世界新車販売台数2年連続マイナス

2019年1月5日（日）晴れ

・先進国で銀行の再編圧力が強まっている。
ネットバンキングの広がりで店舗を軸とする銀行の強みが薄れ、現金取り扱い金融機関は足元の5年で米国は2割弱、欧州の主要国は15％減。
一方、日本は店舗の統廃合は広がるものの、金融機関は1割減にとどまる。
日本でもキャッシュレス決済などデジタル対応は急速に広がり、今後の金融再編の呼び水になりそう。
米国では金融機関が急減。
米連邦預金保険公社（FDIC）の統計で19年9月末を09年と比べると、日本の銀行にあたる商業銀行は33％、規模の小さい貯蓄金融機関は43％減。
足元の5年でも合わせて19％減少。再編の圧力を強めているのが、ネットバンキング。

・2019年の世界新車販売台数が2年連続でマイナスとなった。
2年連続の落ち込みはリーマン・ショックの影響を受けた08～09年以来で、19年は前年比で4％前後の減少へ。
自動車メーカーの人員削減や再編が加速する可能性がある。
今回は世界最大市場の中国や4位のインドが景気減速で販売落ち込み、日米欧も振るわない。

・米軍がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官をイラクで殺害したことを受けて、イランは報復措置の検討へ入った。
イランメディアは4日、革命防衛隊幹部のアブハムゼ氏が中東地域にある35の米関連施設や
対立するイスラエル、ホルムズ海峡を航行する船舶などが攻撃目標の候補となるとにべたと報じる。　トランプ米政権は米兵3000人前後を中東地域に追加派遣する検討に入った。報復攻撃に備える狙いと。

・世界最大のデジタル・ディスラプション（創造的破壊）技術見本市「CES」が7日、米ラスベガスで開幕する。
2020年は次世代通信規格「5G」や人工知能（AI）の存在感が一段と増す。
デジタル技術で事業を変革する「デジタル・トランスフォーメーション（DX）」はあらゆる産業の共通課題となり、
幅広い業種の企業が製品やサービスを発表する。

・クボタ　<6326> ［終値1726.0円］デジタル技術を使った、世界中の農機の稼働状態や受注状況の一元管理を始める。
2025年までに1000億円投じ、世界で年間22万台販売するトラクターの新機種にセンサーを設置。
故障予知や各地の受注状況に応じた素早い生産調整を可能にする。
コマツ　<6301> ［終値2642.0円］建機で先行したデジタル化が農機でも本格化。

・米イラン関係の一段の緊迫を受け、市場参加者がリスク回避の行動に出た。
3日の米国市場では史上最高値圏にあるダウ工業株30種平均が一時、前日比350ドル安まで下げた。
一方、安全資産とされる金が買われ、約4カ月ぶりの高値を付けた。
投資家は積極的なリスク選好姿勢から一転、中東情勢の行方を見極めようとしている。

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・地球深部探査船「ちきゅう」を用いて南鳥島（東京都小笠原村）周辺の深海底からレアアース（希土類）を採取する実証実験について、
政府が着手する時期を1年前倒しし、2021年度の初めから行うことが分かった。
今後中国がハイテク製品に欠かせないレアアースの海底採取を本格化させる前に、回収技術の実用化に向けた対応を急ぐ。

・人工多能性幹細胞（iPS細胞）を使った再生医療を目指す臨床応用の計画が今年、大きく加速する。
対象となる病気は過去6年間で3つだったが、今年は5つの病気で相次ぎ移植手術が行われる見通しで、
世界初の臨床研究に向けた動きが拡大しそう。

・中国中部の湖北省武漢市で、原因不明のウイルス性肺炎の発症が相次ぐ。
同氏の発表で4日までに44人発症し、このうち11人が重症。

・トランプ米政権がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の殺害に踏み切ったのは、
イランが中東地域で米国民や米権益を脅かす行為をこれ以上続けるのを容認しない姿勢を明確に打ち出す狙いがある。
米民間人一人が死亡したのを受け、「戦略的忍耐」の方針を転換することを決めたとみられる。

・今年11月の米大統領選挙で再選目指すトランプ大統領陣営は2日、
2019年の第4四半期（10－12月期）にトランプ氏が集めた政治献金が、四半期としては最高額の4600万ドル（約50億円）に上ったと発表。
19年に年間で集まった献金総額は1億4300万ドルとして、民主党候補に圧倒的な差をつけている。

・世界半導体市場統計（WSTS）3日までに、2020年の世界半導体市場が前年比5.9％増の4330憶ドル（約47兆円）となり、
2年ぶりに前年比でプラスになる見通しを発表。
第5世代通信（5G）移動通信システムやデータセンター向けの需要が拡大すると予想。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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（今日の一言）

週末（3日）の海外ＮＹ株式市場は、下落。
米国のイラクへの空爆により、中東での緊張が高まる。
米製造業の指標低調もあり、経済成長鈍化への懸念が広がる。

アップル（-0.97%）グーグル（-0.49%）フェイスブック（-0.53%）アリババ（-1.26%）エヌビディア（-1.60%）
ネットフリックス（-1.19%）アマゾン・ドット・コム（-1.21%）バイオジェン（-1.15%）バークシャー（-0.97%）
ラッセル2000（-0.46%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.10%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約74.7億株、過去20日間平均約68.7億株を上回る。

週間ベースでは、ダウは0.04％安、4週ぶり反落、ナスダック総合指数は0.16％高、4週続伸（累計4.2％上昇）、
S&P500種指数は0.17％安、6週ぶり反落　で取引を終えた。

クリスマス・ラリー（年末の5日間と年始の2日間の7日間計）の起点（23日）は、ダウは2万8551.53ドル、S&Pは3224.01ポイント。
2020年1/3の終値が、この値を上回るか、下回るかで、2020年の米国株式市場の年間騰落の傾向が決まるとも・・・
3日終値でダウは2万8634ドル（23日比　83.35ドル　0.3％高）、S&P500は、3234.85ポイント（10.84ポイント　0.3％高）となり、
ほんの少しですがサンタはやってきたところです。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
中東での緊張の高まりでリスク回避の動きに。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（-1.14％）、イタリア（MIB）株価指数（-0.56％）と下落。

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