テンバガー社長3つの力

2020年10月25日（日）晴れ

・テンバガー社長3つの力　創・究・己ー株高導く77人の共通点
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、世界経済が混乱するなか、
株式市場では企業トップの経営戦略や手腕が、技術力や財務力と同様に投資の判断材料となっている。
日経ヴェリタス編集部はその「社長力」を測るため、日本の上場企業約3800社対象に、現任の社長が就任して以来の株価上昇率をランキングした。
株価10倍以上となった「テンバガー」社長77人の実力分析したところ「創造力」、「究める力」、「己が所有する力」の3つの共通項が上がってきた。

・テンバガー社長3つの力　創・究・己ー株高導く77人の共通点
朝日インテック　<7747> ［終値3185円］主力は心筋梗塞の治療などで血管にカテーテル（医療用細管）を挿入する際、
その挿入を補助する役割のガイドワイヤ。
心臓周辺の血管内治療用で、シェアは国内77％、海外45％と首位。
2009年に就任した宮田昌彦社長は売上高を3.6倍、株価は37倍に。
「ニッチ分野でトップを維持するには、ニーズへの対応力と開発スピードが重要だ」と宮田社長は強調する。
朝日インテックは患者負担軽減するカテーテル治療に必要なガイドワイヤを開発し、ニッチトップを実現した「創造力」が成長をけん引。

・テンバガー社長3つの力　創・究・己ー株高導く77人の共通点
ドーン　<2303> ［終値2250円］市場から「究める力」を評価された企業。
1995年の阪神大震災きっかけに、自治体の復興事業でチリに関する情報が役立つとわかり、地理情報システム（GIS）に参入。
その後、言語や聴覚に障害がある人がスマートフォンで、119番通報できるシステムなど独自の製品を追求してきた。
宮崎正伸しゃちょは「世の中に必要とされていることをやる」との信念で株価を21倍に引き上げた。

・テンバガー社長3つの力　創・究・己ー株高導く77人の共通点
株価を61倍に引き上げた、建設業向け支援サービスのシーティーエス　<4345> ［終値963円］横島泰蔵社長は、
「オーナー企業だからこそ、思い切った判断や中断的な目線で投資ができる」。
建設業の先駆けとして、現場向けのIT（情報技術）サービスを展開。
「オーナー企業は経営者自身が株主で、他のステークスホルダーと同じ視点で中長期的な戦略をもとに利益を追求できる」と利点を強調する。

・テンバガー社長3つの力　株価「通信簿5」の経営力
在任期間中に株価を10倍以上、いわゆる「テンバガー」を達成した社長は77人。
株主の「通信簿」が「5」ともいえる77人の実力を分析し、3つの共通点を導き出した。
「創造力」「究める力」「己が所有する力」をヒントに、未来のテンバガー株を探そう。

・テンバガー社長3つの力　株価「通信簿5」の経営力
創造「あればいいのに」を商品に
ランキング10位（株価上昇率37.5倍）、朝日インテック　<7747> ［終値3185円］宮田正彦社長　「開胸しない手術」を実現。
1995年に慢性完全閉塞病変（CTO）治療用ガイドワイヤが完成。
「開発では医師の声を拾い、速やかに反映。世界的に広がったのは、医師たちによる学会発表や口コミが大きい」と。
海外からの引き合いの増加に伴い、タイ、ベトナム、フィリピンに工場進出。
主力ガイドワイヤーは世界の110の国と地域で展開。直近シェアは欧州・中近東で47％、中国59％、アジア49％、米国26％となっている。
「医師と連携し、迅速に製品開発に生かせるのが強み」と宮田社長強調する。
シェアが比較的低い米国では、代理店方式から直販に切り替えてテコ入れ進めている。
社長に就任してこれまでに株価を37倍に引き上げた。
21年6月期研究開発費は73億円強見込み、売上高比率は10％超が続く。
既存事業に加え、消化器を対象したカテーテル技術や脳の分野、ロボット開発など新たな分野への進出目指して開発を進める。

・テンバガー社長3つの力　株価「通信簿5」の経営力
創造「あればいいのに」を商品に
ランキング15位（株価上昇率30.6倍）　ベネフィット・ワン　<2412> ［終値2724円］白石徳生社長　定額で選べる福利厚生
「同じことをやっている会社がなかったので、皆と真逆のことをやることにした」。
契約企業から受け取る定額料金でサービスを提供する「サブスクリプション」を20年ほど前に導入。
中小企業や保育園向けなどにサービスを拡充。法人向けだけでなく、個人でも利用できる「ベネフィット・ステーション　プライベート」も設定。
月額の会員料金を支払えば、ホテル、温泉、フィットネスジムなど多彩な優待メニューが使える。
従業員に対して「利益を優先するとどうしても消費者目線でビジネスを行うことが難しくなる。お客さんのことを大切にしよう」と一貫して伝えてきた。
9期連続の最高益更新を見込む。

・テンバガー社長3つの力　株価「通信簿5」の経営力
究める　規模よりもオンリーワン追求
ランキング29位（株価上昇率20.6倍）アドソル日進　<3837> ［終値2556円］上田富三社長　「社会インフラに集中」明確に。
社長に就いた10年前から「我が社は社会インフラのシステム会社だ」と社員に語り掛け、アイデンティティーを明確に意識させた。
電力ガスや鉄道など社会インフレ向けを主軸に一括受注の特色を持たせ、金融機関向け案件が多い他のシステム会社との違いを生み出してきた。
上田社長「組織づくりと技術力が組み合わさり10期連続増益増配が達成できた」と株価20倍の要因を振り返る。

・テンバガー社長3つの力　株価「通信簿5」の経営力
究める　規模よりもオンリーワン追求
ランキング1位（株価上昇率113.7倍）北の達人コーポ　<2930> ［終値485円］木下勝寿社長
「生活者の悩みを解決する商品」をつくるという考えからスタートし、針で美容成分を肌に入れる化粧品などを伸ばしてきた。
木下社長は「市場が大きくても、良いものができなければ発売しない」と話す。
また同じ利益なら売り上げはより少ない方がリスクは少ないというユニークな考えも追及する。

・テンバガー社長3つの力　株価「通信簿5」の経営力
究める　規模よりもオンリーワン追求
ランキング25位（上昇率21.2倍）ドーン　<2303> ［終値2250円］宮崎正伸社長
「顧客が本当に困っていることに応えよう」と思ってから究める方向性が変わったという。
10年に始めた「NET119緊急通報システム」は、言語や聴覚に障害のある人がスマートフォンの簡単な操作で、119番通報できる。
災害時に自治体職員の緊急対応を支援する災害情報共有サービスも受注増やしている。
消防や自治体と話す中で、彼らが「実現したら便利」を現実にする結果、週えっきが後から4付いてきたという。

・テンバガー社長3つの力　株価「通信簿5」の経営力
所有　オーナー経営、目先の減益動じず。
ランキング41位（上昇率15.5倍）ナカニシ　<7716> ［終値1900円］都市封鎖中も歯科医に伴走
20年前に社長を引き継ぎ、歯科向けの「ハンドピース」のブランド力強化とともに、代理店頼みだった海外販売網の自社展開に取り組んだ。
世界シェアは就任時の7～8％から25％に引き上げて、世界首位に。株価も在任期間中に15倍強に伸びた。
「背負えるリスクの度合いがサラリーマン経営者と全く違う」「自分の分身である会社を守るため、失敗を恐れず決断しなければいけない」。
中西社長「売り上げがゼロでも1年半は持ちこたえるからこそ、都市封鎖中の営業継続を決断できた」。

・テンバガー社長3つの力　株価「通信簿5」の経営力
所有　オーナー経営、目先の減益動じず。
ランキング5位（上昇率61.8倍）シーティーエス　<4345> ［終値963円］横島泰蔵社長
「オーナー企業だからこそ、中長期的な目線での投資ができる」。
2012年3月期から9期連続で最終増益を達成した。

・社長在任期間中の株価上昇率ランキング
1位北の達人　<2930> ［終値485円］木下勝寿社長　株価上昇率113.7倍　在任期間8.4年　健康食品販売
2位エムスリー　<2413> ［終値6910円］谷村格社長　85.6倍　16.0年　製薬会社のマーケティング支援
3位レーザーテック　<6920> ［終値8850円］岡林理社長　78.9倍　11.2年　半導体関連装置
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/

・テンバガー社長3つの力　テンバガー社長は「十年選手」株価2倍以上から在任期間延びる傾向
テンバガー以上を達成する社長は、上場企業の約3800人のうち、2％にとどまる。
44％に当たる1668人の社長は在任期間中、株価騰落率は1倍未満。2倍未満の社長も1381人と36％占めた。
テンバガー社長は10.9年と10年を超えた。
一方、株価騰落率がマイナスの社長の中央値は3.2倍、1以上～2倍未満も3.4年にとどまった。
株価が2倍以上の社長を見ると、2～5倍未満の社長の中央値が8.2年と在任期間が一気に伸びた。
株価が2～5倍の社長のうち、在任期間が中央値のほぼ半分の4年未満の社長を「未来のテンバガー社長予備軍」と仮定。
今年は新型コロナウイルスの感染広がり、企業は一転して想定外の経営環境に直面した。
本当の意味で、社長のかじ取りの巧拙が将来の企業価値を左右する局面と言えそうだ。
リストの顔ぶれを見ると、認可保育所や認証・認定保育所など運営するテノ.HD　<7037> ［終値1501円］池内比呂子社長
家主向けに家賃保証などをするイントラスト　<7191> ［終値918円］桑原豊社長、
財務会計など業務用ソフトのピー・シー・エー　<9629> ［終値4610円］佐藤文昭社長をはじめ、
社会構造の変化に伴って需要が高まる商品やサービスに注力する社長が目立つ。

・テンバガー社長3つの力　未来のテンバガー社長候補は？
FUJIジャパン　<1449> ［終値394円］佐々木忠幸社長　2.0倍　1.8年　外壁のリフォーム工事
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/

・中国経済が他国に先駆けて正常化しつつある。
2020年7－9月の前年同期比実質経済成長率は4.9％で、4‐6月（3.2％）から加速。
投資や輸出など企業部門がけん引したほか、個人消費にも回復の動きが広がる。
ただ、消費動向を詳しく見て見ると、高額消費と節約志向の「二極化」という新型コロナウイルスの後遺症とも言えるような現象も垣間見える。

・スガノ相場　1カ月目の空模様
菅義偉首相が9/16に就任してから1カ月。安倍晋三前首相の路線を踏襲しつつ、独自政策も出てきた。
新興デジタル、将来期待で上昇。マイナンバー・脱ハンコ・・・小型株では息切れも
スガノミクスの本丸、デジタル化関連銘柄は株価の二極化が進む
HENNGE　<4475> ［終値8500円］上昇率57％　クラウド向けのサイバーセキュリティー開発→行政デジタル化
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/

・スガノ相場　1カ月目の空模様　システム開発大手、DX（デジタル・トランスフォーメーション）で快走
中央省庁のシステム開発に強いNTTデータ　<9613> ［終値1295円］の21日の株価はコロナ禍の3月末と比べ3割近く上昇、
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/

・スガノ相場　1カ月目の空模様　携帯3社、強まる値下げの逆風
消耗戦にらみ株価低迷、格安勢に追い風。
安倍晋三前首相が辞任表明した8/28の終値比、KDDI　<9433> ［終値2770.5円］ソフトバンク（SB）<9434> ［終値1200.0円］の10/21終値は14％下落。
同じ期間で3％上昇した日経平均株価とは対照的。

・スガノ相場　1カ月目の空模様　地銀再編　2番手行に思惑買い
低金利・人口減少・・・業界の先行きは見通せず
【上昇】福島銀　<8562> ［終値240円］騰落率53％　PBR（株価純資産倍率）0.23倍　時価総額66億円　福島県の第二地銀
長野銀　<8521> ［終値1405円］27％　0.24倍　130億円　長野県の第二地銀
富山銀　<8365> ［終値2999円］27％　0.53倍　164億円　富山県西部が地盤
栃木銀　<8550> ［終値194円］24％　0.13倍　224億円　栃木県の第二地銀
千葉興銀　<8337> ［終値254円］17％　0.15倍　163億円　千葉県が地盤
みちのく銀　<8350> ［終値1200円］17％　0.35倍　224億円　青森県と函館が地盤
【下落】大東銀　<8563> ［終値617円］▲3％　0.2倍　79億円　福島県の第二地銀
じもとHD　<7161> ［終値981円］▲4％　0.34倍　177億円　宮城、山形が地盤
中国銀　<8382> ［終値920円］▲4％　0.33倍　1817億円　岡山中心、広島にも出店

・スガノ相場　1カ月目の空模様　市場関係者に聞くスガノ相場の展望
「長期安定→株高」シナリオ期待
今後の注目点は、スガノミクスが日本を再び成長軌道に載せられるかに移る。
中小企業支援などコロナ対策を固めた後で総選挙に勝利して、地方経済の活性化やデジタル投資に腰を据えて取り組む。
市場では菅首相が長期政権を率いるシナリオへの期待が高まっている。

・半導体製造装置メーカーの業績が回復。
22日にディスコ　<6146> ［終値27800円］2020年4－9月期連結純利益は前年同期比27％増、166億円となり、従来予想（149億円）を上回った。
次世代通信規格「5G」の普及に伴い、主力とする半導体チップに切断装置や研削・研磨装置の出火がスマートフォン向けなどで好調。
昨年は半導体メーカーが在庫調整などで設備投資を手控える動きがあったが、アジアの顧客からの引き合いが増えている。
ディスコを皮切りに26日以降は東京エレク　<8035> ［終値28450円］アドバンテスト　<6857> ［終値5470円］など
日本の半導体製造装置メーカーの決算が本格化する。

・ゼンリン　<9474> ［終値1269円］株価がさえない。
足元は1200円前後と、2年前に高値の約3分の1の水準で推移する。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/

・MARKET　国内の景気敏感株に復調の兆しが出てきた。
10/19～23日の週は日経平均株価は2万3500円を挟んで推移したが、電機や車などがじわり推移したが、電機や車などがジワリと上昇した。
米国と中国の小売売上高が市場予想をン上回るなど、年末商戦への期待が高まったことが背景。

・ランキング：2月期企業の営業利益進捗率ランキング　巣ごもり関連が上位
1位ケーヨー　<8168> ［終値744円］進捗率108.4％　通期予想営業利益39億円（前期比増減率644.3％）予想PER22.2倍　DIY消費、下期は通常モード
2位あさひ　<3333> ［終値1732円］101.4％　60億円（49.8％）12.5倍
3位アレンザHD　<3546> ［終値1423円］83.9％　67億円（100.2％）10.6倍
9位西松屋チェーン　<7545> ［終値1673円］75.8％　85億円（345.5％）18.1倍　9月の既存店1割増収
16位ライフコーポ　<8194> ［終値3695円］70.5％　240億円（72.9％）11.2倍　コロナ後にらみ積極投資

日経ヴェリタスを含め、日経新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞
そして産経新聞を元証券マンの目でいいとこ取り！？
ディトレード・スイングトレードの種が満載。市場の噂も好評です。
忙しい朝の時間と手間の短縮と費用の縮小に『コロ朝プレミアム』
こちらをクリック http://www.koronoasa.com/info/

＜＜（株）アスリーム免責事項＞＞
● 本資料は、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としており、
特定の銘柄について投資勧誘を目的にしたものではありません。
本資料言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、
財産の状況および投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。

———————————————————————–

株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5

URL : http://koronoasa.com/
【問い合わせ】http://www.koronoasa.com/?page_id=30
———————————————————————–

記事の続きはコロ朝プレミアムで！

記事の続きはコロ朝プレミアムで！