜町カタリスト 櫻井英明氏 独演会
https://www.directform.info/form/f.do?id=3622
5/23(土) 岡本昌巳氏&大魔神氏 ゴールデンコンビ
6/6(土) ゲスト:「相場の福の神」藤本誠之氏登壇
6/20(土) ブーケ・ド・フルーレット 馬渕治好氏
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大魔神 東京・上京 2015年春(東京・日本橋)
2015年4月4日(土)開催
「春爛漫 株の花も咲かせてみます!! 」
ミスターA氏 デビュー第1弾
ビデオダウンロードお申込み⇒ http://www.koronoasa.com/e/main.cgi?mode=details&sid=1&gid=1S000078
もしくはこちらからも https://www.directform.info/form/f.do?id=3614
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ヘッジファンド運営
ミョウジョウ・アセット・マネジメント
最高経営責任者(CEO)菊池真氏講演
2015年4月18日(土)15:00〜16:50
日本の近未来を予見しています。
https://www.directform.info/form/f.do?id=3615
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東京株式セミナー・櫻井英明氏
『2015年株式劇場 ゴールデンウィーク明けの個別銘柄研究』
2015年5月9日(土)15:00〜16:50
東京・日本橋三越前 近甚(キンジン)ビル2F
限定25名。
櫻井英明さんの取材力と推理・想像の合わせ技、ご期待ください。
遠方の方にはビデオ・ダウンロードでご覧いただけます。
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