消えた業績予想

2020年5月31日（日）晴れ

・消えた業績予想　独自3指標で探る投資のヒント
3月期企業の決算発表が大詰め。新型コロナウイルスはその決算発表の姿を一変させた。
新型コロナの影響で事業環境の先行きが見通せないなどとして、約6割の上場企業が2021年3月期の配当や業績予想を「未定」にした。
PER（株価収益率）や配当利回りといった身近な投資尺度を算出できなくなり、銘柄選びに窮する個人投資家は多い。
日経ヴェリタスは、東証1部で19日までに決算発表した3月期企業1180社対象に、1.業績予想の開示有無　2.手元資金の厚み　3.株価の戻り
という3つの手がかりを独自に指数化。業績別にランキング。

・消えた業績予想　独自3指標で探る投資のヒント
上場企業の6割が業績予想を「未定」としたが、裏を返せば残りの4割はコロナ禍でも開示を続けている。
危機にあるからこそ、こうした企業は市場の信頼を得やすいといえる。
上場企業の手元資金の厚さにも投資家の関心が集まる。
「キャッシュ」の重要性が再認識された。現預金と短期有価証券を合わせた手元資金は危機下の耐久力を測る指標になる。
「『良い企業』を選ぶためでなく、『危ない企業』を選別する基準」（ミョウジョウ・アセット・マネジメント菊池真氏）。
投資家の視線は「コロナ後」に向かいつつある。
特に独自の事業戦略展開する企業は、コロナ禍で一時的に落ち込んでも中長期では成長軌道に戻るという期待がジワリと広がる。

・消えた業績予想　5年後を向いて歩こう
業績予想を開示する企業は、先行きに自信がある経営だと投資家からの信頼は厚い。
キャッシュ力と株価のコロナ後安値からの戻り率を総合した偏差値でみれば、今後の生き残りを占う新秩序が見えてくる。
「業績予想の有無」「手元資金の厚み」「株価の戻り」『コロナ淘汰』つかまぬため。
3つの指標で業績ごとの偏差値を算出して平均したところ、
上位には医薬品やガス、食品などコロナ禍であっても人の生活にないと困る業種が目立った。
IT（情報技術）企業の多くが含まれるサービスが3位。IT企業は生き残り指標ともいえる総合偏差値が高い。
他方、偏差値が低く出た業種は自動車や鉄鋼、空運、鉄道・バスなど人の移動が制限された3～5月に売上高が急減した業種が目立つ。

・消えた業績予想　5年後を向いて歩こう
【医薬品　偏差値55.9】国内製薬、海外に成長余地

JCRファーマ　<4552> ［終値12370円］総合偏差値　63.7　予想PER　81.3倍　予想配当利回り　0.30％
タカラバイオ　<4974> ［終値2874円］62.2　122.4倍　0.30％
第一三共　<4568> ［終値10085円］61.3　108.5倍　0.95％
小野薬　<4528> ［終値3077.0円］58.3　24.8倍　1.57％
塩野義　<4507> ［終値6361円］57.8　17.5倍　1.83％
大正製薬　<4581> ［終値6840円］57.5　42.2倍　1.55％
ロート　<4527> ［終値3310円］56.3　28.3倍　0.71％
エーザイ　<4523> ［終値8438円］56.0　33.5倍　2.12％

・消えた業績予想　5年後を向いて歩こう
【システム　偏差値55.0】オービック、安定性で評価

オービック　<4684> ［終値18680円］総合偏差値73.3　予想PER50.8倍　予想配当利回り0.89％
野村総研　<4307> ［終値2848円］58.5　28.4倍　1.30％
CTC　<4739> ［終値3640円］56.8　28.5倍　1.77％
TIS　<3626> ［終値2297円］55.8　20.3倍　1.54％
NEC　<6701> ［終値4835円］55.4　14.4倍　1.61％
SCSK　<9719> ［終値5270円］54.6　17.9倍　2.61％
NTTデータ　<9613> ［終値1245円］50.7　－　1.51％
富士通　<6702> ［終値11100円］45.9　－　－

・消えた業績予想　5年後を向いて歩こう
【電子部品　偏差値51.7】財務のローム、配当を維持

ローム　<6963> ［終値7250円］総合偏差値57.4　予想PER－　予想配当利回り2.07％
村田製作所　<6981> ［終値6015円］54.4　27.3倍　1.81％
TDK　<6762> ［終値10080円］53.8　25.3倍　1.71％
日本電産　<6594> ［終値6622円］53.0　38.2倍　0.94％
京セラ　<6971> ［終値5831円］52.6　24.6倍　2.09％
ミネベア　<6479> ［終値1891円］51.2　20.2倍　－
日東電工　<6988> ［終値5830円］47.8　－　－
アルプスアルパイン　<6770> ［終値1302円］43.4　－　－

・消えた業績予想　5年後を向いて歩こう
【小売業　偏差値51.2】食品スーパー・ドラッグ店強く

ニチガス　<8174> ［終値4275円］総合偏差値71.5　予想PER21.6倍　予想配当利回り2.42％
ヤオコー　<8279> ［終値7050円］67.7　21.4倍　0.96％
コメリ　<8218> ［終値2658円］56.1　11.7倍　1.73％
ココカラファイン　<3098> ［終値5440円］52.8　20.7倍　1.76％
マツキヨHD　<3088> ［終値4035円］52.8　20.7倍　1.76％
サンドラッグ　<9989> ［終値3630円］52.5　17.7倍　2.02％

・消えた業績予想　5年後を向いて歩こう
【通信　偏差値51.1】携帯3社、コロナの影響軽微

ソフトバンク（SB）<9434> ［終値1366.0円］総合偏差値54.2　予想PER13.7倍　予想配当利回り6.20％
KDDI　<9433> ［終値3136.0円］53.8　11.7倍　3.77％
NTTドコモ　<9437> ［終値2951.5円］52.7　－　3.93％
NTT　<9432> ［終値2444.0円］50.5　－　4.07％

・消えた業績予想　5年後を向いて歩こう
【偏差値】鉄冷え、高炉再編も選択肢に

丸一鋼管　<5463> ［終値2759円］総合偏差値56.8　予想PER24.7倍　予想配当利回り2.33％
大和工　<5444> ［終値2225円］52.9　24.2倍　3.73％
東京製鉄　<5423> ［終値698円］47.7　－　－
大同特鋼　<5471> ［終値3695円］43.4　－　－
神戸鋼　<5406> ［終値401円］43.2　－　－
日本製鉄　<5401> ［終値992.6円］42.0　－　－
JFEHD　<5411> ［終値792円］41.6　－　－

・消えた業績予想　5年後を向いて歩こう
【自動車　偏差値44.5】営業益予想開示　トヨタだけ

SUBARU　<7270> ［終値2378.5円］総合偏差値45.4　予想PER－　予想配当利回り－
ホンダ　<7267> ［終値2784.0円］45.0　－　－
トヨタ　<7203> ［終値6755円］43.8　－　－
マツダ　<7261> ［終値689円］43.6　－　－
三菱自　<7211> ［終値304円］43.2　－　－
日野自　<7205> ［終値729円］42.4　－　－

・消えた業績予想　「減損は買い」改めて意識
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://www.koronoasa.com/info/

・消えた業績予想　業績未定の銘柄　さえぬ株価
企業の開示姿勢の違いは、実際に株価のパフォーマンスを左右する。
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・イノベ企業ファイリング　ギークス　<7060> ［終値1360円］IT（情報技術）人材仲介、福利厚生手厚く。
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・日本郵船　<9101> ［終値1553円］25日発表した2020年3月期連結経常損益は444億円の黒字（前の期は20億円の赤字）だった。
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・MARKETS 日経平均、需給主導の上げ続くか
日経平均株価が騰勢を強めている。
5月の上昇幅は1684円と2015年」10月以来約4年半ぶりの大きさに。
2万円から上の水準は3月の急落時に一気に通過してしまった価格帯で累積売買が少なく、戻り待ちの売りが出にくい。
急ピッチの上昇によって売り方が損失覚悟の買戻しを迫られ、さらに上昇が加速する循環も起きており、需給相場の様相を呈している。
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・世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で大きく下落していた中南米通貨が上昇に転じている。
ブラジルレアルは1ドル＝5レアル半ば、メキシコペソも1ドル＝22ペソ近辺と、いずれも過去最安値圏から抜け出す。
先進国での経済活動再開や原油安の一服が影響。
もっとも、中南米通貨が戻り基調を続けるとの見方は少ない。
中南米のコロナ収束は程遠い。

・ランキング：上場企業の特許出願件数ランキング
1位キヤノン　<7751> ［終値2219.0円］2020年の特許出願件数　2731件　19年特許出願件数　7408件　20年とお居取得件数　1346件
2位トヨタ　<7203> ［終値6755円］2148件　6218件　904件
3位三菱電機　<6503> ［終値1418.5円］1270件　4564件　1355件　国際特許出願で世界2位
4位デンソー　<6902> ［終値4131円］968件　2946件　765件
5位SANKYO　<6417> ［終値2775円］901件　2716件　584件
7位東芝　<6502> ［終値2944円］838件　2332件　528件　量子分野　理論研究に強み

・金投資、コロナ禍で増す輝き
金の価格が高値で推移している。
依然として世界は新型コロナの脅威にさらされ経済の先行きが不透明な中、金は「輝き」を増し投資家の関心を集めている。
無国籍性・希少性・流動性・・・投資家を引き付け。東京金先物が過去最高値に。
金利低下、金上昇の追い風に。利息ない弱点打ち消し/経済不安後退では損失リスク
初心者は少額投資非課税制度（NISA）の分散投資を。上場投資信託（ETF）・純金積み立て、ネットで購入可能。

・わたしの投資道　坂本慎太郎さん（下）
個人投資家は「王様」。規制が厳しいプロと違い、個人は自分の好きなように運用をすることができます。
ただ必要なことをアドバイスしてくれる「大臣」這いません。情報を仕入れ、分析し、行動に移すことが求められています。
損切りの基準と1日の損失額の上限だけ決めて、ルールとしてきっちり守ることが重要だと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場には不透明感が強く、こうした環境下では成長株投資は控えるべきだと思います。
成長株投資が機能するのは企業業績が全体的に上向いている時と考えています。
また、成長株はいったん相場が調整すれば市場から見捨てられて株価が急落し大損を被る可能性があります。
個人的には、最近は株式の値上がり益よりも配当などの安定収入を目指して運用。
ぜいたくな暮らしを子供が当たり前だと思うと、子供の将来の選択の幅を狭めかねないという考えから。
会社員なら年収は1500万円上限だと思っています。
インカムゲイン中心なら上限の範囲で収まり、収入の計画も立てやすいです。

日経ヴェリタスを含め、日経新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞
そして産経新聞を元証券マンの目でいいとこ取り！？
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