2020年　繁栄の年なるか

2019年1月5日（日）初雪も晴れ

・2020年　繁栄の年なるか　市場アンケート　5G・五輪・・・高値試す
海外勢の買いが加わり年末高を演じた2019年の日本株。
12月の米中貿易交渉の第1段階合意も好感され、年間では2年ぶりの上げで取引を終えた。
20年の日本株はどう動くか。

・2020年　繁栄の年なるか　市場アンケート　5G・五輪・・・高値試す
日経ヴェリタス、19年12月に市場関係者にアンケートを実施、73人からの回答。
予想の大宗を占めたのが、米景気拡大支えに年末にかけて円安・株高が進むというシナリオ。
アンケートでは約半数が「19年よりは減速するが堅調さを保つ」と回答。
米国実質国内総生産（GDP）成長率は2％台との見方が半数を超えた。
米景気の動向は世界経済の先行きを左右する。

・2020年　繁栄の年なるか　市場アンケート　5G・五輪・・・高値試す
今年は十二支のネズミ年。「子（ね）は繁栄」の相場格言に倣い、日本株の高い上昇を見込む予想は米国株に次いで多かった。
高値予想の平均は日経平均で2万5659円と足元の水準から2000円高い。
11月の米大統領選を無事に過ぎれば不安材料は減るとの見方から、高値の到達時期は12月との回答が最多。
米ダウ工業株30種平均の高値予想の平均は3万0245ドル。

・2020年　繁栄の年なるか　市場アンケート　5G・五輪・・・高値試す
米中貿易摩擦の行方の見方が割れる。
19年は交渉が動く度に金融市場は揺れた。「第2段階」の交渉はどうなるのか。
回答の約半数の株高要因に「貿易摩擦の緩和」を上げた半面、株安要因にも同程度の回答者が「貿易摩擦の激化」を挙げた。
年明けには、米軍によるイラン司令官殺害を受けて海外市場が株安・円高で反応、
市場をリスクオフに突き動かす地政学要因は中東・北朝鮮など世界でくすぶったまま。

・2020年　繁栄の年なるか　市場アンケート　5G・五輪・・・高値試す
米連邦準備理事会（FRB）など世界の中銀が大規模な金融緩和策を続けており、下値不安は限られる。
20年の安値平均は日経平均で2万1677円、ダウ平均で2万5475ドルに。
じり高を見込む中で収益を積み上げるんは銘柄選択がカギとなる。

・2020年　繁栄の年なるか　市場アンケート　5G・五輪・・・高値試す
投資先の有望業種では電気機器や情報・通信業の回答がともに4割超。
次世代通信規格「5G」本格普及で関連銘柄に恩恵が行き渡るとみる。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://www.koronoasa.com/info/

・2020年　繁栄の年なるか　日本株、年後半に上値追い。
2020年は米景気の拡大と企業業績の回復に支えられ、株高基調は継続へ。
5Gの本格普及や東京五輪を控えるなか、株や円、金利はどう動くのか。
株価の上昇要因は？
米国景気の拡大65％　企業業績の改善64％　貿易摩擦の緩和54％　中国景気の拡大32％　各国中銀の金融政策28％　円安進行28％
株価の下落要因は？
貿易摩擦の激化50％　中国景気の減速48％　米大統領選41％　円高進行37％　地政学リスクの増大36％　米国景気の減速35％

・2020年　繁栄の年なるか　日本株、年後半に上値追い。
今年の日経平均株価の高値予想では2万6000円～2万8000円で36.8％を占めた。
2万5000円～2万5500円は22.1％、2万5500円～2万6000円は17.6％、2万8000円以上という回答も2.9％。
3月までにいったん弱含むも、米大統領選を控える年後半にかけて上値を追うというのがメーンシナリオ。
米ダウ工業株30種平均の高値予想では、52.3％が3万ドル以上と回答。
株価上昇率が最も高くなると予想する国・地域（複数回答可）でも、米国（ダウ平均）は61.3％で首位。

・2020年　繁栄の年なるか　日本株、年後半に上値追い。
堅調な米経済を受けて、日本企業の業績も回復するという見立ては多い。
20年度の経常利益の19年度比増減率は、プラス5～10％になるとの回答が44.6％と最多、同0～5％が23.1％、同10～20％が13.8％と続く。
一方、減益予想は全体の約1割にとどまる。

・2020年　繁栄の年なるか　為替の動きは限定的に
アンケートでは2020年も円はドルに対して大きくは動かないとの予測が多かった。
円の高値は平均1ドル＝104円21銭で、安値は113円20銭。高値と安値の値幅は8円99銭。
18年は（9円99銭）、19年h（8円30銭）と過去最少の値幅を2年連続で記録。
年明けの円上昇のように、中東情勢の緊迫はリスクオフの円買いを促しやすい。
一方、円安のシナリオでは、「米中協議や英国の欧州連合（EU）離脱問題が進みリスクオン相場となる」などの見方が出た。

・2020年　繁栄の年なるか　有望セクター
株式市場の有望セクターにはどんな業種か。
複数回答で、電気機器と情報・通信業が4割を超え、市場関係者の高い関心を集めた。
2つの業種に共通するのは、2020年春に商用サービス始める次世代通信規格「5G」関連の需要が見込めるという点。
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・2020年　繁栄の年なるか　有望セクター
市場関係者が注目する投資テーマは人工知能（AI）や業界再編（M&A）に加え、今年開かれる東京五輪・パラリンピックも目立つ。
東京五輪のインバウンド（訪日外国人）関連でと特需が起きると、ホテルや飲食などが恩恵を受けそうとも。

・2020年　繁栄の年なるか　有望銘柄
1位ソニー　<6758> ［終値7401円］15票　2位日本電産　<6594> ［終値15005円］11票　3位ソフトバンクグループ　<9984> ［終値4756円］10票
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・2020年　繁栄の年なるか　10年後のマーケットは・・・
10年後の日経平均株価は約半数が「3万円台」と回答、他の3割近くが「4万円以上」と答えた。
10年単位では最高値（3万8915円）更新への期待は高い。
今後10年の有望テーマ（複数回答）では「高齢化関連、ヘルスケア」（57.6％）は最多。
「高齢者の介護用のAI（人工知能）ロボットの導入が進む」など関連する商品やサービスが普及しそう。
「自動運転」（37.9％）。自動運転の範囲は今後10年でさらに広がり、関連企業のすそ野は厚くなりそう。

・2020年　繁栄の年なるか　10年後のマーケットは・・・
今後10年間の「最大のリスク」
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・2020年　繁栄の年なるか　2020年相場アンケート
尾河真樹　ソニーファイナンシャルHD（チーフアナリスト）有望セクター電気機器、情報・通信業
日経平均高値26500円（実現時期11月）安値23000円（2月）ダウ平均高値30500ドル（11月）安値25000ドル（2月）
為替対ドル高値105円（12月）安値115円（6月）対ユーロ高値112.5円（12月）安値124円（6月）

菊池真　ミョウジョウアセット・マネージメント（代表取締役）食料品、医薬品、サービス業
24500円（1月）14000円（12月）29000ドル（1月）23000ドル（12月）105円（12月）113円（1月）115円（12月）126円（1月）

田部井美彦　内藤証券（投資調査部長）機械、電気機器、精密機器
25400円（6月）20200円（10月）30800ドル（6月）27000ドル（11月）105円（10月）113円（6月）117.4円（10月）127円（6月）

平野憲一　ケイ・アセット（代表）回答なし
27000円（5月）24000円（1月）30000ドル（4月）27000ドル（9月）104.5円（9月）116.5円（5月）115円（9月）130円（11月）

広木隆　マネックス証券（執行役員チーフアナリスト）電気機器、情報・通信業、銀行業
27200円（8月）23500円（1月）32300ドル（8月）27000ドル（1月）105円　112円　ユーロは回答なし

藤戸則弘　三菱UFJFGモルガンスタンレー証券（チーフ投資ストラテジスト）医薬品、陸運業、サービス業
24800円（5月）20000円（10月）30500ドル（5月）25000ドル（10月）102円（10月）114円（5月）115円（6月）130円（5月）

吉野晶雄　アムンディ・ジャパン（チーフエコノミスト）機械、情報・通信業、サービス業
25200円（8月）23000円（4月）29500ドル（10月）25000ドル（3月）105.5円（8月）110.4円（2月）118.5円（7月）131.8円（12月）

・日経平均株価の2019年終値は2万3656円と18年末比で18％上昇し、年間騰落率は2年ぶりにプラスとなった。
昨年は設備投資や個人消費が総じて堅調に推移し、国内経済は順調に拡大したが、20年はどうか。
大手証券会社などの予測を見渡すと、経済成長率の伸びは鈍るとの見方が目立った。
日本の実質国内総生産（GDP）成長率は18年が0.3％増だった。
19年は、集計対象とした9機関の単純平均では0.9％のプラスになった。
だが20年は成長ペースが鈍化するとの見方が目立ち、単純平均で0.6％増へと鈍化する見通し。
20年の成長率は5機関が成長鈍化、2機関がほぼ横ばいを予想。
見通しの下限は0.2％増（野村証券と三菱UFJモルガンスタンレー証券）で、上限は1.2％増（SMBC日興証券）だった。

・MARKETS 辰年に次ぐ上昇率　経験則は当たるか
2020年の日本株市場は6日から始まる。相場の経験則（アノマリー）では、十二支の子（ね）年は「繁栄」の年。
19年の日経平均株価は年間で2年ぶりに上昇し、アノマリーの「亥（い）固まる」の通り底堅さを見せた。
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