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扉を開いて(1/16号)

2010年1月16日(日)朝は雪

・アグフレーション(農産価格の価格上昇)の脅威。穀物の国際価格、昨夏以降上昇基調続く。
 世界の人口爆発や新興国の所得向上による食生活に変化などの長期の構造要因。
 世界の人口現在68億人から2050年に91億人に増加。多発する異常気象。
 穀物の高騰劇は過去3局面。1970年代は旧ソ連の干ばつ、90年代は米国の大洪水、07〜08年はマネーが主導。
 そして4回目となる今回は実需の強さや異常気象、米量的緩和第2弾(QE2)など複合的要因が絡み合う。
 ジム・ロジャーズ氏「穀物価格は未体験の領域に入る」と語る。

・農産物高に泣く企業、笑う企業を予測。

 「逆風」
 味の素 <2802> [終値891円]醗酵主原料の粗糖などの高騰が通期で100億円の減益要因。

 食用油の原料となる菜種の高騰で、
 J-オイル <2613> [終値256円]日清オイリオ <2602> [終値415円]2011年3月期業績見通し下方修正。

 「追い風」
 農業関連ビジネス、住友化 <4005> [終値423円]果樹や野菜用殺虫剤に強み。海外農薬大手が手薄な領域での成長狙う。

 日本曹達 <4041> [終値409円]日本農薬 <4997> [終値485円]なども自社開発の果樹や野菜用農薬の輸出伸ばす。

 クボタ <6326> [終値818円]中国やタイでの農機需要の拡大が追い風。

・財政不安続く欧州。渦中のポルトガルやスペインが先週の国債札を無難にこなしたものの先行き予断を許さない。
 市場関係者注視ポルトガル10年国債の流通利回り、現在7%前後。
 「7%超」が定着すると欧州連合(EU)支援要請が現実味増す。

・ジム・ロジャーズ氏(投資家)予測する商品高騰の世界。
 数年のうちに惨憺(さんたん)たる食料危機に見舞われないとも限らない。
 穀物に限らず、コモディティーへの投資ブーム2015年から20年まで続くと。
 日本投資は円を買う。日本株数年間買っていないが実は購入を検討。
 米国債は空売り。米金融業は下降局面が続く。歴史は「金融の時代」と「物つくりの時代」を繰り返す。
 これからはモノの時代。10年、15年あるいは18年後にはユーロは消滅と。

・ブリジストン <5108> [終値1564円]中国で販売ネットワークの仕入れに動く。
 自動車の保有台数爆発的に増え、好採算の交換用タイヤ需要も膨らむ。
 物づくり(製造業)として側面に加えて店づくり(小売業)の実力が勝敗を左右。

・ランキング:日経中国関連株50構成銘柄株価騰落率(人民元相場弾力化される直前2010年6/18を起点)

 首位コマツ <6301> [終値2537円]騰落率48.97%。

 2位村田 <6981> [終値6010円]30.87%。

 3位日立 <6501> [終値447円]28.08%。

 5位日産 <7201> [終値846円]26.08%
 国内自動車メーカー中、中国での販売台数最多。米中事業好調、世界に大市場での販売増を好感。

 7位三菱ケミカルHD <4188> [終値585円]25.81% 
 中国への投資総額は累積で約1600億円に達する。新興国での需要拡大で石化関連部門の業績改善進む。

 40位ダイキン <6367> [終値2891円]▲2.33%
 中国での空調事業の売上高1300億円で空調事業全体の14%占め、日本と欧州に次ぐ比率に。

 45位新日鉄 <5401> [終値297円]▲4.81%
 中国、アジア向け中心とした輸出、足元では売り上げの4割占め、中国の鋼材需要や市況に株価左右。

・OUT Look:今週の株式相場は高値警戒の中で押し目を待つ展開に。
 日経ジャスダック平均株価12日続伸。テクニカル指標の面でも短期的な相場の過熱感はっきりしてきた。
 一方、企業業績が来期以降も増益基調が続くとの見通しは揺らがず押し目を拾う意欲強く。
 今週の注目は18日胡錦濤・中国国家主席の訪米、
 20日発表予定の中国12月の消費者物価指数(CPI)、市場予想は前年同期比4%程度の上昇で11月(5.1%上昇)より低いと
 需給面では「日経平均の14日の特別清算指数(SQ)値(1万470円)を維持できるか」
 経験則では週初にSQ値を割り込むようだと調整局面入りの可能性高く。 

・Wall Street:今週の米株式相場は米主要企業の2010年10-12月期決算発表が引き続き注目材料に。
 ダウ工業株30種平均前週末約2年半ぶりの高値で取引を終えた。
 非鉄大手アルコアから始まった主要企業の決算内容はおおむね堅調、相場には好材料。
 14日米銀大手JPモルガン・チェースの10-12月期決算は純利益47%増。
 今週発表シティグループ、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカの決算の行方は相場の先行き見極めるカギ
 18日はアップルとIBM。21日はゼネラル・エレクトリックが決算発表。 

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派41%(前回比-22)弱気派27%(同+7)中立派32%(同+14)
 日米決算発表本格化を控えた様子見ムード強まりつつある。

・株価の戻り受け信用取引で売っていた投資家の含み損が拡大。
 売り方の信用評価損益率1/7申し込み時点でマイナス15.7%と前週比4.0ポイント悪化。8ヶ月ぶりの水準。
 「踏み上げ」が一時的な株価上昇要因になると観測が出ている。

・NY先物市場WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油が緩やかに上昇。
 中国などの新興国で需要が増加に加え、最大の消費国の米国でも最近の経済指標で景気回復を示す内容が増え、
 需要拡大を見込んだ投機マネーが市場に流入。

・世界市場往来:世界の株式相場は先週最も株価が上昇したのはスペイン。
 事前に懸念された同国とポルトガルの国債入札が波乱なく終わり、安心感が広がった。
 一方インドやインドネシアなどアジア諸国ではインフレ抑制のための利上げに対する警戒感から大幅に下落。

・BARRON’S:ウォール街では「今年は大型株が上昇に転じる」という大方の見方。
 相対的な割安感や今後の値上がり期待を勘案すれば大型株時代と。

・読者モニター、日経平均株価の予想高値で1万1500〜1万2000円(56人)1万2500〜1万3,000円(52人)強気派優勢。
 高値つける時期は12月(53人)最多。3-5月も多く。

 有望銘柄資源、新興国、インフレ関連が人気集中。首位三菱商事 <8058> [終値2371円](28人)
 2位コマツ <6301> [終値2537円](25人)3位日立 <6501> [終値447円](14人)
 4位トヨタ <7203> [終値3550円]日本電産 <6594> [終値8480円](13人)

 上昇期待国インド(92人)2位日本(91人)3位インドネシア4位中国。上昇率低そうな国首位日本、2位英国、3位中国。

 (日経ヴェリタス)

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