見えた20年ぶり高値

2017年9月24日（日）曇りのち晴れ

・見えた20年ぶり高値　株、下期展望、強くなった企業。
「バリュー（割安株）投資家が日本株に青信号を出した」
ウィズダムツリー・ジャパンのイェスパー・コール最高経営責任者（CEO）は、
海外の機関投資家が日本株へのウェートを増やし始めたとみる。
9/12、英調査会社アブソリュート・ストラテジー・リサーチは日本株の見通し引き上げ、アジアの新興国を引き下げた。
背景にあるのは相対的な割安感。

・見えた20年ぶり高値　株、下期展望、強くなった企業
過去15回の総選挙で14回は上昇という「選挙は買い」の法則が今回も生きた。
景気回復が9月まで続けば、1960年代中心に景気が拡大した「いざなぎ景気」（57カ月）超える長さになる。
新「iPhone」効果で工作機械や半導体製造装置、中国の成長持続で建機販売が伸びる。国内でも荷動き活発に。
野村証券　<8604> ［終値630.5円］によると、日本企業の2017年度の経常利益は前期比16.3％増、過去最高更新見込み。
アナリスト予想を上方修正した企業から下方修正した企業を差し引いて算出するリビジョンインデックスは、
80年代後半のバブル期以来の高水準。日本企業の力強さは増している。

・見えた20年ぶり高値　株、下期展望、強くなった企業
日経平均株価は年初来高値更新、2万0300円台に。15年6月の高値2万0868円超えると、次の目標は1996年12月の2万0943円。
20年9カ月ぶりの高値で、株式市場における「失われた20年」を取り戻す日が近づく。
ただリスクも少なくない。
10月の中国共産党大会後は「例年党大会に向けて膨らんでいた景気拡大スピードが減速する」。
北朝鮮巡る地政学リスクも依然くすぶる。
米国では10月、欧州では18年にも始まる中央銀行の金融緩和縮小ガもたらす負の影響も無視できない。

・前週の日経平均株価は週間で386円（1.9％）上げ、21日には2万0347円と年初来高値に。
2015年6月に付けた高値（2万0868円）にあと約500円まで迫った。
円相場も21日に一時1ドル112円72銭と約2カ月ぶりの円安水準を付け、投資家はリスク選考に傾いた。
週初の株高を誘ったのは「安倍晋三首相が衆院解散・総選挙に踏み切る」との報道。
「大規模な金融緩和と財政出動に前向きな現政権が選挙で政権基盤を固めれば、政策面で日本株のプラス要因になる」。
ヘッジファンドなど短期筋が主導し、株価水準は切り上がっていった。
19～20日の米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果も追い風。「サプライズ」として米長期金利は大幅に上昇。
歩調を合わせて円安・ドル高が進むと、輸出関連銘柄がけん引役となり、日本株は一段と上げ幅広げた。
日本株を取り巻く環境は良好と受け止めながらも、波乱要因を見極めようとするムードも漂う。

・見えた20年ぶり高値　飛躍への条件探る。
下期の重要テーマやリスクを点検し、相場を展望する。
半導体や値上げ力がキーワード。

・見えた20年ぶり高値　飛躍への条件探る。下期相場占うテーマと主な関連銘柄。
【半導体や省力化】
東京エレク　<8035> ［終値17040円］半導体製造装置で最大手　株価騰落率（17年3月末比）38.8％
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://info.koronoasa.com/

・見えた20年ぶり高値　飛躍への条件探る。下期相場占うテーマと主な関連銘柄。
【値上げ力】
鳥貴族　<3193> ［終値3195円］国産焼き鳥店展開、28年ぶり値上げへ　株価騰落率（17年3月末比）34.9％
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://kabushiki.koronoasa.com/

・見えた20年ぶり高値　飛躍への条件探る。下期相場占うテーマと主な関連銘柄。
【人づくり革命】
TAC　<4319> ［終値262円］資格試験学校を運営、企業向け研修も　株価騰落率（17年3月末比）15.4％
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://www.koronoasa.com/koroasamembers/

・見えた20年ぶり高値　飛躍への条件探る。下期相場占うテーマと主な関連銘柄。
【余剰資金活用】
シンクロ・フード　<3963> ［終値1854円］店舗物件や仕入れ先などの情報を提供　34.4％
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://info.koronoasa.com/

・見えた20年ぶり高値　総選挙で経済政策の安定期待。
突如降ってわいた衆院解散・総選挙の観測きっかけに、日経平均株価は2万円台を回復。
自民党安定政権の長期化による経済政策への期待などから、海外投資家の買いが入ったためだ。
総選挙で自民党が勢力を拡大したり、議席の減少を最小限に食い止めたりすれば、政権運営は安定する。
総選挙で国民の信任改めて得れば、経済政策の実効が見通しやすくなる。
不透明感の後退は投資家心理の改善につながる。
市場では今回の総選挙を機に政策の軸足が「憲法改正から経済政策に戻る」との期待。
最近の総選挙では、自民党が勝利するとその後3カ月間、株価は堅調に推移している。
今回は株価が上昇してもその持続性は読みにくい。経済政策への期待はアベノミクス当初に比べ後退している。
消費増税は予定通り実施するとみられ、市場は国内消費の落ち込みを警戒せざるを得ない。
日本株を左右する海外投資家にとって、当初の期待を大きく上回る変化は起きていない。
日本株がもう一段の上値を追うには世界景気改善や円安など外部環境の変化が必要との見方は根強い。

・見えた20年ぶり高値　米中経済の減速、目下最大のリスク。
下期相場の最大の下方リスクは、米中経済の動向。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://info.koronoasa.com/

ビットコインなど価格が一時急上昇した仮想通貨バブルの影響も出そう。
仮想通貨を売買する個人投資家と株式売買手掛ける投資家は重なるとされる。

・米連邦準備理事会（FRB）は19～20日に米連邦公開市場委員会（FOMC）で、10月から保有資産の縮小始める方針決定。
6月会合に続く利上げは見送ったものの、会合参加者16人中12人が最低でも年1回の追加利上げ予想。
市場では物価停滞やハリケーンの影響で年内の追加利上げは難しいとの見方が多かったため、
FRBの姿勢は「タカ派」と受け止められた。
会合後に記者会見したイエレン議長は
「米経済はハリケーンの影響で一時的に減速するが、今後数年にわたり緩やかな拡大が続く」と述べた。

・ソフトバンク　<9984> ［終値9080円］ライドシェア世界最大手、米ウーバーテクノロジーズへの出資交渉進める。
「10兆円ファンド」※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://kabushiki.koronoasa.com/

・発掘実力企業：自己資本利益率（ROE）改善（12）シグマクシス　<6088> ［終値783円］
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://info.koronoasa.com/

・東芝　<6502> ［終値302円］
半導体メモリー子会社「東芝メモリ」の売却先に、米投資ファンドのベインキャピタル中心とする「日米韓連合」を選ぶ。
買収総額2兆円のビッグディールの完了に一歩進んだが、予断は許さない。
買収の成否は、早ければ3年後とされる新規株式公開（IPO）でいかに高い企業価値（時価総額）が付くかにかかる。
しかも日米韓連合関係者は「買収後の例えば3年間で1兆円近い設備投資、研究開発費の支援も考えている」という。
年4000億～5000億円必要といわれる設備投資・研究開発費を惜しんでは競争力を維持できない。
買収後につぎ込む資金含め、IPO時点で3兆円以上の時価総額がないと元は取れない。
だが東芝メモリは主力拠点の四日市工場（三重県四日市市）で米ウエスタンデジタル（WD）との対立抱え、
同工場から人材流出が加速。生産の質量が今までの水準保てるかは保証の限りではない。
もう一つの難題は、参加者が増え、陣営内の意見調整が難しくなった点。

・任天堂　<7974> ［終値41130円］株価再び活況に。19日午前に年初来高値更新、そのまま9年ぶりとなる4万円突破。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://info.koronoasa.com/

・ソニー　<6758> ［終値4174円］株冴えず。足元は4000円台と7月の年初来高値（4616円）より1割安い。
プレイステーションVRについて、カメラとのセットをVR単体と同じ4万4980円と実質5000円の値下げが、
「株価にネガティブに影響した」との見方も。

・投資テーマを斬る　女性向けゲーム
イケメンキャラクターとのスマホで「胸キュン」体験ひそかに楽しむ女性増えている。
主な女性向けゲーム銘柄

【育成型】
アエリア　<3758> ［終値2122円］時価総額　369億円　株価騰落率（1年前比較）3.5倍　主なゲーム　A3!
KLab　<3656> ［終値1693円］645億円　2.7倍　うたの☆プリンスさまつ♪
ブロッコリー　<2706> ［終値660円］288億円　19％　うたの☆プリンスさまつ♪
バンナムHD　<7832> ［終値3625円］8047億円　19％　アイドルマスターSidem LIVE ON ST@GE!

【歴史系】
マーベラス　<7844> ［終値955円］時価総額　511億円　時価総額　　戦刻ナイトブラック
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【その他】
カプコン　<9697> ［終値2741円］時価総額　1856億円　時価総額　20％　囚われのパルマ
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【年内に配信される主な女性向けゲーム】
マーベラス　<7844> ［終値955円］千銃士
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・日経平均株価は約1カ月半ぶりに2万円台回復し、
中国の人民元の下落に伴う「チャイナショック」前の高値（2015年6/24の2万0868円）を射程距離に捉えている。
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・中国の旺盛な資源輸入が海運市況を大きく押し上げ。
ばら積み船の総合的な市況示すバルチック海運指数（BDI）は22日に1502をつけ、2014年3月以来の高値まで上昇。
市況のけん引役は鉄鉱石。中国の8月の粗鋼生産量は7459万トンと単月で過去最高となった。
鋼材需要増加と環境規制のダブル効果で、鉄鉱石輸入が大幅増加。
市況の先行きは、中国政府の方針次第ともいえる。

・ＯＵＴ　Ｌｏｏｋ:今週（25～29日）の株式相場、日経平均株価は2万円の大台維持できるかが焦点。
最大注目は衆議院の解散。
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・Ｗａｌｌ　Ｓｔｒｅｅｔ:今週の米株式相場は一進一退か。
今週は※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://info.koronoasa.com/

・ランキング：日経平均採用銘柄の株価上昇率ランキング　半導体や自動車関連、2万円台回復けん引。

1位日本製鋼　<5631> ［終値2618円］株価上昇率19.05％　産業機械の伸び期待。防衛関連の一角とも。

2位日清紡HD　<3105> ［終値1349円］17.41％　燃料電池用の製造コスト大幅に引き下げる新部材開発。

3位クレセゾン　<8253> ［終値2199円］14.06％　第一生命HD　<8750> ［終値1929.5円］13.40％

10位東京エレク　<8035> ［終値17040円］11.77％　半導体装置の需要増を好感

16位パナソニック　<6752> ［終値1631.5円］11.10％　車載向け部品の成長期待高まる。

・1990年以降、9回の衆院選の投票日前後の日経平均株価は、
解散日と投票日直前（金曜）比、90年以降8勝1敗で下落は2003年のみ。
9回の騰落率は平均3.25％。2003年でも解散時（1万0786円4銭）から選挙期間中に1万1161円71銭まで3.48％上昇。
解散後は解散時から3％以上上昇する可能性がある。
投票日直前と投票日から1カ月後を比べると9回の平均で1.45％下落、05年と12年除くと平均4.51％下落。

・世界市場往来：先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち15指数が上昇。
金利上昇の恩恵受ける金融株が買われ、相場全体が上昇。一方、資金流出懸念で新興国株は下落が目立った。

上位1位日本週間騰落率1.94% 2位イタリア1.36% 3位英国1.32% 4位フランス1.29% 5位フィリピン1.23% 11位米国0.36%
下位25位トルコ▲3.36% 24位台湾▲1.24% 23位インド▲1.09% 22位マレーシア▲0.86% 21位ポーランド▲0.70%

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