緊急事態　頼みは現金

2020年4月19日（日）晴れ

・緊急事態　頼みは現金　企業のコロナ耐久力探る
トヨタ　<7203> ［終値6756円］1兆円、日産自　<7201> ［終値364.7円］5000億円、リクルートHD　<6098> ［終値2918.5円］4500億円
3月下旬以降、メガバンクなどへのコミットメントライン（融資枠）の設定要請が相次ぎ明らかに。
新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響はいまだ見通せない。
日本では緊急事態宣言の対象地域が全国に広がった。
日本を代表する企業までもが手元資金の確保に奔走した。

・緊急事態　頼みは現金　企業のコロナ耐久力探る
製品需要の急減や店舗の営業自粛といった非常事態に陥っても、企業は人件費や借入金の利息などの支払いを続けなければならない。
資金繰りを確保するための守りの財務に徹してこそ、
あとに訪れる反攻の機会をつかめるというのは「黒字倒産」を多く生んだリーマン・ショックの教訓。
投資家が企業の耐久力を判断するには、コロナショックを受けて企業がどれだけ現金確保に動いたかだけでなく、
危機の前に企業がどれだけ現金を持っていたかを知る必要がある。

・緊急事態　頼みは現金　企業のコロナ耐久力探る
今年は、投資家にとって最も重要な情報源である「決算」の大混乱も必至。
まもなくシーズン入りする3月期企業の決算発表で、通期の業績予想を「未定」とする例が続出するのは間違いなく。
決算発表そのものが延期になるケースも相次ぎそう。

・緊急事態　頼みは現金　企業のコロナ耐久力探る
業績予想が示されなければ予想PER（株価収益率）などの基本的な投資指標が使えず、投資家はわずかな開示情報を頼りに手探りの判断が迫られる。
こうした中では企業の「現金力」の見極めが一段と重みを増す。
政府による緊急事態宣言の発令以降、東京株式市場はやや落ち着きを取り戻している。
「二番底」への警戒感が残る一方、コロナ収束後を見据えた投資マネーが買い場を探る動きもうかがえる。
「企業破綻が増えて金融危機が起こる前に、治療薬やワクチンの開発が進む」との観測も。
緊急事態だからこそ、危機に動じない「本当に強い企業」を探る。

・緊急事態　頼みは現金　　キャッシュリッチ　有事で脚光
現金を手元に多く捕集している企業ほど、有事における耐久力は高い。
昨年末時点のキャッシュリッチ企業をみると、成長性でも魅力ある企業が浮かび上がった。

・緊急事態　頼みは現金　　キャッシュリッチ　有事で脚光
人工知能（AI）や教育、逆風でも成長期待
危機下での事業継続に重要になるのがキャッシュ（現金）。
需要減などで売り上げが減少しても、人件費や家賃といった固定費の支出は基本的に減らないから。
現預金など手元資金から有利子負債を差し引いた「ネットキャッシュ」が多いほど、「危機時の耐久力は高い」

・ネットキャッシュ比率が高い主な中小型銘柄
Kudan　<4425> ［終値4395円］立体地図に活用する空間認識技術に強み　総資産キャッシュ比率　92.9％　ネットキャッシュ1013百万円
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://www.koronoasa.com/info/

・緊急事態　頼みは現金　　キャッシュリッチ　有事で脚光
需要急減でも高い耐久力
企業の短期的な支払能力を見る指標として、手元の現預金を1カ月あたりの売上高（月商）で割った比率がある。
一般的には月商の3カ月前後を目安に手元資金を確保する企業が多いとされる。
この数値が高い企業ほど支払い能力が高く、休業や需要の減少などに対する耐久力が強いといえる。

・月商に対する保有現預金が多い企業
ミクシィ　<2121> ［終値1697円］現預金÷1カ月あたり売上高　13.43　現預金1241億円
SMC　<6273> ［終値49340円］12.93　5601億円
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://www.koronoasa.com/info/

・需要「先延ばし」か「消失」か
「戦後最大の人類の危機だ」と9日、ファーストリテイリング　＜9983＞ ［終値50880円］柳井正会長兼社長。
2020年8月期連結純利益が前期比38％減の1000億円と、4年ぶりに減益となる見通し発表。
新型コロナによる自粛の動きは、あらゆる業種の需要を「蒸発」させている。
ただ、関s年拡大が一定の収束を見れば、いずれ経済活動も再開する。
その際の業績の回復度合いを分けそうなのが「『失われる需要』と『消えない需要』」。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://www.koronoasa.com/info/

・緊急事態　頼みは現金　暖簾減損　高まるリスク
企業の「減損リスク」がかつてないほど高まっている。
低金利をテコにM&A（合併・買収）を積極的に手掛けてきた企業の中には、
バランスシート上に多額の「のれん」を資産として計上しているところが多い。
新型コロナによる「需要蒸発」などで買収先が思うような収益を上げられないとなれば、
こうしたのれんの損失処理を迫られ、業績が急激に悪化する要因になる。
新型コロナの衝撃で丸紅　<8002> ［終値498.9円］の赤字転落。
3/25、2020年3月期の連結最終損益予想を3900億円引き下げ、1900億円の赤字になると発表。
資源安を受けてメキシコ湾の石油・ガス開発やチリの銅事業で損失計上、苦戦する米国穀物事業で、のれんを全て減損処理。

・「のれん」の大きい企業
ソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値4735円］のれん総額　4兆5186億円　自己資本に占めるのれんの比率　58.7％
武田　<4502> ［終値3592.0円］4兆1041億円　84.2％
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://www.koronoasa.com/info/

・新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の苦境が深まってきた。
国際通貨基金（IMF）は14日、2020年の世界の経済成長率がマイナス3.0％になるとの予測発表。
「大恐慌以来、最悪」の不況に陥る可能性が高いと指摘。
17日には中国国家統計局、20年1－3月期の実質国内総生産（GDP）が前年同期比6.8％減と発表。
遡れる四半期の成長率としては初のマイナスに。
資源に依存した経済構造や脆弱な財政、格差問題など放置してきた新興国のリスクも顕在化しつつある。
世界各国が「感染状況を見ながら経済活動再開を探ることになる。20年下半期も不確実性は続きそう」とみる声も。
世界経済は先進国、新興国ともに先の見えぬ暗いトンネルに入っている。

・銘柄ウオッチ　トップが語る gumi　<3903> ［終値651円］川本寛之社長　ゲーム開発拠点絞り黒字に
スマートフォンゲームの開発と運営手掛ける。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://www.koronoasa.com/info/

・イノベ企業ファイリング　エニグモ　<3665> ［終値824円］海外移住者からブランド品購入
主力事業は個人間の輸入代行サイト「BUYMA（バイマ）」の運営。
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・アウトソーシング　<2427> ［終値452円］新型コロナウイルスの感染拡大で国内の自動車工場の操業が停滞すりなど、人材派遣企業に逆風が吹く。
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・ランキング：新型コロナウイルスの感染拡大で株式市場は荒れた展開。
3月初めから4/10までで売買が活発だった銘柄の「売買代金回転率」ランキング
1位アンジェス　<4563> ［終値895円］売買代金回転率　304.5％　株価騰落率87.9％　コロナワクチン開発に期待
2位メドレー　<4480> ［終値3100円］168.0％　59.5％　オンライン診療初診から認める方針から人気に
3位出前館　<2484> ［終値1409円］142.0％　33.7％　「巣ごもり消費」拡大で注目
9位HIS　<9603> ［終値1326円］99.6％　▲38.4％　全店臨時株主総会休業が痛手

・MARKETS 金、コロナ不安で7年半ぶり高値
金の価格が高騰している。
新型コロナウイルスの感染拡大を背景にした経済不安や各国の金融緩和策を追い風に、金の国際指標であるニューヨーク先物は7年半ぶりの高値に。
当面は安全資産を求めるマネーの金への流入が続きそう。

インターネット上の暗号資産（仮想通貨）ビットコインの上値が重い。
情報サイトコインディスクによるとドル建て価格は日本時間13日時点で1ビットコイン＝6700ドル程度で推移。

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