
ヒラリー・クリントン氏大統領選出馬
- 2015年04月13日
- 株式投資・経済ニュース全般
2015年4月13日(月)雨
・米キューバ首脳約1時間会談。両国首脳海岸は59年ぶり。1961年の国交断絶後では初。
米キューバの対立は解消に向けて大きく動き出す。
・2016年米大統領選の民主党候補の本命、
ヒラリー・クリントン前国務長官(67)12日、動画やソーシャルメディアで出馬表明へ。大統領出馬は08年に続き2回目。
・第18回統一地方選挙12日、10道県知事選と5政令市長選などの前半戦投開票。
自民、民主両党が推す候補が対立した北海道と大分県の知事選はいずれも自民、公明系の現職が勝利、4選決めた。
10知事選で自公系現職が全員当選。41道府県議選で自民は総定数の過半数うかがう勢い。政権運営に追い風。
・大阪府議選(定数88)「大阪都構想」推進する大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が府議会第1党維持。
大阪市議選でも第1党守る。都構想に反対する自民党も府市議選のいずれも改選前上回る議席得た。(日経新聞一面)
・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)巡る調整が本格化。
日米両政府15日にもTPPに関する事務レベル協議再開、懸念の農産品や自動車の分野での進展目指す。
・国内の銀行システムの新規開発停滞。
金融情報システムセンター(FISC)調査、邦銀システム経費に占める新規開発は2割にとどまり、7割が「維持・運用」に。
米国の金融機関では新サービス向けの投資が維持・運用上回る。
新規開発への投資進まなければ、サービスや商品開発などで邦銀が劣勢に立たされる可能性もある。
・個人投資家による国債の保有残高が減少。保有残高3月末時点で17.3兆円と1年前比18%減、約11年ぶりの低水準。
ピークだった2008年12月末比では53%少なく。
日銀 <8301> [終値50000円]異次元緩和で低金利定着、個人投資家の購入意欲一段と薄れているとみられる。
・3メガバンクが保有する地方銀行株の圧縮が焦点に浮上。「系列」関係見直し、資本関係ぬきに「共存共栄」目指す動き。
・株式市場では次の再編探し、地方銀行株物色する動き目立つ。
先週はみずほ銀 <8411> [終値213.6円]筆頭株主の千葉興銀 <8337> [終値818円]の株価上昇。
「メガバンクグループに地銀の再編が進む」との連想働く。
同様に三井住友銀 <8316> [終値4708.0円]傘下のみなと銀 <8543> [終値280円]年初から大幅上昇。
日本シティ銀 <8327> [終値359円]ふくおかFG <8354> [終値631円]など再編進展する九州の地銀上位に。
・米大手インターネット証券のインタラクティブ・ブローカーズ(IB)証券が月内にも日本株の差金決済取引(CDF)に参入。
CDFは、一定の証拠金差し入れたうえで最終的な売買結果の差額を現金で決済する取引。手数料最大で約定代金の0.03$。
・ソニー <6758> [終値3677.5円]スマートフォン(スマホ)の中核部品である画像センサーで、
新興国の中・低価格機向けに廉価版開発。高画質維持しつつ、一部の機能絞り込む。
アルプス電気 <6770> [終値3090円]ミツミ電機 <6767> [終値918円]も新興国向けの部品供給増やす。
・現行のフルハイビジョンの16倍の画素数持つ「8K(スーパーハイビジョン)」方式の放送用カメラ、
池上通信機 <6771> [終値182円]日立国際電気 <6756> [終値1567円]が相次ぎ開発。
いずれも4/13から米国ラスベガスで開催される国際放送機器展「NAB2015」のNHKブースに出展。
・東電 <9501> [終値466円]12日、
福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器調査中に動きが停止したロボットの改修断念。
予定していた18ヵ所の調査場所のうち、14ヵ所で映像や放射線量などのデータ取得、「ある程度、必要な情報は得られた」。
(13日 日経新聞)
・関西電力 <9503> [終値1144.5円]東燃ゼネラル <5012> [終値1092円]
千葉県市原市に出力100万KW級の大型石炭火力発電所建設する方針。投資額2千億〜3千億円。2020年代半ばの運転開始目指す。
関電が首都圏に発電所設けるのは初。越境販売、東電 <9501> [終値466円]に挑む。
・三井住友海上保険とあいおいニッセイ同和損害保険、初めて自動車を持つ人の保険料を1割程度安くする。
損害保険ジャパン日本興亜 <8630> [終値3776.5円]は優良運転者の割引き率を拡大。
・オリエンタルランド <4661> [終値8889円]2015年3月期業績、連結営業利益11000億円強。
従来予想100億円近く上回り、開業30周年効果で最高益だった前期に迫る。
・主要30業種対象、2015年4-6月期の産業天気図予測は石油が「小雨」から「曇り」へ、広告が「曇り」から「薄日」へ改善。
国内販売が振るわない自動車と鉄鋼・非鉄が「薄日」から「曇り」に1段階悪化。(日経新聞一面)
・中小企業の資金繰りが改善。取引先と手形などを決済する信用取引は2014年末で08年のリーマン・ショック前の水準に回復。
中小企業からみた金融機関の貸し出し姿勢もバブル期並みの積極さとなっている。
中小企業の破たん懸念も緩和。日銀 <8301> [終値50000円]の金融緩和の効果がじわじわ広がっているようだ。
・三井住友銀行 <8316> [終値4708.0円]5月、東京都の豊洲に昼型営業する店舗設ける。
営業時間平日午前11時半〜午後7時、土曜は午前10時〜午後5時に設定。
・安倍晋三首相26日から5/3まで米国訪問、オバマ大統領との会談や米議会での演説に臨む。
国賓級の待遇で日本の首相として9年ぶりとなる今回の公式訪問。
・オバマ大統領とキューバカストロ国家評議会議長が11日会談。
1961年に国交断った両国の首脳が会談するのは56年以来、59年ぶり。
・高級旅館・ホテルへの投資が広がり始めた。訪日外国人・シニア需要期待。
不動産大手ヒューリック <3003> [終値1396円]は月内にも約40億円で箱根と熱海の2物件買収。
森トラストも昨年10月に買収した箱根の老舗旅館の建て替えに着手、都心でも高級ホテルの開設が相次ぐ。
・関西ペイント <4613> [終値2215円]窓ガラスの外側に塗るだけで冷房に必要な電力、最大2割程度削減できる塗料開発。
赤外線6割以上遮断、室温上昇抑える。販売価格も省エネ型ガラスと比べ、3分のい1程度と割安に設定。
海外ではサウジアラビアで建設される地上1000メートルの超高層ビル向けに商談進めている。(12日 日経新聞)
・日経平均株価一時2万円台に回復。IT(情報技術)バブル期の2000年4月以来、15年ぶり。
「アベノミクス」始動からの2年半で2.3倍。海外投資家の日本株の買越額は18兆円。
2012年11/14に当時の野田佳彦首相の解散宣言で始まった「アベノミクス」、8664円から2万円に、日経平均は2.3倍。
同じ期間で2倍になった中国、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和で5〜7割高となったドイツやフランスより上昇率高く。(日経新聞一面)
・これまで春節(旧正月)が中心だった中国からの訪日観光が通年化の兆し。
桜の開花時期にあわせ、3/15〜4/15に訪日する中国人は約35万人、前年同期比倍増。昨年2月の春節とほぼ同水準。
・米アップル10日、腕時計型ウエアラブル端末「アップルウォッチ」の予約受付を世界で始めた。
ウエアラブルの本命の登場で新たなサービスや製品の開発が加速する見通し。
ウエアラブル端末に関連する半導体・部品の市場は2018年に1兆6千億円に達するとの予測もある。
・米政府へのサイバー攻撃が相次ぐ。
ロシア政府が関与するハッカーが昨年ホワイトハウスのシステムに侵入、非公開情報盗む。現在も侵入続いている恐れも。
オバマ大統領、ロシアや中国、イラン、北朝鮮などによるサイバー攻撃を、
米国の経済や安全保障にたいする「深刻な挑戦だ」とし、非常事態宣言して対処すると強調。
・ホームセンター最大手DCMHD <3050> [終値982円]青森県地盤のサンワドー <7430> [終値691円]7/1に完全子会社化。
サンワドー1株に対しDCM0.9株割り当てる。
・吉野家HD <9861> [終値1318円]2015年2月期連結決算純利益前期比35%増、9億4100万円。
「吉野家」や「はなまる」など主力業態が販売伸ばし、米国産牛肉などの価格高騰の影響吸収。
・ユニー <8270> [終値701円]2016年2月期の連結最終利益が48億円の黒字(前期は24億円の赤字)になる見通し。
・ダイエー13日からほぼ全店で、親会社のイオン <8267> [終値1523.0円]の株主優待の特典を適用する。
・パーク24 <4666> [終値2488円]10日、東京都心で乗り捨て型のサービス始めた。
トヨタ <7203> [終値8326円]と連携、同社の一人乗り小型三輪電気自動車(EV)「i-ROAD(アイロード)」配備。
カーシェアの市場拡大に弾みも。
・東京ガス <9501> [終値466円]米国のシェールガス開発と豪州の液化天然ガス(LNG)生産の2事業について、
2015年3月期の連結決算に減損損失310億円計上へ。資源価格に下落で採算悪化、投資回収見込めなくなった。
・エーザイ <4523> [終値8431円]がん領域の国内営業人員を500人体制に増強。
がん領域の新薬投入に向けて営業体制強化、収益改善につなげる。
これまで約120人の専門MR(医療情報担当者)を新たに約400人の地域包括MRも抗がん剤の販促に従事する。
・東京株式市場で日経ジャスダック平均株価が7日続伸、2525円28銭と約9年ぶりの高値となった。
・警視庁10日、パソコンに感染してインターネットバンキングの不正送金指示する
新型ウイルスと海外の指令サーバー突き止め、国内外の8万2千台のウイルスの無力か始めた。
セキュリティー会社セキュアブレイン(東京)と共同開発。 (11日 日経新聞)
・地方統一選挙12日投開票の41道府県議選は平均の投票率が50%割り、投票率の低下に歯止めかからず。
総定数に占める無投票当選の比率も過去最高の21.9%に達した。投票率の低下と無投票当選の増加は連動する傾向。
・仙台管区気象台12日、宮城、山形両県にまたがる蔵王山の火山性地震が11日以降、増加していると発表。
噴火予報は「平常」から引き上げないが、火山活動がやや活発な状態。「下降に近づく際は十分に注意」と。(13日産経新聞)
・2016年米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官(67)が12日にも出馬表明。
米国市場初の女性大統領誕生するかは、オバマ政権の延長との印象をいかに払拭できるかにかかっている。(12日 産経新聞)
・日経平均株価一時2万円台。金融緩和→企業業績の改善→賃上げ→景気回復という好循環への期待が投資家に意識される。
株高持続の海外リスクとして、米国の金融引き締め(利上げ)、原油安による産油国の景気悪化(逆オイルショック)、
ギリシャ財政危機、中東などの地政学リスクが5大リスクと。(11日 産経新聞)
・2万円後の視界。日本株、到達点か通過点か。
日経平均株価が2万0006円まで上昇、取引時間中として2000年4月17日以来、5471日ぶりに大台回復。
予想外の早さで達成した水準は、到達点か通過点か。
先行きの支援材料には事欠かない。
「外国人」「クジラ」という大きな買い手の存在と、日本企業の「変化」という、投資家を引き付ける主体の存在。
海外勢のすそ野は着実に広がっている。
米国株は年内にも控える利上げの影響読み切れず、すでに最高値圏の欧州株は上昇余地限られる。
行き場を失ったマネーが、日本に流れ込む。「日本株を買ったことがない政府系ファンドや、中東からも接触がある。」
野村証券 <8604> [終値722.2円]予想では15年度の主要企業の経常利益は前期比16.5%増。
自己資本利益率(ROE)も「国際標準」といえる2ケタが視野に入る。
「量的緩和と世界的な運用難、日本企業の変化が資金を惹きつける」との指摘も。
・2万円後の視界。「上昇の余地」「懸念は米国」
株高はどこまで続くか。「目線はまだ上、今は三合目」「業績に慎重、上値限られる」
リスク要因は何か。「米経済悪化、日本企業に打撃」「原油反発なら内需株に売り」
どんな業種に注目。「キャッシュリッチ企業有望」「医薬品や食品は割高に」
・2万円後の視界。上昇相場、原動力は企業。円安効果から脱デフレ期待、次は決算焦点。
アベノミクス相場が始まってからおよそ2年半を3つの期間に区切ると、
収益の拡大につながりそうなテーマが変わって「主役」が次々交代し、上昇相場を演出してきたことが分かる。
上昇相場の始まりは、当時野田佳彦首相が衆院解散宣言した2012年11/14。
そこから半年ほどの相場けん引したのが輸出株と不動産株。この間に円相場は1ドル=80円程度から同95円前後まで下落。
マツダ <7261> [終値2330.0円]筆頭に、自動車など輸出株が大幅に上昇。
いちごHD <2337> [終値327円]ケネディクス <4321> [終値495円]といった不動産株の上昇が目立ったのも特徴。
上昇相場の第2段階は、日銀 <8301> [終値50000円]の異次元緩和から消費増税までの約1年間。
海外機関投資家が日本株に目を向けるようになり、好業績・高成長が期待できる銘柄を買う流れが強まった。
コロプラ <3668> [終値2610円]収益急拡大、株価も1年で約7倍に。
最高益更新のミネベア <6479> [終値1028円]株も1年間で3.2倍に。
昨年4月の消費増税以降は、投資家の関心は内需株にシフトしつつある。
明治HD <2269> [終値15880円]キューピー <2809> [終値3505円]は値上げのニュースも支援材料に。
内需株のもう一つのキーワードはインバウンド。
免税店大手ラオックス <8202> [終値308円]や日本空港ビル <9706> [終値7930円]などの業績押し上げる。
・日経平均株価が初めて2万円に乗せたのが1987年1/30。
東京株式相場はその後、高い山と深い谷を経験し、ようやく28年前と同じ発射台に立とうとするところ。
どこまで上昇するかは日本経済や日本企業の変身の度合いにかかっている。
10日に日経平均が2万円に乗せたのは午前中のほんのわずかな時間だけ。
投資家がまだ値上り続くのか、もう天井を迎えたのか迷っている様子が刻々の値動きに描き出された。
ここで検討しなければならないのは①株価の上昇が速すぎないか
②日本株のPER(株価収益率)は割高でないのか
③株式相場は公的年金などの買いで上げ底になっているだけではないのか
④コーポレート・ガバナンス(企業統治)改革は本当に株高につながるのか。
第一のポイント、上昇ペースは、日経平均の26週移動平均線とのかい離は、
13年5月のバーナンキ・ショックの直前には30%近くまで達していたが、直近では11%強にとどまっている。
第二のポイント、のPERの割高感も、15年度の予想利益を基準に計算すれば、特に割高ではない。
主要国の株式市場の予想PERを過去3年間の平均値(カッコ内の値)比較、
米国株19.1倍(16.4倍)、英国は14.2倍(11.8倍)、ドイツ株17.5倍(13.1倍)、
日本株は15年度の予想増益率を15%とすれば、16.4倍(16.1倍)と差が小さい。
第三のポイント、公的年金による底上げも「他の投資主体がすべて売り越しなら株価上昇は公的年金のおかげだが、
海外投資家が世界の市場を比較して買いに来ていることも見ても官制相場一辺倒ではない」
第四のポイント、企業統治改革は中長期の経営計画など巡って企業と機関投資家との対話が進み、
企業経営が透明になる分、投資家はより多くのリスク取れるようになりそう。
・8日のスイス債券市場で、世界で初めて10年物国債の落札利回りがマイナスになる。
他の欧州各国でも国債利回りの低下が続く。国債の価格上昇(金利低下)が加速している。
スイス10年物国債の落札利回りはマイナス0.055%。マイナス金利とは落札時の価格が、満期時の償還額を上回る状態を指す。
購入すれば運用資金が目減りしてしまうスイスやドイツの国債、
リスクを30年間とっても2%しか利回り稼げないスペイン国債。
異例の事態を嫌気した投資家のマネーは株式市場に流れ込む。
欧州株式市場では9日、主要600社で構成するストックス600が一時過去最高値に達した。
株高と金利低下のスパイラルは止まらない。
・中国は15日、2015年1-3月期の実質国内総生産(GDP)伸び率発表する。
日経新聞社と日経QUICKニュースの調査によると、予想平均値はプラス7.0%。
14年10-12月期実績(7.3%)から一段と減速する見通し。その元凶は不動産投資の急激な減速。
・3月の首都圏の新築マンション発売戸数16日発表。2月は前年同月比2%減、2598戸と2ヵ月連続前年割れ。3月も前年割れ予想。
一方東京都心部では状況異なり、2月は4割増。
都心部は株価上昇による資産効果で購入意欲が高まり、相続対策というニーズも。さらに外国人の投資需要が追い風。
次の注目点は郊外の販売が回復するかどうか。
・発掘実力企業:北米で稼ぐ企業(2)第一化成 <4235> [終値784円]合成皮革、世界が認める匠の技。
海外売上高は全体の9割に上る。北米での売上高は7割占める隠れた「グローバル企業」。
年内に2ヵ所目の工場(群馬県)稼働、全体の生産能力はこれまでの2倍に高まる見通し。
拡大能力生かし切る需要開拓が株価を左右しそう。
・会社がわかる 特集クレハ <4023> [終値511円]リチウムイオン電池向け接着剤で存在感。世界シェアは5割超す。
技術熟成、車・スマホ分野で花開く。2015年3月期の営業利益は過去最高更新した模様。
・東証2部やジャスダックに上場する時価総額が比較的小さい中小型株に買いが広がっている。
先週は東証2部株価指数と日経ジャスダック平均株価がともに約9年ぶりの高値更新。
大型株が多い日経平均株価が約15年ぶりに一時2万円の大台回復、市場参加者の視線は出遅れ感のある中小型株に向かう。
東証マザーズ指数は低迷続く。成長期待の高さだけではバイオやゲーム株が買いにくく。
市場心理を敏感に反映する中小型株の動きは、相場全体の先行き占う上でも参考になりそう。
・原油の国際相場は上下に大きく振れる展開続く。
指標となるWTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は7日に約2ヵ月ぶりの高値付けたが、
翌8日には大きく値を下げ、その後一進一退に。原油の需要と生産巡って強弱の見方交錯、相場の方向性定まらず。
現時点でWTIが40ドル割り込むような展開は予想しにくく、本格的な上昇基調に転じたとも考えにくい。
・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は2万円台試す展開か。
先週末は一時2万円に乗せたが、その後利益確定目的の売りに押された。
それでも企業業績拡大への期待などから日本株の先高感は根強く、
下落局面では日銀 <8301> [終値50000円]などの公的主体が買うとの安心感がある。
今週は米企業決算に注目が向かいそう。ドル高や原油安による業績悪化が懸念されるが、日本株への影響は限定的と。
不安要素は東証1部の売買代金が伸び悩み。市場の一部では調整局面になれば1000円程度の下落があってもおかしくない。
国内では13日、2月の機械受注、海外では15日、欧州中央銀行(ECB)理事会や中国の1-3月期国内総生産(GDP)発表。
・Wall Street:今週の米株式相場は上値の重い展開に。
欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和背景にした欧州株高が引き続き追い風も、
3月の米小売売上高や主要企業の1-3月期決算の内容次第では不安定な値動きとなる可能性もある。
ダウ工業株30種平均は先週1週間で294ドル上昇、約半年ぶりに1万8000ドル回復して終了。
今週の注目材料は、3月の米小売り売上高。3月分は前月比1%と比較的大幅な増加見込まれている。
主要企業の1-3月期決算発表も本格化。今週はJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス、インテル、J&J、GEなど。
・ランキング:自己資本利益率(ROE)が改善した3月期決算企業。2012年3月期のROEが「赤点」とされやすい5%未満企業対象。
1位OKI <6703> [終値251円]ROE改善ポイント20.8 予想ROE24.6% プリンター事業の構造改革で業績改善。
2位セイコーエプソン <6724> [終値2177円]20.7 22.7% 3位ジャムコ <7408> [終値4150円]20.1 20.2%
5位カシオ <6952> [終値2255円]11.9 13.6%
自己資本の膨張抑制。腕時計の採算向上軸に、16年3月期売上高営業利益率15%(前期推定は10%)目指す。
21位三和HD <5929> [終値902円]6.0 9.9% 業績の急拡大。住宅着工数が伸びている米国が稼ぎ頭に成長。
28位南海電気鉄道 <9044> [終値538円]5.1 9.4% 2015年3月期連結純利益7期ぶりの過去最高益。
47位三菱重工 <7011> [終値656.4円]3.9 5.9% 火力発電プラント好調、米ボーイング向けも伸びる。稼ぐ力見直される。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち24指数が上昇。
上昇1位香港週間騰落率7.9%(14年末比騰落率15.5%)2位ロシア7.4%(26.4%)3位ノルウェー5.8%(13.9%)10位日本2.4%(14.1%)
下位25位トルコ▲0.4%(▲3.6%)24位台湾0.2%(3.3%)23位ギリシャ0.6%(▲6.1%)22位インドネシア0.6%(5.1%)17位米国1.7%(1.3%)
2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン36.2% 2位ロシア26.4% 3位ドイツ26.2% 4位上海24.7% 5位フランス22.6%
最下位ギリシャ▲6.1% 24位トルコ▲3.6% 23位米国1.3% 22位ベトナム1.5% 5位タイ、台湾3.3% (日経ヴェリタス)
・日本航空 <9201> [終値3700円]2020年メドに、全てのITシステム刷新へ。
20年までに約150億円投資、運行や貨物、整備などシステム改修。
海外の外部ベンダー提供するクラウドサービスに移行し、オープン化することで初期投資やメンテナンスコスト抑える。
・「株価2万円」実現した要因の一つは日本企業の15年度業績、日本の景気回復への強い期待。
そして世界的な金融緩和で余ったマネーが証券市場に流れ込む「カネ余り相場」の要素も。
さらに巨大な年金マネーの買いパワー。企業の「変わる姿勢」が今後の株価を左右しそうと。
・シャープ <6753> [終値244円]
フルハイビジョンの4倍に解析度の「4K」対応スマートフォン(スマホ)用液晶パネル開発、中国スマホメーカーに売り込む。
スマホ用4K対応液晶は業界初。2016年に量産する。「IGAO(酸化物半導体)」用い、低消費電力や高画質などが特徴。
・田淵電機 <6624> [終値1392円]
4月中にもカナダ、米国の地域電力会社向けに蓄電池付きパワーコンディショナー「EIBS(アイビス)」の販売始める。
停電時のバックアップ電源確保やピーク時電力の使用量抑制などの需要狙う。(日刊工業新聞)
・アミタHD <2195> [終値1106円]西大西洋パラオで「資源循環の島」にしようと挑む。
ゴミを分別回収、プタスチックなどのリサイクル可能物は固形燃料、
生ごみは下水汚泥などとともにバイオガスや液体肥料(液肥)に再資源化。
・タムロン <7740> [終値2666円]4.5KM先の物体捉えられる遠赤外線カメラ用望遠レンズ開発。
望遠性能は同社従来品の1.5倍。沿岸や海峡、国境監視用カメラでの利用目指す。早ければ来年サンプル出荷。
・富士フイルム <4901> [終値4612.0円]医療機関に蓄積する医療用画像データを診療に活用するシステムの開発進める。
デジタルカメラに搭載する顔認識システムなどに使う画像解析技術応用。
類似症例見つけ、診断の参考にする「ケースマッチ」と呼ぶシステム開発。
将来クラウド化、データベースで共有できるようにする。
・UBIC <2158> [終値976円]医療情報を専門に解析する新会社16日に設立。人工知能(AI)の解析技術応用。
新会社は「UBIC MEDICAL」資本金1000万円。UBIC全額出資。新会社で医療機関の支援サービスに本格参入。
・三光合成 <7888> [終値464円]自動車向け樹脂部品製造米バー社(インディアナ州)を18億円で買収。
三光合成2010年に米国生産から撤退、現地自動車市場が好調なことから再進出決める。(日経産業新聞)
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第三者割当
MIDリート投資法人 <3227> [終値292400円]8400口 28万9950円 4/22 割当先 三菱商事 UBSエイジ―
自己株処分
モリト <9837> [終値1033円]17万5000株 960円 処分日 5/1 処分先 日本マスタートラスト
株式分割
トレジャー・ファクトリー <3093> [終値3150円] 5/31 1株→2株
GMOペパポ <3633> [終値11340円] 4/30 1株→2株
株式併合
ラピーヌ <8143> [終値134円]9/1 10株→1株
<> [終値円] / 1株→株
公募・売り出し価格
ダイユーエイト <2662> [終値883円]131万株
星野リゾートリート投資法人 <3287> [終値1457000円]6400口
日本スキー開発 <6040> [IPO]3570円
池田泉州HD <8714> [終値585円]3700万株
新規公開株
銘柄 コード 市場 発行株数 公募価格 主幹事証券 注目度
4/17 海帆 <3133> マザーズ 690,000株 1,020円 野村他 注目度 C
事業内容:居酒屋「なつかし処(どころ)昭和食堂」などを中心とした飲食店舗の企画開発および運営
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(今日の一言)
週末の海外NY株式市場は、続伸。
事業再編計画が好感された電機・金融大手ゼネラル・エレクトリック(GE) が大きく買われ(10.8%高)、相場をけん引。
アップル(+0.43%)グーグル(-0.14%)ヤフー(-0.99%)フェイスブック(-0.16%)アリババ(-1.81%)
ネットフリックス(+3.43%)アマゾン・ドット・コム(-0.23%)バイオジェン(-0.23%)
ラッセル2000(+0.45%)HTG(ハイイールドファンド)(+0.23%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約54.7億株、月初平均約62.2億株を下回る。
週間ではダウ工業株30種平均は1.6%高、ナスダック指数は2.3%高、S&P500種も1.7%高となり3指数とも2週続伸で終了。
欧州株式市場の主要3指数は続伸。
英FT100種総合株価指数と独クセトラDAX指数は過去最高値を更新。
仏CAC40指数 も2008年以来の高値となった。
ユーロの一段安となり経済回復や企業業績の追い風になるとの見方が広がった。
東京株式市場で日経平均は4日ぶりの小反落。
日経平均株価は寄り付き直後に一時20000円台回復も、達成感や週末というところもあってか利益確定売りなどに押される。
ただ売り方も下まで叩くようなことや先物からの仕掛け的な売りなどは見られなかったようにも。
ただSQ値が20008円47銭となり、SQ値に届かない「幻のSQ」となったとこは多少懸念されるところも・・・
東証1部出来高は20億4579万株、売買代金は2兆7469億円。
騰落数は値上がり751銘柄、値下がり969銘柄、変わらず159銘柄に。
週間ベースで日経平均株価は2.4%高、TOPIXは1.6%高、ともに2週続伸。
マザーズ指数は3.5%高、日経ジャスダック平均は1.8%高。東証2部は1.7%高とこちらも3指数ともに2週続伸で終了。
出遅れていたマザーズ指数が先週では、最も上昇。
日経ジャスダック平均や東証2部指数は9年ぶりの高値となっていることもあり、復活期待したいところでもあります。
CME日経225先物が円建てで2万円超えていますので、「幻のSQ」は解消される公算も高いところ。
世界を見ても日本株投資がより安全に見えるようなところは、欲目過ぎるでしょうか・・・
中国も上昇が続いておりますが、かなり怖いと思えますが、下がりませんね。
上海株式投信 <1309> [終値42400円]ボリンジャーバンドではバンドウォークとなっていますね。
関西ペイント <4613> [終値2215円]窓ガラスの外側に塗るだけで冷房に必要な電力、最大2割程度削減できる塗料開発。
赤外線6割以上遮断、室温上昇抑える。販売価格も省エネ型ガラスと比べ、3分のい1程度と割安に設定。
海外ではサウジアラビアで建設される地上1000メートルの超高層ビル向けに商談進めている。
三光合成 <7888> [終値464円]自動車向け樹脂部品製造米バー社(インディアナ州)を18億円で買収。
三光合成2010年に米国生産から撤退、現地自動車市場が好調なことから再進出決める。
警視庁10日、パソコンに感染してインターネットバンキングの不正送金指示する
新型ウイルスと海外の指令サーバー突き止め、国内外の8万2千台のウイルスの無力か始めた。
セキュリティー会社セキュアブレイン(東京)と共同開発。
名前の似ているセキュアヴェイル <3042> [終値801円]なんて間違って?買われるかも・・・
本命はFFRI <3692> [終値5430円]と思っているんですが、なかなか上抜けしてくれませんね。
株式アナリスト・櫻井英明さんのコラム日刊ゲンダイで短期集中連載(過去3回連載中は新高値更新 10/7〜)
「今だけチャンス! 大化け中小型株」(98)サイジニア <6031> [終値8280円]が載っておりました。
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【コロ朝セミナー】予定
4/18 (土) ミョウジョウ・アセット・マネジメント代表 菊池真氏
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5/9(土) 兜町カタリスト 櫻井英明氏 独演会
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5/23(土) 岡本昌巳氏&大魔神氏 ゴールデンコンビ
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6/6(土) ゲスト:「相場の福の神」藤本誠之氏登壇(特典付き)
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6/20(土) ブーケ・ド・フルーレット 馬渕治好氏
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