米国反発　ほぼ高値引け

2019年1月7日（火）晴れ 夕方一時雨も

・イランの核問題が再び緊迫化。
イラン政府は5日、欧米などと結んだ核合意の制限を破り、ウランの濃縮活動を無制限に進めると宣言。
中東の安定を支えてきたイランの核合意は、崩壊の瀬戸際に立たされた。
核合意が崩されれば、イスラエルからサウジアラビアまで核開発ドミノを招く恐れがある。
米イランの対立激化で仲介役の欧州は打つ手が限られている。
イラン首都テヘランでは6日、米国が殺害したイラン革命防衛隊ソレイマニ司令官の葬儀が執り行われた。イラン国営メディアは数百万人参列と。

・2020年の金融市場は波乱の幕開けに。
20年最初の取引となった6日の東京市場で日経平均株価は19年末比451円安と、大発会として過去4番目の下げ幅を記録。
米国とイランの対立激化が世界景気回復への楽観ムードに水を差した。
金は6年9カ月ぶり、円相場は対ドルで3カ月ぶりの高値水準となった。
日経平均株価の終値は昨年末比で1.9％安の2万3204円と1カ月ぶりの安値に。

・安倍晋三首相6日、三重県伊勢市で年頭記者会見開き、
イラン革命防衛隊の司令官が米軍に柵害され緊迫化する中東情勢について「深く憂慮している」と述べた。
「事態のさらなるエスカレートは避けるべきで、すべての関係者に緊張緩和のための外交努力を尽くすことを求める」と関係国に自制求めた。

・日産自　<7201> ［終値625.5円］元会長カルロス・ゴーン被告が8日にもレバノンで記者会見を開くといわれている。
逃亡劇の衝撃は世界の関心をさらった。仏3紙が実施した読者調査では「日本からの脱出は正しかった」の比率は6～8割に達した。
しかし日本をはじめ、国際社会では強い非難の的になった。
反政府デモに参加するレバノンの若者らは「この国の特権層の腐敗の象徴だ」とゴーン被告に怒りぶつける。
ゴーン被告の逃亡劇に政府が関与した疑惑が国民の不信感をあおる。

・東京海上HD　<8766> ［終値6015円］ブラジル大手のカイシャ銀行と組み、住宅向けの火災保険などを手掛ける新会社設立する方針固める。
東京海上の新会社への出資額は約400億円とみられる。

・令和最初の年明けであり、東京五輪・パラリンピックを開催する2020年。仕事始めの6日までに、多くの企業トップが年頭所感表明。
五輪や次世代通信規格「5G」の商用サービス開始など国内経済の活性化に期待寄せる声が多かった半面、
世界の政治や経済の先行きに対する警戒感を強めてもいた。

・イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した米政権の決断は、中東の分断に油を注ぐことになりかねない。
トランプ米大統領は「戦争を止めるためだ」と見えを切ったが、唐突ともいえる判断はイスラム教シーア派の怒りに火をつけた。
中東地域での偶発的な衝突リスクが高まっている。

・イラン核問題の緊迫化を受けて世界の株式市場で動揺が広がる。
6日のアジアや欧州株式市場では1～2％下落する国・地域が目立った。
原油高による個人消費や設備投資の鈍化懸念から、世界の景気減速が再び意識され、投資マネーはリスク資産から安全資産に退避。
6日のアジア市場で、日経平均株価とインド株が約2％安、台湾株が1％安。欧州ではドイツ（0.70％安）やフランス（0.51％安）株が売られた。

・台湾で計画中の洋上風力発電プロジェクトを日本の官民が後押しする。
3メガバンクは、三菱重工　<7011> ［終値4255円］とデンマーク風力大手ヴェスタスが折半出資するMHIヴェスタスが風車を輸出する契約に融資。
この一部に政府系の日本貿易保険（NEXI）が損失をカバーする貿易保険を引き受ける。
洋上風力で先行する台湾を足掛かりにして、アジアでの需要を取り込みたい考え。
三菱UFJ銀　<8306> ［終値582.1円］三井住友銀　<8316> ［終値3979円］みずほ銀　<8411> ［終値166.6円］3行が
ドイツ銀や香港上海銀などと強調して計1千億円弱を融資する。

・1度の利用で数千万円する超高額薬に注目が集まる中、2020年以降は1億円を超える薬も登場する見通し。
1億円超えが予想される、ノバルティスの遺伝子治療薬「ゾルゲンスマ」は保険適用が見込まれ、患者負担は抑えられる。
半面、ハイテク新薬の価格高騰は続き保険や税負担は増す。

・auカブドットコム証券は、個人投資家が同社から資金を借りて株式を売買する「信用取引」制度で空売りできる銘柄を拡充した。
個人が短期で空売りできる銘柄数がこれまでの2倍の約1000銘柄に。銘柄数は業界で最多に。

・イラク議会は5日、外国部隊の駐留を終わらせる決議を採択した。
駐留米軍の撤収を事実上求める内容。背後には隣国から米軍を遠ざけたいイランの思惑がありそう。
これを受けてイラク政府が米国との合意を破棄すれば、米軍は駐留の根拠を失いかねない。
米軍がイラクを去ることになれば「「イスラム国」（IS）など過激派組織が息を吹き返す可能性があり、中東は一段と不安定になりそう。

・香港金融市場で中国の存在感が一段と高まっている。
中国本土投資家による香港株の買越額は2019年が2493億香港ドル（約3兆5千億円）となり、18年の3倍に急増。
大規模デモが始まった6月以降の買いが目立つ。一方、欧米からの投資マネーは香港の域外に流出しているとの観測も浮上。

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・東京株式市場は6日、年明け最初の取引となる大発会を迎えた。
日経平均株価の終値は前年末比451円76銭安の2万320④円86銭。
中東情勢の緊迫化により、投資家心理が冷え込み、下げ幅は一時500円超。

・産経新聞主要118社アンケート、国内経済は踊り場局面になるとの認識が広がる一方、
金融市場では、米中貿易摩擦や米国とイランの軍事衝突の恐れなど不透明な海外経済を懸念する声が高まっている。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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マリモ地方創生リート　<3470> ［終値129300円］1万9371口

伊藤忠アドバンス・ロジすテックス　<3493> ［終値118900円］国内外で12万3357口

ジャパンエクセレント　<8987> ［終値176300円］国内外で4万3000口

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、大幅安から終盤切り返して上昇して終了。
ダウ工業株30種平均は一時2万8418ドル（216.25　0.8％安）の場面もあったもののプラス圏で終了。
アルファベット、アマゾン・ドット・コムやアップルなどの成長株に買い物が入り、戻りけん引。

ただ半導体株は売られたまま終了。
フィラデルフィア半導体株は1.0％安。

アップル（+0.80%）グーグル（+2.47%）フェイスブック（+1.88%）アリババ（-0.17%）エヌビディア（+0.42%）
ネットフリックス（+3.05%）アマゾン・ドット・コム（+1.49%）バイオジェン（-0.01%）バークシャー（+0.36%）
ラッセル2000（+0.14%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.10%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約77.7億株、過去20日間平均約69.3億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数は下落。
米イラン間の緊張を不安視された。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数は休場、イタリア（MIB）株価指数（+0.51％）と下落。

年明け『大発会』の6日の東京株式市場で日経平均（-1.91％）は3日続落。
東証株価指数（TOPIX）（-1.39％）も2日続落。

地政学リスクの高まりで、リスク回避の動きに・・・

東証マザーズ（-1.86％）は2日続落、日経ジャスダック平均（-0.15％）は6日ぶり反落、東証2部（-0.17％）は4日ぶり反落で終了。

東証1部出来高は12億1971万株、売買代金は2兆2246億円。
東証1部騰落数は値上がり277(12％)銘柄、値下がり1,835(84％)銘柄、変わらず49(2％)銘柄に。

業種別ランキングでは2業種上昇、31業種下落に。
値上がり上位は、鉱業、石油石炭製品。
値下がり上位は、海運業、空運業、水産・農林業、食料品、倉庫運輸関連、その他製品、パルプ・紙、輸送用機器・・・

東証1部値上がり上位は、石川製作所　<6208> ［現在2184円　+400円］豊和工　<6205> ［現在6203円　+995円］
東京計器　<7721> ［現在1176円　+149円］日本鋳鉄管　<5612> ［現在1461円　+169円］

値下がり上位は、ツナグGHD　<6551> ［現在768円　-93円］ベネフィットジャパン　<3934> ［現在2096円　-152円］
ペッパー　<3053> ［現在1177円　-82円］黒谷　<3168> ［現在510円　-35円］

三菱UFJ　<8306> ［現在582.1円　-11.1円］みずほ　<8411> ［現在166.6円　-1.7円］三井住友　<8316> ［現在3979円　-59円］

野村　<8604> ［現在557.5円　-5.9円］大和　<8601> ［現在547.7円　-5.3円］ソフトバンクグループ　<9984> ［現在4569円　-187円］

2020年の金融市場は波乱の幕開けに。
20年最初の取引となった6日の東京市場で日経平均株価は19年末比451円安と、大発会として過去4番目の下げ幅を記録。
米国とイランの対立激化が世界景気回復への楽観ムードに水を差した。
金は6年9カ月ぶり、円相場は対ドルで3カ月ぶりの高値水準となった。
日経平均株価の終値は昨年末比で1.9％安の2万3204円と1カ月ぶりの安値に。

昨年（2019年）の大発会（1/4）も日経平均株価は452円安、翌営業日（1/7）は477円高で、3日続伸（865.1円　4.4％上昇）となっていました。
ただ昨年は大発会からマザーズ指数は3連騰となっていましたが、今回は880.80（16.67安、1.86％安）の始まり。

日経平均と同様に本日切り返せるかどうか・・・

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昨日の日経平均は、米国株式市場の150ドル安ぐらいは織り込んだところで、反発の始まりに・・・

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