夏のボーナス4.69％減

2020年5月31日（日）晴れ

・新型コロナウイルスの感染再拡大を防ぎながら、経済をどう正常化していくか。
世界はそのバランスを探るステージに入った。
外出規制の緩和などによる景況感の回復が鮮明な米英などでは感染再拡大への懸念もくすぶる。
新規感染のよl区制という点で優等生の日本は景況感の回復が鈍い。
コロナ危機の長期化を前提に経済の耐性を高めていく「ウィズ・コロナ」の戦略が問われている。
ワクチンや特効薬が開発され、大量に使用できるようにならない限りコロナとの闘いは続くとみられる。
感染抑制と経済維持のバランスをどう見出すか。
そのかじ取りの巧拙がコロナ後の世界の勢力図を決めることにもなる。

・米国と中国の緊張が高まっている。
トランプ米大統領29日、香港の「一国二制度」の形骸化につながる中国による統制強化などを受けて中国への幅広い対抗措置を打ち出した。
中国はメディアを通じて反発姿勢を鮮明にしており、トランプ氏の強硬策を中国による報復をもたらす可能性がある。

・日経新聞社30日まとめた賃金動向調査で、2020年夏のボーナス（5/13時点　中間集計）支給額は前年比4.69％減、78万1287円。
マイナスは2年連続で、減少幅は前年（0.69％）より広がった。

・法務省が取締役会の議事録作成に必要な取締役と監査役の承認についてクラウドを使った電子署名を認める。
これまで会社法が容認しているかを明示する規定がなかった。
新型コロナウイルスの感染防止策の一環で、署名や押印に関わる手続きを簡素にしたい経済界の要望を反映し、明確な方針を定めた。
認めるのは「リモート型」や「クラウド型」と呼ばれる方式。
署名と署名に必要な鍵をサーバーに保管し、すべての手続きがクラウド上で済む。
当事者がネット上の書類を確認し、認証サービス事業者が代わりに電子署名するものも可能となる。

（日経1面）

・新型コロナウイルスの影響で止まった司法手続きを巡り、オンライン化に向けた動きの鈍さが目立っている。
一部の手続きでビデオ会議システムが採用されたが、口頭弁論などへの導入は法改正を待つ状態。
海外は書面提出から陪審員の選出まで幅広く活用している。
感染再拡大に備え、日本でもIT化を加速すべきだとの声も強まる。

・中国と世界を結ぶ貿易・金融センターの役割を果たしてきた香港の地位が危うくなってきた。
トランプ米大統領は29日、米国が香港に認めている優遇措置の廃止に向けた手続きに入ると表明。
実現すれば香港が「一国二制度」によって得ていたメリットが失われ、中国本土の都市と変わらない存在になる恐れがある。
トランプ氏の強硬策は、香港の外資系企業や、香港を通じて外貨を調達してきた中国企業にも影響が及ぶ。

・国内の新型コロナウイルス感染者数　国内の確認例　16634人（新たな感染者39人　30日確認分）死者895人（+5）
北海道1070人（+4）東京都5231人（+14）神奈川1359人（+3）千葉903人（+1）埼玉1000人（0）福岡741（+16）

・新型コロナウイルスの感染拡大受け、中小企業の経営が急速に悪化。
2020年の休廃業や解散は、推計で5万件に上りそう。
中小企業は日本の雇用の7割を占めており、5万社がなくなれば失業への懸念も高まる。

・2020年夏のボーナス調査（中間集計）では、18業種中13業種で支給額が前年を下回る。
米中貿易摩擦が重荷となっている製造業は5.09％減。
小売業は百貨店がマイナス、スーパーはプラスで明暗。
自動車・部品（7.68％減）、化学（5.95％減）、機械（5.24％減）。
紙・パルプ（6.51％増）、建設（6.63％増）。

・世界各国・地域の新型コロナ感染者数（死者数）5/30午後4時現在、米ジョンズ・ホプキンズ大まとめ　世界全体593.1万人（365034人）
米国1747087（102838）ブラジル465166（27878）ロシア387623（4374）英国272607（38243）スペイン238564（27121）イタリア232248（33229）
フランス186924（28717）ドイツ182922（8504）インド173763（4980）トルコ162120（4980）イラン146668（7677）ペルー141779（4099）

・中国による香港への国家安全法制導入の決定受けてトランプ米大統領が対抗措置発表したのに対し、日本政府の対応は「憂慮」の表明にとどまる。
対中制裁に踏み切ろうとする米政府とは一線を画する姿勢だが、自民党からはより強い対応を求める声が出ている。

※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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