
欧米株式市場急反発
- 2016年02月13日
- 株式投資・経済ニュース全般
2016年2月13日(土)くもり セミナー開催
・12日の東京株式市場で日経平均株価大幅続落、約1年半ぶりに1万5000円割り込む。
市場に広がる疑心暗鬼の源は、実態が良く見えないまま景気の減速感を濃くする中国。
不安は資源国へと広がり、堅調だったドイツや米国にも及び始めた。
成長エンジン不在。日経平均2月の下げ幅は2565円(15%)に上り、
月間では2682円(24%)下げたリーマンショック後の08年10月に次ぐ下落スピード。
・20か国・地域(G20)2月下旬に中国で開く財務相・中央銀行総裁会議で、金融市場の安定化策協議。
新興国の資本流出への対応が焦点となる見通し。
先進国当局者の間では過度な投機資金の動きを抑制する効果期待する声も。
・関西ペイント <4613> [終値1488円]イランに再進出。
2013年に核開発による経済制裁受けて現地の合弁会社の出資分手放したが、制裁解除機に再び出資し、事業拡大狙う。
・北朝鮮12日、日本人拉致被害者の再調査全面的に中止、特別委員会解体すると宣言。
日本が10日に表明した独自の制裁強化策批判し「より強力な対応措置が続くだろう」と威嚇。 (×)
(日経1面)
・世界的な金融市場の混乱が、国内の実体経済に影を落とし始めた。
12日は安倍晋三首相と黒田東彦日銀総裁の会談きっかけに当局の対応巡って思惑飛び交い、相場は大きく揺れた。
インバウンド消費に沸いたラオックス <8202> [終値150円]12日、2016年12月期営業利益見通し18%減、70億円。
「中国株の暴落、それに近いタイミングで客単価が下落」円高の影響で訪日客数がどう動きくか先行き見通せず。
昨年11月上場した日本郵政 <6178> [終値1243円]ゆうちょ銀 <7182> [終値1173円]
かんぽ生命 <7181> [終値2253円]の株価が上場次売り出し価格(公募価格)そろって下回る。
3社の株主数は上場時で延べ約180万人と多く、家計に与える影響は大きく。
このまま円高が続けば、輸出企業の業績にも響きそう。
自動車や電機など主要25社だけ見ても、ドルとユーロのレートが足元のまま続けば、
15年度(一部は16年度)の営業利益は会社計画1000億円程度下回る。昨年11月下旬では4000億円規模の上振れ要因。
週明けは春節明けの上海市場が動き出す。
・原子力規制委員会12日、東京電力 <9501> [終値527円]柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働の前提となる
安全審査で、防潮堤の下を通る断層について「活断層ではない」とする東電の主張了承。
福島第一原発と同じ「沸騰水型」の原発として初の審査合格が視野に。
・日本郵政 <6178> [終値1243円]2015年4-12月期連結決算、純利益3831億円で前年同期比5%減。
傘下のゆうちょ銀 <7182> [終値1173円]かんぽ生命 <7181> [終値2253円]の運用収益落ち込んだ。
郵政3社株、12日にそろって上場来安値、公開価格割れ。 (×)
・主要生命保険会社2015年4-12月期決算、
本業のもうけにあたる基礎利益、大手4社の合計で1兆5085億円と前年同期比約8%増。
一時払い保険の販売が引き続き堅調、3社日本生命(16.6%増)、第一生命 <8750> [終値1192.5円](22.7%増)、
明治安田(1.3%増)増益確保。住友(13.2%減)。
日銀 <8301> [終値35150円]マイナス金利政策導入で、国債投資が難しく、
外国証券や成長分野への投資など運用戦略の巧拙が一段と問われる。
・米欧ロ、中東など17カ国は11日、シリア内戦の「1週間以内の停戦」呼びかけることで合意。
米欧、難民流入で危機感。人道支援が急務。
・欧州連合(EU)統計局12日発表、2015年10-12月期のユーロ圏の域内総生産(GDP)実質前期比0.3%増。
年率換算成長率は1.1%で、7-9月期(1.%)に比べ小幅鈍化。
11四半期連続でプラス成長維持したものの、成長ペースは鈍い。先行きに不透明感強まっている。
・ドイツ銀行12日、自ら発行した債券を買い戻すと発表。
総計で6000億円規模のユーロ建てとドル建て債権が対象になる。
債券買い戻す経営体力があることを投資家に示し、金融市場のお不安鎮めることを狙う。
・世界経済の減速懸念背景にドル安傾向が強まる中、アジアなどで通貨の下げが一服。
春節明けの来週の中国市場の動向などによっては、世界的なリスク回避の動きが一段と強まる懸念があり、
新興国の通貨安が再び進む可能性がある。
・米商務省1月の小売売上高、前月改定値比0.2%増。市場予測と一致。前年同月比では3.4%増。
・損保ジャパン日本興亜 <8630> [終値2687.5円]中国企業に勤める従業員向けに海外旅行保険の販売始める。
一般向けにインターネットで販売する保険と比べて保険料が最大2割安となる。
所得増加に伴って拡大している中国人の海外旅行需要取り込む。 (〇)
・イオン <8267> [終値1440.0円]12日、2016年2月期業績予想を下方修正。連結純利益前期比88%減、50億円に。
1月時点予想425億円(1%増)から一転、大幅減益となる。
総合スーパー事業が想定以上に苦戦。営業収益は14%増、8兆1000億円と従来予想1000億円引き上げ。 (▲)
・台湾鴻海精密工業、買収交渉進めるシャープ <6753> [終値139円]について、
ソフトバンク <9984> [終値4164円]にも出資求める。
日本の有力企業の出資も仰いで経営安定させることを示し、買収交渉に弾みつけたい考え。
・富士電機 <6504> [終値337円]日本IBM、自治体対象にした需法漏えいなど防ぐシステムの構築に共同で乗り出す。
・アシックス <7936> [終値1781円]
スマートフォン(スマホ)向けの運動記録アプリ運営米フィットネスキーパー(ボストン)買収へ。
全株式約8500万ドル(約95億円)で取得。世界3300万人の会員データ駆使、商品開発や販売戦略に生かす。 (〇)
・三陽商会 <8011> [終値270円]2015年12月期連結決算、純利益前期比59%減、25億円。
英バーバリーとの契約終了、冬物衣料販売振るわなかった。
・国内株式相場の急落受け、デリバティブ(金融派生商品)使った「仕組み債」のリスクが表面化。
日経平均株価の値動きで将来の運用成績が変わる「日経平均リンク債」7銘柄が12日、元本下回る動き。
同様の商品の元本割れは約7年ぶり。
昨年日経平均が2万円前後だった時期に販売。1万5000円前後がノックイン価格で、今の株価で考えると3割近い含み損。
大手証券5社が販売したリンク債でノックイン価格下回ったのは2008年10月以来と。
「リンク債のノックインは相場の下げ要因となる」との指摘も。 (×)
・東証投資主体別売買動向(週間)2月第1週、外国人5週連続売り越し(6112億円)
個人2週ぶり買い越し(1940億円)信託銀行、11週連続買い越し(252億円)
・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、2月第1週
外国人2週連続売り越し(25.09億円)、個人2週連続買い越し(267億円)
(日経新聞)
・東証日経平均1万5000円割れ。市場に悲観論、「負の連鎖」に陥っている。
・政府・日銀 <8301> [終値35150円]円の急騰阻止するため、
市場介入に踏み切ったとする観測が国内外の金融市場で急速に広がり始めた。
11日の欧米外国為替市場で円相場の不自然な値下がりが進んだため。
市場では「政府・日銀がどこまで円高容認するか」注視、神経質な値動き続きそう。
・上野動物園(東京・台東)今シーズンの繁殖断念。13日から展示再開。人工授精の機会もなし。 (▲)
(産経新聞)
※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。
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第三者割当
ソフトフロント <2321> [終値192円]14万2900株 210円 2/29 割当先 OaKキャピタル
レカム <3323> [終値61円]153万8500株 65円 2/29 割当先 OaKキャピタル
免疫生物研究所 <4570> [終値736円]20万5000株 978円 3/1 割当先 トランスジェニック
株式分割
トラスト・テック <2154> [終値2191円]3/31 1株→2株
ショーケース・ティービー <3909> [終値2170円] 3/31 1株→2株
アミューズ <4301> [終値4250円] 3/31 1株→2株
日本空調サービス <4658> [終値937円] 3/31 1株→2株
あんしん保証 <7183> [終値1931円] 3/31 1株→3株
自己株処分
中京医薬品 <4558> [終値283円]23万株 282円 処分日3/1 処分先 三井住友信託銀行
鳥羽洋行 <7472> [終値2030円]2万2000株 2054円 処分日2/29 処分先 三井住友信託銀行
ヤオコー <8279> [終値4265円]20万8500株 4794円 処分日3/1 処分先 資産管理サービス信託銀行
公募・売り出し価格
学究社 <9769> [終値1203円]205万株 円 申込み/- 払込日/
TOB(公開市場買い付け)
石井工作研究所 <6314> [終値221円]買い手モバイルクリエイト 買い付け価格 300円 期間 2/15〜3/14
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(今日の一言)
海外NY株式市場は、大幅反発。
金融株に買い戻しの動き。
原油価格の上昇でエネルギー関連株も戻し、けん引した。
アップル(+0.31%)グーグル(-0.10%)ヤフー(+1.05%)フェイスブック(+0.10%)アリババ(%+0.53)
ネットフリックス(+1.22%)アマゾン・ドット・コム(+0.65%)バイオジェン(+0.86%)
ラッセル2000(+1.92%)HTG(ハイイールドファンド)(+1.49%)NBI(バイオテクノロジー株指数)(+2.88%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約87億株、過去20日間平均約97億株を下回る。
週間ベースでは、ダウは1.4%安、ナスダック総合指数は0.6%安、S&P500種指数は0.8%安、
3指数とも2週続落で取引を終えた。
欧州株式市場の主要3指数は大幅反発。
原油価格上昇で、鉱業株、原油・天然ガス株が上昇。
ドイツ・コメルツ銀行の好決算とドイツ銀行の50億ドル相当の上位債買い戻す発表で銀行株急伸。
イタリア主要株価指数も4.70%高、ギリシャ主要株価指数は3.04%高で終了。
週末の東京株式市場で日経平均は大幅続落。
東証1部出来高は47億416万株、売買代金は4兆1833億円。
騰落数は値上がり53銘柄、値下がり1877銘柄、変わらず7銘柄に。
2014年10/21以来、約1年4か月ぶりに1万5000円下回った。
10/31に黒田バズーカ第2弾で上がった分が、帳消しになったようなところです。
2/11の急速なドル安・円高進行嫌気、欧米銀行株下落を警戒。
リーマンショック連想した方も多くなっているようなところも・・・
ただ三菱UFJFG <8306> [終値446.2円]や三井住友FG <8316> [終値2859.5円]が
一時プラ転するなど変化の兆しは出ています。
個人投資家は、「追証」もかなり出てるようです。
投げも出て、悲観もピークになってきているともいえそうです・・・
週間ベースでは、日経平均株価は11.1%安、2週続落(累計14.6%安)
東証株価指数(TOPIX)12.6%安、2週続落(累計16.5%安)。
東証マザーズ指数は16.0%安、2週続落(累計19.7%安)日経ジャスダック平均は9.4%安、2週続落(累計11.3%安)、
東証2部指数は11.1%安、2週続落(累計13.4%安)と大幅下落で終了。
過去2か月間程度での下落が大きかったのは、1990年7〜9月、バブル崩壊で下落率37%、
2008年8〜10月、リーマンショック47%、2000年3〜5月、ITバブル崩壊23%、
15年7〜9月、人民元ショック19%となってます。
日経平均25日移動平均乖離はマイナス11.9%、(プラスマイナス5%超は行き過ぎ)
200日移動平均かい離率は、22.0%、
騰落レシオ(25日平均)は57.72%、(120%超過熱圏、70%割れ底値圏)、
松井証券信用評価損益率(速報)
売り方はびっくりポンのプラス1.843%となり、買い方 マイナス25.918%となっております。
信用評価損率(2/5現在)はマイナス16.49%、(15%超は追証発生水準)
裁定買い残: 2兆1874億円 (3.4兆円以上警戒、2.4兆円以下切り返し期待)
かなり、異常な指数が示現してきたところです。
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