
ギリシャ3つのシナリオ
- 2015年06月24日
- 株式投資・経済ニュース全般
2015年6月24日(水)曇りのち時々晴れ
・耕作放棄地の多い100市町村の9割近くが、税法定める毎年の土地利用状況の確認調査行わず、適正に課税できず。
実態把握できないため耕作放棄地も課税上固定資産税が軽い農地とみなされ、持ち主が土地を手放さないケース。
農業の生産性高める大規模化阻む一因となっている。
・日経平均株価3日続伸、ほぼ3週間ぶりに年初来高値更新。上げ幅は381円(1.9%)と今年最大に。
22日に欧州連合(EU)が開いたユーロ圏首脳会議は、ギリシャへの金融支援の継続巡り週内合意目指すことで一致。
ギリシャの債務問題が前進するとの期待広がった。
・伊藤忠商事 <8001> [終値1670.5円]シェールガス開発事業から撤退する。
25%出資していた米石油・ガス開発会社サムソン・リソーシーズの全株式を同社に1ドルで売却。
伊藤忠は2015年3月期までに同事業で累計約1千億円の減損損失計上。
大手商社でシェールガス事業から撤退するのは初めて。保有株をほぼ全額減損処理、追加の業績への影響はない。
(日経新聞一面)
・ギリシャ詰めの交渉へ。3つのシナリオ分析。
欧州連合(EU)と週内合意:ユーロ相場安定期待。6月危機回避。
今夏までに決着:ギリシャ示した「改革案」の内容不十分との見方。
交渉期限先延ばし、今夏のうちに改革案で合意できれば、ギリシャの債務不履行(デフォルト)何とか避けられる。
協議決裂:ギリシャは6〜8月の国際通貨基金(IMF)と欧州中央銀行(ECB)への資金返済出来ず。
信用不安深まって銀行からの預金流出加速、政府・経済行き詰る。
銀行システムはECBの資金供給で延命しているだけ。ギリシャ再生には経済の抜本改革と新しい資金支援策が必要。
・混迷していたギリシャ問題の前進を、世界の金融市場は前向きに受け止めた。
日米欧で株式相場が大きく上昇、
債券市場では高格付けのドイツ国債から格付けの低い南欧国債に投資マネーシフト。
ただ、ギリシャが提示した改革案の実現に懐疑的な見方も残り、どこまで強気ムード続くかは不透明。
・企業年金連合会23日、2014年度の運用成績発表。運用利回り13.97%で前年比0.73ポイント高い。
2ケタの利回りは3年連続。全体の運用益は1兆5925億円で14%増。円安と株高で企業年金の財政が改善。
・原油供給の過剰感が解消しない。石油輸出国機構(OPEC)が減産見送りで価格低めに誘導しても、
競合する米シェールオイル企業が高水準の生産続けているため。
シェール生産は一時的に頭打ちとなるも、技術革新で生産性向上、原油価格が下がっても企業は利益上げやすく。
原油相場は底を打ったが、上値は重そう。
・トルコ国会(一院制、定数550)が23日、総選挙後初召集。
13年にわたり単独政権維持した公正発展党(AKP)が過半数割れ、連立協議本格化。
各党の主張ぶつかり、合意には時間かかりそう。
・米中両政府23日、両国の懸念話し合う戦略・経済対話をワシントンで開く。
米「開かれた交通路を」中「航行の自由を支持」。
・乳製品や砂糖など食料の国債価格が下がり続けている。
国連食糧農業機関(FAO)5月の食料価格指数は5年8ヵ月ぶりの低水準に。
全般に景気陰る新興国の需要が鈍り始めたことや欧州連合(EU)による牛乳の生産規制の解除が主因。
・5月の米新築住宅販売件数、年率換算で54万6000件、前月の上方修正値比2.2%増。
2008年2月以来、およそ7年ぶりの高水準。前年同月比19.5%増。
・イオン <8267> [終値1678.0円]東南アジアの現地人材の育成急ぐ。
日本流の接客マナーの徹底にとどまらず、各国の分化や消費者の嗜好熟知した現地人材の要職への起用も視野に。
離職率の高い東南アジアで優秀な人材つなぎ留め、ビジネスの現地化の担い手にいかに育てるかが事業拡大のカギ。
・ソニー <6758> [終値3827.0円]定時株主総会平井一夫社長、2015年度に3年ぶりとなる最終損益の黒字予想掲げ、
テレビやスマートフォン(スマホ)の事業構造改革といった「変革」から、
今後は「利益創出」に向けて投資していく局面に変わることを株主に熱心に説いた。
エレキ事業再建への考え方で、株主に経営陣の溝が浮き彫りに。
・シャープ <6753> [終値163円]定時株主総会、計2250億円の資本調達や5億円への大幅減資など6議案承認。
株主の経営陣の責任問う厳しい声が飛び交う中、なんとか総会は乗り切ったが、経営再建の先行きは見えず。
・コニカミノルタ <4902> [終値1542円]米計測器会社ラディアント・ヴィジョン・システムズ買収。
スマートフォン(スマホ)などのディスプレーの不良品検査が主力、
人の目でないと難しかった色むらや画素の欠陥検知し検査工程自動化できる技術持つ。買収額300億円前後。
買収後はこの技術の用途を自動車や食品向けにも拡大する方針。
・ヤマダ電機 <9831> [終値516円]
関東中心に全国で11店舗、6月末に一斉閉鎖。5月末にも一時閉店含め約50店の閉鎖に踏み切ったばかり。
規模の追求から効率重視へと経営方針の転換が一段と鮮明に。
・信用買い残6/19申込み、3兆2247億円と前週比1119億円増。3週連続増加。1/16以来約5ヵ月ぶりの高水準。
売り残7785億円と前週比258億円減。3週連続減少。(日経新聞)
・警視庁23日午後、女性役員の麻薬密輸容疑で、トヨタ <7203> [終値8475円]本社や東京本社など家宅捜索。
・中国のマクロ経済指標が軒並み低迷。
英金融大手HSBC23日発表した中国製造業購買担当者景気指数(PMI)6月49.6と、
好不況の分かれ目である「50」を4ヶ月連続で下回る。
インフレ率などの指標も不調続き、4-6月期の経済成長率は四半期ベースで、6年ぶりに7%割り込む公算大きい。
中国の経済政策で最優先課題の雇用維持や社会安定に悪影響が出かねないとして、
追加利下げなどの金融緩和や、公共事業積み増しに踏み出す可能性がある。
・総務省23日、2015年3月末時点携帯電話など移動体通信契約数の事業者別シェア、
NTTドコモ <9437> [終値2345.0円]前年同月比0.2ポイント増42.4%と14年ぶりに伸長。
ソフトバンク <9984> [終値7425円]0.7ポイント減29.0%となり、初の減少。
KDDI <9433> [終値2959.0円]0.5ポイント増の28.6%。(産経新聞)
・デンソー <6902> [終値6302円]
2017年メドにモノのインターネット化(IoT)を取り入れた次世代のモノづくり始める。
生産設備の様々な情報をインターネット経由でリアルタイムで収集解析し、不良予防や生産性向上につなげる。
・三菱電機 <6503> [終値1647.5円]23日、全地球測位システム(GPS)など利用、走行しながら
道路周辺の3次元空間位置データをリアルタイムで取得する「モービルマッピングシステム(MMS)技術」開発。
2015年度中に順次製品化し、測量分野はじめ災害対策、高度道路交通システム(ITS)向けに販売する。
・大同特殊鋼 <5471> [終値524円]日産 <7201> [終値1263.5円]から小型の真空浸炭炉「シンクロサーモ」受注。
2016年春メドに日産栃木工場(栃木県上三川町)に納入予定。量産ラインの受注は今回初。(日刊工業新聞)
・消費の景色が変わり始めた。消費者の嗜好が華やかな色に流れ始めている。
2015年流行色の予想は「インディゴブルー」。しかしここへきて街には「赤」があふれる。
景気拡張期には赤やピンクのような明るい色が好まれ、景気後退期には黒が流行する年が多い。
・タツタ電線 <5809> [終値497円]
電線づくりで培った材料の配合技術生かし、電子部品の接合に使う金属製の材料「電導性ペースト」の開発に力。
はんだ代わりにペースト使い基板の薄型化や環境負荷の軽減につながる。
・パイプドビッツ <3831> [終値1833円]など自治体の広報誌を電子化、ニュースサイトから配信するサービス開始。
広報誌の情報を「オープンデータ」化し、ブログなどに引用できるように。
自治体の発信する情報の民間活用促す。
・アズジェント <4288> [終値926円]
システムの動作記録(ログ)観察、サイバー攻撃検知するこうせいのうな監視サービス提供。
高度な知識や技術力の持つセキュリティー担当者並みの監視サービスを低コストで利用できる。料金年間630万円。
・ペプチドリーム <4587> [終値13930円]川崎市殿町地区の土地落札。面積約4700平方メートルで落札額10億円。
殿町地区は国家戦略特区に指定、再生医療や細胞医療などの研究開発や製品化の拠点として神奈川県が企業誘致。
2017年の竣工めどに研究拠点建設、本社移転する方針。
・米製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)、小野薬 <4528> [終値13500円]と共同開発した
「抗PD-1抗体」について欧州で承認取得。
悪性黒色腫(メラノーマ)という難治性がん治療薬の承認で、PD-1メカニズム使った治療薬の承認は欧州で初。
(日経産業新聞)
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自己株処分
シークス <7613> [終値3380円]132万6500株 売り出し50万株
公募・売り出し価格
楽天 <4755> [終値1964.5円]1905.5円 申込み6/24-25 払込日6/30
新規公開株
銘柄 コード 市場 発行株数 公募価格 主幹事証券 注目度
6/24 エコノス <3136> アンビシャス 184,000株 公開価格 600円 岡三他 注目度 C
事業内容:古物商、電気器具・住宅設備機器・各種ソフト・楽器およびこれなどに関連する物品の販売、書籍
およびこれなどに関連する物品の販売、インターネットを利用した物品の販売、
カーボン・オフセット・プロバイダー事業、環境コンサルタント事業
6/24 中村超硬 <6166> マザーズ 2,245,900株 1700円 野村他注目度 B
事業内容:電子材料スライス周辺事業、特殊精密機器事業、化学繊維用紡糸ノズル事業
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(今日の一言)
海外NY株式市場は、小幅高で終了。
ダウ工業株30種平均の高値は18188ドル(69.03ドル高)安値は18108ドル(11.68ドル安)。
ギリシャ債務交渉妥結へ期待高まるものの、合意があるかどうか見極めるようなところも・・・。
ナスダック総合指数はわずかながらも最高値更新。
S&P500種指数も最高値へすぐに手の届く位置についています。
原油価格上昇好感、エネルギー関連株が買われる。
アップル(-0.45%)グーグル(+0.43%)ヤフー(-0.20%)フェイスブック(+3.71%)アリババ(-0.70%)
ネットフリックス(+0.93%)アマゾン・ドット・コム(+2.22%)バイオジェン(-0.31%)
ラッセル2000(+0.26%)HTG(ハイイールドファンド)(-0.07%)NBI(バイオテクノロジー株指数)(+0.04%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約54億株、月初平均約61.5億株を下回る。
欧州株式市場の主要3指数は上昇。
ギリシャ債務交渉の進展に期待。
ギリシャ主要株価指数は6.11%上昇。同国の銀行株指数は10.39%も上昇に。
東京株式市場で日経平均は大幅続伸。
2015年の年初来高値更新、上げ幅今年最高。
株主総会シーズンは株高の傾向とも。
東証1部出来高は28億3127万株、売買代金は2兆8521億円。
騰落数は値上がり1550銘柄、値下がり254銘柄、変わらず82銘柄に。
ギリシャ懸念が薄れて、米国株式市場ももう少し交換するかと思われましたが・・・
昨日の全市場値上がり1位は井筒屋 <8260> [終値102円]2位がナイガイ <8013> [終値90円]と2ケタ株。
東証1部の値上りも低株が顔を出してきており、
ちょっといい方は悪いですが、「ぼろ株」が値上がり上位に来るときには目先ピーク感も。
一昨日は「着物」関連が大賑わいでした。
本当にギリシャの債務支援が合意するのかと多少うがった見方もしたいようなところも・・・
日経レバレッジ <1570> [終値18530円]の売りや日経インバース <1357> [終値2564円]の買いも少し。
パイプドビッツ <3831> [終値1833円]など自治体の広報誌を電子化、ニュースサイトから配信するサービス開始。
広報誌の情報を「オープンデータ」化し、ブログなどに引用できるように。
自治体の発信する情報の民間活用促す。
AKB総選挙では、不発でしたが、反動の下落もなく、動きやすいところでもありそう・・・。
米製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)、小野薬 <4528> [終値13500円]と共同開発した
「抗PD-1抗体」について欧州で承認取得。
悪性黒色腫(メラノーマ)という難治性がん治療薬の承認で、PD-1メカニズム使った治療薬の承認は欧州で初。
CRI・ミドルウエア <3698> [終値2015円]上場半年超、見直しも入りそうな時期でもあります。
デジタル・インフォメーション <3916> [終値6670円]ちょっと気になるところ(勝負はできませんが)。
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