5490円 +700円
1月20日に月面着陸したスリムを撮影したロボット「レブ2」。
重さは約250グラム、大きさは野球ボールほどだ。
この小型ロボットをタカラトミー <7867> [終値2296.5円]や
ソニーグループ <6758> [終値19475円]などと開発し、
制御システムの一部を担ったのがセック <3741> [終値4790円]だ。
東京大学大学院でシステム工学を専攻した矢野恭一元社長ら3人が1970年に創業。
周囲の環境に合わせてロボットや機器の動きを変える自律制御システムに強みを持つ。
71年に宇宙分野の最初の案件として、ロケットエンジンの性能試験システムの開発を請け負った。
そこから半世紀余りにわたり、人工衛星の制御やロケットの発射管理など
幅広いソフトウエアを手掛けてきた。
宇宙で起こり得る問題や環境変化を予測して設計するノウハウがある。
6年間の飛行を経て2020年に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ2」では
自動飛行のシステムなどを担当。
小惑星「リュウグウ」からサンプルを持ち帰るミッションに貢献した。
不測の事態に対応するため「全体の大部分は緊急時に備えた機能だった」(桜井伸太郎社長)。
24年3月期の単独売上高は前期比9%増の81億円、税引き利益は15%増の10億円を見込む。
宇宙関連に加え、建設業界向けのシステム開発などが伸びている。
これまで宇宙関連では受託開発に専念してきたが、
今後は人工衛星やロケットに搭載する自社製品にも力を入れる。
サブスクリプション(定額課金)型でスタートアップなどに提供する構想で、
桜井社長は「成長性の高い米欧市場に参入したい」と意気込む。
・裾野が広がる宇宙産業。米モルガン・スタンレーによると、
世界市場は40年に1兆ドル(約150兆円)を超え、17年の3倍に拡大する見通しだ。
日本政府は10年間で1兆円規模を投資する「宇宙戦略基金」を設けた。
関連企業への追い風は強まっている。
Ridge-i(リッジアイ) <5572> [終値2421円]人工衛星の撮影データを
人工知能(AI)で補正して鮮明な画像にするサービスと、
画像から地上の状況を解析するサービスが伸びている。
撮影データから不要な雲などを取り除き、高い精度で自然災害の発生エリアを検出するほか、
止まっている車両数などを調べる。
23年6月には撮影データに映り込む影を除去し、
建物などの色を再現する画像処理技術で特許を取得した。
衛星データ関連サービスの部門売上高は24年7月期に前期比2倍の2億円を見込む。
柳原尚史社長は「環境保全などの需要が増えており、
2~3年後には売上高10億円が視野に入る」と予測する。