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扉を開いて(中銀VS.市場)

2015年11月1日(日)はれ

・中銀VS.市場 決戦は12月へ 緩和巡り攻防
 10/27〜28日米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明は、「次回会合での利上げが適切か、進展見極める」と
 タカ派色強くにじむものの「利上げは年内見送り」に傾いていたはずの市場に大きな動揺はなく。
 キーワードは「予見可能性」。
 市場が投げかけてくる高めの期待をいかに打ち返すか。次々と打順が回ってくる主要中銀にとって、
 それぞれが節目迎える年末が、次の勝負どころになる。

・中銀VS.市場 政策、対話でかじ取り。
 米国、年内利上げ再挑戦。雇用の伸び減速、ドル高も悩みの種。
 12/15からの次回会合で「利上げが適切か、雇用と物価見極める」と踏み込んだ米連邦準備理事会(FRB)。
 強いメッセージで、市場関係者の5割弱が12月の利上げ織り込むところまで来た。
 逆に言えば、まだ5割。利上げ前提となる経済環境は安定を欠いている。
 12月に利上げに踏み切るなら、残り1か月程度で地ならしする必要がある。
 クライマックスは12/3のイエレン議長による米議会証言、そして同月4日発表の11月分の米雇用統計。

・中銀VS.市場 欧州-ユーロ安へ誘導。
 ディスインフレ定着懸念 焦点は具体的な緩和策。
 12/3欧州中央銀行(ECB)次回理事会では追加緩和を
 「やる」「やらない」ではなく、「何をやるか」が焦点に。
 ドラギ氏の魔術は「期待の先食い」リスクもはらみ、対話の難易度は上がっている。

・中銀VS.市場 次ぐ神経戦 日本-追加緩和カード温存「物価基調変わらず」鈍い賃金改善懸念。
 政府は年内にも2015年補正予算案を策定する見通しで、財政政策と歩調を合わせた政策動員も想定。
 足元では安定している為替の動きも踏まえ、年末から年明けの動きが焦点に。

・中銀VS.市場 中国・新興国-悲観と楽観交錯。世界経済の減速要因か、通貨安正当化の口実か。
 資本流出で事故機通貨安が進めば物価上昇圧力が増し、
 景気を犠牲にしても利上げで通貨防衛とインフレ制御に対応せざるを得ない。
 今後はますます、新興国の政策運営の巧拙が問われる。
 
・日米欧の中央銀行はともに、10月の政策決定会合では具体的な政策変更には踏み込まず。
 世界の市場関係者は、引き続き金融政策の動向注視することになりそう。
 12月上旬から中旬にかけて、最大のヤマ場に。
 欧州中央銀行(ECB)が3日に理事会、15〜16日には米連邦準備理事会(FOMC)。
 ほぼ同じ時期にECBが追加緩和、FRBが利上げに動く可能性がある。
 日本株は当面割安感の強い日本株への見直し買いが期待できる。
 8月から広がっていた投資家の過度な不安心理は、10月初旬から徐々に薄らいできている。
 「年内もしくは年明けにも日経平均株価は2万円台回復する可能性が十分ある」との声も。
 問題はその先。12月に各中銀の政策決定会合がい一巡し、
 年が明けると、日本株投資家の関心は金融政策から来期2017年3月期の企業業績に移りそう。
 円安の進展が業績拡大支える今期16年3月期比、来期の増益率は鈍化必至。
 外国人投資家の資金流入も細るとすると、株式需給面では不安要素多く。
   
・日銀 <8301> [終値46000円]10/30の金融政策決定会合で追加緩和見送り、円相場や日本株は荒い動きに。 午後0時22分の発表直後、円高・株安が進んだが、その後一転円安。株高に傾いた。
 荒い値動きが一段落した後、円相場は一時1ドル=121円台に戻し、
 日経平均終値で2か月ぶりに1万9000円台回復。
 米国で今後発表される経済指標が強い内容なら、年末に向けて円安と株価の戻り試す展開も。

・日本郵政 <6178> [売出価格1400円]ゆうちょ銀 <7172> [売出価格1450円]
 かんぽ生命 <7181> [売出価格2200円]が4日、東証1部に株式上場。
 売り出し価格は3社とも仮条件の上限で決まり、高い配当利回りや割安さに対する個人投資家の評価裏付け。
 野村証券 <8604> [終値765.6円]SMBC日興証券、みずほ証券 <8411> [終値250.3円]
 新規口座開設件数が、通常の2〜3倍にのぼる。
 「3大都市圏より地方の需要が強く、新規資金も多かった」大和証券 <8601> [終値832.1円]。
 需給面では、指数への組み入れが後押し材料。
 東証株価指数(TOPIX)に翌月末組み入れ、約1100億円の買い需要と試算。
 米MSCIや英FTSEなどの指数にも採用される見込みで、上場半年以内に約2000億円の買いが期待できる。

・民生電機大手3社、決算でそろう。
 ソニー <6758> [終値3480.0円]エレクトロニクス事業の改革がヤマを越え、画像センサーで攻めの姿勢。
 パナソニック <6752> [終値1435.0円]一段と成長目指し、M&A(合併・買収)も視野。
 シャープ <6753> [終値133円]主力の液晶事業不振が続き、再建の道のりは厳しい。

・中国経済の減速で日本の鉄鋼メーカーの業績が急速に悪化。
 新日鉄 <5401> [終値2471.0円]JFEHD <5411> [終値1916.0円]神戸鋼 <5406> [終値154円]3社、
 2016年3月期通期の業績予想を下方修正。前期まで回復軌道描いてきた鉄鋼各社の業積は曲がり角迎えた。

・ファナック <6954> [終値21555円]2016年3月期連結純利益、想定減益幅縮小する上方修正発表。
 前期比22%減の1625億円となりそうで、従来予想30億円上回る。
 スマートフォン(スマホ)特需で工作機械販売が想定より改善する。
 市場では16年にアップルが売り出す「iPhone7」製造用ロボドリル需要が起きているとの見方広がる。

・災害に備える。洪水:古河電池 <6937> [終値854円]水で充電する蓄電池を自治体に販売。
           セコム <9735> [終値8117円]交通網の寸断予測を企業や自治体に配信。
           日本ヒューム <5262> [終値771円]地下の排水溝の集中豪雨対策工事
           文化シャッター <5930> [終値942円]マンションや住宅向け防水シャッター
           大成建設 <1801> [終値790円]鹿島 <1812> [終値697円]ともに鬼怒川堤防復旧
           ウェザーニューズ <4825> [終値3905円]集中豪雨予測し交通機関に配信

・災害に備える。地震:東鉄工 <1835> [終値2623円]JRの駅の地震対策工事
           太平洋セメント<5233> [終値400円]がれきを有償で引き取りセメント原料に
           カナモト <9678> [終値2453円]建機レンタル。東北地方の復興需要に強み
           岡部 <5959> [終値969円]マンションの耐震性高める建材
           澁澤倉庫 <9304> [終値309円]大規模な道路寸断で航空便輸送に特需。

・災害に備える。噴火:興研 <7963> [終値1693円]自治体や消防向けに防毒マスク。
           重松製作所 <7980> [終値1693円]防塵マスクは「PM2.5」ようにも特需。
           ダイワボウHD <3107> [終値239円]マスク向けに不織布製造。感染症対策にも。
           応用地質 <9755> [終値1560円]火山活動の監視、噴火予知。

・災害に備える。感染症流行:大幸薬品 <4574> [終値1904円]空間除菌剤の「クレベリン」販売拡大
           明治HD <2269> [終値9590円]インフルエンザ流行ではうがい薬「イソジン」特需
           UNNファーマ <4585> [終値1655円]バイオ医薬製造。インフルエンザワクチン主力
           中外薬 <4519> [終値3910円]インフル薬「タミフル」製剤
           栄研化学 <4549> [終値2127円]検査薬大手。中東呼吸器症候群(MERS)検査法開発
           プレシジョン・システム・サイエンス <7707> [終値647円]
           ウイルス遺伝子診断装置開発

・発掘実力企業:ネット社会を支える() <> [終値円]

・会社がわかる 特集 <> [終値円]

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は1万9500円前後まで上値を試す展開か。
 日米の金融政策イベント通過し、国内企業の決算に注目集まる。
 好決算が続くようなら、さらに買い安心感が広がる可能性が高い。
 先週末の日経平均株価終値は1万9083円とほぼ2か月ぶりに1万9000円台回復。
 チャート上の節目である200日移動平均(1万9210円)に迫る。
 この水準を上回れば、一段高への勢いがつく。エンジンは主力企業の決算発表。
 4日には日本郵政 <6178> [売出価格1400円]ゆうちょ銀 <7172> [売出価格1450円]
 かんぽ生命 <7181> [売出価格2200円]の大型上場も控える。
 「株価が強い動きをすれば、相場も好感しそうだ」と指摘。
 6日には10月の米雇用統計の発表控えるだけに週後半にかけて次第に投資家の様子見姿勢が強まりそう。

・Wall Street:今週の米株式相場は相次ぎ発表される経済指標の結果にらみなが
 緩やかに上昇しそう。市場は週末6日に控える雇用統計に注目。
 株式市場では米景気の強さを意識した買いが入る一方、
 年内の利上げで資金流入が細ることに対する警戒感も根強い。
 週明け2日にまず10月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数発表。
 新興国中心とした景気減速やドル高の影響が懸念材料。
 4日には9月の米貿易収支は拡大傾向にある。

・ランキング:日経平均高値の6/24以降の株価上昇率ランキング。
 時価総額1000億円以上の上場企業(金融・証券のぞく)対象。
 
 1位オカモト <5122> [終値1099円]6/24からの上昇率 137.88% 訪日客の需要がけん引。
 2位ダイキョーニシカワ <4246> [終値6470円]62.36% 3位雪印メグ <2270> [終値2523円]60.8%
 6位新日鉄住金ソリューション <2327> [終値5930円]44.28% 国内企業のシステム投資活発。
 15位カカクコム <2371> [終値2274円]24.6% 「食べログ」会員数が急増。
 20位日本写真印刷 <7915> [終値2646円]22.9% 産業資材の伸びに期待。

・べクトル <6058> [終値1924円]広報代理を手掛ける既存のPR事業に加え、動画配信サービスが好調。
 イベントや商品の紹介動画を制作・配信する専門会社「ビデオワイヤー」6月に設立。
 顧客企業の記者会見発表会やファッションショーといったイベント撮影、
 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で広げる仕組み。
 動画サービスは1年目で試用期間の今年は単価100万〜200万円程度で提供、300件ほどの受注見込む。
 来期以降は単価も高まり、PR事業に次ぐ主要事業になってくる。
 会社全体では21年2月期に営業利益100億円(今期予想17億円)目標。
 PRなど既存事業を60億円、動画サービス含む新規事業40億円に成長させる計画。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち19指数が下落。

上昇1位アルゼンチン週間騰落率10.0%(14年末比騰落率45.3%)2位日本1.4%(9.4%)
 3位ベトナム0.9%(11.3%)4位ドイツ0.5%(10.7%)
下位25位インドネシア▲4.3%(▲14.8%)24位ブラジル▲3.6%(▲8.3%)
 23位ロシア▲3.1%(6.9%)22位カナダ▲3.0%(▲7.5%)21位インド▲3.0%(▲3.1%)

 2014年末比騰落利率 1位アルゼンチン45.3% 2位フランス上海14.6% 3位ベトナム11.3% 
 4位ドイツ10.7% 5位南アフリカ9.9% 6位日本9.4%
 
 最下位ギリシャ▲15.1% 24位インドネシア▲14.8% 23位ブラジル▲8.3% 
 22位台湾▲8.1% 21位カナダタイ▲7.5% 21位トルコ▲7.4%

(日経ヴェリタス)

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