
「世界分断」という近視眼
- 2020年06月28日
- 日経ヴェリタス
2020年6月28日(日)雨
・「世界分断」という近視眼 逆境の先にあるマネーのかたち
新型コロナで危機に直面した公衆衛生や雇用を守るため、各国は「自国ファースト」の傾向に拍車をかける。
先端技術、ワクチン、データ・・・囲い込みは加速する一方。
保護主義の強まりは、世界で対立の芽を増やす。
・「世界分断」という近視眼 逆境の先にあるマネーのかたち
「世界のグローバル化は劇的に緩慢になる」。
感染症収束後も「モノや資本、データの移動は地域ごとにブロック化するだろう」との見立ても。
国家の分断はマネーの流れにも影を落とす。
調査会社リフィニティブ、世界のクロスボーダーのM&A(合併・買収)1~6月に4867件と前年同期比で3割も減った。
今年に入り中止・延期になったM&A案件は460件に上る。
・「世界分断」という近視眼 逆境の先にあるマネーのかたち
2008年の金融危機後、IT(情報技術)技術の革新がモノや情報の行き来を加速させ、グローバル化の果実を世界にもたらした。
今回のコロナ危機後、目立ち始めたのは、デジタル技術を介してつながる個人や企業の姿。
1930年代の「ブロック経済」と異なり、国家がいかに分断されようとも、個人や企業のマネーはデジタル技術で国境を越えていく。
また、その動きは点に過ぎないが、大きな奔流になる可能性も秘めている。
・「世界分断」という近視眼 逆境の先にあるマネーのかたち
「技術革新により世界が直面する課題が共有され、経済的、社会的、政治的な課題を修正し用という動きは出てきやすくなった」。
コロナ禍でもESG(環境・社会・企業統治)投資は拡大基調を維持している。
「マネーが共通の価値や課題解決の実現を後押しする潮流は強まる」
「beyondコロナ」=コロナを超えた先の世界や市場はどうなるのか。
分断と強調の間を揺れるマネーの行方を探る。
・「世界分断」という近視眼 分断か協調か 歴史の分岐点
米中対立などの保護主義の連鎖が止まらない。貿易、技術、資本市場・・・。
ヒト・モノ・カネの流れを止める「壁」を築く動きは、新型コロナウイルスで一段と加速。
世界各国の視線が内を向く様子は、1930年代の「ブロック経済」再来を予感させる。
・「世界分断」という近視眼 共通価値、つながる企業・個人
コロナ禍で生まれたのが、デジタル技術を通じたマネーの流れ。
個と個、企業と企業が共通価値でつながる時代が、すぐ近くに迫っている。
コロナ禍で急速に拡大したのが、クラウドファウンディング(CF)による資金支援の輪。
国内CF大手CAMPFIRE(東京・渋谷)、2月末、新型コロナウイルスの影響受けた事業者を支援するため専用プログラム立ち上げた。
飲食店、宿泊施設、アーティスト、ライブハウス・・・。
資金支援求める案件はわずか4カ月弱で約2600件に達し、総支援額(流通額)は足元で60億円近くまで増えた。
昨年の月間支援額の約10倍。
・「世界分断」という近視眼 共通価値、つながる企業・個人
社会的責任 企業も行動変容
社会的使命に目覚めた企業の増加は、ESG(環境・社会・企業統治)投資も一段と加速させる可能性も秘めている。
モーニングスター・ダイレクト、今年初めからの世界のESG関連投信(上場投資信託(ETF)含む)への資金流入は約9兆5000億円の流入超となり、
純資産総額はコロナ前の水準を回復。
「今後のESG投資家の重要性がさらに高まる。コロナ債のような直接社会課題の解決目指す『インパクト投資』が増える」との声も。
・「世界分断」という近視眼 共感で動く分散型マネー
ほぼ10年ごとに訪れる世界規模の危機は市場経済のひずみを抉り出し、その反動をエネルギーとした新潮流を生んできた。
バブル後の金融ビッグバン(大改革)、ドットコムバブル後のIT(情報技術)革命、リーマン・ショック後のグローバル化の加速。
再び危機に見舞われた今、コロナ危機を乗り越えた先にある市場経済モデルを探る試みがそこかしこで始まっている。
最近、「ニューノーマル(新常態)」という言葉をよく耳にする。
在宅勤務やオンライン授業、デリバリーなどのステイホームを前提とした新しい暮らしを指すことが多い。
2019年11/13、米議会で米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長「低金利、低物価、そして低成長がニューノーマルと言える」とこの言葉を用いた。
ニューノーマルの世界で、マネーはどこへ向かうのか。
足元の世界経済が40年周期の節目とも。
1930年の大恐慌、40年後の70年代に変動相場制・金融政策重視の時代へと移行。
さらに40年を経た今、経済の新潮流を探る動きが強まっている。
「金利なき世界」では、グローバル投資の前提となる為替相場が機能せず、預金と貸出金の利ザヤを源泉とする銀行システムも行き詰る。
「銀行が起業に家計をつなぐ構造は弱まり、マネーの流れが分散する」との読みも。
保護主義という暗雲に隠れた、世界共通の価値観をいかに見つけるか。
そこに新たな成長の源泉がある。
・日銀 <8301> [終値28600円]7/1、6月の全国企業短期経済観測調査(短観)を公表する。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月の前回調査では
大企業製造業の業況判断指数(DI)、7年ぶりにマイナスに転落するなど、記録的な悪化に。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・富士通 <6702> [終値13205円]IT(情報技術)企業から「デジタル・トランスフォーメーション(DX)企業」への脱皮を図っている。
ただ、※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・イノベ企業ファイリング フリー <4478> [終値5040円]帳簿作成や経費精算といった業務の負担軽減できる。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ソフトバンクグループ(SBG)<9984> [終値5533円]資産売却を進めている。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・アステラス製薬 <4503> [終値1851.0円]株価は3月半ばに1400円台まで下げた後に切り返し、1800円台で推移。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS マザーズ、1年8カ月ぶり高値。
新興株市場が活況。
東証マザーズ指数は先週(22~26日)、一時1年8カ月ぶりの高値を付けた。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ランキング:2021年3月期の予想配当性向が高い銘柄ランキング 日経500種平均株価構成銘柄 時価総額5000億円以上対象
1位武田薬品 <4502> [終値3970円]予想配当性向467.3% 予想純利益 6000億円 増資後も配当据え置き
2位ENEOS <5020> [終値382.5円]177.0% 4000億円 投資抑制で高配当維持
3位大日本住友製薬 <4506> [終値1518円]158.9% 70億円
7位三菱ケミカルHD <4188> [終値625.4円]69.5% 490億円 収益変動でも安定還元
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