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ドラギショック

2015年12月4日(金)晴れ

・東芝 <6502> [終値305.6円]富士通 <6702> [終値631.9円]
 ソニー <6758> [終値3167.0円]のパソコン部門だ独立したVAIO(長野県安曇野市)の3社、
 パソコン事業統合する検討へ。実現すれば国内シェア3割で首位浮上。生き残りをかけて結集する再編に発展も。

・自民党税制調査会、消費税率10%に引き上げる2017年4月から、自動車購入時の税金を軽くする検討へ。
 低燃費車買えば、税負担軽くなる。

・欧州中央銀行(ECB)3日の理事会で追加の金融緩和に踏み切ることを決めた。
 国債など大量に買い取る「量的金融緩和」延長。
 新興国の景気減速で欧州経済が打撃を受けないように先手。
 一方、米連邦準備理事会(FRB)は月内に9年ぶりの利上げに踏み切る可能性示唆。
 ECBは域内の金融機関から国債などのユーロ建てか債券を毎月600億ユーロ(8兆円弱)のペースで買い取っている。
 「少なくとも2016年9月」までとしていた実施期間を「少なくとも17年3月」に先延ばし。
 購入金額は600億ユーロで据え置く。
 ユーロ圏の物価上昇率見通しは9月時点1.1%から1.0%に下方修正。 (▲)

・国内石油元売り首位JXホールディングス <5020> [終値516.8円]3位東燃ゼネ石 <5012> [終値1200円]3日、
 経営統合で大筋合意。2017年4月の統合目指す。

 (日経1面)

・欧州中央銀行(ECB)理事会、事前予測ほど大きな緩和策にはならず、市場では失望広がる。
 「景気の先行きリスクが大きい」と主張するドラギ総裁らと、
 「景気は緩やかに回復しており、緩和策は不要」とみるドイツの溝は埋まらず。
 今回は月額の買い取り額の拡大や「マイナス金利」の大幅な上乗せも見送られた。
 発表受け、ユーロは対ドルで一時1ユーロ=1.08ドル台後半に急上昇。
 欧州株式市場ではドイツの株価指数DAXの下落率は一時3%超に。

・米連邦準備理事会(FRB)イエレン議長3日、上下両院合同経済委員会で証言、「先行きも緩やかな成長が続く」と、
 米景気拡大の持続力に自信。12/15〜16日米連邦公開市場委員会(FOMC)で、9年ぶりの利上げに踏み切る見方強まる。

・自民・公明両党は3日、消費税への軽減税率導入に伴う事業者の経理方式の全容固めた。
 10%に増税する2017年4月には今の請求書に近い簡易方式採用。
 中小・零細企業には「みなし納税」も認めるが、益税や税逃れへの懸念も。

・伊藤忠商事 <8001> [終値1525.5円]2018年3月末までに全社員の4人に1人にあたる1000人で中国語話せるように。
 年に数億円投じて研修義務付けるなどして育てる。
 日本企業で最大級の中国語人材抱えることで、中国事業の基盤固める。

・防衛関係費、2016年度に初めて5兆円突破。
 在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)は日米間の開き大きく、詰め急ぐ。

・厚生労働省、中高年の退職予定者向けの人材バンク創設。
 再就職支援手掛ける産業雇用安定センターに転職希望する人の経歴などの情報登録、
 経験豊かな人材を必要とする企業に紹介。

・厚生労働省3日、賃金動向調査、2015年1人平均賃上げ額は月額5282円。前年比28円増、1999年以降で最も多く。
 「賃上げ率」は前年比で1.9%、政府目指す3%程度からは遠く。

・ロシア・プーチン大統領3日、今後の施政方針示す年次教書演説。「ロシアは対テロで指導力発揮している」と主張。
 トルコがロシア軍機撃墜した事件について「後悔させる」と述べ、非難強めた。
 原油安などによる経済的な苦境認めたうえで、対テロ含む課題示し、国民の団結求めた。

・中国で自動車市場が復調しつつある。
 日産 <7201> [終値1295.0円]11月新車販売(小売り台数)前年同月比21.9%増の12万2700台と大幅増。
 マツダ <7261> [終値2635.5円]10.3%増、トヨタ <7203> [終値7827円]13.5%増、
 ホンダ <7267> [終値4089円]32.7%増、日系大手4社がそろって2ケタ増となるのは2013年12月以来、約2年ぶり。
 10月からスタートした排気量1600CC以下の小型車に対する減税措置が効く。 (〇)

・ビックカメラ <3048> [終値1128円]4日、中国の家電量販店2強の一つ、国美電器と組みインターネット通販始める。
 国美の通販サイトにビックが出店、デジタルカメラや理美容家電など商品450点取り扱う。 (〇)

・シャープ <6753> [終値129円]液晶パネルの在庫圧縮。
 2016年3月期末までに1000億円規模と15年9月期末比で2割減。資産の整理による財務体質の改善急ぐ (▲) 

・双日 <2768> [終値278円]鉄道車両の保守・点検事業に参入。
 カナダ・キャドレイルウェイ(ケベック州)の株式41%を11月取得。数十億円投資。米国市場開拓へ。 (〇)

・ニトリHD <9843> [終値10340円]通常より価格高めにした雑貨の独自ブランド「ニトリクオリティライン」拡充。
 2017年2月期中に専用売り場の導入店舗を国内の半分弱の150店に増やす。

・海外投資家、成長期待が強く割安な中小型株に資金シフト。
 日経平均2万円前後に上昇し、一段高見込みにくくなる中、海外勢はより上昇余地の大きい銘柄に関心移す。

・東証投資主体別売買動向(週間)11月第4週、外国人6週連続買い越し(7億円)
 個人9週連続売り越し(230億円)信託銀行、5週ぶり買い越し(247億円)

・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、11月第4週、
 外国人5週連続買い越し(40.32億円)、個人5週連続売り越し(34.63億円)

・東証投資主体別売買動向(週間月間)11月、
 外国人3ヶ月連続買い越し(8166億円)個人2ヶ月連続売り越し(9151億円)

・日銀 <8301> [終43000円]株価指数連動型上場投資信託(ETF)369億円買い入れ。
 買い入れ額は前回(11/30)の362億円から7億円増。今年の買い入れ額は計2兆8480億円。

・米ヤフー、広告や検索など中核のインターネット事業の売却検討へ。
 投資会社のような業態で生き残る道も選択肢に入ってきた。

 (日経新聞)

・政府3日、2016年度予算案の一般会計総額を97兆円前後とする方向で調整。当初予算として4年連続で過去最大更新。

・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が3日夜、目的地の小惑星「リュウグウ」に向かうため、
 地球の引力利用して軌道を変更。

・国際協力銀行(JBIC)3日発表、2015年度の海外直接投資アンケート、
 今後3年程度で見た有望な投資先はインドが2年連続の首位(40.4%)。2位インドネシアと中国が38.8%で並ぶ。

  (産経新聞)

・東プレ <5975> [終値2770円]2016年内めどに広島事業所(広島県東広島市)を冷凍車専用工場へ。
 高機能な冷凍車の需要が国内で拡大していることに対応。現在比2割程度多い年4000台規模に拡大。 (〇) 

・MUTOHホールディングス <7999> [終値297円]光造形機開発。直径0.3mmの針状造形物ができる精細さ売り。
 工業製品や歯型などでの活用想定。約70万円、年間200台販売、売上高1億5000万円目指す。

・セイコーエプソン <6724> [終値1979円]約10年ぶりに原子発信器の新製品開発、2016年に量産始める。
 従来品比16分の1と大幅に小型化。内外の基地局需要狙う。

・ブイキューブ <3681> [終値1900円]海外のITサービス事業拡大。
 シンガポール子会社の製品利用、中国の塾や大学に情報通信技術(ITC)化に対応、東南アジア各国でも顧客開拓。
 2015年12月期海外売上高は前期比1.8倍弱の12億円の見込み。16年12月期はその倍目指す。 (〇)

 (日刊工業新聞)

・「はやぶさ2」小惑星「りゅうぐう」へスイングバイ。
 スイングバイ成功させるには、はやぶさ2の速度や地球の重力、高度など計算、
 狙った位置でピンポイントに軌道変更する必要。その任務はNEC <6701> [終値410円]。

・神戸製鋼 <5406> [終値147円]一般的な抗菌技術比10倍以上性能高い抗菌メッキ技術を海外企業にライセンス供与。
 2018年までめでに海外で10社への供与目指す。

・サイバーダイン <7779> [終値1829円]装着型ロボット「HAL医療用下肢タイプ」の保険適用を厚生労働省に申請。
 来年4月の適用目指す。ドイツで公的労災保険の適用となり、公的医療保険も申請。
 米食品医薬品局(FDA)にも医療機器として申請中、年度内に承認される可能性も。

 (日経産業新聞)

※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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株式分割

ヨシックス <3221> [終値4155円]12/31  1株→2株

IBJ <6071> [終値1674円] 12/31  1株→3株

新規公開株

銘柄 コード  市場   発行株数  公募価格  主幹事証券 注目度

2015/12/4 鎌倉新書 <6184> マザーズ 575,000株 1000円  日興他 注目度 C

事業内容:ポータルサイトを通じたライフエンディングサービスに係るマッチング事業および書籍販売事業

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(今日の一言)

海外NY株式市場は大幅下落。
欧州中央銀行(ECB)の追加緩和策が期待外れ、
米連邦準備理事会(FRB)イエレン議長は議会証言で今月の利上げの可能性示唆。
寄り付き後一時戻りかけた場面もあったものの、ほぼ右肩下がりの展開に。
ダウは一時1万7425.56ドルと304.12ドル(1.7%)安も。

アップル(-0.93%)グーグル(-1.29%)ヤフー(-3.67%)フェイスブック(-1.59%)アリババ(-2.84%)
ネットフリックス(-1.64%)アマゾン・ドット・コム(-1.44%)バイオジェン(-3.34%)
ラッセル2000(-1.77%)HTG(ハイイールドファンド)(-0.26%)NBI(バイオテクノロジー株指数)(-3.39%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)

3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約億株、過去20日間月初平均約億株を上下回る。

欧州株式市場の主要3指数は大幅下落。
ECBの追加緩和策が、資産買い入れ規模の拡大が含まれず、市場には失望感。
ECBの発表受け、ユーロが値上がり、輸出産業の多いドイツDAX指数は3.58%下落。

東京株式市場で日経平均は小幅反発。
東証1部出来高は18億6336万株、売買代金は2兆1138億円。
騰落数は値上がり785銘柄、値下がり974銘柄、変わらず162銘柄に。
大きなイベント前に、大きくポジションは傾けづらいとこと。
場中に石油輸出機構(OPEC)が原産の可能性との報道が伝えられ、石油関連株が買われる場面も。

イベント第一段目は「失望」となって戻ってきました。
そして今夜は米雇用統計ですが・・・

ヘッジの日経平均ベア2倍 <1360> [終値5930円]も生きてきます。

ラジオ日経で叶内あや子さんが心配したことが的中に・・・
「期待一杯で、これ以上何ができるのといったところまで膨らんでいたところが、一転失望に変わったところ」。

ただ東京株式市場はどちらかというと「買いたい方」のほうが勝っていそうで、急落は拾い場になりそうな・・・

強い銘柄の押し目狙いとなるところでしょうか・・・

自動運転のアイサンテクノロジーズ <4667> [終値4700円]
ファイザー出資のそーせいグループ <4565> [終値8170円]
「フィンテック」関連でもあるGMO-PG <3769> [終値5990円]なども注目も・・・

またご自身でほしかったと思っていた銘柄などチャンスになるかもしれませんね。

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