不況・分断の逆風、勝ち残る銘柄

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9月（苦しい月・苦月）終了。
ドキドキハラハラ（ちむどんどん）から、
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怖い怖い8月～10月の水星逆行（9/10～10/2）も終了。

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◎半導体　谷底は見えたか

2022年10月2日（日）晴れ

・　不況・分断の逆風、勝ち残る銘柄
　9/30、日経平均株価は終値で約3カ月ぶりに2万6000円の節目を割り込む。
　下げを主導したのは半導体関連株。
　米ブルームバーグが「米アップルが新型iPhoneの増産計画を撤回した」と報じ、需要減速への警戒感が拡大。
　半導体製造装置の東京エレク　<8035> ［終値35700円］やSCREENHD　<7735> ［終値7880円］が連日年初来安値を更新した。

・半導体　谷底は見えたか　不況・分断の逆風、勝ち残る銘柄
　半導体業界はこれまで3～4年の周期で、好況と不況が交互に訪れる「シリコンサイクル」を繰り返してきた。
　2020年から21年にかけては、新型コロナウイルス禍に伴う巣ごもり需要がスマートフォンやパソコンの買い替えを喚起。
　半導体の供給不足が続いたことから各社は積極的な設備投資に動き、業界全体が空前の好況期に沸いた。
　ところが今年は米国の利上げをきっかけに景気後退リスクが台頭。
　「インフレと景気後退への懸念からデジタル機器の買い替え需要が減速し、メーカーが調達を縮小している」。

・半導体　谷底は見えたか　不況・分断の逆風、勝ち残る銘柄
　世界半導体市場統計（WSTS）によると7月の世界出荷額は32カ月ぶりに前年同月比を下回り、
　サイクルは既に不況に入ったとの見方が大勢になっている。
　問題は「谷」の深さと期間だ。
　中低価格帯のスマホだけでなく、強いブランド力をiPhoneのアｈン倍まで伸び悩めば、市場環境は一段と悪化しかねない。
　半導体サプライチェーンで重要な地位にある台湾を巡り、米国と中国が対立するなど地政学リスクもくすぶる。

・半導体　谷底は見えたか　不況・分断の逆風、勝ち残る銘柄
　一方で、業界関係者からは強気発言が途切れない。
　「私は『超楽観的』だ。第2次世界大戦以降、米国で最も重要な産業政策の立法がなされたからだ」
　8/22、米インテルパット・ゲルシンガー最高経営責任者（CEO）は国際学会の基調講演で興奮気味に語る。
　米国では8月に半導体の生産や研究開発に527億ドル（約7兆5900億円）を投じることを盛り込んだ通称「CHIPS・科学法」が成立。
　インテルやマイクロン・テクノロジーなど米国勢のほか、台湾積体電路製造（TSMC）や韓国サムスン電子など
　米国内に工場を建てるメーカーが補助金の対象となる見通しで、「半導体製造装置メーカーに追い風になる」との指摘も。

・半導体　谷底は見えたか　不況・分断の逆風、勝ち残る銘柄
　国の産業政策の後押しに加えて、需要のすそ野も広がる。
　伸び悩むスマホ・PC向けに対し、データセンターや自動車向けは底堅く、一部では引き続き半導体不足が懸念されている。
　自動車では電動化が進み、ガソリン車に比べて1台当たりの半導体搭載額が2～3倍になるとの試算がある。
　データセンターもクラウド化の進展が規模拡大を後押しする。
　新たな需要を取り込み、シリコンサイクルの好不況の波は将来穏やかになってくるとの見方もある。

・半導体　谷底は見えたか　不況・分断の逆風、勝ち残る銘柄
　足元の日アブ化だけを見れば悲観が先に立つ。
　主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株（SOX）は昨年末比の下落率が約4割と、
　S&P500種株価指数の同23％と比べても下げがきつい。
　台湾積体電路製造（TSMC）は好調な業績にもかかわらず、株価は年初に付けた上場来高値から3割安。
　しかし、半導体市場を長期的にみれば、シリコンサイクルを繰り返しながら需要は着実に大きくなり、
　関連株は振れ幅の大きさに悩まされつつも上昇を続けてきた事実が浮かび上がる。
　10年前と比較するとSOX指数は6倍強、TSMCの株価も5倍強となった。

・半導体　谷底は見えたか　不況・分断の逆風、勝ち残る銘柄
　長期投資の姿勢で臨めば、株価下落は好機でもある。
　そのためにも、足元の「谷」の深さと期間を見極めたい。
　景気後退と世界分断リスクが迫る今こそ半導体産業の未来を占い、勝ち残る有望銘柄を探してみよう。

・半導体　谷底は見えたか　スマホ減速、年内弱含み
　半導体産業にブレーキがかかっていることが鮮明になってきた。
　好不況を繰り返す「シリコンサイクル」は2018年後半以来、4年ぶりに不況を示す「谷」を迎えている。
　株式市場は谷の底がどこで訪れるかを見極めようとしている。

・半導体　谷底は見えたか　スマホ減速、年内弱含み
　半導体を購入するメーカーは、折からの供給網の混乱で在庫水準を高めてきただけに、
　需要の下降局面での調整幅も大きくなった。
　特にメモリーは市況の下落圧力が強い。
　データの一時保存に使う「DRAM」の7－9月期の価格は4‐6月期比で10～15％、
　長期保存に使う「NAND型フラッシュメモリー」が30～35％の下落になると推定する。
　2018年後半に始まった前回の谷も、メモリーの供給がだぶつき市況が悪化した影響が大きかった。
　ひっ迫が続いていたTSMCの先端製造ラインも「稼働率に余裕が出始めている」との声がでるなど、
　好調だったファウンドリー（半導体受託製造）のビジネスにも7影が差し始めた。

・半導体　谷底は見えたか　スマホ減速、年内弱含み
　もっとも、目線を先に向ければ好材料が少なくない。
　まずは、自動車向けのお半導体需要の立ち上がり。
　ガソリン車の半導体搭載が1台平均500ドル程度だったのに対し、電気自動車（EV）は1600ドル程度とされ、
　電動化や自動化の進展と合わせて足元の搭載量は一気に伸びる。

・半導体　谷底は見えたか　スマホ減速、年内弱含み
　米国が工場誘致に投じる390億ドル（約5兆6200億円）は、半導体装置市場の4割弱に相当する規模。
　半導体企業の投資に売上高がひもづく装置企業には追い風となる。
　
・半導体　谷底は見えたか　スマホ減速、年内弱含み
　中長期の目線では、半導体需要は
　「一般的な失速があっても、データセンター投資などのけん引役もあり、構造的に拡大していく」
　好不況のサイクルにもまれながら、大手各社も企業価値を大きく高めてきただけに、
　谷の底を捉えれば投資の好機ともなる。

・半導体　谷底は見えたか　スマホ減速、年内弱含み
　では、底が訪れるタイミングはいつなのか。
　※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/

・半導体　谷底は見えたか　スマホ減速、年内弱含み
　一方、足元では地政学リスクも高まっている。
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・半導体　谷底は見えたか　アナログ、電気自動車（EV）普及で成長期待
　中長期では世界の国内総生産（GDP）成長率を上回るペースで伸びるとの見方は根強い。
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・半導体　谷底は見えたか　アナログ、電気自動車（EV）普及で成長期待
　仮想空間「メタバース」もテーマの一つ。
　「ゴーグルなどの機器とネットをつなぐには、米クアルコムのチップセットが必要不可欠」と。
　※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/

・主な半導体メーカー
　サムスン電子（韓）DRAM/NAND型フラッシュメモリーで世界首位　騰落率（昨年末と9/29の株価比較）▲33％　PER8.8倍
　インテル（米）世界最大の半導体メーカー。PC向けCPUが主力　▲49％　12.1倍
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・半導体市場は拡大が続く
　半導体製造装置　2021年実績1026億ドル　21年比22年予測15％増
　半導体材料　643億ドル　21年比22年予測7％増
　半導体（全体）5558億ドル　21年比22年予測16％増
　ロジック2350億ドル　DRAM、フラッシュメモリーなど1538億ドル　パワー半導体、センサーなど1669億ドル

・半導体　谷底は見えたか　製造装置、高シェア企業が有利　先端技術やパワー半導体向けに商機
　日本は半導体産業で海外勢に大きく水をあけられたが、なお強みを発揮するのが製造プロセスに欠かせない様々な装置。
　東京エレク　<8035> ［終値35700円］国内最大手。成膜・エッチングなど幅広く手掛ける　騰落率▲46％　PER10.6倍
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・イタリア、極右の女性首相誕生　市場は政策を不安視、国債利回りが急上昇。
　イタリアの総選挙は9/25に投開票され、ジョルシャ・メローニ党首（45）率いる
　野党の極右「イタリアの同胞（FDI）が第1党に躍進。
　メローニ氏が右派の連合政権を率い、イタリア初の女性首相となる見通し。
　市場ではポピュリズム（大衆迎合主義）色の濃い右派政権の舵取りを不安視する声が多く、
　イタリア国債利回りが急上昇（価格は急落）するなど波紋が広がっている。
　9月に就任したトラス首相（47）とは、女性トップ、40歳代、財政規律を重視しないという共通点を持つ。
　トラス氏は対ロ強硬派として知られている。
　外交面でメローニ氏がどこまで歩調を合わせてくるのかも要注目。

・三菱地所　<8802> ［終値1895.5円］株価が一進一退が続いている。
　過去最高を更新した2022年3月期決算の発表などを受け、一時は年初から約3割上昇。
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・イノベ企業ファイリング　サンバイオ　<4592> ［終値1231円］脳の損傷、再生細胞役で治す
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・ここが知りたい　富士通　<6702> ［終値15785円］ITサービス、利益どう改善
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・新規株式公開（IPO）9/30上場　グッピーズ　<5127> ［終値2137円］歯科医院向け求人サービス、周辺市場も開拓。
　「歯科衛生士など歯科系の求職者に対して歯科医院の求人を掲載するサイトを運営。
　全国の歯科医院の約27％、歯科職種就業者の約42％が登録。
　求職者が求人をクリックするたびに求人側が、120円相当のポイントを支払う仕組み。
　求人広告を、一定額で掲載する他社事例もあるが、当社の仕組みでは早く採用が決まるなどすれば
　その後求人側は費用を支払う必要がなく、求人コストを安く抑えられる」
　歯科以外の職種での求人サービスも伸ばしたい。

・新規株式公開（IPO）10/6上場　FIXER　<5129> ［公開価格1340円］クラウドシステム構築、2023年8月期は減益か
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・新規株式公開（IPO）10/7上場　キューブ　<7112> ［公開価格2140円］ゴルフアパレル・雑貨を販売、海外展開も
　ゴルフ関連の衣料品、雑貨を企画・販売する。
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