
ESG あなたの味方
- 2020年02月16日
- 日経ヴェリタス
2019年2月16日(日)小雨
・ESG(環境・社会・企業統治) あなたの味方 長期投資、銘柄選ぶのヒントに
2月初め、英国の非政府組織(NGO)CDP発表した最新の気候変動リポートが投資家の注目を集めた。
気候変動への取り組みで最高ランク「A」評価獲得した世界179社のうち、日本企業が38社を占め最多になったから。
CDPの調査は世界500以上の機関投資家から委託されたもので、この「格付け」は環境分野の重要指標となる。
調査対象8000社強のうちA評価はわずか2%。
・ESG(環境・社会・企業統治) あなたの味方 長期投資、銘柄選ぶのヒントに
「ESGが評価されると株価にも影響してくる。個人投資家も無視できなくなってきた」との声も。
ESGに優れた企業は社会の発展に貢献し、将来も持続的に成長するとの考え方が根底にある。
国際団体GSIA、18年の世界のESG投資残高は約31兆ドル(約3400兆円)と14年比で約7割拡大している。
・ESG(環境・社会・企業統治) あなたの味方 長期投資、銘柄選ぶのヒントに
日本でも、17年に国内最大の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が参入したのを機に資産残高が急拡大。
ESGを投資判断に使うのは運用成績にも影響するからだ。
ESGを巡っては、世界的に相次ぐ異常気象を受けて「E(環境)」への取り組みが注目されがちだが、
「S(社会)」や「G(企業統治)」への取り組みも広がる。
・ESG(環境・社会・企業統治) あなたの味方 長期投資、銘柄選ぶのヒントに
ESGの銘柄選びでは、企業自身の開示情報に大きく依存するほか、指数会社によってESGの評価方法が異なるといった注意点もある。
それでも長期的な資産形成を目指す個人と、長期的な社会問題などに取り組むESGの親和性は高く、長期投資のメリットは大きい。
・ESG(環境・社会・企業統治) あなたの味方
幅広い業種でESGへの取り組みが広がる
キリンHD <2503> [終値2532.0円]気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同し、気候変動が原材料に与える影響など開示
ESGスコア 3.8
花王 <4452> [終値8735円]プラスチック使用量を減らす新技術を使った容器を展開 4.2
エーザイ <4523> [終値8951円]アジアやアフリカで熱帯病治療薬を無償提供 3.7
ダイフク <6383> [終値7000円]消費電力を抑えた荷物搬入用クレーンや自動倉庫を展開 3.2
リコー <7752> [終値1144円]主力のA3複合機の製造で使う電力を再生エネルギーで対応 3.9
エフピコ <7947> [終値6830円]食品トレーでエコ製品を展開、積極的な障害者雇用 3.4
イオン <8267> [終値2313.5円]グループ全体でプラスチック製レジ袋を有料化へ 3.7
野村HD <8604> [終値562.0円]社外取締役や女性役員を積極登用 4.7
MS&AD <8725> [終値3759円]ガバナンスの詳細情報を開示、ESGに配慮した投融資を展開 4.0
郵船 <9101> [終値1739円]液化天然ガス(LNG)などの低炭素燃料を使う輸送船を拡大 3.4
・ESG(環境・社会・企業統治) あなたの味方
ESGの評価が高い主な企業
MSCI(ESG格付け)
AAA:住友化 <4005> [終値454円]ソニー <6758> [終値7622円]NTTドコモ <9437> [終値3112.0円]
AA:花王 <4452> [終値8735円]アステラス <4503> [終値1906.5円]ダイキン <6367> [終値15120円]
FTSE(ESG格付け)
4.5以上:みずほFG <8411> [終値161.0円]野村HD <8604> [終値562.0円]ファーストリテイリング <9983> [終値59470円]
4以上:双日 <2768> [終値351円]ヤマハ発 <7272> [終値1953円]NTTデータ <9613> [終値1445円]
CDP(気候変動対応)
A:野村総研 <4307> [終値2688円]パナソニック <6752> [終値1207.5円]トヨタ <7203> [終値7729円]
A-:キッコーマン <2801> [終値5820円]TDK <6762> [終値11870円]三菱地所 <8802> [終値2125.5円]
・ESG(環境・社会・企業統治) あなたの味方
ESGと投資効果、相関関係の論争続く。
個人投資家の間で関心が高まりつつあるESG投資。
だがそうの投資効果については評価が定まらない状況が続いてきた。
関連銘柄のパフォーマンスは2019年以降大きく上昇し、ESG投資の存在感は増している。
「明確にポジティブではないが、マイナスとも言えない。パフォーマンスはどっちつかずといったところだ」との評価も。
世界の利益成長見通しが下落する局面で「財務の健全性が高いガバナンス「G」関連銘柄に資金が向かいやすい」とも。
先行する欧州に続き、日本では年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESG]投資を拡大。
米国でも機関投資家が相次いでESG]投資の強化へとかじを切る。
機関投資家の資金流入が続き、需給的側面からの買いはさらに強まりそう。
「マーケットのマジョリティーにはならないまでも、ESG投資への資金流入は今後とも続く」とみる声も。
・ソフトバンクグループ(SBG)<9984> [終値5517円]投資戦略が足踏みしている。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・堅調な米景気に新型肺炎のリスクが影を落としつつある。
米サプライマネジメント協会(ISM)による製造業・非製造業景況感指数はともに1月は上向き、製造業は半年ぶりに「不況」水準から脱した。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・原油価格の低迷を受け、石油輸出機構(OPEC)が追加減産を模索。
中国から広がった新型肺炎が世界経済に打撃を与え、原油需要が減るとの懸念が浮上。
足元の原油価格は2019年4月の高値から2割ほど安い水準に落ち込んだ。
・イノベ企業ファイリング モバイルファクトリー <3912> [終値1825円]
スマートフォンゲームの「ステーションメモリーズ」の運営や、着信メロディー提供サービスを手掛ける。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・楽天 <4755> [終値905円]経営の先行きに不透明感が増している。
13日発表、2019年12月期の連結決算、最終損益が318億円の赤字(前の期は1422億円の黒字)。
投資先の米ライドシェア大手リフトに関連した減損損失が響き、8年ぶりに最終赤字に転落した。
来月以降にはインターネット通販の送料統一や、携帯電話事業の本格サービス開始など、重要イベントが待ち受ける。
経営の根幹を揺さぶりかねない「春の嵐」を乗り切れるか、株式市場では不安視する見方も増えてきた。
・リクルートHD <6098> [終値4501円]14日発表、2019年」4-12月期連結決算、純利益前年同期比14%増1665億円と、同期間として最高に。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・日産自 <7201> [終値513.7円]14日急落、一時前日比10%安の511円と2009年7月以来、10年7カ月ぶりの安値水準に。
13日に、これまで「未定」としていた20年3月期の期末配当をゼロにすると発表。
個人投資家中心に、高い配当利回りを期待していた市場参加者からの嫌気売りを誘った。
・MARKETS FOREX 新型肺炎の影響「五輪まで」26%
外国為替市場で、新型肺炎「COVIT-19」の感染拡大による影響の長期化を予想する関係者が増えている。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS STOCK 中国関連銘柄に売り圧力
日経平均株価が節目の2万4000円を前に足踏み続けている。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS COMMODITY カカオ豆、下値堅く
チョコレートの原料となるカカオ豆の国際相場が3年3カ月ぶりの高値水準で推移。
主産地の西アフリカで高温乾燥の気候が続き、供給不足懸念が強まっていることが背景。
・MARKETS 仮想通貨
インターネット上の暗号資産(仮想通貨)ビットコインの相場が上昇。
情報サイトコインディスクによるとドル建て価格は日本時間14日時点で1ビットコイン=1万200ドル程度と、
前の週末(9800ドル程度)を上回っている。
採掘の報酬でもらえるコインの量が半分になる「半減期」が近いとみられる銘柄中心に、需要ひっ迫の味方から買いが継続的に入っている。
・世界株式番付:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち17指数が上昇。
上位1位台湾週間騰落率1.75% 2位ドイツ1.70% 3位イタリア1.59% 4位香港1.50% 5位オーストラリア1.48% 7位中国1.43% 13位米国1.02%
下位25位フィリピン▲3.00% 24位インドネシア▲2.21% 23位英国▲0.77% 22位トルコ▲0.71% 21位マレーシア▲0.65% 20位日本▲0.59%
・銘柄ウオッチ トップが語る オエノンHD <2533> [終値402円]西永裕司社長
焼酎や日本酒など酒類のほか、酵素や医薬品の製造販売を手掛けている。
株主還元も意識、19年には自社株買い実施。
23年12月期までの経営計画で、年間配当は1株あたり10円と前期比で3円増やす方針。
・読者が選ぶ注目企業 ここが知りたい イエローハット <9882> [終値1708円]若者の車離れが叫ばれる中、業績好調。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・テクニカル分析
「日経平均株価はいま、正念場を迎えている」SMBC]日興証券の吉野豊チーフテクニカルアナリスト
2/3につけた直近安値の2万2971円がポイントと指摘。
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