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「メタボ資本」燃やせ


2017年2月18日(日)晴れ

・「メタボ資本」燃やせ 真ROE(自己資本利益率)革命、相場乗り切る力に。
スパークス・アセット・マネージメント1月下旬、約6%の株を持つ帝国繊維 <3302> [終値1957円]に対し、
「現金や株式を持ち過ぎ。ROE上昇を妨げている」と増配など求める株主提案に踏み切った。
ROE重視の風が強まっても進まない改革に業を煮やし、11年ぶりに株主提案。

・「メタボ資本」燃やせ 真ROE(自己資本利益率)革命、相場乗り切る力に。
ROE8%を目標に企業に改善促す「伊藤レポート」から3年半がたち、8%は「常識」に。
東証1部の平均ROEは17年度予想で9%強と、リスクマネーを提供する株主が企業に期待する資本コスト8%程度を上回る。
それが海外勢から「変わる日本企業」の象徴と受け止められ、日経平均が1月下旬、26年ぶりの高値更新した原動力に。
18年度は「10%を超える」(大手証券)との声もあり、2ケタ乗せが視野に入る。
米国(14%)やドイツ(11%)の背中も見えてきた。

・「メタボ資本」燃やせ 真ROE(自己資本利益率)革命、相場乗り切る力に。
米長期金利の上昇きっかけに始まった相場変調。円高なのに株が反発するなど市場の動揺は収まらない。
評価軸をどこに置くのか定まらず、マネーは漂う。
こうした局面で本領発揮するのがROE。
自己資本の伸びを抑え、ROEを改善した企業に注目。下落局面でも値持ちがよく、マネーを引き付ける。
「真ROE革命」の今を探る。

・政府16日、黒田東彦総裁再任する人事案を国会に示した。
副総裁には日銀の雨宮正佳理事と早大若田部昌澄教授を充てる。
雨宮氏は金融政策を立案する企画担当が長く、若田部氏は金融緩和に積極的な「リフレ派」代表する論客の一人。
「出口戦略は時期尚早」。今回の人事案からは市場の混乱を避けたい政権の意思が伝わる。

・「メタボ資本」燃やせ 高ROEへ3つの処方箋
株主から預かったお金(資本)を使って、いかに良く稼いだかを示す自己資本利益率(ROE)。
純利益を自己資本で割って計算する。
改善するには分子の純利益を増すのは、分母(自己資本)をどう効率化するかがカギ。

・「メタボ資本」燃やせ 高ROEへ3つの処方箋
CASE 1:利益100%還元も、ROE2ケタ
第一は利益の大部分、場合によっては100%を配当や自社株買いで株主に還元し、資本の伸びを抑える方法。

アドバンスクリエイト <8798> [終値1938円]2017年9月のROEは16%強と前の期比4ポイント近く改善。
軸は高い配当で、利益の約7割を株主に還元。自社株買いも加えた総還元性向は今期で100%近くになる見通し。
ファナック <6954> [終値27160円]も還元重視にかじを切った。
15年からの5年間平均で利益の最大80%を還元し、足もとのROEは2ケタに。
nmsHD <2162> [終値1837円]17年3月期に純利益額を超える自社株買い。

・「メタボ資本」燃やせ 高ROEへ3つの処方箋
CASE 2:株主配分へ自社株買い 成長投資とバランス
第2は、成長投資と株主配分のバランスを取りながら高ROEを実現するケース。

オリエンタルランド <4661> [終値10465円]過去5年の平均ROEが13%に達する隠れた高ROE企業。
新規アトラクションの導入など通常の設備投資をこなしつつ、
2023年度めどにディズニーリゾートに3000億円規模の拡張投資にも踏み切る。
17年度に総額200億円の自社株買いもし、還元にも目を配る。
長谷工コーポ <1808> [終値1521円]5年前に11%だったROEを前期は28%まで引き上げた。
「成長投資、負債削減、株主配分のバランス」重視。
14年3月期に復配し、連続増配を続ける一方、有利子負債を減らして財務の健全性を高めた。
そのかたわら、15年にはマンション分譲のジョイント・コーポを買収する等積極策も取る。
12年からの6年間で株価6倍。

・「メタボ資本」燃やせ 高ROEへ3つの処方箋
CASE 3:資本コスト強く意識 経営戦略に活用
第3は株主が企業に求める資本コストを意識し、経営の方向を決める重要な指標とする動き。

丸井グループ <8252> [終値1952円]経営目標の1つに「最適資本構成」掲げる。
自社株買いなどで資本を減らす一方、小売事業の固定賃料やカード事業の金利といった安定収入増やし、稼ぐ力高める。
前期で6.7%のROEを21年3月期までに10%に引き上げるのが目標。
イノテック <9880> [終値1242円]今後2年間で連結自己資本を17%程度減らし、ROEを中期的に8~10%に高める。
前期のROEは約3%。村上ファンド系の会社が大株主に浮上し、市場の風圧に背中を押された面も大きく。

・「メタボ資本」燃やせ
自己資本の伸びを押えながらROEを改善している主な企業

日本M&Aセンター <2127> [終値6610円]ROE 56.6%(前年同期比改善幅14.2%)純利益76億円(前期比24%)
ミロク情報 <9928> [終値3085円]22.1%(2.9%)28億円(9%)
イーレックス <9517> [終値782円]19.8%(5.4%)30億円(58%)
クレスコ <4674> [終値3660円]17.3%(3.3%)22億円(9%)
アドバンスクリエイト <8798> [終値1938円]16.2%(3.8%)7.8億円(5%)
エイジア <2352> [終値1411円]15.8%(3.9%)2.2億円(29%)
USS <4732> [終値2165円]14.7%(0.5%)240億円(5%)
タツタ電線 <5809> [終値696円]12.6%(4%)36億円(8%)
ケーズデンキ <8282> [終値3010円]12.5%(3%)210億円(4%)
OLC <4661> [終値10465円]12.5%(0.4%)708億円(▲14%)
ファナック <6954> [終値27160円]12.3%(3.2%)1802億円(41%)

・「メタボ資本」燃やせ 自己資本・現預金・総資産に変化の兆し
日本の上場企業は収益力が高いわりにROEが低い企業はなお多く。
過去に稼いだ利益が内部留保として積み上がり、それに見合った投資や株主還元をしていないため。
収益力は悪くないのにROEが8%未満という「メタボ資本」の企業の3つの観点。
1つ目は分厚い自己資本があだとなって、ROEが伸び悩む企業。
特定の分野に強い専業メーカーの名が多く。
2つ目は余剰資金がかなり多い「キャッシュリッチ企業」。
現預金や短期保有の有価証券から有利子負債差し引いた「ネットキャッシュ」を、時価総額で割った倍率が1倍超。
3つ目は稼ぐ力(売上高純利益率)が高いのに、資本があまりに大きすぎて資産効率の低迷を招いている企業。
資産効率の悪い企業は「物言う株主」から目をつけられ、株主強化などの提案を受けやすい。
資本効率に対する意識に目が向き始めた企業ほど、「変化率」が大きく、株価の伸びしろも大きいと言えそう。

・「メタボ資本」燃やせ メタボ資本が原因でROEが抑えられている企業
1.自己資本がメタボ
ローム <6963> [終値11040円]ROE3.7% 自己資本比率87%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://info.koronoasa.com/

・「メタボ資本」燃やせ メタボ資本が原因でROEが抑えられている企業
2.現預金がメタボ
進学会HD <9760> [終値584円]ROE1.1% ネットキャッシュ倍率1.2倍
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・「メタボ資本」燃やせ メタボ資本が原因でROEが抑えられている企業
3.総資産がメタボ
大和工 <5444> [終値3115円]ROE3.9% 売上高純利益率8.0%
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・長期金利上昇に揺れる米欧
米国:米長期金利の上昇に端を発する米株式相場の動揺が落ち着きつつある。
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・長期金利上昇に揺れる米欧
欧州:欧州市場では前週、ドイツと主要国の国債利回りが一段高試す展開に。
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・石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国で続ける協調減産の先行きめぐり、
サウジアラビアとロシアの意見が対立し始める。
サウジ側は「減産継続」主張、ロシアは「減産の終了時期を議論すべき」と提案し、微妙な意見の食い違いが発生。
これまで主要産油国の減産が原油相場を下支えしてきただけに、市場は両国の協調の先行き注視する。

・注目企業ここが知りたい 東急電鉄 <9005> [終値1710円]
鉄道の安定収益と不動産開発を強みに、6期連続の営業増益を見込む。
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・2017年4-12月期の決算発表が出そろい、株式市場では個別株選別する流れが強まってきた。
通期予想の上方修正や自社株買いといった明確なプラス材料を好感する動きが目立つ。
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・OUT Look:今週(19~23日)の株式相場、日経平均株価は2万2000円前後でのもみ合う展開になりそう。
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・Wall Street:今週の米株式相場は方向感が定まらない展開が続きそう。
前週末まで※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://info.koronoasa.com/

・ランキング:今期の売上高経常利益率が改善する企業ランキング
上位には精密機器や電気機器、化学などが並んだ。特に目立つのが半導体関連銘柄の収益改善。

1位アカツキ <3932> [終値5550円]経常利益率の改善幅 10.15ポイント
2位アサヒHD <5857> [終値1975円]9.53 3位日立国際 <6756> [終値3115円]
6位ニコン <7731> [終値2085円]6.81 構造改革費用の一巡が追い風
9位日立建機 <6305> [終値4470円]5.12 鉱山機械関連の販売好調
15位東京エレク <8035> [終値20425円]4.28 半導体需要の増加取り込み
18位信越化 <4063> [終値11225円]4.02 主力ウエハーの値上げ浸透

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち全指数が上昇。

上位1位週間騰落率ロシア6.53% 2位南アフリカ5.73% 3位ベトナム556% 4位香港5.45% 6位米国4.25%
下位25位インド0.01% 24位台湾0.48% 23位ポーランド1.01% 22位マレーシア1.01% 17位日本1.58%

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