
TPP交渉妥結先送り
- 2015年08月03日
- 株式投資・経済ニュース全般
2015年8月3日(月)晴れ時々曇り
・上場企業の2015年4-6月期決算、発表終えた企業のうち7割が前年同期比で経常増益に。
自動車や電機大手は北米販売の伸びと円安が追い風、内需企業訪日外国人による消費の恩恵受ける。中国景気は懸念。
・第一生命 <8750> [終値2522.0円]2500の労働組合が加盟するUAゼンセンと企業年金分野で連携。
中小企業に多い厚生年金基金が2019年4月までに原則解散の見通しのため、
その後の受け皿となる企業年金を第一生命がゼンセン加盟労組や企業に助成・提案へ。
・人事院、国家公務員が勤務時間を柔軟に設定できる「フレックスタイム」の拡大勧告する方針。
育児・介護中の職員はさらに柔軟な勤務が出来るようにする。(日経新聞一面)
・2015年上期(1〜6月)国内の協調融資が7年ぶりの高水準に。
14年10月の日銀 <8301> [終値47850円]追加金融緩和受け国債金利の動き激しくなり、社債発行見合わせる企業増。
カネ余りの地方銀行が資金の出し手になる協調融資にシフト。
・三菱UFJ信託銀行 <8306> [終値900.0円]自己資本利益率(ROE)の高い企業に重点置いた新型株価指数を、
ドイツ証券取引所傘下指数開発大手ストックスと共同開発。8月上旬にも公表。
・三井住友銀行 <8316> [終値5544.0円]
米シリコンバレーでベンチャー企業の支援手掛けるブラグアンドプレイと提携。
同社が主催するベンチャー育成プログラムに参画、優れた技術持つ企業と組みやすくなる。
金融とIT(情報技術)融合する「フィンテック」への関心高まる中、新金融サービスにつながる技術の発掘目指す。
・山陰合同銀行 <8381> [終値1255円]インド銀行大手インドステイト銀行と業務提携。
取引先はインドに進出する際、現地で銀行口座の開設しやすくなるほか、投資環境や法規制について情報提供受ける。
・中国が埋め立てや施設建設進める南シナ海巡り、同国と領有権で対立する東南アジア各国の緊張が再び高まる。
4日から始まる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相級会議でも大きな焦点に。
・ロシア・プーチン政権、日本の北方領土含む千島列島(クリール諸島)の開発や事業化急ぐ姿勢鮮明に。
7月下旬政府会議では同諸島の来年から10年間の開発計画決めたほか、現地の軍事力高める方針。
欧米とともにロシアへの制裁続ける日本へのいら立ち強めているよう。
・富士ソフト <8749> [終値2593円]
千葉大や帝京大などと組み、再生医療や細胞医療に使う細胞を効率的に培養する仕組み構築する。
再生医療の課題である「高額な開発費」の問題乗り越えるため。医学連携加速する。
・三菱商事 <8058> [終値2679.5円]インドネシアで肥料素材であるアンモニアの製造・販売に乗り出す。
地元企業が主導する総事業費8億3千万ドル(約1千億円)のプロジェクトに出資、2017年末から全量三菱商事が販売。
(3日 日経新聞)
・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)巡る12ヵ国閣僚会合、7/31(日本時間8/1)交渉妥結先送りして閉幕。
乳製品ニュージーランド譲らず。新薬妥協案は不発。日米の読みの甘さと誤算。
・日本政府建設することで政府間合意しているベトナム原子力発電所建設計画で、
日本政府がベトナム政府に、三菱重工 <7011> [終値656.2円]仏アレバ連合の新型炉推奨。
2基の原発による総事業費は計1兆円規模。
・2016年度予算要求で、防衛省の要求額過去最高更新する見通し。
年末に編成する16年度予算案では初の5兆円台視野に入れる。(日経新聞一面)
・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)綱渡りの8月。
合意寸前まで来たTPP漂流させないために、
日米などが中心となって8月下旬に改めて閣僚会合開く方向示し、各国つなぎ留めた形。
3つのシナリオ展望。
閣僚会合、下旬合意:新薬・乳製品で政治決断。
下旬も合意できず:各国、強硬姿勢貫く。
会合開けず:漂流決定的。
・ギリシャ・アテネ証券取引所、週明け3日に5週間にわたる長期の休場経て、株式取引再開。
・上海・深圳証券取引所、3日から新たに10の証券口座による株式売買を3ヵ月停止へ。
・ホンダ <7267> [終値3979.5円]系部品メーカーが相次ぎインドでの生産能力増強。
エイチワン <5989> [終値704円]インド西部ラジャスタン州に第2工場新設。
エフテック <7212> [終値1206円]現地企業へ技術供与、2016年〜サスペンションを委託生産へ。
・東ソー <4042> [終値647円]歯科材料などに使う高機能セラミックの生産能力3割引き上げ。
2017年メドに三重県四日市市にある生産設備増強。山口県周南市でも設備追加、2拠点合計投資額39億円程度。
(2日 日経新聞)
・日米など環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に参加する12ヵ国、30日(日本時間31日)ぎりぎり交渉協議。
医薬品に関する知的財産ルールや乳製品巡って対立が表面化、交渉は正念場迎えている。
参加国は事務レベルに戻して徹夜で論点詰め、最終日31日の閣僚会合で政治決着目指すが、予断許さない情勢。
・国際オリンピック委員会(IOC)31日、
マレーシアの首都クアラルンプールで開催中第128回総会で、2022年冬季五輪を中国の北京で開催すると発表。
北京は08年夏季大会開いており、市場初夏と冬の両五輪開催する都市となる。
18年冬季大会は平昌(韓国)20年夏季大会は東京で、3大会連続での東アジアでの開催に。(日経新聞一面)
・内部告発サイト「ウィキリークス」31日、米国家安全保障局(NSA)が少なくとも2006年ごろから日本の内閣、
日本銀行、財務省などの幹部の盗聴試みていたとして、米政府の関連文書公開。
・ホンダ <7267> [終値3979.5円]31日、2015年4-6月期連結決算、純利益前年同期比20%増、1860億円。
富士重工 <7270> [終値4584.0円]61%増の841億円と過去最高更新。
両社とも主戦場の北米で新車販売伸ばし、円安効果も膨らむ。国内苦戦補い2ケタ増益達成する原動力になった。
・民間調査機関4-6月期実質国内総生産(GDP)試算、17社平均で前期比年率1.9%減。
個人消費や輸出が振るわず、3四半期ぶりのマイナス成長となる見込み。
内閣府は8/17に4-6月期GDP発表。回答した17社すべてマイナスの予想。
7-9月の成長率はプラスに転じるとの見方はほぼ一致。
・国土交通省31日、1-6月新設住宅着工、前年同期比1.1%増の44万607戸、2年ぶりのプラスになった。
昨年4月の消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が和らいでいる。首都圏中心に分譲マンション好調。
・観光庁31日、4-6月の訪日外国人消費額、前年同期比82.5%増、8887億円と、四半期として過去最高。
このうち中国だけで全体の4割に。
・みずほFG <8411> [終値267.9円]31日、
オリコ <8585> [終値227円]の出資比率を現行の約22%から49%まで引き上げると発表。
金融とIT(情報技術)が融合するフィンテックの進展踏まえ、ビッグデータの共同活用など連携深める狙い。
・大手銀行5グループの2015年4-6月期連結決算31日、最終利益5グループ合計で前年同期比11.2%増、7995億円。
5大銀全て増益。三菱UFJ <8306> [終値900.0円]前年同期比15%増、2777億円。
三井住友FG <8316> [終値5544.0円]みずほFG <8411> [終値267.9円]も16%、2%の増益。
株式の売却益、4-6月期3メガ銀で計1000億円超え、前年同期比倍増。
3メガ銀が抱える政策保有株の含み益、6月末時点で計8兆円近くに膨らみ、各行は削減進めている。
・主要証券20社の2015年4-6月期決算、
日経平均株価が6月に18年半ぶりの高値を付けるなど活況な株式相場に支えられ、16社の純利益前年同期比増加。
・中国の上海・深?両証券取引所31日、米ヘッジファンド、シタデル・インベストメントグループ(本社シカゴ)
子会社含む24社・個人証券口座について、これらを通じた売買を同日から3ヵ月間停止へ。
同日、浙江省検察当局は違法な先物取引提供した疑いで7人逮捕。中国側の姿勢が一段と強硬になってきた。
・上海株式市場、主要指数上海総合指数の7月の下落率、前月比14.3%安と約6年ぶりの大きさに。
中国政府は政府系証券金融会社の中国証券金融通じて市場推計で2兆〜4兆元(40兆〜80兆円)の資金投じた模様。
リーマン・ショック後の4兆元景気対策に近い規模。
政府は株価対策の継続表明したが、弱気に傾いた投資家心理を改善することはできず、効果は限定的。
・中東の新興国トルコで総選挙から2ヵ月近くが過ぎても新政権の枠組みが出来ない。
与党・公正発展党(AKP)の過半数割れで始まった連立協議は停滞。再選挙の可能性も。
・東南アジア主要6ヵ国、2015年1-6月期新車販売台数前年同期比8%減 149万3847台。
4四半期連続のマイナスで、タイで大洪水が発生した11年下期以来の低水準に。
主要市場のインドネシア18%減の52万5458台、タイが16%減、36万9109台と2ケタ減。
3位マレーシアも3%減、32万2184台と低迷。3ヵ国は年後半も厳しい状況。
下位国は好調、フィリピン17%増、ベトナム58%増。
・シャープ <6753> [終値164円]業績低迷続いている。2015年4-6月期決算は5年連続の最終赤字。
「勝負の年」早くも想定外。厳しい収益環境前に、債券への苦悩が続く。
・ダイキン <6367> [終値8020円]9月から女性幹部育成する新制度導入。
女性限定の管理職(課長級以上)ポスト50前後設ける。管理職女性比率を2020年度までに3倍に10%に高める。
・国内の老舗高級ホテルが客室の価格を引き上げている。
ホテルオークラ東京、2019年春に本館(東京・港)新装開業、客室平均販売価格1泊4万円とっ現在の2倍に。
帝国ホテル <9708> [終値2834円]今春改装した都内の高層棟で、6月平均販売価格が42%上昇。
・航空各社31日、お盆休み期間(8/7〜16日)の予約状況、
全日空 <9202> [終値395.0円]日本航空 <9201> [終値4680円]国際線の予約数は前年同期上回るペースで推移、
円安で海外旅行控える動きは見られず。
国内線では格安航空会社(LCC)が割安な運賃武器に予約数伸ばした。
全日空の国際線予約数26万3285人と前年同期比12%増。国内線予約数は1%増の127万1973人。
日航の国際線予約数5%増、26万8694人。国内線の予約数は92万3597人と2%減少。
・資生堂 <4911> [終値3000.5円]2015年4-6月期決算、連結最終損益36億円の黒字(前年同期は17億円の赤字)。
訪日外国人の需要増で高価格帯の化粧品販売が伸び、消費増税後の不振に苦しんだ前年同期から急回復。
・すかいらーく <3197> [終値1794円]8月、主力ファミリーレストラン「ガスト」の全店で
平日夕方にビール割引き価格で販売。社会人らが気軽に飲酒楽しむ「チョイ飲み」需要取り込む。(1日 日経新聞)
・日本年金機構の年金個人情報流出事件めぐり、
サイバー攻撃やウイルス感染に即応するための職員用マニュアル存在せず。
危機回避の方針定まらず、ネット回線遮断などウイルス感染時の初動対応が極端に遅れる。
・米自治領プエルトリコが財政破たんまで秒読み段階に。
プエルトリコは3日支払期限の債務のうち約5800万ドル(約72億円)の支払いは行わないと表明、
金融市場では債務不履行(デフォルト)が確実視されている。
プエルトリコの債務総額は約730億ドル(約9兆円)で「第2のギリシャ」ともいわれ、市場への悪影響懸念。
米市場最大の自治体の財政破たん招いたミシガン州デトロイト市の180億ドルの4倍以上。(3日 産経新聞)
・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉、大筋合意見送り。閣僚会合、新薬・乳製品で溝。月内再協議に意欲も。
・中国国家統計局と中国物流購買連合会1日、7月の景況感示す製造業購買担当者指数(PMI)50.0に。
6月は50.2で、下落は半年ぶり。小規模企業の悪化目立つ。(2日 産経新聞)
・仮想通貨「ビットコイン(BTC)」の世界最大取引所「マウントゴックス」(東京)から
計約65万BTC(31日現在で231億円相当)流出事件、トップの内部犯行が強まった。
・ベネッセHD <9783> [終値3345円]2015年4-6月期最終損益4億円の赤字(前年同期は136億円の赤字)。
主力通信教育事業の会員数は前年同期比26%減少響く。(1日 産経新聞)
ここから【コロ朝プレミアム】に掲載
http://kabucoro3.toypark.in/index.html
【コロ朝プレミアム】の記事例載せました
http://www.koronoasa.com/blog2/
レーティングの続きは こちらから
https://www.directform.info/rdr.do?id=4672
週末の【銘柄研究】3月配信
・カリスマが去る時 社長交代、リスク化チャンスか。
経営者の交代は重要な投資材料。
ソフトバンク <9984> [終値6881円]今春米グーグルから引き抜いた副社長のニケシュ・アローラ氏(47)を、
「後継者候補として最重要の人材」と紹介。165億円超の巨額報酬も支払う。
5/11の発言後、株価は4日続落。株価を見る限り、後継指名には好意的な見方ばかりとは言えない。
スズキ <7269> [終値4320.5円]カシオ <6952> [終値2473円]など社長交代後株価一時低迷。
企業の行方を大きく左右する経営の継承。投資には企業が「継ぐ力」を備えているかどうかの見極めが欠かせない。
・カリスマが去る時 継承は一日にしてはならず。
後継者の資質、継承の成否を見極めるポイントを探る。
後継1人に絞らず、部門の長が「経営者」。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)は公開選抜、有望株競わせる。意中の人失い、育成ふりだしも。
・社長の在任期間が長い企業では継承リスクが注目。
サンリオ <8136> [終値3450円]辻信太郎社長 在任時期1960年8月
日本電産 <6594> [終値11105円]永守重信社長 1973年7月
ニトリ <9843> [終値11130円]似鳥昭雄社長 1978年5月
コスモス薬品 <3349> [終値15950円]宇野正晃社長 1983年12月
日清食品HD <2897> [終値5590円]安藤宏基社長 1985年6月
ソフトバンク <9984> [終値6881円]孫正義社長 1986年2月
・カリスマが去る時 カリスマ後の成長どう描く。
チームで挑む:強力なリーダーが退いた後、独創的な発想力や決断力などで直ちに代替できる人材がいなければ、
経営陣や従業員で力を合わせていく方法が現実的。
仕組みで残す:カリスマの発想や仕事の進め方などを
「仕組み」に置き換えて固定化し、着実な成長につなげている企業も。
変化を恐れず:後を継ぐ経営者は引き継ぎべきもの、変えるべきものを冷静に仕分けする能力が求められる。
・市場関係者の注目度が高い2015年の新社長
三井物産 <8031> [終値1611.5円]安永竜夫社長
カドカワ・ドワンゴ <9468> [終値1470円]川上量生社長
ホンダ <7267> [終値3979.5円]八郷隆弘社長
タカラトミー <7867> [終値684円]ハロルド・ジョージ・メイ社長
味の素 <2802> [終値2852.0円]西井孝明社長
・カリスマが去る時 隠れた実力派は-社長の通信簿 データで選んだ「社長力」ランキング
2011年〜12年就任:富士重工 <7270> [終値4585.0円]吉永泰之社長 総合スコア59
MonoteRO <3064> [終値6530円]鈴木雅哉社長 58
TPR <6463> [終値3635円]山岡秀夫社長 56
09年〜10年就任:東京センチュリーリース <8439> [終値4205円]浅田俊一社長 58
ディスコ <6146> [終値9590円]関家一馬社長 54
カルビー <2229> [終値5530円]伊藤秀二社長 53
06〜08年就任:カカクコム <2371> [終値1973円]田中実社長 54
ヒューリック <3003> [終値1227円]西浦三郎社長 51
沢井製薬 <4555> [終値7590円]沢井光郎社長 50
05年以前就任:ガンホー・オンライン <3765> [終値412円]森下一喜社長 54
アインファーマシーズ <9627> [終値5890円]大谷喜一社長 45
みらかHD <4544> [終値5710円]鈴木博正社長 44
・先週(7/27〜31日)の上海株式市場で上海総合指数は週間で10%下落。
株価急落が始まった6/28〜7/3日以来の大きな下げ幅に。上海総合指数は7/27に約8年5ヵ月ぶりの下落率記録。
事前に組んだプログラムに従い、1秒間に数千回の売買注文を出し細かいさやを取る
超高速取引(HFT ハイ・フリークエンシー・トレーディング)は米国含むグローバル市場でも一部批判の声。
相場乱高下招いた要因として、中国でもターゲットになった。
上海株式相場は今週も波乱の予感漂わせている。
・米連邦準備理事会(FRB)7/29、米連邦公開市場委員会(FOMC)開き実質ゼロ金利政策の維持決めた。
「米景気の緩やかな拡大が続いている」との認識改めて示した。
利上げに関する方向感は見えにくく、市場も利上げ時期を捉えきれずにいる。
全体として文言は小幅の修正にとどまった。
FRBはサプライズを最小限に抑えたいとされているだけに
「9月利上げシナリオ」に向かうならば今回のFOMC声明で一段と踏み込んだ内容になると市場は想定していた。
市場はやや利上げ時期が後退したと受け止め7/29の14時の公表直後は「株高・債券高・ドル安」に傾く。
・発掘実力企業:ネット社会を支える(9)データセクション <3905> [終値713円]
データの収集量に加え、需要に応じてあらゆる情報を抽出する技術の高さに強みがある。
市場の声を商品開発に役立てるだけでなく、ビッグデータを活用する新たな分野の開拓にも積極的。
「株価を予測する試み」も始めている。ファイブスター7/31に募集、8/28から投資信託運用開始予定。
・会社がわかる 特集ダイキン工業 <6367> [終値8020円]空調機器売上高世界トップめざし、布石打つ。
現状3位、5年後照準合せ、成長余地のある北米と東南アジアに力入れる。
日本で培った省エネ技術や環境配慮の技術てこに、世界で売り込みかける戦略。
連結業績、2016年3月期純利益1300億円と3年連続で過去最高更新する見通し。売上高も2兆円乗せ目指す。
・2010年から交渉重ねてきた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の大筋合意見送られた。
こう着感強まる株式相場の中で、期待先行で関連株が関心集めてきただけに、
週明けは先回りして買われた銘柄に反動売りが出そう。
大筋合意に至れば安倍晋三内閣支持率も上向き、日本の構造改革が大幅に進むとの期待から
海外勢の日本株買いに弾みがつくと思われていた分、市場の落胆は免れない。
・先週の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が週間で、122ドル高と2週ぶりに上昇。
米連邦公開市場委員会(FOMC)では9月利上げシナリオを警戒していた一部投資家は
FOMC声明の直前に株式の空売りで待ち構えており、ポジションの買い戻しも株価の押し上げ要因となったよう。
利上げ局面控え、上値追う材料に乏しい状況が続きそう。
・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は中国株の動向にらみながら神経質な展開に。
2万0500円挟み一進一退繰り返すとの声多い。
今週はトヨタ <7203> [終値8253円]ソフトバンク <9984> [終値6881円]など主要企業の決算発表。
「業績をもとに期待先行で割高になった銘柄から割安な銘柄に入れ替える動きが一段と強まりそう」との声も。
海外では7日に7月の米雇用統計発表。週後半にかけては様子見ムードが強まりそうだ。
・Wall Street:今週の米株式相場では重要指標の公表が相次ぐ。
米サプライマネジメント協会(ISM)の景況感指数や個人消費関連指標から始まり、
7日には7月の米雇用統計の公表が控える。
「9月利上げ」シナリオ読み解く上で注目度はいつにも増して高い。
7月の雇用統計は非農業者部門雇用者数が前月比20万人増、失業率は横ばいの5.3%が見込まれている。
米主要企業による2015年4-6月期決算はほぼ終盤に差しかかる。
・ランキング:株価に割安感がある主な新興企業ランキング 新興2市場上場、時価総額100億円以上対象。
1位八千代工 <7298> [終値1066円]予想PER5.45倍
2位ヨシコシ <5280> [終値1288円]5.46倍 3位富士テクニカ宮津 <6476> [終値795円]5.74倍
12位寺崎電産 <6637> [終値1265円]7.23倍 医療関連など新規事業カギ
13位ノジマ <7419> [終値1400円]7.23倍 携帯販売会社買収で収益拡大
32位ミクシィ <2121> [終値5370円]8.70倍 公募増資で軟調、決算待ち。
37位リーガルコーポ <7938> [終値390円]8.79倍 訪日客取り込みが焦点。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要24の株価指数のうち13指数が上昇。(ギリシャは休場)
上昇1位ブラジル週間騰落率3.3%(14年末比騰落率1.7%)2位オーストラリア2.2%(5.4%)3位カナダ2.0%(▲1.1%)
4位アルゼンチン1.8%(29.4%)9位米国0.7%(▲0.7%)11位日本0.2%(18.0%)
下位24位上海▲10.0%(13.3%)23位香港▲2.0%(4.4%)22位ベトナム▲1.6%(13.8%)
21位フィリピン▲1.5%(4.4%)20位台湾▲1.2%(▲6.9%)
2014年末比騰落利率 1位アルゼンチン29.4% 2位フランス19.0% 3位日本18.0% 4位ドイツ15.3%
5位ベトナム13.8% 6位上海13.3%
最下位インドネシア▲8.1% 24位台湾▲6.9% 23位トルコ▲6.8% 22位タイ▲3.8%
21位カナダ▲1.1% 20位米国▲0.7%
・後悔したくないIPO投資。
株式市場にデビューした「新規株式公開(IPO)銘柄」の人気高まる。
初値の公開価格超えが相次ぎ、今年のIPO社数は8年ぶりの高水準となる。
一方、思わぬ業績修正などで株価変動が大きい。IPO投資のポイント。
IPO社数7月末までで49社、初値が公開価格上回ったのは44社。
リクルートHD <6098> [終値3910円]西武HD <9024> [終値2841円]など規模が大きく、知名度も高い点が共通。
「上場前の期待が過度の大きくならない分、上場後の投資でも成果に期待が持ちやすい」と。
初値が高騰する銘柄は業績の成長期待の高さもさることながら、「公開価格が10億円に満たないケースが多い」。
一旦売りが膨らみだすと流動性が低いだけに下げ止まりにくい構図。
初値が高騰した銘柄にはどのタイミングで投資すべきか。「最低でも上場後、最初の四半期決算は見極めたい」。
1年ほど冷却期間が必要との声もある。 (日経ヴェリタス)
・炭素繊維メーカーが自動車向け炭素繊維事業強化に乗り出す。
三菱ケミカルHD <4188> [終値810.0円]傘下三菱レイヨン、
ドイツに生産拠点新設、炭素繊維複合材料の成形に使うシート状中間素材(ノン・クリンプ・ファブリック)増産。
東レ <3402> [終値987.4円]米子会社・ゾルテックの生産能力を2020年までに現有の年産約1万3000トンから倍増へ。
帝人 <3401> [終値453円]
米ゼネラル・モーターズ(GM)と熱可塑性CFRPの共同開発進めており、GMから素材認定取得。
・昭和電工 <4004> [終値153円]リチウムイオン二次電池(LIB)部材の生産増強に乗り出す。
車載用LIBメーカーからの受注増を生産能力増で取り込む。(日刊工業新聞)
・台湾人の日本での2014年旅行消費額は3544億円と中国の5583億円に次ぐ2位。医薬品や化粧品、お菓子などが人気。
台湾人旅行者は地方への個人旅行も多く。リピート率も高い。
・シャープ <6753> [終値164円]7/31、収益悪化している液晶事業の分社化検討。中国市場減退、2ヵ月で戦略転換。
・ソフトバンク <9984> [終値6881円]7/30〜31日開いた法人向けイベント「ソフトバンクワールド2015」で、
スマートロボット、人工知能(AI)、IoT(インターネット・オブ・シングス)の3分野に注力していく方針。
・IT(情報技術)サービス大手2015年4-6月期決算、大手10社のうち8社が増収増益。
社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度など公共分野、製造業のIT投資拡大寄与。
・大手電力9社、2015年4-6月期連結決算、原油安で火力発電用の燃料費減が利益押し上げ、経常損益6年ぶり全社黒字。
・ITホールディングス <3626> [終値2840円]傘下TISとクオリカ、
工場の生産設備から稼働データ集め、分析、製造装置などの故障予知し散らせるサービス始める。
・カネカ <4118> [終値895円]7/31、ナノ炭素材料の多層グラフェンを粒子加速器向けに製品化。
8月から高エネルギー加速器研究機構に農集始める。
厚さ1マイクロメートル程度で高品質な多層グラフェン製品化は世界初。
・旭硝子 <5201> [終値727円]オランダとベルギーにある建築用ガラス加工工場の閉鎖検討。
欧州拠点を集約で、効率よく生産できるように。構造改革進め、欧州ガラス事業の収益改善目指す。
・帝人 <3401> [終値453円]病院内の物品の自動管理システム開発。
ICタグを高精度に読み取るシート状のアンテナ活用、物品データ集める。
使った医療器具をリアルタイムに把握、在庫管理に生かすなどの利用法提案。(日経産業新聞)
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第三者割当
中部飼料 <2053> [終値1063円]3836400万株 1064円 8/21 割当先 伊藤忠燃料など計6先
株式分割
スターティア <3393> [終値2002円]9/30 1株→2株
自己株処分
インフォメーション・ディベロップメント <4709> [終値986円]
9万9900株 1000円 処分日8/17 処分先 資産管理サービス信託銀行
パラカ <4809> [終値1620円]25万株 1462円 処分日8/17 処分先 三井住友信託銀行
三菱重工 <7011> [終値656.2円]618万3000株 707円 処分日8/28 処分先 日本マスタートラスト信託銀行
新規公開株
銘柄 コード 市場 発行株数 公募価格 主幹事証券 注目度
8/4 PCIホールディングス <3918> マザーズ 414,000株 2,530円 みずほ他 注目度 B
事業内容:ソフトウエア開発(組み込み系システム・業務系システム)、
自社ソリューションの開発・保守およびIT(情報技術)技術者の派遣などの情報サービス
8/5エスケーホーム <1431> Qボ 172,500株 800円 岡三他 注目度 C
事業内容:注文住宅の企画、設計、販売、施工、監理を主な事業内容とする
一戸建て住宅事業および付随する不動産販売事業など
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(今日の一言)
海外NY株式市場は、3主要指数とも下落。
原油安が足かせとなり、石油大手のエクソン・モービルとシェブロンが大幅安。
原油価格も一段安となり、エネルギー株が大幅下落となり、全体の足を引っ張った。
アップル(-0.87%)グーグル(-1.10%)ヤフー(-2.00%)フェイスブック(-1.26%)アリババ(-2.03%)
ネットフリックス(+2.47%)アマゾン・ドット・コム(-0.11%)バイオジェン(+0.56%)
ラッセル2000(+0.54%)HTG(ハイイールドファンド)(-0.17%)NBI(バイオテクノロジー株指数)(+0.95%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約68億株、7月月初平均約67億株を上回る。
週間ではダウ工業株30種平均は0.7%高、ナスダック指数は0.8%高、S&P500種も1.2%高、ともに2週ぶりの反発。
7月月間ベースではダウ工業株30種平均は0.4%高、
ナスダック指数は2.8%高、S&P500種も2.0%高、ともに2ヵ月ぶりの反発で取引終了となった。
欧州株式市場の主要3指数は4営業日続伸。
中国経済の先行き懸念から、銅価格が下落、商品(コモディティー)関連や鉱業株売られる中、
M&A(買収・合併)関連や好決算銘柄が相場押し上げ。
ギリシャ取引所の再開は週明けの8/3となったようです(6/29から取引停止)。
週末の東京株式市場で日経平均は小幅ながら続伸。
東証1部出来高は25億7185万株、売買代金は3兆171億円。
騰落数は値上がり1235銘柄、値下がり540銘柄、変わらず114銘柄に。
4-6月期決算発表が本格化。
7/31は第一のピーク、第2のピークは8/7になってきます。
短期の値幅取りは一部市場の決算プレーに移ってしまい、新興市場の出番がなしといったところも・・・
逆を考えれば来週中は、新興市場の仕込み場とも考えられます。
週間ベースで日経平均株価は0.2%高、TOPIXは0.2%高、ともに2週ぶりの反発。
マザーズ指数は3.2%安、2週続落。
日経ジャスダック平均は1.3%安、東証2部は1.2%安、ともに3週ぶりの反落で終了。
7月月間ベースで日経平均株価は1.7%高、TOPIXは1.8%高、ともに2ヵ月ぶりの反発。
マザーズ指数は2.4%安、4ヵ月ぶりの反落。日経ジャスダック平均は2.7%高、6ヵ月続伸(累計18.5%高)。
東証2部は1.8%高、9ヵ月続伸(累計24.8%高)で終了した。
決算発表は7日、第2のピークとなります。
8月の相場になります。
8月の相場の傾向としては、ここ5年間は日経平均株価の騰落は、1勝4敗と不調。
月の前半高、後半安の傾向。
10年間では4勝6敗、2000年以降では、6勝9敗、12ヵ月中10位(同率10位9月、1位2月、最下位7月)。
1949年からですと36勝30敗で同7位(1位は1月、最下位9月)となってます。
9月は怖い月となりますので、8月は前半でポジション軽くして急落時に買えるような余裕を持っていきましょう。
2022年冬季五輪の開催が決定いたしました。
日本スキー場開発 <6040> [終値5900円]材料出尽くしになるのか、続伸になるか注目。
ただどこかで下落した時は、今後話題になる場合が多くなってきそうですので、注目しておきましょう。
スキー場造成とか、建設機械需要も伸びて来そうなところも。
コマツ <6301> [終値2295.0円]日立建機 <6305> [終値2065円]カナモト <9678> [終値3010円]ウオッチも?!
三井住友銀行 <8316> [終値5544.0円]
米シリコンバレーでベンチャー企業の支援手掛けるブラグアンドプレイと提携。
同社が主催するベンチャー育成プログラムに参画、優れた技術持つ企業と組みやすくなる。
金融とIT(情報技術)融合する「フィンテック」への関心高まる中、新金融サービスにつながる技術の発掘目指す。
三井住友と提携しているGMO-PG <3769 [終値4065円]ようやく押し目が来たようなところにも・・・
みずほFG <8411> [終値267.9円]31日、
オリコ <8585> [終値227円]の出資比率を現行の約22%から49%まで引き上げると発表。
金融とIT(情報技術)が融合するフィンテックの進展踏まえ、ビッグデータの共同活用など連携深める狙い。
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