超長期国債利回り急上昇

2016年9月3日（土）はれ

・8月の米雇用統計（速報値）景気動向敏感に映す非農業部門雇用者数は前月比15.1万人増加。
増加幅は7月の改定値（27.5万人）下回り、市場予測平均値（18万人）も割り込む。
米連邦準備理事会（FRB）は昨年12月に続く利上げの時期を慎重に探る見通し。
7月の増加幅25.5万人から27.5万人に上方修正、6月は29.2万人から27.1万人に下方修正。
直近3カ月の増加幅は月平均23.2万人で、雇用回復の目安20万人をなお上回る。
失業率前月と同じ4.9％。平均時給25.73ドル、前月比0.1％、前年同月比2.4％上昇。

・サムスン電子2日、8/19に発売したスマートフォン（スマホ）最新製品「ギャラクシーノート7」で、
販売済みのほぼ全量にあたる250万台を米国や韓国など10カ国・地域で回収へ。
日本では発売していない。電池異常で出火。10カ国・地域では当面販売も中止、業績への影響避けられず。
ノート7には韓国サムスンSDIとTDK　<6762> ［終値7130円］子会社香港アンプレックステクノロジーが電池供給、
「サムスンSDIの電池が原因とみられる」と。

・日ロ間最大懸念、北方領土問題は、12月に安倍晋三首相の地元・山口県で開く日ロ首脳会談が最大のヤマ場になる。

・厚生労働省2日公表、4/1時点全国待機児童数は2万3553人と2年連続で増え、
2017年度末までに待機児童ゼロにする政府目標の実現の難しさ示す。
「隠れ待機児童」も約6万7000人おり、合計9万人超す。保育士不足が拍車。
JPホールディングス　<2749> ［終値271円］16年度に新設する施設を前年比3カ所減らし13カ所。
17年度はさらに減らす予定。「保育の現場担う保育士の採用が難しくなっている」ため。

・2日の債券市場で、償還期間が10年超の超長期国債利回りが急上昇（価格は下落）。
20年債、30年債、40年債利回りはそれぞれ、一時ほぼ5カ月ぶりの高水準に。
日銀　<8301> ［終値35600円］20日、21日の金融政策決定会合で
黒田東彦総裁が就任してからの金融緩和政策を総括検証する。
これを控えて日銀による超長期債の買い入れ減額観測が強まり、売られている。

・旧ソ連中央アジア・ウズベキスタンで四半世紀にわたり独裁体制敷いてきた
カリモフ大統領（78）死亡したとの見方が強まっている。
情勢不安定になれば、中央アジア全体に影響が及ぶ可能性もある。

・アイルランド政府2日、閣議開き、同国による米アップルへの税優遇措置を違法とした
欧州連合（EU）の欧州委員会の判断を不服として、欧州司法裁判所に提訴する。

・2010年から拡大続けている米新車市場の減速感が強まっている。
8月の販売台数は前年同月比4.1％減と、3カ月ぶりに前年実績下回った。
主要大手が軒並み落とし、事前の市場予想2.5％程度の減少よりも落ち込んだ。

・楽天　<4755> ［終値1322.0円］
衣料品などを個人間売買する「フリーマーケットアプリ」大手ファブリック（東京・渋谷）買収する。
取得額数十億円。同社は楽天の完全子会社の形で存続させる。

・ファーストリテイリング　<9983> ［終値35700円］2日、
カジュアル衣料品店ユニクロの2016年8月期国内既存店売上高、前の期比0.9％増。前年実績を上回るのは4年連続。
客単価は1年間通じてプラスで推移し、通年で5.8％増。
上期（15年9月～16年2月）売上高は前年同期比1.9％減も、下期（3月～8月）に4.9％増と回復。

・NEC　<6701> ［終値265円］東京大学2日、人工知能（AI）の研究で包括提携。
まずは消費電力を現在の1万分の1以下に低減した省エネ情報処理技術の開発目指す。

・東レ　<3402> ［終値991.8円］米国で自動車の内装に使う高機能樹脂の生産能力4割増強。

・中国8月の新車販売台数（小売り台数）、ホンダ　<7267> ［終値3185.0円］前年同月比36.3％増、10万6663台。
トヨタ　<7203> ［終値6266円］1.8％増、9万5900台。

・武田薬　<4502> ［終値4710円］2日、ジカ熱ワクチン開発を2017年から始める。
米国などで臨床試験実施。販売承認取得目指す。

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・民進党代表戦2日告示、蓮舫代表代行（48）と前原誠司元外相（54）、玉木雄一郎国対副委員長（47）の3氏立候補。
15日投開票、共闘や改憲など争点。

・2日のニューヨーク外国為替市場では8月の米雇用統計発表直後、円相場は1ドル102円台後半に振れる場面もあった。
内容精査されるにつれ、円は一時1ドル103円台後半まで下落。
※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり売り気配になる場合も
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。
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（今日の一言）

週末の海外ＮＹ株式市場は、上昇。
注目の米雇用統計は市場予想下回る内容で米連邦準備理事会（FRB）が9月利上げに踏み切るとの観測は後退。
株式市場にとってはベターな結果となったのかとの声も。
非農業部門の就業者数は15.1万人増で、市場予想（18万人）下回るものの、
数字がこれ以上良かったら9月利上げの観測が濃厚になったが、
逆にこれ以上悪かったら米国景気の回復シナリオに黄信号がともるといったところでちょうどいいところと。
製造業と建設業では雇用は減少。

アップル（+0.94%）グーグル（+0.35%）ヤフー（+0.82%）フェイスブック（+0.27%）アリババ（+1.88%）
ネットフリックス（+0.00%）アマゾン・ドット・コム（+0.24%）バイオジェン（+2.47%）LINE（+1.64％）
ラッセル2000（+0.46%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.23%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（+1.18%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約億株、過去20日間月初平均約億株を上回る。

週間ベースでは、ダウは0.5％高、3週ぶり反発。
ナスダック総合指数は0.6％高、2週ぶり反発、S&P500種指数は0.5％高で取引を終えた。

欧州株式市場の主要3指数は大幅反発。
米雇用統計が市場予想下回り、米国の利上げが遠のくとの観測で株式市場は上昇した。
ギリシャ主要株価指数（0.56％高）、イタリア主要株価指数（1.54％高）も上昇で終了。

週末2日の東京株式市場で日経平均株価は横ばい。
東証1部出来高は16億4463万株、売買代金は1兆8673億円。
東証1部騰落数は値上がり854銘柄、値下がり945銘柄、変わらず174銘柄に。

東証マザーズ、日経ジャスダック平均は5日続伸、東証2部は2日続落で終了。

週間ベースでは、日経平均株価は3.％高、東証株価指数（TOPIX）4.1％高、ともに3週ぶりの反発。
東証マザーズ指数は1.9％高、3週ぶりの反発、日経ジャスダック平均は0.6％高、2週続伸、
東証2部指数は0.9％高、4週続伸（累計4.6％高）で終了。

レーバーディ（今年は9/5）明けのダウ工業株30種平均は過去3年連続上昇。
過去7年間でレーバーディ明けの週は、前週比6勝1敗と強含み、その翌週までも6勝1敗となってるようです。
ただ東京市場はメジャーSQを9日に控えた「SQ週の魔の水曜日」がある週でもあります。
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