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ESG投資の号砲


2017年1月8日(日)晴れ
・ESG投資の号砲 動き出す巨鯨マネー、市場を変える。
EGSは「環境」「社会」「企業統治」表す英単語の頭文字を指す。
地球温暖化や機会均等、人権、取締役の構成が代表例。
ESG重視し、企業を選別する投資に関心高まる背景にあるのは、
「投資先の事業活動が気候変動や社会の不安定化をもたらせば、結局は投資家自身に不利益が跳ね返る」との認識。

・ESG投資の号砲 動き出す巨鯨マネー、市場を変える。
社員の過労自殺で年末に社長辞任発表した電通 <4324> [終値5640円]。
ESG評価する金融情報会社MSCIの格付けを持つが、中位のトリプルBを維持できるか危うい。
事件はESGが安倍政権の「働き方改革」に共鳴することも明らかにした。

・ESG投資の号砲 動き出す巨鯨マネー、市場を変える。
日本株の時価総額の6%に当たる30兆円保有する巨鯨も動き出す。
年金積立金管理運用独立法人(GPIF)は3月めどにESG取り入れた日本株指数選定、夏までに投資始める。
市場を大きく変える潜在力を持つESG投資を、日本も避けて通れなくなってきている。

・ESG投資の号砲 運用会社本腰、企業も走る。
環境・社会・企業統治(ESG)情報の重要性が一段と高まっている。
海外投資家を意識、情報開示アピール。中身が問われる局面に。

エーザイ <4523> [終値6895円]昨年12月、初めての投資家向けESG説明会開く。
「アジアやアフリカで難病・フィラリアの治療薬を2020年までに22億錠無償配布。
短期的には赤字も、長期的にみれば企業価値の工場につながる」と。

丸井グループ <8252> [終値1751円]も昨年12月、15年に続きESG説明会開催。社外取締役らが同社の人材活用の取り組み説明。

伊藤忠商事 <8001> [終値1567.0円]16年夏の報告書で、
国連が15年に定めた国際社会共通の成長目標である「時速可能な会アhつ目標(SDGs)」を基にした行動計画掲げた。

・ESG投資の号砲 「超過収益は可能」5割。年金基金などの期待大きく。
ESG考慮した投資はリターンを生むのか。
ESG投資が損失リスクの回避につながるという実証研究は数多くあり、「長期的にはリターンの改善につながると期待されている」。

仏ナティクシス・グローバル・アセット・マネジメントが15年に世界660の機関投資家に聞いたところ、
5割がESG投資を「潜在的な超過収益の実現手段になり得る」と位置づけ。
実際に投資リターンが改善したとの回答は26%、成果を測るんが難しいとの答えも5割超えた。

・ESG投資の号砲 各企業のESG関連の取り組み

「持続可能な開発目標(SDGs)」の導入
伊藤忠 <8001> [終値1567.0円]部署ごとにSDGsに即した目標設定
SOMPO <8630> [終値4079円]SDGsを理解したうえで重点課題を設定
富士フイルム <4901> [終値4507円]SDGsの視点から重点課題を見直し
住友化 <4005> [終値564円]SDGsに貢献する技術や製品の認定制度

「説明会の実施」
エーザイ <4523> [終値6895円]CFOがESG活動と事業価値のつながりを説明
丸井G <8252> [終値1751円]社長ほか現場担当者、社外取締役が取り組み紹介
コマツ <6301> [終値2672.5円]ESG各分野の取り組みを紹介
コニカミノルタ <4902> [終値1182円]健康経営と環境経営を説明

「報告書の充実」
NEC <6701> [終値318円]ESG軸にした非財務情報の充実
日本精工 <5471> [終値1368円]重要課題ごとに取り組み実績と目標を開示

「専門部署・役員の設置」
三菱電機 <6503> [終値1647.5円]サステナビリティ推進部を設置
日産自 <7201> [終値1173.0円]「チーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)」を配置

・ESG投資の号砲 金融情報会社MSCIによるESG格付け

「総合評価の上位と下位」
日立造船 <7004> [終値821円]格付けAAA 環境6.7 社会5.0 企業統治6.6
積水化学 <4204> [終値1905円]AAA 6.6 9.5 6.0 大阪ガス <9532> [終値457.1円]AAA 6.6 6.3 3.5
イビデン <4062> [終値1576円]AAA 6.6 6.3 3.5 ダイキン <6367> [終値11110円]AAA 8.4 10.0 4.4

三菱自 <7211> [終値701円]格付けCCC 環境5.4 社会0.5 企業統治2.0
SMC <6273> [終値29200円]CCC 4.7 4.2 1.8 スズキ <7269> [終値4270円]CCC 5.6 0.6 3.9

環境の上位
ベネッセHD <9783> [終値3325円]A 10.0 4.3 2.9 HOYA <7741> [終値4915円]BBB 10.0 5.0 5.0
アサツーDK <9747> [終値2922円]BB 10.0 3.3 5.1 オリンパス <7733> [終値4110円]B 10.0 3.8 3.7
シスメックス <6869> [終値6950円]AA 10.0 6.4 5.2

社会の上位
昭和シェル <5002> [終値1115円]AA 4.1 8.8 5.0 大和ハウス <1925> [終値3359.0円]AA 6.1 8.6 5.0
コクヨ <7984> [終値1401円]A 8.5 8.4 3.4 コマツ <6301> [終値2672.5円]AA 6.3 8.3 0.9

企業統治の上位
ケネディクス・オフィス投資法人 <8972> [終値669000円]BB 5.3 0.4 7.5
日本光電 <6849> [終値2624円]A 10.0 4.8 7.4 明治HD <2269> [終値9310円]B 1.6 4.3 6.9
荏原 <6361> [終値3280円]AA 6.2 5.9 6.8 ダイフク <6383> [終値2783円]AA 5.5 7.1 6.7

・ESG投資の号砲
東日本大震災の時、表面上の利回りを度外視視した被災地応援ファンドなどが人気博す。
「きれいごと」にもお金を動かす力は秘められている。
ESGが個人マネーの地殻変動を起こすかどうか注意深く見ていく必要がある。

・20017年最初の取引となった先週、米ダウ工業株30種平均は史上初の2万ドルに肉薄。
6日発表、16年12月の雇用統計で賃金の伸びが確認され、景気回復への期待が一段と高まった。
トランプ次期大統領の言動には警戒感も、日米株価は当面、底堅く推移するとの見方が優勢。
11日にはトランプ氏の記者会見控える。

・米国では今週から主要企業の2016年10-12月期決算発表始まる。
17年1月6日時点の事前の市場予想では前年同期比純利益は約6%増、2四半期連続で増益確保する見通し。
金利低迷や原油安という「谷」を抜けた米企業業績は再び増益局面迎える。
好決算はダウ工業30種平均を史上初の2万ドル台に押し上げる可能性がある。
市場ではトランプ次期政権の政策効果は17年後半まで出てこないため、米株式相場は年前半にいったん調整するとの見方も。
企業業績の拡大は息の長い強気相場を実現するカギとなりそう。

・新年に入り、投資家が物色先を見定めている。
米大統領選後の強烈な輸出株買いが一巡、内需株から有望銘柄を探る動きが広がった。
中でも百貨店株の上昇が顕著。インバウンド(訪日外国人)需要が材料視され、見直された。
週末6日の日経平均株価を押し下げたのは、小売り代表ファーストリテイリング <9983> [終値39720円]。
「ユニクロ」国内てんの12月の既存店売上高が前年下回り、売りを誘った。
内需株がインバウンドの押し上げ効果を享受するには、まず基盤となる国内消費に力強さが必要。

・OUT Look:今週(10~13日)の株式相場、日経平均株価は値動きの荒い展開になりそう。
1万9000円台半ばを中心に、上下500円程度の振れ幅になるとの見方も。
注目点は11日に予定されるトランプ次期大統領の記者会見で、ここでの発言を巡り市場が揺れ動きそう。
会見終了までは、持ち高を縮小する動きが広がりそう。
会見で大きな悪材料が出なければ買いの勢いが強まる可能性もある。
中国人民元の動向も波乱要因にも。
日本では企業業績の改善期待が強まっている。
円相場が外需企業の想定レートよりも大幅な円安水準にあるため、業績下振れ懸念は乏しい。
海外発の波乱材料があっても、下値は限定的との見方もある。

・Wall Street:今週の米株式相場はダウ工業30種平均が2万ドルの大台に乗せるかどうか。
その後も高値を維持できるかどうかが市場の最大の関心ごと。
ダウ平均が2万ドルを超えて一段と上昇するかどうかは、今週発表される12月の小売売上高などの景況に加え、
今週から本格化する2016年10-12月期の企業決算発表次第。
業績拡大のけん引役は金融業界。
13日にJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴの大手3行が決算発表。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち24指数が上昇。
トランプ次期大統領が掲げる経済政策への期待が続く中、米国や中国の経済指標の改善が追い風に。

上位1位フィリピン週間騰落率5.96% 2位シンガポール2.84% 3位ポーランド2.61% 4位スイス2.40% 5位ブラジル2.39%
下位25位トルコ▲1.32% 24位インド0.50% 23位メキシコ0.94% 19位米国1.02% 11位日本1.78%

・株式時価総額、世界1000社。米が370社(15年比20社増)、集中一段と加速。
米国株の好調の要因は大きく3つに整理できる。
1つは世界的に利用増のインターネットビジネス手掛けるIT(情報技術)企業。
会社別の時価総額で上位12社まで米企業占める。このうち5社がIT関連。
2つ目は米国経済の成長加速への期待。
経済の体温計ともなる金融株では、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカは時価総額を3割程度増やした。
3つ目が資源価格の回復。その象徴的な動き示したのが原油。石油株が戻り歩調に。
国別での増加社数、米国に次ぐ2番手は6社増(18社)のロシア、3番手は5社増(33社)のカナダといったエネルギー関連株の復調。

・株式時価総額、世界1000社。
日本勢で上位1000に入った企業は91社と昨年(92社)とほぼ同水準。
小動きだったドル建て日経平均株価(4%上昇)を反映。
インターネットにつながるIoTに関連する企業の躍進が目立つ。

113位(140)ソフトバンク <9984> [終値8363円]262位(305)キーエンス <6861> [終値83400円]
393位(495)三菱電機 <6503> [終値1647.5円]546位(729)コマツ <6301> [終値2672.5円]
・世界100社 2016年時価総額ランキング
1位(前年1位)アップル(米)時価総額72.78兆円 時価総額増減率6%
2位(2)アルファベット(グーグル 米)64.35兆円 4% 3位(3)マイクロソフト(米)57.60兆円 11%
4位(4)バークシャーハザウェイ(米)47.77兆円 25% 5位(5)エクソンモービル(米)44.06兆円 16%
6位(6)アマゾン・ドット・コム(米)42.34兆円 14% 7位(8)フェイスブック(米)39.66兆円 14%
8位(9)ジョンソン・エンド・ジョンソン(米)36.95兆円 11% 9位(11)JPモルガン・チェース(米)36.49兆円 11%

13位(29)サムスン電子(韓国)27.4兆円 31% 16位(45)ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ)26.56兆円 56%
18位(14)ネスレ(スイス)25.99兆円 ▲7% 19位(12)中国工商銀行(中国)25.92兆円 ▲9%
23位(16)中国移動(香港)▲8% 28位(20)トヨタ <7203> [終値6930円]22.79兆円 ▲6%
87位(92)NTTドコモ <9437> [終値2750.5円]10.57兆円 7% 三菱UFJ <8306> [終値738.0円]10.42兆円 ▲0%
91位(93)NTT <9432> [終値5073円]10.36兆円 5%
(日経ヴェリタス)

 

 
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